「水に流す」の意外な語源

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ごきげんよう。麻呂子よ。

あなたは、何かマズいことがあった後などに、「水に流して!」なんて言葉をお使いになることがあって?

実はこの「水に流す」という言葉、意外な語源を持っているんです。

今回は、「水に流す」の語源について、お話しますわね。

「水に流す」の語源は「禊(みそぎ)」にある

「水に流す」の語源は、神道において古くから行われていた「禊」に存在しています。

神道において古くから行われていた、というよりも、神道が神道として形式づくられる前から、日本人が集団の中で生きるために行っていた行為である、といっても良いかもしれません。

禊=「身濯ぎ」

禊(ミソギ)という言葉は、どこから来ているんだろう? と考えてみましょう。

それは「身濯ぎ」から来ていると言われています。

つまり、身、からだの、洗濯ですね。

今で言う入浴でしょうか。それも、ただからだの汚れを落とすだけではなく、精神的な汚れ、ケガレを落とすための水浴びです。

ミソギを行うときは、清流に身を浸すなどしてからだの汚れを落とすとともに、精神的にもスッキリして、心の汚れを落とすことを目的としています。

集団生活の中で必要であったミソギ

ミソギはただの入浴ではなく、集団生活の中で必要なものでもあったと考えられています。

古代社会の集団生活とは、みんなで一緒に、農作業をはじめとした様々な作業を行う、というものでした。

現代のように生活基盤が安定していない中では、全員が協力し、一丸となって大自然と戦わなければ、集落の生活自体が立ちゆかなかったのです。

しかし、人と人の間柄ですから、ケンカもあり、トラブルも存在しています。

誰かと誰かのケンカが長引けば、共同作業がうまくいかず、スムーズな集団生活が成り立たなくなる。

そこで、お互いにミソギをし、水に流して、仲直りをする、というようなことが行われた。あるいは何かミスを犯したり、失態のあった立場の者が、その失態を流すといった意味で、ミソギを行った。

ミソギを行うことで、トラブルを起こした者もまた集団生活に受け入れられ、生き残るための戦いに参加した、と考えられます。

現在でも、政治家や芸能人など、悪いことをしたりして、罪滅ぼしとなる報いを受けて社会復帰すると、「禊を済ませた」などと言われますが、これが「水に流す」と同じことなのです。

実際に水に浸かってミソギをすることはなくなりましたが、ミソギの心は今も息づいているのですね。


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「水に流す」は集団と協調の日本文化をつくったひとつのタネ

日本は外国に比べて、集団意識が高く、協調性を持って行動することを美徳とする風潮が根付いていると言われます。

そのモトとなる考え方のひとつが、「水に流す」です。

日本は島国で、自然は厳しい一方で広い土地もなかったため、個人個人がバラけるのではなく、集団が狭い土地にひしめきながら協力しあうことが、生き残るためには必要でした。

そんな中で、個人と個人、あるいは数人と数人とがいつまでもいがみ合っていれば、集団そのものが壊滅する危険性もある。

早期の仲直り、迅速な協力体制の復元が求められました。

どこに原因があるのか、どちらが悪いのか、ひたすら追及したり、責めたり、争ったりするのではなく、早く仲直りをしてスムーズに集団生活に戻ることを優先する手段が「水に流す」だったのです。

うやむやにしてでも仲直り……という風潮は、集団と協調の日本文化を間違いなく形成しています。その文化には確実に、負の部分もあると言わざるを得ないでしょう。

ただ、その風潮が日本人を我慢強くしたことは確かかもしれないし、相手に譲るという心を大切にするのは、素晴らしいことだと思います。

「水に流す」ということは、水に流せば何をしても良い、という意味ではありません。

はき違えずに、ミソギの心を取り入れていければ良いですね。

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コラム執筆者の紹介

磨呂子(まろこ)


当サイトでたびたび登場したウザキャラ「磨呂」の妹でオじゃる。
母の出自が賀茂神社社家。現在は霊感心理カウンセラー、占い師、レイキヒーラーをしているでオじゃリゅ。あぁ間違い。おじゃる
神道については、巫女に左足の小指の爪突っ込んだ程度の知識を持っているでおジャルわヨ。オホホん♪
あらためて勉強しなおし、皆様と共にレッスンしていければと思っています。

世露死苦お願いマヨネーズ!ポン酢!さしみしょうゆ!はぁ~っ!