皆さんの周りに厄年の方はいらっしゃるでしょうか?
すでに厄払いをした方や厄払いはしない主義の方もいらっしゃるかもしれません。
そもそも、厄年にはお祓いって必要なのでしょうか?
厄年にしてはいけないことはどんなことでしょうか?
今回は、厄年の方の為の雑学をご紹介します。
男性、女性の厄年の違いや神社やお寺の厄祓いの違いなど、厄に関する気になることを詳しくご紹介するので、是非お役立てください!
男性・女性の厄年はいつ?
まずは、今年の厄年を確認しましょう!
男性【前厄、本厄、後厄】大厄
【24歳、25歳、26歳】【41歳、42歳、43歳】【60歳、61歳、62歳】
女性【前厄、本厄、後厄】大厄
【18歳、19歳、20歳】【32歳、33歳、34歳】【36歳、37歳、38歳】
【60歳、61歳、62歳】
男性が厄年にしてはいけないこと
一般的には、“新しいことを始めてはいけない”と言われています。
男性の場合、働き始め、働き盛り、第2の人生の始まりと仕事における転換期を迎える年齢に厄年が重なっています。
そのため、生活にも大きな変化がある時期とも言えるでしょう。
男性が厄年に避けた方が良い「新しいこと」とは
- 新しい仕事先への転職
- 家を新しく建てる、引越しをする
- 新たに家庭を築く
- 新たな事業を始める、起業する
新しいことを始めることにはリスクも伴ってしまうため、そもそも転換期を迎える時期に、よりリスクが高まることをすることはやめましょうといった考え方があるようです。
しかしながら、やらざるを得ない状況の場合、必ずダメというわけでもありません。
あくまでも、自ら必要以上に変化を求めないこと、いつもの年以上に注意をしながら慎重に事を進めることが大切です。
女性が厄年にしてはいけないこと
女性に関しても、厄年には“新しいことを始めてはいけない”と言われています。
しかし、女性にとっても、厄年が設定されている年齢は、身体や、生活においても変化があることが多いでしょう。
就職、結婚、出産と、女性の転換期に厄年だから控えましょうと言っても難しいこともあるかもしれません。
女性が厄年に避けた方が良い「新しいこと」とは
- 結婚
- 出産
- 就職や転職
厄年だからと言って、結婚や出産を我慢する必要はありません。
男性の厄年でもお話しましたが、あくまでも注意をして、色々な事に気をつけながら事を進めれば良いのです。
確かにこの時期は、妊娠、出産、閉経など女性の体調面も大きく変わる年齢と言えるでしょう。
結婚に伴う引っ越し、育ち盛りの子どもを抱える生活なども、生活が一変することで心身のバランスを崩しやすいといえるかもしれません。
体調や日々の生活をいつもより少し気にかけながら生活するのが、厄年にはおすすめです。
ちなみに、出産に関しては、厄年の出産は「厄を落とす」として、おめでたく縁起のいいことだと考えることもあるようです。
中には、男児が生まれた場合は「厄を落とす」、女児が生まれた場合には「厄がうつる」という考え方の地域もあるようです。
その場合、女の子が生まれると厄が赤ちゃんにうつってしまうと考えられていたため、母親が赤ちゃんを道端にわざと置いて家に帰り、人に家まで届けてもらう、「捨て子の儀式」で赤ちゃんの厄を祓うといった風習もあるようです。
「厄年」って何?
災難や不幸に出会うことが多いとされる男女の年齢のことを「厄年」と言います。
昔から人々は「厄年」がもたらす災難や不幸を恐れ、神社やお寺に行って「厄払い」を行ってきました。
また、人に物をあげたりするなど善意を施すようにしたり、あまり外出をしない、引越しをしないなど身を慎んだりして「厄年」を過ごしました。
紫式部が描いた『源氏物語』の「若菜」の巻では、主人公光源氏の妻の1人である「紫の上」も37歳の厄年になったので、身を慎むという記述があります。
このように古くから「厄年」に対する意識は強かったようです。
「厄年」は何歳?いつからいつまで?
厄年は、中心となる年を「本厄」と呼び、その前後を前厄・後厄と呼んで厄年に加えるので、1回の厄年は合計3年間あります。
年齢としては、男性が24歳~62歳、女性が18歳~62歳の間が厄年のある期間です。
男女ともに大差ないように感じますが、女性の方の厄年が男性よりも1回多くなっています。
女性の体は出産のみならず、一生の間で体調が変化しやすいからかもしれません。
「数え年」を知る
厄年を考えるにあったっては、「数え年」を知ることが必要となります。
厄年は、生まれた日を「1歳」と数え、新年が来ると「1歳」年をとるという考え方、つまり【数え年】で数えます。
ちなみに、「満年齢」は生まれた日を「0歳」と数え、誕生日がくると「1歳」年をとる数え方のことです。
いつもの年齢の数え方が満年齢と考えると分かりやすいかもしれません。
満年齢から「数え年」を知る方法は、
年明け(1月1日)から誕生日前までは満年齢+2歳、
誕生日後から年末(12月31日)までは満年齢+1歳です。
満年齢を厄年としている神社やお寺もあるので、どちらで行うかは個人の考え方によります。
「本厄」から数えて前後の年を「前厄」、「後厄」として、3年連続で「厄除け祈願」を行うことが一般的に良いとされています。
男性・女性「厄年一覧」
男性【前厄、本厄、後厄】大厄
【24歳、25歳、26歳】【41歳、42歳、43歳】【60歳、61歳、62歳】
女性【前厄、本厄、後厄】大厄
【18歳、19歳、20歳】【32歳、33歳、34歳】【36歳、37歳、38歳】
【60歳、61歳、62歳】
24~26歳の男性と言えば、気力体力共に充実し、一人前の男性として認められる時期です。
実際に25歳前後は社会人になり立ての人が多く、人生の上で大きな変化がある時期ともいえるでしょう。
そのため無理をしてしまいがちなので、注意が必要です。
女性の19歳前後は、昔はこの年齢あたりの結婚が多く、人生の節目を迎える方が多かったため、生活環境の変化に配慮が必要だったと考えられます。
また、女性の32歳~34歳は、子育てで多忙な方も多い時期です。
妊娠や出産が、今よりもずっと「命がけ」だったということも、厄年の理由のようです。
そういった意味では、厄年を設定することで、普段より更に体調に気をつけて生活したのでしょう。
そして、女性の37歳前後は、体のバランスが崩れやすく、身体的にも衰えを感じやすくなる時期です。
平均寿命が今よりもずっと短かった江戸時代頃は、40歳前後というと、既に死を意識する年齢でした。
元気な方でも、子育てから解放され、子育てに次ぐ人生の目的を考える時期であったようです。
男女共に共通している、60~62歳は、中年期から老年期への転換期です。
人生50年だった時代には、寿命を全うして亡くなる方も多かったのでしょう。
現代でも、退職や転職など第二の人生を考える時期にもなっています。
このように、厄年の設定年齢は、納得のいく、人生の転機とも言えるかもしれません。
まとめ
ここまで、厄年のことを書くと怖くなってきてしまいますが、厄年を人生の節目であり、チャンスの時と考える方もいるようです。
人生の転機が訪れる時期であり、身体にも変化があるこの時期に、気をつけて日々過ごすことはとてもいいことです。
車の運転も、急な曲がり角では、気をつけてスピードを落とさないと、思いもよらない事故になることがあります。
怖がらずに、きちんと厄祓いを受けて、いい1年にしましょう。
皆さんが、「きちんと厄払いをしたから、大事に至らずに厄年を過ごせたね」と笑い合えることを願っています。
Writing:YUKIKO-加藤