巫女さん……それはスピリチュアルに興味のある女性・女子にとって、憧れの職業でもあるでしょう。
そんな巫女さんに、どうやってなるのか、月収はいくらくらいなのか、知りたい! と思ったことはありませんか?
今回は「巫女さんのなりかた」そして「巫女さんの年収や月収」について、霊感心理カウンセラー兼、巫女に左足の小指の爪突っ込んだ程度の知識を持つ私・磨呂子がご紹介するでおジャル。足爪クサイ
巫女は「神子」に通じる
ご存知の方がほとんどだと思われますが、巫女は「みこ」と読みます。
巫女の「巫」は「ふ」「かんなぎ」と読み、これは神の意思を媒介(仲介)する者の意味があります。
その他、神の子と書いて「神子(みこ)」とも書きます。
これは「神の子」という解釈ではなく、「神に仕える子」という解釈になります。
巫女は資格がなくてもなれる
神主や宮司といった、いわゆる神職になるためには、資格が必要です。
しかし、巫女になるためには、資格は必要ありません。
もちろん、女性であることが必須ですが、それ以外の特別な準備はいらないとも言えます。
元々は占い師、霊媒
巫女とは、元々は占い師や霊媒の顔を持ち、神の言葉を聞くことができる女性のことを指しました。
ちなみに、男性で同じような役割を果たせる存在は覡(「げき」あるいは「かんなぎ」)と呼ばれていました。
神に舞を捧げる神楽は巫女の大切な仕事のひとつで、そのルーツは日本の神話に出てくる女の神様、「天鈿女命(アメノウズメノミコト)」に見ることができます。
太陽神である天照大神が、弟神の素戔嗚尊の横暴に呆れて天岩戸に閉じこもったとき、天岩戸の前でおもしろおかしく舞を舞って皆を笑わせたのが、天鈿女命です。
(ちなみにこのときのダンスは神聖なるストリップと記録されています。)
これを聞いた天照大神は「外で何が起きているのだろう」と気になって天岩戸を開き、これをもって太陽神は復活しました。
記録上、最古の巫女は天鈿女命であると言うことができます。
彼女は神でありながら、巫女でもあったのですね。
奈良時代になると仏教が日本へ伝来し、寺院が主体となる時代が到来します。
こうして巫女の存在意義は徐々に薄れてゆき、明治時代になると「巫女禁断令」が出され、巫女、霊媒行為が禁止されることになり、表向きは神社に神職の補佐として勤め、神楽を舞う巫女が現代に残されたのです。

巫女になるのは社家関係者が多い
巫女になる女性は、社家の子女であることが圧倒的に多いことは知っておきましょう。
社家の子女であれば、自分の生家にあたる神社や、縁故のある神社で巫女として勤務することはよくありますが、規模の小さな神社では、巫女の手の必要性は多くないこともあり、求人自体が少ない職業です。
但し、それでまかなえない場合や、年末年始、大きな神社で繁忙期を迎えるところなどは、一般的な求人誌や、ハローワーク、近隣の学校に求人を出すことも稀にあります。
これらの求人の中にはアルバイト求人も多く、本職の巫女として奉職できる機会はやはり多くはないことでしょう。
アルバイト巫女のことを、「助勤」「助務」などと呼びます。
巫女は20代で定年!
巫女は20代後半で定年を迎える職業です。
早い神社では22歳で定年。遅くても30歳までの勤務が当たり前の世界です。
つまり、どんな女性であっても巫女として長く勤務することは不可能だということです。
これには理由があり、巫女は奉職した時点で神の妻となり結婚すると神の妻でなくなるため、巫女を引退することが多いからです。
一方、巫女を定年退職した場合、神社の事務員に転職したり、神職(神楽舞の指導者など)として在籍することもあります。
大きな神社ほど体力勝負
実際巫女の仕事は体力勝負で、大きな神社の年末年始などは、12月31日の朝8時から、元日の夜22時まで、ほとんど休憩なし、仮眠なしで職務に当たることも。
七五三の時期などもやはり繁忙期です。
これに耐えられる体力と精神力が必要なことは間違いありません。
給与は月額15万ほど
巫女の月収は、本職として奉職している巫女でも15万ほどです。
お正月や七五三にてんてこ舞いになる神社などは、繁忙期手当(いわゆるボーナスですね)として50万ほどいただけることもあるようですが、小さな神社ではそこまで見込めない可能性が高いでしょう。
バイトの時給は700~1,000円
巫女の繁忙期アルバイトの時給は、地域や神社の規模にもよりますが、700円~1,000円ほどです。
日給制のところもあります。
例えば2017年秋の、恋愛のパワースポットとして有名な川越氷川神社の場合、日給7,000~9,000円として募集しています。
