【お守りの有効期限は1年!交換する理由とは?】1年を過ぎれば「こんな大変な事が起こる??」

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「お守りには有効期限がある」なんて言うけれど、食べ物のように賞味期限が書いてあるわけではないし、それってどういう意味?

・・と感じたことはありませんか?

まして、キチンと書かれていない有効期限について「有効期限が過ぎれば大変なことが起きる」などと言われてしまえば、かぎりなく不安になってしまいます。

果たして、お守りの有効期限や、これを守らなかったことで起こるらしい、デメリットの真実とは?

■お守りの有効期限は「概ね1年」ほど

お守りには有効期限があるのか? それとも、ないのか? まずはその結論を出してみましょう。

お守りの有効期限は、「一応」存在しており、その期限は「おおよそ1年ほど」なのですが、これはあくまでも目安です。

ご存知のとおり、お守りをお分けいただくときに「有効期限は1年です!」なんて言われたりはしませんね。

お守りの効能をスピリチュアル的な面から解説しますと、お守りは神様の分身として、あなたのそばにやってきます。

その後は、あなたの周囲に自然と沸いてくる悪運を、掃除機のように吸い込みながら、あなたに良いことが訪れるよう力を貸してくださいます。

ところが、この吸い込んだものはお守りの中に溜まってしまい、排出することができませんので、いつかパンパンになってしまいます。

容量がいっぱいになってくると、働きが鈍くなり、御利益も徐々に下火になってきます。

スマホやパソコンと同じですね。

そこで、おおよそ1年を目安にして、古いお守りは神社にお返しし、新しいお守りに更新して御利益をいただくのが良い、と言われているのです。

この1年という期限には、初詣とお焚き上げの習慣も大きく関わっています。

初詣で御札を受け取り、お焚き上げに古い御札をお納めし……というサイクルを行ってきた経緯があるため、ここに1年の根拠を見ることができますね。

■お守りを1年で交換する理由

日本におけるお守りの歴史は以外古く、その起源は平安時代にまで遡ると云われています。

お守りの起源は中国の陰陽道が起源とされ、中国から伝来した文化の1つでもあります。

平安時代の当時から1年周期で交換したのかは不明ですが、このような風習が定着化してきたのは、おおよそ江戸時代の頃からだと云われています。

【お守りを1年で交換する理由・その1】

現代では核家族(かくかぞく)化が進み、ある側面の風習が廃れかけていますが、古来、日本の四季は農耕と密接な関係があり、正月には年神を迎える文化が存在しました。

正月は1年のうちで数回しかない家族および一族郎党がそろう時期であり、年神を迎えて家族が1年平穏無事で生きられるように、一家そろって神棚へ祈りを捧げる時期でもあります。

さらに正月には家族・親戚で神社へ詣でて、1年無事を祈願して帰りにお守りを授かります。

来年も正月が休みなので家族・親戚で神社へ詣でてお守りを授かる。

このようなリズムを繰り返しているうちに1年周期という文化が定着してきたと考えられます。

【お守りを1年で交換する理由・その2】

正月に神社やお寺に行くと境内では、近隣の氏子(町内会)も参加しての「とんど焼き」、お寺では「お焚きあげ」が行われています。

これら「とんど焼き」や「お焚きあげ」で、1年間みずからの災厄を吸い取って守護してくれた古札を燃やして、本当の意味での厄を祓います。

また、神社の中には「人形流し」という行事を1年のうちに執り行うところもあります。

「人形流し」とは、その年に知らず知らずのうちの犯した自らの罪や災厄を「紙の人形」に移して川などへ流す恒例行事です。

つまり、お守りもこのような「人形流し」と同義と捉えることができ、古くなったお守りを燃やして本当の意味で厄を祓い、新たなお守りを授かることによって再びその1年、無事に健康的に過ごせるようにするわけです。

■「願いが叶ったタイミング」、という見方も

たとえば恋愛成就のお守りを持つにあたって、幸いにもステキな相手があらわれたり、恋が成就するということも、当然出てくるでしょう。

成就したあかつきには、御利益をくださった神様・仏様のお陰と感謝し、1年が経過していなくてもお礼参りを行います。

さらに、神社・寺院へはお守りをお返しし、新たな御利益を祈ったり、恋愛成就以外の、新たなお守りをお分けいただくこともできますね。

もちろん、御札をお分けいただいた神社にお返しするのがベストではありますが、旅先でお分けいただいたものなど、簡単にお伺いできないケースでは、身近な神社の中で、「他の神社のお守りも納めて良い」とされている神社に返納してくださいね。




■有効期限切れのお守りは祟るのか?

さて、有効期限が切れてしまったお守りについて、これが祟ったり、悪いことを引き起こしたりする、持ち続けていると大変なことになる……という方もいらっしゃいますが、これは本当のことなのでしょうか?

結論を言いますと、お守りは祟るためのアイテムではありません。

したがって、古いお守りを持っていても、大変なことになるというようなことはまずないでしょう。

お守りとは、いわば神様の出張所です。

年神様がきれいに大掃除された家に幸運を運ぶように、どの神様でも、きれいに大切にされたお守りと、その持ち主に幸運を運びにやってきます。

そんな中で、汚され、存在を忘れられたお守りには、御利益がもたらされなくなるのは当然のことです。

しかし、お守りは「スピリチュアルな品の1つ」です。

そこには1年という時間や、理屈ではどうにもできない奇跡も起こります。

事情があって汚されて、5年6年と持ち続けられたお守りであっても、そこに信心があれば神様は決して忘れはしません。

長く所持して大切にしたお守りには魂が宿る??

たとえば経済的な、あるいはそのほかの何らかの理由によって、神社で新しいお守りをお分けいただくことができなくて、20年前、30年前のお守りをずっと身につけていたとします。

その20年、30年前のお守りなので、おそらくすすけていることでしょう。

しかし肌身離さず大切に持たれ、御利益を祈られていたお守りには「スピリット=魂」が宿ります。

お守りとは、神様の分身であり、持ち主と神様とをつなぐもの。神はどこからでも見ておられます。

「信心がございます、お守りくださいませ。」

その心意気のあらわれとして、1年を目安にお守りを更新するに過ぎません。

それはベストな方法ではありますが、必ず必須となることではありません。

大切にされない新しいお守りよりも、大切にされている古いお守りこそが、あなたを守ってくださるかもしれませんね。

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