年内でもっとも太陽の位置(南中高度)が高く、且つ、昼間時間が長い=日照時間が長いのが、「夏至」とされるも、実はその二つ後の節気である「大暑(二十四節気)」の頃が、年内でもっとも熱いとされる。
本項ではこの理由について簡潔に述べるものである。
日照時間が長い「夏至」よりも「大暑」が年内で最も熱いのはなぜ?
答:「地球が太陽の方を向いているから暑い」
「その太陽の熱が後で伝わってくるから暑い」
夏至の頃は太陽が年内でもっとも高くなり、日照時間も長いとタイトルで伝えたが、これは直接的な暑さとは関係ない。
現に夏至の日よりも、その次の節気である「小暑」の後にくる「大暑(たいしょ)」の方が、事実上、一年でもっとも熱い。
6月(夏至の頃)の東京の気温
最高気温:26°
最低気温:19°
7月(大暑の頃)の東京の気温
最高気温:30°
最低気温:23°
調べ:気象庁
上記、気象庁発表の気温を見比べても、大暑の頃の方が「4度」も気温が高く、温度差が明白であることが素敵に分かる。
そもそも夏の暑さとはどこからやってくるのか?
「熱」と言うのはすぐに伝わるものではなく、ジワジワと伝わってくるもの。
夏至は6月下旬頃であり、徐々に温められた地表が熱を帯びてくる時期が、ちょうど7月下旬頃だとすれば辻褄は合う。
それと8月の太陽軌道は、まだ70度前後を保っているので、太陽の照射時間が長いことも理由の一つに挙げられる。
あまつさえ、夜時間よりも昼時間の方が長いので、地熱が冷め切らず、太陽光と地熱とのダブル効果が相乗して余計に暑さが増す。
(両面焼きグリルのようなイメージ)
しかし、夏至を過ぎると太陽軌道徐々に軌道は低くなり、日照時間が減少すると、徐々に昼夜のバランスがとれてくる。
このバランスが取れた頃合いが、俗に「秋分」や「春分」と呼ばれる頃とな〜る。
太陽光が降り注ぐ昼時間が減少し、逆に太陽が見えない夜時間の方が増えてくると必然的に太陽の日照時間も減少するので、徐々に地熱も冷めて温度は低くなっていく‥‥、そぅ、君の僕への愛が冷めていったことを悟った瞬間の僕の冷めた心のように‥‥。(ダブル冷却)
やがて、逆に昼よりも夜の方が素敵に長くなっていくわけだが‥、これが冬将軍の到来であ〜る。
以上、熱伝導について簡単に分かりやすくまとめると、ヤカンの中の水が湯になる過程を想像すれば良い。
もしくは‥、通勤電車で1億人にたった一人の君を見つけた。そして、君への恋に目覚め、止まっていた「僕」という名の愛の時計が動き始めた瞬間のように‥‥”徐々に熱くなる♡”
‥‥‥はい。以上。オホっ