節分の「柊鰯(ひいらぎいわし)」の由来・意味を知ってる?いつからいつまで飾る??

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節分に飾る「柊鰯」をご存知ですか?

現在では、なかなか見られなくなった節分飾りの1つです。

今回は、この柊鰯の由来や意味をご紹介します。他にも、飾る時期(いつからいつまで飾るか)や飾る場所など、柊鰯についてのアレコレを細かくご紹介します。

「柊鰯(ひいらぎいわし)」とは何かを知って、日本文化の知識を増やしましょう。

柊鰯(ひいらぎいわし)の由来・歴史・意味

柊鰯の由来・歴史

平安時代に書かれた日記文学の1つである『土佐日記』には、935年(承平5年)の正月の記述として、門に飾る注連縄(しめなわ)に、柊(ひいらぎ)と「なよし」と呼ばれるボラの頭を指していたことが明記されています。

現在でも、伊勢神宮で販売されている正月飾りの注連縄には、柊の小枝が挿してあるようです。

そもそも、災難や邪気、魔物から身を守るおまじないとして、家の門に「門守(かどもり)」と呼ばれるお守りやお札を掲げることは、古くから行われてきました。

1079年(承歴3年)に完成した、仏教の霊験譚集『金剛般若集験記(こんごうはんにゃしゅうげんき)』の中でも、平安時代の850年(仁寿1年)頃の部分に「門守」の記載があります。

柊鰯はこの門守に由来すると言われており、前述の通り、遅くとも『土佐日記』の頃にはあったと見られています。

その後も脈々と引き継がれ、江戸時代には浮世絵にも描かれています。

なぜ柊なのか~柊鰯の「ヒイラギ」の意味~

昔から魔除けの力があるとされてきたものの1つとして、「尖ったもの」が挙げられます。

柊(ひいらぎ)は、葉にチクチクと尖った棘(とげ)を持つため、鬼の目を刺すので、門口から鬼が入れないということで、魔除けとして使われています。

別名を「オニノメツキ(鬼の目突き)」とも言います。

低木の常緑広葉樹のため、年中緑で落葉しません。

1年中艶やかな緑で、葉の棘は鋭く、昔から邪気の侵入を防ぐとされています。

このことから、柊鰯に使うだけではなく、庭木としてもよく用いられてきました。

家の庭の、裏鬼門である北東に柊を植えて、裏鬼門にあたる南西に「難を転じて福となす」と言われる南天(なんてん)の木を植えると、鬼門除けになるとも言われています。

柊の棘は鋭いので、魔除けということでなくても、防犯目的で庭木にされる方もいるようです。

ちなみに、キリスト教で出てくる柊の棘は、キリストの受難を表し、赤い実はキリストの血に喩えられています。

このように、日本以外の場所で、信仰が違っても、柊は特別な木でした。

ちなみに、柊の語源は「ひらぐ」という動詞で、棘が刺さるとヒリヒリ痛む・疼くことからきているようです。

「疼木」として、「ひいらぎ」と読むこともあるようです。

とにかく、強い魔除けの効果がありそうな柊(ひいらぎ)が、鬼(災いなど)を退散させる節分の飾りに選ばれていることは納得ですが、地域によっては、種子を取り去った大豆の枝である「豆柄(まめがら)」や、「とべら」と呼ばれる、枝や葉に悪臭がある低木樹を使用することもあるようです。

なぜ鰯なのか~柊鰯の「イワシ」の意味~

「尖ったもの」と合わせて、魔除けの力があると昔から考えられてきたのが「臭いもの」です。

『土佐日記』の中に出てくる最古の柊鰯に関する記述によると、鰯(いわし)ではなくボラが使われています。

ボラは、成長と共に名前が変わっていく出世魚なので、めでたい、縁起がいいとして飾れていたそうです。

また、ボラは魚へんに留まる(鰡)と書くことがあります。

このことから、「神様を家の中に留める」という意味もあったようです。

なぜボラが鰯(いわし)に変わったのかは、未だに不明ですが、ボラよりも手に入りやすい価格で、魔物が嫌う臭いの強い魚であることから使われ始めたのだと推測できます。

西日本では、「焼く」と「嗅ぐ」を合わせて「焼嗅(やいかがし)」や「やいくさし」と呼ばれています。

焼く時の煙や臭いもこの時期ならではの風物詩であったことが分かります。

「臭いもの」として、地域によっては、にんにくや、らっきょうを用いたり、鰯の尻尾を使ったりすることもあるようです。

また、地域によって、「いわし」が「やわし」が「和し」と似た言葉だということから、「家族の和合、家内安全」と重ね合わせているため、節分の飾りになっているという考え方もあるようです。


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柊鰯(ひいらぎいわし)はいつからいつまで・どこに飾る?

柊鰯はいつからいつまで飾る?

一般的には、節分の日(2月3日)から、次の日(2月4日)までです。

これは、2月4日が立春という季節の変わり目で、季節の変わり目である日には、鬼や邪気がやってくるため、節分に柊鰯を飾り、魔除けにするという言い伝えがあることにちなんでいます。

しかしながら、地域によっても差があり、小正月の翌日(1月16日)から節分の日までや、節分の日のみの地域、節分から2月いっぱいのところ、節分の日から1年間飾る地域もあるようです。

中には、鰯の頭が猫に食べられるまで飾り続けるという場所もあるようです。

飾り始める日も、取り外す日も、必ずこの日付とは決まっていませんので、お住まいの地域に伝わる風習に従って飾るのが良いでしょう。

柊鰯はどこに飾る?

鬼から家を守るために飾るので、玄関のドア、壁、門などの家の「外側」に飾りましょう。

柊鰯(ひいらぎいわし)を外したらどうする?捨てても良い?

神社やお寺が近く、正月飾りやお札などと同様にお焚き上げをしていただけるのであれば持って行くという方法もあります。

どんと祭(どんど焼き・とんど焼き・どんと焼き)が開催される日が近ければ、その時に持って行きましょう。

1年間飾るのでしたら、翌年のどんと祭でも問題ありません。

難しい場合は、塩で清めてから、半紙に包んで捨てましょう。

玄関先に埋めたり、灰になるまで焼いて玄関先に盛ったりという方法もあるようです。

柊鰯(ひいらぎいわし)の残りの「イワシ」は食べる?食べる意味・おすすめの食べ方は?

柊鰯を作って残ったイワシは食べても良い?食べる意味は?

昔、鰯(いわし)は、「弱し(よわし)」、「卑し(いやし)」と呼ばれていました。

鰯は陸にあげるとすぐに弱って死んでしまうため、身分の低い人の魚とされていたのです。

魚へんに弱いと書くのもそのためです。

一方で、「弱くて卑しい鰯を食べると良くない気を消す」と考えられていたことから、節分に鰯を食べることは良いことだとされてきました。

現在でも、西日本では、節分にいわしを食べる、「節分いわし」の習慣が残っています。

特に、奈良県奈良市では、多くの家に柊鰯を飾る習慣が残っており、「節分いわし」も一般的です。

柊鰯を作った後の残った鰯(いわし)は是非食卓へ出して皆さんで召し上がってください。

柊鰯の「イワシ」おすすめの食べ方

それでは、ここでイワシを使ったおすすめの食べ方をご紹介します。

柊鰯を作った後に残った部分はせっかくですから美味しくいただきましょう。

焼き鰯

  • 材料:鰯、塩(適量)
作り方
  1. 頭を落としてエラと内臓を取り外す
  2. 水で洗って、水気をふき取る
  3. 両面に塩をふり、しばらく置く
  4. 魚の表面に出てきた水分をふき取る
  5. 再度、軽く塩を両面にして焼く

鰯のトマトソースかけ

材料:鰯(4匹)、にんにく(せん切り・1/2片)、玉ねぎ(みじん切り・1/2個)、赤唐辛子(種を取る・1/2本)、カットトマト缶、塩、コショウ、小麦粉、白ワイン(1/4カップ)、しょうゆ(小さじ1)、固形スープの素(1/4個)、水(1/4カップ)、オリーブオイル

作り方
  1. イワシは、頭を落としてエラと内臓を取り外す。
  2. 水で洗って、水気をふき取る。塩コショウをして小麦粉をまぶす。
  3. オリーブオイル大さじ1でイワシの両面をソテー
  4. 白ワインを加えて蓋をして5分ほど焼く
  5. イワシを取り出し、余計な油をふき取り、オリーブオイル大さじ1でにんにく、赤唐辛子を炒め、香りが出たら、玉ねぎを炒める
  6. カットトマトと水、固形スープの素を加え半量になるまで煮詰める。(この時、節分で余った福豆を入れて煮込んでも大丈夫です。)
  7. イワシを戻し、しょうゆを入れて絡める。
  8. お皿にイワシを並べ、ソースをかける。

簡単に塩焼きにする方法や、節分で使った豆も使えるレシピをご紹介しました。

参考になさってください。

これでばっちり!柊鰯の作り方

  • 材料:鰯の頭、葉がついた柊の枝(20センチ程度の枝が望ましい)
    ※柊の枝は生花店で1本100円くらいから売っています。
作り方
  1. 鰯の頭を焼く(丸ごと1匹焼いて、焼いた後に頭を切り離しても大丈夫です)
  2. 鰯の頭を柊の枝に刺す(頭の下の方から口に向かって指すことが多いようです。)
  3. 玄関などの家の入り口の目立つところに飾る

まとめ

柊鰯は、地域によっては未だに色濃く残る節分の風習です。

今年はあなたも、魔除けの1つとして受け継がれているこの習わしを、試してみるのはいかがでしょうか?

お子さんや家族と作る工程から楽しみ、使わないイワシを美味しくいただくのも思い出に残るかもしれません。

今年の節分は、豆まきだけではなく、是非柊鰯も作って、節分を盛り上げましょう。

Writing:YUKIKO-加藤

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