新築、引っ越しの時など、風水で「病気になりやすい家相」があるか気になるもの。また体調が悪い時は、治療に役立つ色が何色なのかも気に掛かります。
今回は、風水から見る「病気になりやすい間取り、家相」「引越し、新築の時に気をつけたい事」「治療に役立つ色」などについて、ご紹介します。
目次
風水で病気になりやすい間取り・方角はどっち?
風水では、病気になりやすい間取り・方角というものが存在しています。
まずは、それがどの方角なのか、解説していきます。
鬼の通る道「鬼門(北東)」と「裏鬼門(南西)」が要注意
中国では古来より鬼の通る道として「鬼門」と「裏鬼門」が存在していました。
どの方角が鬼門、裏鬼門なのかというと、
- 北東=「鬼門」
- 南西=「裏鬼門」
となります。
北東と南西とはちょうど正反対側で、このルートを「鬼が通る」と言われてきました。正確には、南側は太陽が通るので「陽」、北側は太陽が避けるので「陰」となりますが、北東と南西を結ぶラインは、ちょうどこれらの境目にあたり、「陰陽の狭間」すなわち不安定な気が流れている方角として、不吉とされたのです。
鬼門と裏鬼門に配置しないほうがいい間取り
鬼門あるいは裏鬼門の方角に、玄関、キッチン、トイレを配置しないほうがいいとされています。
これらは、健康運に関連すると考えられている場所なので、運気が良い方角に配置しないと健康運を下げる、とも言われます。
とはいえ現実的には、間取りを選べない場合も多いので、もしも鬼門や裏鬼門にこれらの間取りがある場合には、後ほどご紹介する「色」の項目なども参照し風水的な処置をしてみましょう。
鬼門・裏鬼門の水回りは悪い気がたまりやすい
トイレや浴槽などの水回りは特に注意が必要です。
水回りは陰の気が溜まりやすい場所なので、鬼門、裏鬼門などに水回りの物を配置しないほうが風水的には正解です。
これらの方角に設置されている水回りでは、陰の気が外に出て行きづらいため、溜まってしまい、悪い運気を呼び込んでしまうと考えられてきました。
そもそも、これから新築をする時などは間取りを変更することもできますが、既にこの場所に水回りがあって、今更リフォームも引っ越しもできない……という場合は、以下の点に気を付けてください。
換気と掃除と適度な飾り付けで陰の気を払拭!
鬼門、裏鬼門に水回りがある場合、まずは掃除をきちんとするように心がけましょう。
湿気をしっかりと取り、換気をして風が通るようにしておくことが大切です。
「風水」とは、そもそも、風と水(湿気と水分)をコントロールする方法ですので、換気をしてカビが生えないようにするのは科学的にも理に適っています。
汚れがついていると、そこに陰の気が溜まりますので、汚れもしっかりと取って。
あとはアロマを置いて良い香りをさせたり、色を統一して花模様のアイテムを置くなど、適度に明るい飾り付けをして気持ち良く過ごせるように工夫してみましょう。
引越しの家選び!風水で病気になりやすいかどうかを見るポイントは?
引越しをする際に、風水で病気になりやすいかどうか、ということは、物件の間取りで見るのがセオリーです。
鬼門、裏鬼門も気になるところですが、どの位置に何が配置されているか、家そのものの形よっても、風水上で「病気になりやすいか、そうでないか」を判断できます。
ここでは、引っ越しで家を選ぶ際に、風水で「病気になりやすい家か、そうでないか」を判断するポイントをお伝えします。
チェックポイント1.鬼門や裏鬼門に「欠け」があるかどうか
風水では、家の形について「欠け」と呼ばれるものがあります。
まずは家の平面図を見てみましょう。通常は家は四角いものですが、真四角であることはあまり多くありません。どこかが凹んでいたりするものです。
平面図の中で、家の外壁一辺の長さの「2/3以内」のへこみを「欠け」といいます。(ちなみに、1/3以内のデッパリを「張り」といいます。欠けが2/3以上に達している!という時は、それは欠け(凹んでいる)ではなく「張り(でっぱっている)」と判断するのです)
2階建て以上の家の場合は、1階の平面図で見てくださいね。
風水上の「欠け」の影響
「欠け」は、家のどの方角に位置しても凶相となり様々な事が悪い形となって影響すると言われています。具体的には以下のとおりです。
- 北の欠け:健康運
- 北東の欠け:家庭運
- 東の欠け:家庭運、仕事運
- 南東の欠け:仕事運、結婚運
- 南の欠け:仕事運
- 南西の欠け:女性の健康運
- 西の欠け:金運
- 北西の欠け:主人の権力、商売運
風水上これらの要因が悪い形で返ってくると家の中のムードも険悪になりかねません。とりわけ病気と関連があるところは太字にしておきました。北側と南西側の2箇所ですね。
特に賃貸マンションや賃貸の一軒家では、後からリフォームして直すこともできません。物件探しの際は「欠け」に注目して物件選びをしてみては!?
また欠けが全くない家を見つけるというのも難しいものですので、条件が良い家で欠けがあるという場合、他の風水でカバーするという方法もあります。
チェックポイント2.鬼門や裏鬼門に玄関か水回りがある
鬼門や裏鬼門については、既に解説したとおり
- 北東=「鬼門」
- 南西=「裏鬼門」
とのことでした。
古代文化では、風水は家そのものではなく、都市全体に適用されたものでした。そこで鬼門除けとして、市街の中心地や、内裏(天皇がいた場所)から見て、鬼門や裏鬼門の方角に大きな寺や神社などを立て、対策を取っていたのです。
鬼門、裏鬼門は、風水では欠けと同じで、家の住人たちに様々な悪影響を与える、と言われます。
風水上の「鬼門」の影響
北東方向の「鬼門」に、玄関、トイレ、水回りがある時の影響には、以下のようなものがあると言われています。
- 不動産や財産に関する問題
- 親族間の人間関係
- 子どもの病気
- 子宝に恵まれない
病気や体調に関連する問題もありますが、そうでないものもありそうですね。
風水上の「裏鬼門」の影響
続いて、南西方向の「裏鬼門」に、玄関、トイレ、水回りがある時に影響が出るのは、以下のようなものであると言われています。
- 何らかの理由で忙しい日々が続き、疲れやすくなる
- どんなに努力しても報われない
- 夫婦間のトラブルが起きやすい
- 家族に何らかのトラブルが起こる可能性がある
病気に関連しているものは少ないように見えますが、いずれにしても避けたいですし「何らかのトラブル」なんて正体不明すぎてgkbr(がくがくぶるぶる)です……。
勿論、対策もあります! 後述しますので、参照してください。
鬼門、裏鬼門を封じる!対策方法
鬼門、裏鬼門を封じるにはどうしたらいいか。過去には大きな寺社を立てて、街ごと保護したようですが、今更そういうわけにもいきませんよね。
一番安泰なのは大きな寺社の近くに住むことですが、そううまく条件が合うとは限らないのも現実……。
それならば、寺社で「鬼門封じ」のお札を授かり、家の中の鬼門、裏鬼門に貼って飾るのが良いでしょう。
家の中には、鬼門、裏鬼門に位置する部屋が必ずありますが、その部屋では以下のような対策をしてみましょう。
対策1,ちゃんと掃除する
まずは綺麗に徹底的に掃除することです。
掃除によって、ホコリや湿気に寄ってくる悪い気を追い払うことが目的!
もちろん、家の中どこでもしっかり掃除してあることが望ましいですが、「全部、いつも」はなかなか難しいものです。鬼門や裏鬼門だけは特に気を付けて、いつも綺麗になっているように頑張ってみましょう。
対策2,桃の木を植えておく
桃の木を植えると運気がアップして家相も良くなる、と言われています。
これは、風水が発祥となった中国で、桃=魔除けの木であると考えられていたことに端を発しているようです。この考え方は日本に伝わり、「桃の節句」などの形になって残っています。
桃太郎が鬼退治をする話は、桜太郎とかきびだんご太郎ではなく、「桃」太郎であったことに意味があるとも言われていますよ。
ちなみに、桃は漢方にも使われているので、病気除けになると考えられた可能性が高いでしょう。
鬼門、裏鬼門の方角に置いたほうがいいもの
鬼門、裏鬼門で置いておいたほうがいいものも存在します。
その一つ目が柊(ひいらぎ)です。
元々、柊は風水上では昔から魔除けの効果があると言われており、鬼がトゲを嫌がって鬼門や裏鬼門を除けるとされています。
柊を初めとするトゲのある植物を設置することで邪気を払い、鬼が侵入できないようになると考えられ、風水では利用されてきました。今でも節分の日に、柊を玄関に飾ることがありますよね。
そして二つ目は盛り塩です。
塩も悪い気を清める物として有名です。
玄関先などに盛り塩をしておけばバッチグーです。ただし、盛り塩は汚れたり、湿気で溶けてきたりすると悪運を招くものに変化しますので、こまめに取り替えてくださいね。
特に車が通る道路脇の家などは、排気ガスや、舞い上がる埃ですぐに盛り塩が汚れます。注意しましょう。
チェックポイント3.北東/南西/西側に玄関がある
玄関がある方角によっては悪い運気を呼び寄せてしまいます。
鬼門、裏鬼門については既にお話しましたが、特に北東の「鬼門」、南西の「裏鬼門」は玄関にふさわしくない方位とされています。
また、鬼門、裏鬼門以外でも、西は注意が必要な方位といわれています。
基本的に病気が心配ならば、北東と南西に気を付ければOK。西の場合は金運が下がりやすいことに特に注意が必要です。ただ、金運が下がると、健康的な食べものを食べることなどを節約し始めるので、健康運にも影響があると言えるでしょう。
以下に対策をご紹介しますので、鬼門、裏鬼門と一緒に、西側の玄関にも注意してみましょう。
対策1,整理整頓と掃除
まず、整理整頓が必須事項です。
玄関を整理整頓をすると良い運気が流れてきます。というよりも、整理整頓のできていない玄関を通って家の中に入ってくる気は、何をどう頑張っても乱れてしまい、良くない気になってしまうと言われています。
見逃しがちなのが下駄箱の中で、ここに古い靴が満杯になっていたりすると非常に良くないでしょう。たくさんあるなら、履いていない靴、もうダメになった靴もあるはずです。湿気がたまりやすい場所でもありますので、スキマを空けるようにしてみてください。
玄関を整理整頓し、下駄箱は満杯にならないように、靴も量を調整しましょう。外から踏み込む場所なので、泥汚れも入りやすいことに注意してください。毎朝、ホウキで泥を掃き出し、余裕のある時にこまめに水拭きをするのもおすすめです。
対策2,玄関周りに物を置かない
玄関周りには物を置かないことにも気を付けたいものです。とくに三和土に物を置いてしまうと靴も履けないですし、ホコリや泥がたまりやすくなって、悪い運気を呼び寄せてしまう元となります。
玄関の外側もしかり。表札も掃除をサボりがちな場所なので、まめにチェックして綺麗に保てばバッチグーです。
対策3,置いたほうがいいもの、置かないほうがいいもの
玄関先に盛り塩を置いたり、生花や絵をを置いたりするのも良い運気が流れていい家を保つことができます。
しかし落とし穴もあります。盛り塩は汚れると逆効果、生花もしおれてくると逆効果。どちらもこまめに面倒を見て、交換をすることが大切になります。
絵の場合は、苦しみや悲しみ、暗い、センチメンタルな印象を受ける絵は、運気を下げると言われています。いわゆる開運アートのような、明るく、幸せな印象の絵を選ぶようにしてくださいね。
鍵やハンコはカゴなどに入れて
玄関先に鍵やハンコを置くのは、基本的にはNG事項です。なぜなら、玄関は良い気も通りますが、悪い気も通るので、その影響を受けてしまうと考えられているからです。
そのまま置くのではなく、カゴなどに入れて見映えよく置いたり、カゴに入れて下駄箱の中にしまっておいたりするのはOK。
とにかく「置きっぱなし」は「散らかっている」とも解釈できるわけで、避けたい状況と言えますね。
玄関横のきれいな鏡はOK。玄関正面の鏡、汚れた鏡はNG。
玄関にとって、鏡の取り扱いは難しいものです。
基本的にきれいに磨かれた鏡であれば、玄関の横側(玄関から入って、右か左)に設置するのは良いと言われています。特に健康運に良いと言われるのは、家の外から玄関に入って右側に設置されている鏡です。ちなみにこちら側の鏡は、仕事運にも良いと言われていますよ!
気を付けたいのは、家の外から玄関に入った時に、正面に見える鏡。鏡は「跳ね返すもの」でもありますので、この位置の鏡は、家に入ってきた良い気を跳ね返し、外に出してしまうと言われています。取り外すことをおすすめします。
また鏡がどこにあるとしても、汚れている場合はNG。常に磨かれているように注意しましょう。
玄関から見える位置の窓にはカーテンをつけて
もう1つ見落としがちなのが、玄関の窓。
玄関先に窓があると、良い気がそこから逃げてしまう、などと言われています。特に玄関から真正面にある窓は、玄関から入ってきた新鮮な気が、まっすぐに抜けてしまい、金運に良くないとも言われます。
この場合、定期的に洗濯をしたカーテンやのれんを付けて、直接窓が丸見えにならないように工夫をするといいでしょう。
玄関マットは置くのが正解
玄関マットは、置くと掃除が面倒……ということから断捨離してしまう人も多いようです。玄関マットは、置いて綺麗に保つのが、風水としては正解。
なぜなら、玄関から入ってくる良い気と悪い気のうち、悪い気を玄関マットが遮断し、良い気だけを家の中に誘導してくれると言われているためです。もちろん、汚れていると役に立ちませんので、時々洗ったり、新しいものに替えたりしてくださいね。
玄関マットを含め、玄関周りは常に清潔にしておくものです。家の運気も風通しも玄関で決まります。
しっかりとした対策を講じて玄関作りに励みたいですね!
新築の家を建てる際に風水で気をつけたいこと
新築の家を建てる際に風水で気をつけなければならない部分は、基本的には、引越しの時と同じです。
平面図に「欠け」がないか、どうか。
鬼門、裏鬼門がどこの配置になっているか。
陰の気が溜まりやすい水回りと玄関は、どの位置にあるか……など、気をつけることは沢山あります。
風水が気になる場合は、新築の家を建てる前に、間取りを風水師など、風水を鑑定してくれる人に相談しましょう。ハウスメーカーでもある程度、コネのある場合が多く、担当者に相談すると紹介してくれることがあります。
せっかくの新築ですから、最適な間取りで、素敵な家にしてください!特別に気に掛けたいことも何点かありますので、ご紹介しておきます。
そもそも土地選びの段階から風水は始まっている
風水は、部屋づくりの方法だと思われている部分が大きいですが、そもそもはもっと大規模な「土地選定」の方法であることも確かです。
土地を決めてから「間取りどうしたらいいですか?」と風水師に相談をしに行くくらいなら、土地を決める前の段階で風水師に相談をするほうがいいかもしれません。
その土地、その土地でケースバイケースではありますが、一般的に風水上良いとされる土地とは、日当たりが良い、台地や小高い丘の上。
近くにきれいな公園があったり、きれいな川があったり、川や道路がカーブをしている場合は、カーブの「内側」にある土地が良いと言われています。
住みやすいことがとにかく大切ですよ!
風水師でも満点の家には住めない
風水を気にし始めると、とりあえず何でもいいから、風水のいい状態で住みたい! という考えが浮かびます。
リハウスとは違い、新築で家を建てる場合には特に、どちらの方面から見ても風水上、失敗のない間取りを目指す方も多いものです。
しかし、実は「完璧な風水の家」はまずあり得ません。
有名な風水師であっても、自分の家の風水は60%と言っているほどです。
そして、実際に風水を取り扱う風水ショップや占いショップでは、風水上完璧ではない家に良い気を呼び込むために、様々なノウハウが積み重ねられています。
完璧な家を作ろうとしないことは、逆に大切です。自分が重視するところだけでいいのです。
大事なのは一緒に住む人の「気持ち」インテリア風水も併用を
風水、風水! とこだわって新築を建てると、一緒に住む人の気持ちをないがしろにしてしまうことがあります。
家を建てる時は、共に住む人の気持ちを重視し、よく話し合って間取りなどを決めていきましょう。
さきほども述べたように、完璧な風水の家をつくることはできません。
インテリアや色によって間取りのマイナスを整えていくことを前提にして、新築の計画を立ててくださいね。
子どもが病気になりやすい風水…子ども部屋風水のOKとNG
子どもが病気になりやすい風水として挙げられるのは、既にご紹介した「鬼門の玄関」「鬼門のトイレ、水回り」など。
その他では、主に子ども部屋の風水が関わってくると言われています。
ここでは、子ども部屋のどこが、風水上、子どもの体調に関わると考えられているのかをご紹介します。
寝るときの枕の方角が北になってない
子ども部屋で子どもが寝る際に、枕の向きは北の方角がいいと言われています。
これは、北側に枕が向いていると、健康運に良いと伝えられていることに由来します。北ではない方角に枕が向いていると病気になる、というエビデンスはありませんが、病気を予防するためにはおすすめの方角であると言うことはできるでしょう。
布団やマットレスが不清潔
布団やマットレスがいつも不清潔だと、病気になりやすい……これは科学的に見ても、アレルギーになる可能性も考えられますので、あながち「しょせん風水、迷信」とは言えないかもしれませんね。
風水では、夜の寝る時間は幸運の運気を蓄え、昼間に苦労して溜め込んだマイナスの気を放出する時間であると解釈されます。そこで、寝具が汚れていると、マイナスの気が放出できず、幸運の気を補充することもできないので、運気が下がると言われるのです。
いつも布団やマットレスを清潔に保ち、子どもの健康を守りましょう。それも大事な親の務めです。
テレビは置かない
これはちょっと意外かもしれませんが、風水的には「子ども部屋のテレビ」はNGです。
核家族との交流の時間も減りますし、関係を劣悪にする可能性もあります。勉強中にテレビが存在しているだけで気も散りますので、教育の観点からも正解と言えそうです。
風水の観点で言うと、テレビは電化製品なので、子ども部屋の磁場が乱れるなどして心身共に乱れるとも言います。
いずれにしてもテレビは、子ども部屋には相性の良くないアイテムと言えそうですね。
子宮から病気になりやすい?…女性が取り入れたい風水と注意点
女性は「子宮から病気になりやすい」と言われていますが、これは、子宮が風水と密接な関係にある……と考えられてきたからです。
厳密に言えば、風水は元々が「陰宅」といって、死後の家、すなわち「墓」の場所を選択するためのノウハウでした。
古代では、墓地は現代人が想像するような「死者のための場所」ではなく、むしろ魂が再度現世に戻ってくるための「再生の儀式を行う場所」。ですからそこは「墓」と言うよりも「家」であり、子孫の家を繁栄させるための気を取り入れる場所でもあったわけです。
写真は、那覇「伊是名殿内の墓(いぜなどぅんちのはか)」
そして、古代こうした風水的な「墓」は、「子宮」の形をしていたようです。現在でも中国や、沖縄に、子宮のようなU字形の墓地が残されており、伝統的なお墓の形を重視する場合は新たにこの形の墓所を建てたりすることもあります。気を集め、そこからまた再生のエネルギーを得るための、スピリチュアルな風水アイテムが「墓地」だったわけです。
このような子宮、そして再生への信仰は、実際の子宮から女性の肉体に通じる風水の一種として考えられてきました。
「怒りや嫉妬を吐き出さないと悪い気が子宮に貯まり、子宮から体を蝕む病気になりやすい」とも言います。U字の形ともあいまって、「溜めこみやすい場所」と解釈されている面もあるでしょう。
そんな子宮を風水で守るポイントをご紹介したいと思います。
1.首・手首・足首を冷やさない
首や手首、足首を暖めることによって、良い気を体中に巡らせることにより、病気を防ぐことができる……と風水では考えられています。
実際この「3つの首」から風邪をひく、体が冷える、ということは昔から言われてきました。自分の首などが冷えてるなと思った方は是非、3箇所を温めることを実践してみては?
2.そけい部のリンパを流す
人間は座ったままの状態だと、足に血がいきとどきません。
運動が嫌いな人も多いですが、ある程度は動いて、特にそけい部のリンパを流し、体の血と水分を循環させましょう。
これも風水では大事なことです。「風水」とは水を適切に巡らせることを示し、肉体の60%は水分であるとも言われるため、からだの中の水分を巡らせることは風水の理論にかなった重要事項なのです。
3.良質なお水を飲む
お水を飲むことによって体を清めることができます。良質なお水なら尚更効果がテキメンです。
先述のとおり、人間の肉体の60%は水分なので、その水分の質がよいかどうかは、健康に直結するとも言われています。
悪い気がたまりやすい体なら尚更良質なお水を飲んで体を清め、血を循環させると良いようです。
風水で病気を治したい時に使うといい色とは?!
なってしまった病気を風水だけで改善するのは難しいことです。医療的措置はしっかりと行うようにしてくださいね。
その上で、風水を利用して改善を早めることは可能かもしれません。なぜなら、風水は基本的には生活環境の改善をもたらすものなので、より良い状況の中で療養することができると想像できるからです。
また病気になる前に、予防的な意味合いで風水を有効活用すれば「病気になりにくくなる」可能性があるでしょう。
いずれにしても、病気というものに対して、消極的ではありますが、風水が良い方向性に働くと考えられています。これまでにご紹介してきた、病気に強くなるための風水もあわせて活用しながら、病気に対して働きかけたい時には「何色がいいのか?」をご紹介します。
その年のラッキーカラーで明るく過ごす
その年のラッキーカラーで家を彩ると、家の中の「気」が上手に循環するので、良い運気が巡り、病気に対応するにも、予防するにも、より良い環境づくりができると言えるでしょう。
華やかに、清潔にすれば、そうでない状況に比べて精神的にも明るくなり、病気に効果的に働く可能性もあります。
ラッキーカラーは毎年微細に変化しています。例えば2021年のラッキカラーは紫色、肌色、黄色・金色です。
意識して取り入れてみましょう。
健康運を増進するのは緑
一般的に「健康運にいい色」と言われるのは、風水では緑色です。
これは、あくまでも風水的な説ではありますが、健康運をつかさどる運気は主に「木」の気ですので、シンボルカラーである緑が重宝されるのです。
また緑色は科学的に、視界に入ると心を落ち着けたり、癒したりしてくれる色であることも、わかっています。
したがって、療養中のお部屋のインテリアを考える場合は、ファブリックに緑色を取り入れたり、お世話のできる範囲で観葉植物を置いたりするのが理想的です。
ちなみに、植物があるといいといっても、切り花などでしおれたもの、枯れたもの、鉢植えでも元気のないもの、そもそもが生きたものではないドライフラワーといったものは、家のどこに置いてあっても運気を悪化させてしまう風水アイテムです。気を付けましょう。
風水や家相を良くして病気に強い部屋づくりを!
風水と病気と家相は非常に深い関係があるようです。それは昔々から、中国を中心に人々がつちかってきた知識の中で、だんだんにわかってきたことでもあります。
風水にはまだまだ科学的な根拠がありませんが、そのうちのいくつかは、確かに科学的にも「健康に良い」と言われるようなものが含まれています。何よりも、片付けや掃除をしっかりと行い、気持ちの良い状態で暮らすことは、誰が言うまでもなく健康的であることに違いはないでしょう。
病気や健康に関する興味を皮切りに、あなたもぜひ風水への理解を深めてみてくださいね。
Writer:夜野大夢(ホームページ)
Writer:陰陽の末裔/占い師・パワーストーンアドバイザー
あん茉莉安(ホームページ)