おみくじを作っているところを知りたいかい?日本一の製造会社が山口県にあった!!

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多くの寺社に設置されているおみくじが、どこでどのように作られているのか、気になったことはありませんか?

実は、日本のおみくじの製造・出荷数60〜70%のシェアを誇る、日本一のおみくじ製造会社が山口県にあります。

その会社の名前は「女子道社(じょしどうしゃ)」といいます。

以下ではこの女子道社と日本全国の寺社のおみくじについての、深い関連性やドラマに満ち満ちた歴史をご紹介しています。

女子道社の歴史とおみくじ

明治時代に、山口県にある二所山田神社(にしょやまだじんじゃ)に、宮本重胤(しげたね)という21代宮司がいました。

⬆️二所山田神社

当時はまだ「男尊女卑」と呼ばれる風潮が強い世の中で、女性が神や仏に奉仕する職に就くことはタブーとされていました。

しかし宮本氏は、「神道には女性を卑しむ思想はなかった」として、女性の神官登用や参政権獲得を始めとする女性自立のための運動のため、1905年(明治38年)に「日本敬神婦人会」を結成しました。

これは、有名な「青鞜社」よりも早く、女性の自立を訴える組織としては、日本で最初の団体だったと言われています。

「日本敬神婦人会」の支部は日本全国、そしてアメリカのロサンゼルスやハワイ、朝鮮にも置かれ、機関紙「女子道」が発行されました。

そして、その機関誌の発行を支える資金を確保するために設立されたのが、おみくじの製造・販売を行う「女子道社」でした。

あまり知られていませんが、1906年(明治三九年)に日本初のおみくじの自動販売機を開発したり、「神前結婚式」を普及させたりしたのも、「女子道社」だと言われています。

おみくじの作られ方

女子道社が製造・販売するおみくじは、今も昔も、地域の女性たちの手によって作られており、年末年始を前にした繁忙期には、100名ほどの主婦たちが交代で作業をしています。

印刷以外の、紙を切ったり折ったりする作業や箱詰めなどは、すべて手作業です。

ベテランになると1日に6000〜7000枚ものおみくじを折れるそうですが、慣れないと、ちょうど良い位置に折り目が付かなかったりして、なかなか難しいのだと言います。

現在「女子道社」で製造されているおみくじは18種類あり、一般的なおみくじの他、外国人観光客向けの和英文みくじやイベント用のおみくじもあります。

また、「日本敬神婦人会」を創設した宮本氏が歌人だったことから、和歌を掲載したおみくじもあるということです。

こちらで作られたおみくじは、神社でお清めされた後、全国の寺社へ発送されます。

二所山田神社・女子道社の場所(地図)

住所:山口県周南市鹿野上大地庵2898

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