「雷乃収声」の意味・由来・読み方|【秋分(二十四節気)七十二候・初候】

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このページでは二十四節気「秋分」の七十二候・初候における「雷乃収声」の意味・由来・読み方についてご紹介しています。




雷乃収声の読み方

雷乃収声は「かみなりすなわちこえをおさむ」と読みます。

雷乃収声とは?

雷乃収声とは、二十四節気の「秋分(しゅうぶん)」をさらに3つの節気に分けた「七十二候」の第1節です。

72の節気を持つ七十二候においては「第四十六侯(第46番目)」の節気、「初候(しょこう)」にあてられた語句になります。

太陽の黄経は180度を過ぎた地点です。

秋分期間中のその他の七十二候の種類・一覧

初侯:雷乃収声
次侯:蟄虫坏戸
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末侯:水始涸
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雷乃収声の意味・由来

日本(略本暦)での解釈

「雷乃収声」の意味は、「雷」「乃」「収」「声」とに分解すると分かりやすくなります。

「雷乃収声」の意味

「雷」の意味

雷とはゴロゴロとお空から、ピカっドドどどどっびゅふゅふゅふゅふゅゔぁ〜ん!!‥と、巨大な音が鳴る雷のことです。

音がなるとほぼ同時にピカっと光って地面に落ちてきます。ピカっドドどどどっびゅふゅふゅふゅふゅゔぁ〜ん!!‥‥とは鳴らんけどな

「乃」の意味

「乃」と書いて「すなわち」と読みます。この言葉単体では意味合いはありんせんので、接続助字になりんす。

「収」の意味

収納の「収」ですが、「おさまる」と意味がありんす。

「声」の意味

「声」は、生き物が生体の特殊器官を使用して出力する音です。俳句などでは「鐘の声」どのように生き物以外に使用する例もありんす。

 

以上、まとめると「雷乃収声」の意味は、『雷の鳴音がなくなる頃』もしくは『お空から雷の気配がなくなる頃』という意味になりんす。

雷が発生する理由や原因

雷の発生原因ってご存知ですか?

えっ?知ってる??

そんなバカな!だってまだ雷の発生原因は解明されていないのに?

事実!雷の発生原因は現代に至っても解明されておらず、様々な学説が飛び交っている最中です。

唯一、言えることはあのモウモウとした黒雲の中で何らかの作用によって電位差が生じているのは確かです。ウフ

ピカっ!ピカかかっ!‥とお空が光っている現象の理由

ピカっ!ピカかかっ!‥とお空が光っている時が、たまにありますが、あれは黒雲の中で放電が起っているからであり、帯電と呼ばれる現象です。

黒雲の帯電現象は、これから雷が落ちる予兆現象であるとされることから、ピカピカが見えたときは身構えておく必要がありんす。

雷の電力は何ワット??

雷の電力はキッチリと計測できるものではないのですが、おおむねのぉあんと!!1億V(ボルト)の電圧だと言われています。

ワットに直すと『1000,000,000,000W』!!! Ohっ!イぇ〜ェイ!ホぅぉっ!

略単位にすると「1000GW」です。

ただし!これは瞬間の電力値であり、これを一般家庭で使用されている電力に置き換えた場合、250kWぐらいになるようです。

250kWと言えば小さくなったような感はありますが、なぉぉんと!一世帯の約1ヶ月分の使用電力に相当するようです。

雷は夏の季語?稲妻は秋の季語??

実は「稲妻」の漢字の意味はあまり知られていませんが、稲妻を解体すると「稲」と「妻」に分けることができます。

「稲」とは、田んぼで収穫する稲のことを指し、「妻」とは稲に変化、もしくは影響を与えて、さらに生長させる摩訶不思議な現象のこととされていたようです。

これについては下記にて詳しくご説明しましょう!




「稲妻」は「稲交接(いなつるび)」とも呼ぶ?

なんとぉぅ!稲妻は別名で「稲交接(いなつるび)」とも呼ばれ、「交接」とは、すなわち「交際」「交わり接することチュっ」のことを意味します。

「稲交接」と呼ばれる理由は、稲と雷の関係を人間の夫婦の様子に例えたものであり、つまりは『雷光が稲を生長させて秋に実り(赤子)を与える』などの意味合いに解釈されます。

稲は夫、雷は妻、夫は妻の内助の功を得て赤子(秋の実り)を授かることができるという解釈でしょう。チュっ

本当に雷が稲を育てるのか?

上記、稲妻にまつわる故事を聞くと、迷信のようなとても信じがたい話に聞こえますが、こんな話もありんす。

雷が発生すると空気中に包有された窒素が分解されます。

分解された窒素は酸素と結合し、窒素化合物になります。

この窒素化合物は雨が降ると地中へと押し流され、やがて土壌になります。

窒素化合物は現代でも農業や園芸で使用されている肥料なので、窒素化合物が含まれた土壌は栄養があるというワケです。

以上のことから、あながちウソではないことになりんす。

そう考えると昔の人の感覚というものは本当にスゴいというか、現代のような研究機関など存在しないワケですから、半ば経験や動物的な勘で察知していたことになりんす。

その他の雷の別名

神鳴り

昔は雷は神様が鳴らすものだという俗信があり、ピカピカとお空が光る摩訶不思議な現象であることから、神が怒って鳴らしているものだと信じられていたようです。

かんだち

また、雷は「かんだち」と呼ばれることもありんすが、漢字で表記すると「夕立」「神立」となりんす。

「夕立」は「ゆうだち」と読むのが通例ですが、夕立は夏に急にドシャっと降り注いできやがる雨のことであり、尚且つ、雷と雷鳴を伴うことから、いつしか「夕立」と書いて「かんだち」とも呼ばれるようになっています。

「神立」の方は、上記、「神鳴り」に等しく、神がお空に立つ(現れた)という意味合いから「神立」と呼ばれています。

いかづち

よく雷の別名と耳にする言葉の1つに「いかづち」がありんす。

「いかづち」は漢字で表記すると「厳 (いか) つ霊 (ち) 」と書きます。

「霊」という言葉は、「幽霊(ゆうれい)」=「お化け」として、遊園地のお化け屋敷や稲川淳二でスッカリきゃんキャンと有名になっていますが、実は霊と書いて「ち」とも読みます。

霊(ち)とは、目には見えない不思議しぎしぎ摩訶不思議な霊的な力を表現した言葉です。「大蛇(おろち)」や、「水霊(みずち)」の”ち”は、霊(ち)のことを指すとされます。

厳ついは「いかつい」=「強そう」「猛々しい」「強面」「強張った」「強い気」「荒々しい」などの意味合いがありんすが、これと霊(ち)と合体させると、『霊的な強い気」などの意味合いになり、すなわち、雷をことを意味する言葉に変化します。




中国(宣明暦)での解釈

中国における秋分の初候・第四十六侯の七十二候は日本の略本暦と同じ「雷乃収声」です。読み方は「かみなりすなわちこえをおさむ」になります。

雷乃収声の日にち(期間)

  • 太陽暦:9月23日〜9月27日頃
  • 旧暦:八月中(八月の中気)

二十四節気と七十二候について

雑節について

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