【雑節の意味や由来・起源(歴史)】覚え方や日にちを説明して欲しいとつぶやいた❓

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日本には古来、「歳時記(さいじき)」と呼ばれる文化があります。

歳時記とは、四季の物事や年中行事などをまとめた書物を意味し、この中に二十四節気・七十二候、五節句、そして「雑節」と呼ばれるものがありんすよありんすよ?

以下ではこの雑節の意味や由来・起源と、合わせて覚え方についてご紹介していまんすえ。い、いまんすえ??




雑節の読み方

雑節は「ざっせつ」と読みます。

もう1つの雑節

実は雑節にはもう1種類、ある事柄の司る言葉として用いられています。その言葉となるのが「雑節」と書いて「ざつぶし」です。

雑節の「雑」とは、カツオ以外のサバ・イワシなどの魚類を指し、「節」とは、煙でいぶし立てて乾燥させた成果物のことです。

この場合の雑節は、漁業関係の業界用語になりますので、間違わないようにご注意を。オホ

雑節とは?「雑節の意味や由来」

雑節とは、二十四節気を補完する意味合で作暦された二十四節気の補助的な位置付けの暦です。

二十四節気は紀元前5世紀〜紀元前221年(戦国時代)に中国大陸の黄河中・下流域となる「平原(中原)」と呼ばれる地域で誕生した中国の暦とされています。

二十四節気は中国・中原の気象および気候に基づいて作暦されていることから、これを日本で活用した場合、季節と暦にズレが生じます。

現行の二十四節気は江戸期に行われた天保の改暦と明治の改暦を経た後の暦になりますので、日本の季節に沿うようにアレンジされています。

実は、二十四節気には「七十二候」と呼ばれる24つの節気の1つ1つをさらに3つに分けて、その季節感を解説した暦があるのですが、七十二候が二十四節気を補完する目的で作暦された暦であるのならば、ある意味、この雑節とは七十二候と性格が類似したものといえます。

ただし、雑節と七十二候が大きく異なる点は、七十二候は中国が起源なのに対して、雑節は日本が起源となる日本独自の暦だということです。

現在の雑節には次のような9つの節気があります。

雑節一覧
  1. 節分
  2. 彼岸
  3. 社日
  4. 八十八夜
  5. 入梅
  6. 半夏生
  7. 土用
  8. 二百十日
  9. 二百二十日

これに初午と中元(上元・下元)、盂蘭盆(うらぼん)、大祓をを加えて雑節とする場合もあります。

雑節の各節気の意味や日にちは下記ページにて詳しくご紹介しています。

雑節と農業の密接なつながりとは?

雑節の節句名や内容(意味)を見れば分かりますが、雑節と農業とは密接な関係があり、ある種、農業を遅速なく行うために成立した暦が雑節ともいえます。

日本は島国でありながら農耕民族でもあり、生活をしていく上で農耕は重要な位置付けとなるものでした。

そこで二十四節気に九つ節気を新たに付加して、これを雑節とし、あらたに農耕に特化した暦を作ったのです。

雑節のような暦があるおかげで、仮に農業の継承者がいなくても、残された雑節を閲覧するだけでその時期内の気候や気象などの季節感が知れたのです。




雑節の歴史!「成立起源はいっさい謎」

雑節は今日に至るまでその詳細が謎とされています。

雑節という言葉が文献上に登場するのが江戸時代になってからのことだと云われいます。

しかし、雑節の中には「節分」や「八十八夜」のように、「雑節」という言葉が文献上に見える江戸時代以前に組み込まれた節気があります。

こうなると時代関係の辻褄が合わなくなり、整合性がとれなくなります。

この事実が意味するところはおそらく、当初、雑節という言葉はなく、ただ単に節分や、八十八夜などの言葉だけが二十四節気や七十二候の暦注などに組み込まれていたのでしょう。

それが江戸時代になって集大化させたものが、現今の雑節と呼ばれるものと位置付けることができます。

雑節の覚え方

雑節に限らず、まず、何かを覚える際、覚えやすいものを1つ作ることが大切です。↓に雑節の一覧を再度、記載します。

  1. 節分
  2. 彼岸
  3. 社日
  4. 八十八夜
  5. 入梅
  6. 半夏生
  7. 土用
  8. 二百十日
  9. 二百二十日

覚えやすいのは「土用」!

この中で特に覚えやすいのは「土用」ではないでしょうか?スーパーやコンビニに行くと、季節になると「うなぎの日」「土用の日」「うなぎ鼻血覚悟の大特価!」などと書かれたPOP広告が店内に貼り出されます。…鼻血?

2番目に覚えやすいのは「節分」!

次に覚えやすいのが豆撒きで有名な節分です。幼少の頃から鬼のお面を装着して家庭内で豆撒きをしたハズです。

時にはクラスのクソむかつくコノヤローを笑顔で家に招待して本気のガチの本気でブチギレながら『ゴるるるぅぅぅあああ!!!』‥とか吠えながら豆を投げつたこともあったのではないでしょうか。

3番目に覚えやすいのは「お彼岸」!

その後はお彼岸です。お彼岸には墓参りに行く家庭が多く散見されることから、あなたのご家庭でもお彼岸にはお墓参りに行ったハズです。お彼岸=お墓参りと覚えれば簡単に覚えられます。

4番目に覚えやすいのは「二百十日」「二百二十日」!

次に覚えやすいのが二百十日、二百二十日の3つです。

二百十日、二百二十日の2つは「二百セット」という言葉で締めくくると覚えやすくなります。簡単な語呂合わせ的な覚え方としては、こぅです。

『二百セット10、20発射っ!』

どうですか?これでもう二百はバッチリですね!意味不明

5番目に覚えやすいのは「八十八夜」!

次に覚えやすいのは「八十八夜」です。八十八夜はなんと言っても1つだけ「夜」が付いています。

また、八十八夜の日には、お茶の摘み行われる日でもありますので、新茶の季節の到来を告げる日でもありんす。

『八十八夜の頃=新茶の季節=スーパーやコンビニで新茶のPOP広告が見られる』‥などと解釈すれば比較的、簡単に覚えることができます。

あとは残っている雑魚を片付ければ良いだけです。




最後は「社日」「入梅 」「半夏生」を一気に覚える!

残っている雑魚一覧
  • 社日
  • 入梅
  • 半夏生

これら3つの覚え方は‥特にありません!うきゃ

ただ、頭文字を組み合わせてセリフのように覚えこむが最適だと思われます。

  • 社入半=入社したてホヤホヤの人前がエラそうに!
  • 日梅夏生=夏日干し食いすぎて死をさまよった‥
さらにこの2つをまとめて一文にすると‥

入社したてホヤホヤの人前が夏日干し食いすぎて死をさまよいよった‥。

・・以上のような感じです。

後は、あなた次第!がんばってください。

二十四節気と雑節の違いとは?

冒頭でも述べたように雑節は二十四節気とは直接の関わり合いがないものであり、二十四節気を補完する目的で作られた独自の暦です。

雑節は現行の二十四節気に沿うように作暦されたことから太陽暦を参照しています。したがって季節感も日本に合致し、農耕の良き指標になっています。




七十二候と雑節の違いとは?

七十二候は24つに分けられた二十四節気の各、節気をさらに3等分した暦を指します。したがって二十四節気をさらに詳しく解説したものが七十二候になりますので、位置付け的には二十四節気の一部です。

すなわち雑節とはまったく別の暦になりますが、七十二候が二十四節気を補完する目的で作られたのであれば、意味合い的には雑節と類似したものになります。

ただ、七十二候と雑節が大きく異なる点は、七十二候が各、四季の気象や気候を事細かに記したものであるならば、雑節は農耕作業が遅速なき行えるように作暦された農耕のために生み出された暦といえます。

二十四節気と七十二候の違いとは?

二十四節気は七十二候の一部であり、七十二候は二十四節気の一部です。位置付け的には二十四節気から七十二候が生み出されていますので、親的な存在が二十四節気となり、その子となる存在が七十二候です。

大きな違いは二十四節気は1年を24つに分けて、その24つそれぞれの節気に解説を書き述べているのに対して、七十二候は1年を72に分けて各節気の解説を書き述べていますので、二十四節気よりもより具体的な季節感を知り得ることができます。

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