お中元とは?時期・送り方やマナー・由来・歴史まで徹底解説!お歳暮との違いも

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お中元を贈る時は、時期、送り方、マナー、そして「何を選んで買っているのか」……自分が正しくできているかどうか、気になりませんか?

今日は、これさえ読めばコワい取引先もバッチリOK、お中元の送り方・選び方からマナーまで徹底解説しちゃいます!

目次

お中元とは?お中元の意味合い

そもそもお中元って何ぞや? という方も少なからずはいらっしゃるでしょう。

お中元とは、お世話になっている方に日頃の感謝や今後も末永く宜しくお願いします!という意味合いで届ける贈り物のことです。

最近では家族や親戚だけでなく、友人や好きな人にも愛情を込めて贈ることも増えてきています。また自分へのご褒美という意味合いで何かを買うことも、最近ではお中元と見なされているようです。

少し前までは、お中元と言えば親戚同士や、会社同士、部下から上司などに挨拶として送られることが多かったもの。お中元も時代と共に変化してきましたねー。

お中元の歴史!お中元はいつから続いているの?

お中元はいつから続いている風習だと思いますか?

なんと、お中元の歴史の始まりは室町時代と言われています。

室町時代にお中元をやりとりしていたのは、まだ公家(貴族)だけ。庶民がお中元として物品のやりとりを始めたのは、江戸時代になります。

江戸時代になると季節のごあいさつとして、親戚同士で贈答品のやりとりが始まっただけではなく、商人が取引先やお客様に対して「これからもご贔屓に!」との意味合いで物品を配り始めましたので、これが現在に至るまで続いていると考えられていますよ!

確かに、お中元の時期は夏の決算期にあたります。品物を配って売り上げを上げるには最適の時期です。しかし、そもそも決算のためにお中元が始まったわけではないということも知っておくといいですね。

気になる「お中元のそもそもの由来」についてはこの後「お中元とお歳暮の違い」の項目でゆっくりと解説しますので、そちらをご覧ください。

お中元を贈る時期について

お中元を送る時期は、夏の初めです。

全国的にどの時期に送ればいいのかというと、7月初頭から7月15日にかけて送るのが一般的なようです。

だいたいこの時期になると、デパートで特設会場フロアに広~いお中元コーナーが設置されたり、コンビニではお中元受付中! というPOPが出たり、カタログが置かれたりするようになるので、そのあたりを気をつけておけば大体の時期がすぐにわかります。

時期を逃して、子どもたちが夏休みに入る直前に送ろうとすると、デパートでも受付を終了してしまっているので、ご注意くださいね。

早割使える!?プライベートでは6月下旬のお中元もアリ

7月の初頭から15日に贈るのが一般的……と言いましたが、実は、6月などに物品を購入すると、早割を使えるケースがあります。そのため、最近では6月下旬に送る方も増えてきています。

この風潮には、百貨店などで、6月初旬にセールを行う所が多いことも関係しているでしょう。お店側から見れば、お中元を贈る人が減り、お客様の取り合いですから、早くお得に贈れることをアピールして「うちに注文をください!」とお願いしているのです。

お中元であることが判るようになっていれば、早めに届いても問題はありませんが、生物(ナマモノ)や冷凍食品を早めに送る際は、相手方が旅行などで長期不在ということもあるので、都合を聞いて送るのが一番いいかもしれません。

また、お中元サービスを受け付けているところでは、すぐに発送するか、7月に入ってから発送するかを選択できるようになっていることが多いでしょう。早々に注文をしてお得に早割を使い、お中元そのものは決まった時期に届くという方法を選ぶと、こうるさい姑には「これお中元? 早すぎるわねぇ……」なんて言われずに済むかも。

お中元とお歳暮の違い

お中元とお歳暮は似ているようで違うものです。

その違いはどこにあるのでしょうか?

二つの違いを知れば贈る時に「あれっ?これお中元だっけ?それともお歳暮……」なんて、迷わずに済みますよ!

お中元とお歳暮の時期の違い

お中元とお歳暮の最大の違いは、時期にあります。

それぞれ、贈る時期は……

  • お中元:夏(主に7月)
  • お歳暮:冬(12月、年末)

となっています!

では、お中元とお歳暮では、単に時期が違うだけかと言うと、そうではありません。意味合いの違いもちゃんとありますよ!

お中元とお歳暮の由来の違い

お中元とお歳暮では由来もちゃんと違うのです!

お中元は中国発祥、神のバースデーイベント!

お中元の発祥は、中国です。中国では、道教において「天官・地官・水官」という、それぞれの世界と神様たちを治める三人のリーダー的神様(三人あわせて「三官大帝」)がいると言われています。一種の自然崇拝ですね。自然のものが神になったパターンは、日本の八百万の神々にも通じるものがあるでしょう。

そしてこの「三官大帝」は、別名を「三元」と言います。

  • 天官=上元。誕生日は1月15日
  • 地官=中元。誕生日は7月15日
  • 水官=下元。誕生日は10月15日

つまり、中元とは地官のこと。地官は別名を「地官赦罪大帝」すなわち、罪を赦してくれるエライ神様であり、お誕生日になると人々の罪を赦してくれるという、言い伝えがあるんですね。

そこで、中国の人々は中元の日になると、朝から晩まで火を焚き、地官に対して自分の罪を懺悔した。懺悔といっても、重罪のヤツは官憲に捕まるでしょうから、母ちゃんのぶんの団子を俺が食っちゃったとかそういう軽微な懺悔を山ほどしたのでしょう。その後で、懺悔の一環、つまり罪滅ぼしのために、近所の人へ物品を贈る風習があったと伝えられています。

これがちょうど、日本のお盆の時期に重なり、「火を焚く」といったような共通点もあったため、2つのイベントが結びついて、「お盆の頃に親戚に物品を贈る」行動の由来となったようです。

お歳暮は元々先祖の霊を年末にお迎えするお祭り

一方のお歳暮は、古くから日本で行われた「御霊祭(みたままつり)」という季節の変わり目に由来しているとする説が一般的です。ここに、お中元と同じく、1月15日が誕生日の中国の神「上元」にまつわるイベント、贈り物の慣習などが融合し、お歳暮の風習になったのではないかと言われています。

「御霊祭」では年末から正月にかけて、ご先祖様の霊を家に迎え、お供え物をします。先祖霊はたいてい実家で迎えられることになりますから、分家や、娘の嫁ぎ先などから、実家に対して、「ご先祖様にお供えしてくださいね」ということで、手渡しでお供え物をお持ちします。これが現在のお歳暮のルーツです。

お中元もお歳暮も現在の意味合いは結局「またよろしくね♪」

それぞれ由来が違い、過去には違う意味合いを持ったものでが、現在では2つの意味合いは似通っています。

お中元は、いつもお世話になっております、ありがとうございます。引き続きよろしくお願い致します。

お歳暮は、今年もお世話になりました。来年もいい年でありますように、そして、来年も宜しくお願いします、という意味合いで贈られています。

いずれにしても、神を祀るという風習が民間で廃れてきた後も、お互いにスムーズな人間関係でいたい、仲良くしたいという気持ちが、お中元、お歳暮として残っているのでしょう!




お中元のマナー※プライベート編

さて、お中元には、贈る時のマナーが存在します。

自分個人から身内や友達へ贈る場合と、会社から会社へ贈る場合は、少し違いがありますので、今回はプライベートと会社編に分けて紹介させていただきます。

まずは個人(あるいは家庭)としてお中元を贈る、プライベートのマナーを確認していきましょう。

お中元で贈るもの、人気は?

まずは、贈るモノの選択です。

お中元で贈るものはお歳暮と被らないようにするのが吉ですが、相手に好みがあるようならリサーチをして、それに合わせるのもいいですね。

ちなみに、人気なのは定番のハムとソーセージ、ビール、フルーツなどです!

生ものなど日にちが限られた贈り物を送る場合は、必ず事前に連絡し、各日に受け取ってもらえるようにしておきましょうね。

のしは「お中元」……「御礼」でも○

お中元には「お中元」というのしを付けて贈るのがマナーです。

こののしは、デパートなどでお中元を頼む時は、店員さんに言えば付けてくれますし、コンビニ等のカタログで頼む時は、注文書の中でのしを付ける指定をすることができますので、忘れずに指定してくださいね。

お歳暮を贈らない時は「御礼」を選択すべし

ちなみに、お中元ののしは、お歳暮とも関わり合いがあります。

お中元とお歳暮はセットのイメージが強いですが、別に両方とも送らなくてはいけない、と決まっているわけではありません。

でもお中元は貰ったのにお歳暮は来てない!! と考える方も少なからずはいるようです……。したがって、お中元、お歳暮を両方とも送れる場合は、なるべく送ったほうが良いでしょう。

しかし、今年はお中元だけしか送れない! という時もありますよね。

そんな時は、のしを「お中元」ではなく、「御礼」にして送るのが一番無難で、マナーにもかなっていると言えます!

お中元をもらったらお礼状は送ったほうがベター

お中元、贈り物をもらった時のマナーの1つに「お礼状を送る」というものがあります。

しかしこれは最近、電話やメールなどでも代用が利くためか、会社でもらった時だけ送るべき、とも言われています。

但し古くからの礼儀を重んじるのであればやはりお礼状を送り、贈ってくれた相手との良好的な関係を続けたい意思表示をすると、模範的でしょう。

お礼状を送るのが遅れてしまう場合、お中元を受け取った際に電話やメールで報告し、後日お礼状を改めて送るという方法もあります。即日送りそびれてしまったからとあきらめず、後からでもハガキで「ありがとうございました」の気持ちを伝えることも覚えておきたいですね。

お中元のビジネスマナー

先程までは一般的な、個人としてのお中元のマナーをご紹介してきました。

次はビジネスマナーとしてのお中元をがっちり解説していきますよ!!

ビジネスでお中元を送る時期

ビジネスシーンでは、お中元を送る時期が問われることが多いでしょう。個人のように「ちょっとズレてもいいか」というところが認められないのがビジネスです。気張って送る準備をしましょう!

お中元を送る時期は地方によって分かれています。

地方別に「ここで送るべき」という時期をご紹介しますので、あなたの会社のある地域の項目を参照してください。

  • 北海道:7月15日〜8月15日(現在では7月初旬からでも○)
  • 東北・関東・北陸:7月上旬〜7月15日
  • 東海・関西・中国・四国:7月15日〜8月15日(現在では7月初旬からでも○)
  • 九州:8月初旬〜8月15日

お中元を送る相手は今後も取引する相手

お中元は誰に出したらいいのかな? と悩む場合、「今後もあなたの会社と取引を続ける会社だけに送る」という大原則を覚えておきましょう。

会社宛のお中元には何を選ぶべき?

会社宛のお中元の場合、贈るものとして人気なのは「シェアしやすいもの」です。先方の会社では、届いたお中元を社内で分けることが想定されますので、数が多く入ったお菓子、缶がたくさん入っているジュース、コーヒー、紅茶など。人数の少ない事務所などに送るなら、数はあまり多く無くてもいいので、ゼリーなども喜ばれます。

一般のマナーでご紹介した「ビール」は、数のことを考えながらになりますが、会社宛に送ってもOK。ハムやソーセージは、相手が一人親方など、社員さんが少なかったり、冷蔵庫があるような事務所に送るのにふさわしいでしょう。また個人宛と違って、ナマ物は避けるべき……というのは言うまでもありませんね。もらった会社が困ってしまうものは絶対NGですよ!

お礼状は、「出す」のが基本ですが慣習に従って

会社同士のお付き合いなので、お礼状はしっかりと出すのがマナーです。

ただし会社によっては、お礼状不要が慣例化していることもありますので、どうするか指示がない時は、前任者や上司、上長に、確実に確認を取ってくださいね。

お中元のお返しは贈るべき?

お中元のお返しは、基本的に「お中元」として返すのではなく、「御礼」として返すものです。

ただし、お中元をもらった場合、モノをお返しすることは必須ではありません。

マナーとしては、相手にまずお礼状かお電話でお礼を伝えること。

モノでお返しをしたいと思うなら、すぐに送らず、かといって遅くなりすぎずの時期に「御礼」ののしをつけて、贈ってあげるのが吉でしょう。

ここで注意!

お返しを贈るからといって、お礼状を省くのはマナー違反です。

それから、相手が公務員など「贈り物をもらってはいけない立場の人」であれば、贈らないのが当然マナーとなります。

公務員だけじゃないの?お中元をもらってはいけない人とは

国家公務員および地方公務員は贈り物をもらってはいけない、と法律で決められています。

しかし、民間企業の中にも、お中元が禁止になっている会社があるようです。

代表格はLINE株式会社。Twitterで、お中元、お歳暮に関わらず、贈答品のやりとりを禁止した旨を公表した経緯があります。

外資系企業でも、お中元の禁止を掲げている会社があるようです。

もちろん、これらの企業に勤めている方も、一個人として親戚づきあい上のやりとりくらいはするかもしれませんが、取引先としてはNGということになりますので、「もしかして……」と思ったらインターネットで検索してみたり、相手の方に「禁止になってないですか?」とさりげなく聞いてみるくらいの配慮が必要かもしれません。

お中元のお返しという観点からは、これらの人からはそもそもお中元が来ないと思うので、あまり心配はいらないでしょう。

お中元のお返しの金額の相場はこれぐらい

お中元のお返しの金額の相場はぶっちゃけどんぐらいがいいの?

と思われる方も多いのではないでしょうか。

お中元のお返しとしては、大体3,000円~5,000円位が妥当な金額と言われています。

さらに、いくつかのポイントが存在します。

①目上の方に高すぎるもの、去年贈った物と同じ物は贈らないこと。

②お中元は毎年贈るもので、御礼も含めて年によって変化することは好ましくないとされています。将来的にもお財布が苦痛にならない金額で送りましょう。

③お中元を贈ってくれた方に対して、お返しとしてお歳暮を送る場合、もらったお中元より2,3割高いものを選んで送りましょう。

このポイントを押さえておけば、贈る時に悩まなくても大丈夫です!

お中元のお返しにおける「のし」の使い分け

お中元ののしも、お返しをする時には使い分けが生じます。

まず継続的に、お中元としてやり取りをする場合は、「お中元」「御中元」と書きます。この場合、来年も時期になったら、先方から届くのを待たずにお中元を贈ることになりますね。

また目上の方に、あくまでも御礼としてお返しをする場合は、「御礼」「お礼」というのしを使います。

また、そもそもお中元は継続的なお付き合いの元に起こるものなので一度だけ送るのはマナー違反です。

それを承知であえて「今年だけお返しをしたい!」という場合、これも「お礼」「御礼」というのしを使うと良いでしょう。

毎年お返ししたいけど、毎年はできませんという場合は、お礼状などにその旨を書いておくと相手にもその趣旨が伝わるので、必ずその旨を明記したお礼状を出しましょうね。

またお返しするタイミングが地域によって変わることもありますし、お中元が届いたタイミングが遅く、御礼を送る時は既にお中元の時期ではない……ということもあり得ます。

その場合は「残暑見舞い」「暑中見舞い」ののしを使えば、問題ありません。

お中元やお歳暮に廃止の議論がある!

「虚礼廃止」という考え方が浸透してきたことによって、心のこもってない贈り物やお返しはやめよう! という議論が、近年たくさん交わされています。

例えばバレンタインやホワイトデー。葬式、通夜への参列、年賀状など……。

その中に、お中元とお歳暮も含まれています。

バレンタインやホワイトデーも同じですが、さらに古くから残る風習で今でも継続的に贈り物をすることは、減ってきたように思います。

当然ながら、お中元も例外ではありません。

通年、核家族化が進み親戚付き合いも昔より減ってきたので、お中元やお歳暮などを贈る機会は確かに減っていることでしょう。

このような時代になって、お中元を贈るか贈らないかは貴方次第。

葬式や通夜の参列と同じように、選べる時代になったと思うしかないのでしょう。

今後のお中元、お歳暮の動向に注目ですね!!




お中元のお返しのトレンド(Amazonなど)

お中元や、お返し物は、Amazonをはじめとする通販でも買えるようになってきました。便利な時代になったものですね。

Amazonならギフトラッピングやのしなどもサービスで付けてくれるので、これらを利用し、手軽にお中元を送るのも良いでしょう。

旬のスイーツ

お中元のトレンドとしては、まず旬のスイーツが挙げられます。

例えばメロンやぶどうなど、ちょうどお中元はフルーツがおいしい時期なので、ちょっと高価で、自分ではスーパーで買わない(もったいなくて、買えない)ようなものを贈ると、とても喜ばれます。

また、夏の時期によく食べられるスイーツを選ぶといいかもしれません。例えばゼリー、水ようかんといったものが含まれます。

ただし、果物は一種の生モノですから、送る際は注意が必要です。モモを発送したのに、送り先の人が旅行に行っていたりすると悲劇的ですので、到着する頃に相手が在宅しているかどうかをリサーチしてから、発送しましょう。

日常的に使うもの

日常的に消耗するものを贈るのもいいでしょう。みんな、もらわなければ買うものですから、喜ばれます。

石鹸、洗剤、トイレットペーパーなどなど、贈るものは無限にあります!

日持ちなども考えなくていいのでハードルはそんなに高くはありません。

特にお中元の初心者は、ここからまず選ぶのも良いのではないでしょうか?

飲食物(お酒を含む)

最後は、さきほど登場した旬のスイーツを除く、一般的な飲食物です。こちらは選択肢がかなり多いので、選ぶのが難しいかもしれません。

例えばソーセージとかハムなら日持ちも効くので贈りやすいですが、お酒類になってくるとその人の好みを知っていないと送れないですよね。

もしも好みがわからなかったり、家庭に小さな子どもがいたりするなら、カルピスや100%果汁ジュースなどを送るのが吉でしょう。

お酒の割りモノとしても使えますよ!

お中元のバイトは短期のものが多い

夏の風物詩でもあるお中元のバイトは百貨店を中心に短期で募集されています。

7月~9月にかけて、学生にとっては短期でお金を稼げるいいバイトでしょう。

ただ、新型コロナウイルスの影響で今年以降の求人募集があるのかどうかは分かりません。

それはどの業界でも同じはず。

大学生や高校生がコロナを気にせず短期でこなせるバイトが復活する日を待ちたいですね!!

お中元の宛名と連名について

お中元を贈る時、宛名は連盟にしていいのか? 誰を筆頭にして書いたらいいのか? 世帯主以外の人に贈りたい場合などは迷ってしまうかもしれません。

果たして、お中元の宛名は連名にしてもいいのでしょうか?

世帯主を筆頭に、連名も○

基本的には、世帯主を筆頭として宛先を書きます。

ただ、普段からお世話になっている方が世帯主でない場合は、連名でその方の名前を書くと、意図を汲み取ってもらうことができます。

連名にする場合の宛名の書き方

百貨店やコンビニなど、デジタル処理されない場合、お中元の宛先は自分で書かないといけませんね。

その場合、送り状はどう書けば良いのでしょうか。

まず、宛先の筆頭になる方を書きます。これは苗字の後に名前、そして「様」をつければOK。普通です。

そして、連名にする方は苗字を省いて、筆頭者の名前の下(縦書きの場合は左横)に、名前と「様」を書きます。

ちなみにコンビニで申し込む場合は、手書きの申込書に連名で記載しておくと、後で送り状をデジタルで適切なレイアウトに作成し、貼り付けてもらうことができます。

送り主は誰の名前?

宛先は必要に応じて連名にするとして、送り主は誰の名前にしたら良いのでしょうか。

送り名は、送りたい人が世帯主でなかったとしても、送り主としては、世帯主の名前を書くことが慣習化しています。一般的には、奥様がお世話になっている方にお中元を贈る時にも、夫が世帯主であれば、夫の名前を書くことになりますね。

いつも自分がお世話になっていたとしても、「我が家」であることがわかるようになっていれば、連名で書かなくてもいい、ということになっています!

ただ、夫の名前まで知らない個人的な友人など、関係性によっては、夫の名前だけではどこの誰だか分かってもらえない! ということもありますよね。このような場合には、例外的ではありますが送り主の名前を連名、あるいは自分だけの名前で贈っても良いでしょう。

※ここでは「夫=世帯主」としての書き方をしていますが、現代では、もちろん逆の場合もあると思いますので、臨機応変な解釈をお願いします!

コロナ禍におけるお中元の事情と今後

新型コロナウイルスが蔓延しだしてから丸1年以上が経過しました。緊急事態宣言などでなかなか会いたい人に会えない状況になったのが功を奏したのか、お中元を送る家庭は増えてきたようです。

コロナ禍でも送ることが出来るお中元は我々にとってその人との繋がりをより強固なものにしてくれる魔法のようなものなのでしょう。

先程も廃止の議論についてお伝えしましたが、お中元が無くならないのはこの状況下だからなのでしょう。ただ単に物を贈るだけのイベントだけではなく、本質的には感謝を伝えるイベント。

日頃からお世話になっている方に今からでも遅くはありません。お中元を送ってみては如何でしょうか?

コロナ禍であるからこそ伝えたい感謝をお中元で示してみるのも悪くはありません。あなたの贈りたい相手に送ってみたらきっと喜ばれる……そんな素敵なイベントになりますよう、お祈りしています!

Writer:夜野大夢

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