入園式は、子どもが幼稚園、保育園に入るときに必ず通る道ですが、第一子の親御さんも、当事者の子どもも、初めてのことだらけ。
どんな服装や髪型で登園すればいいのかな、どんなことをするのかな? 等々、今回はドキドキ・ワクワクの入園式を紐解いていきます。
目次
入園式とは?入園式の意義と役割
入園式とは保育園、幼稚園での生活をスタートさせる為の重要な式典です。
「こんな先生がいるよ?」とか「こんな園児の仲間やお兄さん、お姉さんと一緒に遊んだりするんだよー?」
と子ども達に理解させ、不安を払拭して期待感を高めることで、保育園、幼稚園での生活をスムーズにスタートさせる役割を持っています。
これを機に子どもたちが外の世界を知る第一歩ともなる、とても重要な式典なのです。
入園式はいつ?保育園と幼稚園で違うの?
入園式は、毎年4月の頭に行うところが多いようです。しかし保育園と幼稚園では多少、日程に違いが見られるところもあります。
保育園の入園式は4月1日など、新年度の早い日に行う
例外はあるかもしれませんが、保育園の入園式の場合、4月1日や、4月最初の平日など、新年度が始まってすぐに入園式を行うところが多く見られます。
なぜなら、保育園は基本的に、仕事に行く親が子どもを預けるところであり、会社は4月1日から年度初めとなることが多いので、4月1日から仕事を始める親が多いことを考慮しての日程です。
もっとも保育園の場合、親が4月1日から仕事を始めるとは限りませんので、入園式の時期でない時に入園する場合は、入園式なしでの入園となります。
例外がある可能性もありますので、保育園や、保育園が所属する自治体からのお知らせを参照してくださいね。
幼稚園の入園式は4月7日前後のことが多い
幼稚園の場合、保育園よりも入園式が遅く、4月7日前後の平日になることが多いようです。
4月7日前後と言えば、学校の入学式がこのあたりの日取りで行われることがよくあります。
幼稚園は学校に準じる機関として、文部科学省の管轄となっています。文部科学省も、幼稚園について
「幼稚園は、小学校や中学校と同じ、学校です」
と定義しているため、入園式についても小学校、中学校に準じた日取りで行われることが多いのです。
こちらも、曜日の並びによって入園式の日取りが前後しますので、入園式を迎える際には、各園からのお知らせを参照してください。
入園式のコーデのトレンド!
入学式のコーデは定番のことが多いですが、トレンドもあります。
ではどのようなコーデが良く着られているのか、男女別に紹介します。
ちなみに幼稚園の場合、大半の幼稚園で制服がありますので、男女共に制服着用がルール。保育園の場合は大抵制服がないことが多く、ご紹介するコーデが役に立つかもしれません。私服幼稚園の方もぜひ参考にしてください。
入園式の男の子のコーデのトレンド
入園式の男の子のコーデは、スーツがスタンダードです。その中で、どうトレンド感を出すかがポイントになりますね。
ネクタイは、蝶ネクタイか、普通のネクタイかをお好みで選べるのでお子さんの意思を尊重してあげましょう。
また半ズボンか、長ズボンかも好みで選べます。入園式の場合は活発な年頃ですし、入学式になると長ズボンを好むお子さんも多いので、ここは半ズボンで爽やかに決めるのもトレンド感があっておすすめです。
お子さんの早いスーツデビューで入園式で他の子に差をつけるのもありですが、保育園の入園式の場合はあまりカッチリしすぎても、後あと購入した服が使えなかったりと不便。
また3歳未満は、カッチリした動きにくい服装にはなかなか耐えられないところもあります。
スーツの上衣ではなく、紺のニットや、ズボンと相性の良い色柄・素材のベストなどを合わせるのもおすすめです。
入園式の女の子のコーデのトレンド
入学式の女の子のコーデのトレンドはワンピースです。
可愛いワンピースの上にジャケットを羽織るだけでも十分すぎるくらいに大人っぽく見えます。
女の子は男の子に比べて、オシャレにも敏感。ちょっとスタンダードすぎるな、と思った場合や、子どもがジャケットを嫌がる……といった場合には、ピンクや白など、明るい色調のカーディガンもおすすめです。
気持ちのいい入園式を迎える為にもコーデのトレンドは押さえておきたいですね!!
入園式の「親コーデ」のトレンドはこれがおすすめ!
入学式の親のコーデのトレンドも、その時代によって必ず存在します。悲しいかな保育園だけではなく、幼稚園の入園式の場合も、子どものように制服がないのが親……。どうしても親の服装を考慮しないわけにはいきません。
ではどのようなコーデなら入園式に相応しいのか気になりますよね?!
そんな親御さんの為の、トレンドのコーディネートを紹介します。
入園式のパパのおすすめコーデのトレンド「派手すぎないダークさでシュッとした父親を演出」
入園式のパパのおすすめコーデはダーク系のスーツです。
また、ちょっとラフに行きたいのなら、Yシャツ・ネクタイや、ジャケットに合うチノパンを履くという手もあります。
スーツで行きたい場合は紺や黒など目立たない色にするのがベストです。
色や柄が派手すぎると目立ちますからそこだけ気をつけましょう。
ネクタイの色のオススメは、赤・青・ネイビー。
この3つのどれかを身につければ大丈夫です。
また、チェック柄は硬すぎないようにしたい時にオススメです。
上品なカラーのダークスーツに明るめのネクタイをすると覚えておけば、入園式や卒園式でも使えます。
入園式のママのおすすめコーデのトレンド「明るめの色調で壁を感じさせない母親に」
入園式においてママのおすすめのコーデのトレンドはライトグレーやベージュのスーツです。
白より着やすいのが理由で、着回しも効くので入園式以外でも大活躍です。
また、オールマイティに活躍し、根強い人気があるのがネイビーブルーです。
春先に行われる入園式では、紺色の中でも濃いものや、ブラックのスーツは、女性のスーツスタイルとしては「ベストではない」とされています。ネイビーブルー、つまり青みが強い「どう見ても黒ではない紺」! そこを押さえておけばママさんでも安心です。
スカートについては、子どもがぐずって抱っこなどをせがまれた時に活躍するのが膝下丈。
近年ではパンツスーツ姿のママも増えていますので、ズボンを選んでも問題はないでしょう。
ちなみに、入園式で顔を合わせるママたちの中で数人くらい、子どもと同じ小学校に進学し、この後10年以上のお付き合いをしていく人たちが、たいていは、いるものです。
ママ友としてベッタリ仲良くしないまでも、印象だけは良くしておきたい……という場合、相手に壁を感じさせない明るい色目のスーツを選ぶのは心理学的にも正解でしょう。
入園式を迎える保育士や幼稚園教諭がすべき事
入園式を迎えるにあたって保育士さんや幼稚園教諭の方々は、たくさんの準備をしてくださっています。
新米保育士さんのご参考までに、その一部をご紹介します。
保護者の方はちょっとそれを垣間見て安心してくださいね。
入園式のプログラムを決める
入園式は1年に1度必ず行われる式です。その年の度に、保育士さんや幼稚園教諭は、こんな準備をしています。
①入園式のプログラムなどをミーティングで決める。
②各自の役割分担
③保育士や幼稚園教諭の出し物
④挨拶や自己紹介などを考える。
これをベースに忙しい仕事の合間を縫ってミーティングで決めるのもなかなか大変ですね。
いつもお疲れ様です!!
入園式に必要な物を準備する
プログラムが決まったら、入園式に必要なものを準備していきます。例えば……
①保護者に配布する用の、入園式のプログラム
②各自の役割分担に沿った小物など
③保育士や幼稚園教諭の出し物に使うもの
④挨拶や自己紹介の文
これだけでも大変そうですが、その他に準備するものもあります。
⑤ホールや保育室の壁面飾り
⑥玄関の装飾
⑦入園式の看板
⑧新入園児へのプレゼント
⑨当日配布する園だよりなど
⑩靴箱やロッカーの名前付け
などなど……膨大な時間と労力がかけられていることがわかりますね。
あとは各自で着る物などを準備しておきましょう。
どんなものを着たらいいのかは後述します。
入園式の練習をする
入園式の予行練習は大事です。
式を失敗させない為にも保育士や幼稚園教諭が一丸となって予行練習を何回も行ってチェックを行います。
これも大事なお仕事の一つなので気を抜けませんね!!
入園式に合った髪型や服装を事前準備!
服装は先輩保育士にリサーチするのが一番確実ですが、入園式がセレモニースタイルならばスーツを着る方が良いでしょう。
特に幼稚園の先生は、ほぼスーツ着用となります。
色はパステルカラーやベージュ、ホワイトがおすすめです。
また園の方針で指定がない限り、パンツスタイルか膝下のロングスカートがお好みで選べるのでどちらかを選択しましょう。
保育園の場合には、入園式の日に、通常どおり登園してくる子どももいるため、保育に際してスーツが必要とは限りません。園で確認を取るほうが良いでしょう。
髪型はいつもと同じ髪型でも大丈夫ですが、お子さんや親御さんによく顔が見える髪型がベストです。
入園式の自己紹介は笑顔でわかりやすく!
入園式での自己紹介は、常に笑顔を絶やさず、が鉄則! わかっていても顔はこわばりがち、保育士さんは大変です。
下書きの段階から、保護者目線からも、また子どもにも分かりやすい自己紹介を作成していきましょう。
声の抑揚や、ジェスチャーなどを取り入れて子供が懐いてくれるような自己紹介がベストです。なかなか難しいですが笑顔だけキープできれば、まずは合格と言うべきかも!
入園式のおしゃれ髪型はこれがおすすめ!
入園式の髪型にも、おしゃれなモノ、注目度の高いおすすめスタイルというモノがあります。
今日はパパ、ママ、男の子、女の子それぞれのオシャレな髪型をご紹介します。
お好みのものを選んで入園式に臨んでください!!
パパのおすすめの髪型
園児パパの髪型は、トップだけ少し浮かせてナチュラルにセットしたものが、清潔感もあり、人気のようです。
また髪色も茶髪ではなく黒色の方が人気度が高いです。
派手な髪型はせずナチュラルな髪型を心がけましょう。
その方が入園式での印象は良いものになる傾向です。
ママのおすすめの髪型
ママのおすすめの髪型は、女性なだけに様々。
ロングの方はそのまま下ろしていくのも良いですが、ストレートアイロンをかける、パーマを整えるなど、乱れて見えない工夫は必要です。
ハーフアップにしておしゃれに決めるのもありです。
まとめる場合は、リボンのついたクリップを使うとスマートに決まりやすいでしょう!
髪色は派手すぎず落ち着いた色であれば大丈夫。
ただし、幼稚園の場合、グレードによっては茶色が目立つこともありますので、黒髪にするなど工夫も必要かも。
男の子のおすすめの髪型
男の子の髪型は、爽やかなツーブロックやアシメバンク、シンプルだけれどちょっと凝ったようなヘアが人気です。
ちなみにアシメとは、左右非対称なこと(アシンメトリー)を言います。前髪の長さに左右差を出して、ツーブロックと組み合わせるのも人気。
風通しのいい季節なので軽めにセットして爽やかな感じにすれば好感度もあがります。
お子さんの髪型をセットする際は是非ツーブロックを試してみてください!!
女の子のおすすめの髪型
女の子のおすすめの髪型は「編み込み、三つ編み、ポニーテール」がセットしやすい髪型と言えそうです。
髪の毛が長い女の子はその分、おしゃれに髪型をアレンジできます。結び目にリボンを飾るなどしてもいいでしょう。
この3つを駆使して入園式などのイベント事に気合を入れたいですね!!
短髪にしている場合は、かわいいピンなどを付けてあげると子どものテンションが上がるのでおすすめです。
入園式に使えるおしゃれなコサージュ
コサージュは胸のところに付ける小さなフラワーアレンジメントで、デパートや通販で造花のものが販売されています。
しかしバリエーションがかなり多いので、入園式の時にコサージュを付けていきたい場合、どれを選んだらいいのか悩みますよね。
入園式のコサージュは、卒園式、卒業式と少しルールが違うので、この違いを抑えることがポイントです。
入園式のコサージュは明るい色で
入園式などにおすすめの色のコサージュは薄いピンク系やオフホワイトなど、明るい色などがおすすめです。
暗い色だと卒業式向けになってしまうので気をつけてください。
- パステルピンク
- パステルブルー
- ベージュ
- パステルイエロー
- パステルグリーン
- 銀
などの明るい色を選べば、花の種類などは問いません。
同じスーツでのコサージュで使い分けできる
同じスーツを着ても、シチュエーションによってコサージュを使い分けるのがポイントです。
例として以下のように、入園式と卒園式とでは、スーツやコサージュの色に向き不向きがありますが、別々のスーツが用意できない場合でもコサージュで変化をつけるだけで印象はぐっと変わります。
入園式、入学式
服装 → 薄いピンク、白、オフホワイト、薄いパステルカラーなど
コサージュ → 桜色、明るめのサーモンピンク、シルバー、レモンイエロー、オレンジなど
卒園式、卒業式
服装 → 濃い紺色、黒、グレーなど
コサージュ → ベージュ系、薄いピンク、サーモンピンク、オフホワイト、白、薄い紫色、薄い水色など
入園式のお祝いの相場はいくらくらい?!
入園式のお祝いを、お金であげるケースは少なくありません。特に祖父母や親族から孫の入園に対してお祝いをあげる場合、お金を包むことがむしろ多いでしょう。
しかし、入園式のお祝いはいくら包めばいいのか気になりますよね?
ケースによって金額も違いますので、相場を確認してみましょう。
入園式のお祝いの金額の相場
入園式のお祝い金額の相場は大体3,000円~1万円前後だと言われていますが、親族の関係性や友人、知人であるかどうかによって、金額に差が出ます。
- 祖父母から孫:5,000円~1万円
- 甥・姪、その他親戚:3,000円~5,000円
- 友人・知人:~3,000円
以上が一般的な金額です。
のし袋はどれを使う?
現金でお祝いを贈る場合は「紅白の水引蝶結び」ののし袋でお渡ししましょう。
表書きには「御祝」「御入園御祝」「入園おめでとう」のどれかを使います。幼稚園のお受験を大々的にしていたような子であれば、「合格御祝」でも良いでしょう。
入園祝いはいつあげればいい?
入園祝いは3月末に送るのがベストです。
遅くても入園式の10日~1週間前までに送るのが通例となっています。
入園祝いのお返しは「内祝い」いつ、何を返す?のしはどれ?
入園祝いのお返しは基本的に不要です。
ですがどうしてもお返しをしたい場合は「内祝い」として送るのが良いとされています。
感謝の電話でもマナー上は問題ありませんし、内祝いでお返しをするのも良いですが、親族間で通例やルールがあるようでしたら、同じようにすると無難ですね。
内祝いののしの付け方
内祝いでお返しをする場合は表書きを「内祝い・子どもの名前」にして贈ります。
のしは、「紅白の水引蝶結び」を使いましょう。デパートなどで入園の内祝いと店員さんにお伝えすれば、正しいのしをかけてくれるはずです。
入園内祝い、どんなものを送れば良いの?相場・時期は?
入園の内祝いには、実用品やお菓子などを贈るのが理想です。
相場の目安は、いただいたお祝いの三分の一から半額です。
お祝いをいただいてから1ヶ月たたないくらいにお返しするのがベストです。したがって多くの場合、4月中にはお返しを済ませるのが理想的でしょう。
入園式は子どもにとっての初めての一大イベント!
入園式は子どもにとって、初めて尽しの一大イベントです。
親御さんも緊張されていますが、きっとお子さんも同じ思いでしょう。
しっかり準備していけば、最後は笑顔で入園式を終えることができます。そう、入園式はゴールではなく、スタートなのです!
お子さんの素敵な門出になりますよう、お祈りしております。ご入園おめでとうございます!
Writer:夜野大夢(ホームページ)