「成人式」のお祝い方法や贈り物はコレ!成人式の意味・由来・起源などもご紹介します!

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皆さんの成人式の思い出はどのようなものですか?

「行ったけれど式の内容は覚えていない。」という方や、「事情があって行かなかった」という方もいるでしょう。

そもそも成人式とは、どのような行事なのでしょうか?

今回は、成人式に注目をして、日取りやお祝い方法などをご紹介します。

とっくに成人式を終えた方も、これから迎える方も、ご自身の成人式以外にも縁が出来る場合もあるかもしれません。

あまり知られていない成人式の由来や歴史、お祝い方法や、いつから行うのか?・・などについて一緒に紐解いていきましょう。

成人式って何?

成人式は、満20歳に達した成人を祝う儀式です。

ある年齢に達することで、子供から大人への区切りとし、社会的に一人前の大人として認める儀式でもあります。

主に、在住する地方自治体が成人式を主催します。

成人式の「意味」~由来や起源~

成人式のイメージと言えば、“皆でワイワイする同窓会”のように感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、成人式の由来となった儀式は実に厳かで、神聖なものです。

成人を祝う儀式自体は古くから存在しました。男子は「元服」と言います。

奈良時代から成人を示す儀式として執り行われた式です。

古来のこの儀式は、農耕の作業が終わる11月から3月にかけて行われ、特に小正月に多く行われました。

小正月とは、1月15日、または、1月14日から16日までの3日間や、元日から1月15日までの15日間など1月15日までの期間のことを指します。

成人の日もこの小正月に合わせて、当初は15日と定められていました。

氏神様の前で、大人の正装をし、子供の髪型から、大人の髪型に結いなおして、冠や烏帽子(えぼし)を付けます。

この日からは、若者入りを認められ、祭りの参加も認められるなどして、一人前として扱われます。

初めは貴族の間で広がった儀式でしたが、室町時代以降は民間にも普及した式です。

現在は「成人式」に参加するだけになっていますが、元来、氏神様に詣でて成人を報告することは、永い人生において、神様の加護を信じて強く正しく生きる指針となったのです。

庶民の間で歴史が深い成人の通過儀礼は、「褌祝(ふんどしいわい)」です。

日本古来のお祭事で、男児が初めて褌を締めることで成人に見なされました。これは、褌(ふんどし)が下着として陰部を覆うことから、生殖能力を備えた大人になったことを祝う意味があるようです。

近親縁者を招いて宴会席を設けるこの儀式以降は、褌の着用が許され、結婚の資格がある一人前の男性として扱われることになるのです。

女子においては、「裳着(もぎ)」と呼ばれる儀式があり、初めて女子に裳と呼ばれる、十二単を構成する1つの着物を着せることで成人とし、これを済ませると、結婚が許されました。

また、結髪(けっぱつ)と呼ばれる髪結いも執り行います。

このように、子供から大人への転換としての行事は数多くありましたが、どれも国として制定されているものではありませんでした。

成人式の起源は埼玉県で行われた「青年祭」!

しかし、時代は変わり、1946年(昭和21年)の11月22日に埼玉県の蕨市(わらびし)において、敗戦によって社会全体が暗かったため、「次代を担う若者に明るい希望を持たせよう」として、成人する若者に向けて「青年祭」が行われました。

この「青年祭」が全国に広まり、1948年(昭和23年)に「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます」ことを趣旨として、「成人式」の日が祝日に制定されました。

「成人式」のお祝いの仕方(方法)

成人式は、特に何かを送らなくてはいけないという決まりごとはありません。

しかし、立派になった知り合いや親戚にはお祝いをあげる方もいます。

「成人式」のお祝いに贈るもの

何が喜ばれるか分からない為、お金にする方が多いかもしれません。

ご祝儀として、お金や商品券も、もちろん喜ばれるかと思いますが、メッセージ感がどうしても欠けてしまうので、記念に残るプレゼントやはなむけの言葉を添えたいものです。

プレゼントは、大人を意識し、日々使えるような品が人気のようです。

男性ならば、腕時計やネクタイ、スーツなどの身につけるもの。

または、ボールペンや万年筆、名刺入れや定期入れなど就職しても使えるものが定番のようです。

女性に関しても、アクセサリーや、バッグなど、こちらも長く使えるものが人気の品です。

「成人式」に現金を贈る場合の「のし袋の選び方」

お祝いのお金は、熨斗袋(のしぶくろ)に入れて渡しましょう。

水引は、「赤白花結び」、「赤白あわじ結び」のものを使用します。

表書きには、祝御成人・御成人祝・成人お祝い、御祝などと書きます。

成人式のお祝い金(相場・時期)

成人式のお祝いの相場は、孫が1万円~10万円、甥や姪が1万~3万円、兄弟が1万~3万円。それ以外の親戚が5千円~2万円ほどのようです。

渡す時期は、1月初めから、成人式の当日までが一般的となっています。

お正月に親戚一同が顔を合わす機会がある方は、その時にお年玉代わりとして「成人祝い」を贈る方もいるようです。




成人式はいつ(何歳の時)行うのか?

成人式は、満20歳になる年に行います。

正確には、前年の「成人の日」の翌日から、その年の「成人の日」までに誕生日を迎える人を祝う日となっていますが、最近では、学年で区切っている方式が定着しているようです。

制定当時は、1月15日でしたが、1998年(平成10年)の祝日法改正に伴い、2000年(平成12年)から「成人の日」は、1月の第2月曜日になりました。

「成人祝」は20歳ではなかった?!18歳??

「成人式」の由来になった、「元服」や「裳着」は20歳で行う儀式ではありませんでした。

「元服」は数え年で12~16歳の男子が行います。

女子は、結婚と同時に行う場合や、未婚の場合でも18~20歳くらいで行いました。

天皇家においては、天皇や皇太子は18歳で、その他の皇族男子は20歳に達すると、「成年式」を行います。

その他にも、青森県、栃木県、石川県、宮崎県、熊本県などの中学では、2年や3年生になると学校行事の一環として、「元服」に見立てた式を行います。

昔は寿命も短く、若くして仕事を持ち、家庭を築いていた為、成人になることが今よりも早いことは理解できますが、現代の20歳になる若者が心身共に大人になっているかは、難しいかもしれません。

しかしながら、今まで20歳以上だった選挙権も18歳からになりましたし、タバコが吸える年齢も20歳から18歳に引き下げられました。

法務省によると、成年年齢を18歳に引き下げる民法の一部を改正する法律は、2022年4月1日から執行されるようです。

時代の流れで、成人式も年齢が引き下がるかもしれませんね。

「成人式」の出席方法

成人式のはがきは、在住の市町村から、毎年11月から12月中に届きます。12月下旬までに届かなければ、問い合わせる必要があります。

地域によっては招待状がないと参加できない場合もありますし、招待状が記念品の引換証になっている場合もあるからです。

成人式のはがきは先ほどお伝えしたように、在住の市町村から送られてくるので、実家を離れている方は、地元の市町村から送られてきません。

地元の友人がいるから地元で参加したいという方は、地元の役所に相談をして、参加できるか確認しましょう。

また、地元で参加が決まった場合は、現在の住所の役所にも伝えることが必要です。

ちなみに、成人式の出席名簿は実年齢ではなく学年で区切っています。

そのため、早生まれで、成人式の当日でもまだ19歳の方も対象になっています。

いつ成人式に出席すればいいかは、【西暦-21=成人式に出席できる人の生まれ年】と計算しましょう。例えば、2020-21=1999年。

つまり、2020年の成人式は、1999年4月1日生まれ~2000年3月31日生まれの方が対象となります。

懐かしい同級生と盛り上がって、皆で式の後に飲食店に行っても、19歳はお酒を飲んではいけないので注意です。

成人式につきもの「振袖」のあれこれ

成人式と言えば、綺麗に着飾り、振袖を身に纏って式へと向かう光景を目にします。

しかし、女性が行っていた「裳着」は、元は地味な着物を着る式でした。

髪型も代表的な数種類の日本髪で、今までよりも厚化粧をし、口元は、歯を黒くするお歯黒、眉毛は剃ったり、抜いたりする引眉にする。

価値観の違う現代においては、悲鳴の出そうなルックスですが、当時の女性には楽しみだったのかもしれません。

「振袖」とは?

振袖とは、長い「振り」の袖を持った着物のことで、若い女性が着る格式高い礼装です。

「振り」とは、着物の脇の下の部分(八つ口)から、袖身頃側の生地を縫わずに開けたままにしている仕立て(振り)のことを指すので、別名「振り八つ口」とも呼ばれています。

袖丈の長さによって、「大振袖(本振袖)」(袖丈114cm前後)、「中振袖」(袖丈100cm前後)、「小振袖」(袖丈85cm前後)と種類が分かれます。

脇下をわざと開けたままにとる理由は、「振り八つ口」が、元は子供用の小袖に使われていたことに由来します。

袖が開いていると風通しがよく、高い子供の体温を逃がす役目がありました。

そのため、昔は男児も小振袖を着ていました。

「振袖」を成人式に着る理由

子供用であった、振袖も、江戸時代頃から、未婚の女性が着る着物の正装として認められるようになりました。

「元服」や「裳着」と同じように、第一礼装である「振袖」を着て、大人になった自覚を持ち、大きな節目を迎える役目を果たします。

また、立派になった姿を親に見せることで、今まで育ててくれたことへの感謝の気持ちを表すことも出来ます。

感情さえも表せる「振袖」

江戸時代の初期から中期にかけては、どんどんと袖丈が長くなってきました。

長い袖丈は、所作が美しく見え、男性の気も引けたようです。「袖を振る」のは、好きということ。

「袖を払う」は反対に忌み嫌うことを意味します。

また、「袖を分かつ」とは、人と別れることを指しますし、「袖を連ねる」は大勢が行動を共にすることを意味します。

このように、感情や動作しぐさを袖で表す風習・慣用句も日本には残っています。

日本における袖の長さは、ファッションに留まりません。

全国の面白い「成人式」

成人式の日は、「1月の第2月曜日」と決まっていますが、地域によっては別の日に行われることもあります。

また、変わった成人式もあるのでご紹介します。

別日に行われる「成人式」

青森県のつがる市では、お盆の時期にあたる8月中旬に成人式が行われます。

これは、1月は雪に見舞われることや、実家を離れている人も多いため、帰省のついでにお祝い出来るようにするための配慮からです。

他にも、お正月の三が日に行う地域や、日程をずらして、遠方から来る場合の出席者のことを考えて日程を決めている地方自治体も多いです。

珍しい「成人式」

  • 千葉県浦安市
    「ディズニーランド成人式」として、ディズニーのキャラクターが成人の門出をお祝いしてくれます。成人者は2000人前後なので、貸し切りではないそうです。
  • 千葉県成田市
    空港で成人式が行われ、「日本の空へ、世界の空へ羽ばたいて」というエールが送られ、ロビーでの記念撮影もあります。
  • 千葉県鴨川市
    鴨川にある水族館「鴨川シーワールド」で成人式が行われ、「アシカとの成人式」として、アシカと記念撮影が出来ます。
  • 東京都練馬区
    練馬区にある「としまえん遊園地」で行われます。晴れ姿でアトラクションに乗れます。
  • 東京都港区
    「港区=セレブ」のイメージ通り()に、一流ホテルのビュッフェを楽しむことが出来るようです。
  • 熊本県阿蘇市
    市長が自ら、AKBやももいろクローバーなどの歌を披露した後、新成人とハイタッチをして降壇するようです。
  • 岐阜県の坂祝町
    新成人がヘリコプターに乗り、自分が生まれ育った街を成人のタイミングで見下ろすことが出来ます。
  • 大阪府阿倍野区
    日本一の高層ビル「あべのハルカス」の地下1階から60階まで、全1637段の階段を登るイベントが開催されます

 

他の地域でも、地域に因んだ著名人がゲスト登壇したりする場合もあります。

自治体で工夫を凝らして、新成人の門出を祝し、思い出深い成人式にしようという意気込みが感じられます。




まとめ

成人式は、子供から大人へ転換する節目であり、門出です。

まだまだ、子供だからと考えるのではなく、大人という自覚を持たせるように、周りも見方を変える機会です。

成人式を詳しく知った上で、あなたや、あなたの周りの新成人をお祝いしましょう。

年長者が新成人に向かって、成人式がどのようなものなのかを話してあげることも、はなむけの言葉に繋がるかもしれません。

Writing:YUKIKO-加藤

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