「盛り塩」とは?本当に効果ある?邪気が祓われる?意味、場所、やり方など

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盛り塩……それは家の中や玄関先に盛られている、効果があるのかないのかよくわからない、ナゾの塩。

あんなもの置いたってマユツバ! って思っていませんか!!?

今回は占い師の筆者から、盛り塩とは何なのか、その効果やご利益、盛り塩の意味ややり方、始末の方法まで、まるっとご紹介します。

盛り塩の意味と由来、効果

早速ですが、盛り塩の意味と効果を確認してみましょう。

盛り塩はそもそも、験担ぎの類いです。邪気払いというよりも、客寄せの意味合いが強いのですが、その理由は盛り塩の由来を見ればすぐにわかります。

1万人の女から選ばれるための「盛り塩のはじまり」

盛り塩は古代の中国で行われていた風習だと言われています。

元は中国の三国時代、一人の女が、自分自身の家の前に塩を撒いたのが始まりと伝えられます。

この女は、西晋の皇帝であった司馬炎の、1万人にも及ぶ妻のうちの一人。

……ちょっと正気の沙汰じゃない。

司馬炎は、自分の後宮に1万人もの美女を囲って、夜な夜な女のもとを回っては、気が向いたおなごと「あは~ん♥」な展開を……

というのは冗談で、実際はどこの女とイイコトをするかを選ぶのが面倒くさかったため、司馬炎は羊に車を引かせて女たちの住む巨大住宅街化した後宮を訪れたのだそうです。どの女を選ぶかは羊次第。羊が停車したところで降りるというシステムです。ゲスか。

女としては溜まったものではありません。9,999人もライバルがいる上に、皇帝である司馬炎が来てくれないことにはヤることもないわけで……

そこで一人の女が考え出したのが、塩システム。

家の前に塩を撒いておけば、羊が味を覚えて塩を舐めにやってくる。羊の車が停車すれば、司馬炎が自分のところで車を降りて、一夜を毎日過ごしてくれる、というわけですね。

(実際には、女は「家」を背負っているので、皇帝の寵愛、すなわち実家の出世を賭けて塩を撒いたのである)

このシステムは最初のうちは成功しましたが、やがて皆の知るところとなり、女どもがこぞって家の前に盛り塩をするようになりました。

その後、最初に盛り塩を開発した女がどれほどモテたかはわかりませんが、「盛り塩をすると来て欲しい客が来る」というシステムは、ここからやがて中国全土に広まったと言われています。

塩には邪気払いの意味合いもある

これとは別の由来として、「塩」そのものが持つ邪気払いの意味があります。

塩は穢れを祓うものとして、古い時代から考えられてきました。

それは、元々「穢れ」は「ケガ」すなわち「血」に関連する概念であったこと、その穢れを洗い流すために海水を使ったことが関係していると考えられています。

これらのことから、「塩には穢れを祓う力がある」という概念が生まれ、塩が邪気払いの用途に用いられるようになりました。

今現在、盛り塩が邪気払いのために盛られる、と言われるのは、ここまで見てきた2つの「塩」にまつわる風習と概念が合体したためであると考えられます。

結果的に盛り塩には、現在も

  • 集客、金運招福
  • 邪気払いの結界

の2種類の効果が見込まれているのです。

盛り塩には本当に効果がある?

盛り塩に本当に効果があるのかどうかは、誰もが気になるところでしょう。

古来から塩は、盛り塩だけではなく様々な場面で、「祓う」ために用いられてきました。

今でも、葬儀や通夜の帰りに「清め塩」をもらってきて、玄関の前でパッパッと自分に振りかける……という経験をしたことがある方も多いでしょう。

相撲で取り組み前に、力士が土俵に塩を撒くのも同じことです。

古代では、牛車などで金持ちが出掛ける時に、飲食店の前に盛り塩がしてあると牛がそこで止まってしまうので、その飲食店に金持ちが入って休憩をする。という、実益を伴ったことが実際に多くあったようです。

現在でも、美しく盛り塩をしている人は、盛り塩だけではなく様々に運が良くなる行動をしているために、運気が上がるケースは多く見られるようです。




盛り塩の正しいやり方!数は?場所は?

盛り塩を正しく行うには、いくつかのポイントがありますので抑えておきましょう。

海水からできた天然塩を選ぶのがベスト

塩といっても様々な種類があり、どれもしょっぱいのは変わりませんが、中には人工的に製造されたものもあります。

盛り塩に使用するなら、できるだけ自然の海水から作成された塩が望ましいと言えます。

天日干し製塩法などで作られたものであれば、多少値は張るかもしれませんが、太陽の光にも浄化を受けた力の強い塩と言えるかもしれません。

現在では、清め塩など、盛り塩に適した塩が販売されていますので、利用してみてください。

形は整っていれば決まりはない

盛り塩の形については、型が売られているので利用するのが手早く、賢いとは思いますが、決められた形というものはありません。

スタンダードなのは円錐で、円錐形の塩を盛るためのカップが多く販売されています。

風水の観点から、開運を願った八角錐のものもあります。

皿にただ、小山にして盛るだけでも充分です。

器も特に決まりはない

盛り塩用の器、といったものも通販などで販売されていますが、特に決められた形や大きさは存在していません。

塩が載れば良いという考え方をしても大丈夫。

邪気払いをしたいなら数は2(一対)

盛り塩の目的を邪気払いとする場合、数は一対、つまり2つである必要があります。

なぜなら、2次元……すなわち点と点とを線で結ぶことができる場合、そこに初めて、結界が生じるからです。

夫婦岩や鳥居にも見られますが、2点の間に棒を通したり、縄を張ったりすることによって、邪気が入れないように結界を作ることができます。

盛り塩も同様で、2点があることによって、そこに見えない線が生じます。

邪気にとっては、線が見えなくても影響が及びますので、その結界から中へは悪い物が入れなくなるというわけです。

数を1つに絞った場合、羊や牛がこれを舐めることは可能なので、集客や開運招福といった意味合いが強くなります。

店にお客様を呼びたい場合などは1つで良いでしょう。

また、家の中で例えば洗面所など、特定の1箇所とその周囲を浄化したい、というような場合も、狭い範囲であれば1つ置いておけばOKです。

場所は、邪気払いなら玄関内側の両脇が理想

家の中に入ってくる気は、必ず、玄関から入ってくると言われています。

ですから、玄関はきれいに清掃してあることが望ましい、風水上も大切な場所です。

その玄関の出入り口左右に、盛り塩をしておくと、出入り口に邪気の入れない結界を敷くことができます。

もしもあなたが店舗を張っていて、集客をしたい場合は、逆に出入り口の外側に1つ置くといいですね。

これらの他に、家の中で浄化をしたい場所であれば、どこでも盛り塩を置くことはできます。

交換は1カ月に1回以上がおすすめ

盛り塩は、いつ交換しなくてはいけない、という決まりがありません。

基本的に、ほこりが被ったり、高温多湿で溶けてきたりもしますので、このような場合には交換したいところです。

具体的に期間を述べると、高温多湿の場所に置いた等でなければ、1カ月に1度ほどの更新が望ましいでしょう。

もっと早く変えたくなった時には、遠慮無く交換してあげると良いですね。

ダメになった盛り塩はどう処分したらいい?

交換時期を迎えた盛り塩、迷うのは捨てる時です。

どう処分したらいいのか? と困った時は、ゴミ箱に捨てて構いません。

庭に撒くとか、埋めるという人がいますが、土に塩を混ぜてしまうと一見良いようですが、塩分が強くなると塩害が出て植物などに悪影響を及ぼすことがありますので望ましくありません。

過去には「流して」いたことが多いと想定されます。

水に流すという言葉もありますが、それ自体が浄化だからです。

穢れを、家屋の中に入ってこないようにストップし、自身が背負い込んだ盛り塩は、やはり浄化のできる海や川があれば流すのは良い方法……しかし、現代では誰もが身近に海だの川だのがあるわけではありませんよね。

となれば、最終的に燃やして「焚き上げて」くれることにもなる、ゴミに捨てるという方法は、決して悪くはなく、ゴミ捨てもまた浄化の1つではあるのです。

既製品もおすすめ!盛り塩で手軽に開運を

細かいことを言うと面倒だと思ってしまいそうですが、盛り塩はそれほど規制の多い方法ではありません。

粉末の塩の他、小皿に置くだけの、落雁のようにかわいらしい形に塩を固めた盛り塩用の既製品の塩といったものも販売されています。

盛り塩には本当に効果があるのかどうか、という話がありましたが、専門職の立場から言えば、盛り塩に効果を持たせられるかどうかは、あなた次第。

どんな塩でも、信じる気持ちも、盛り塩にあやかって言動を磨き慎む気持ちもなければ、何の効果も発揮しないでしょう。

盛り塩があなたと、あなたの家を守ってくれていることを感じながら日々を修練して過ごせば、邪気は近づくことができずスムーズな運気が巡ることになります。

このことを胸に、手軽に盛り塩を使い、開運を試してみてくださいね。

Writer:陰陽の末裔/占い師・パワーストーンアドバイザー
あん茉莉安(ホームページ

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