神社に参拝して、神徳をお分けいただこうとお守りを持ち帰ります。
またあるいは、神徳のお裾分けと、お土産がてらお守りをどなたかからいただくこともあるでしょう。
いずれも、日本では決して珍しいことではありません。
しかし、自分のものとなったお守りの「持ち方」について留意していますか?
正しい持ち方なんて何も気にせず、バッグにつけたり、漠然と机の引き出しに入れてある…という方も多いことでしょう。
はたしてお守りの持ち方の正しい持ち方とは? 間違った持ち方とは…?
以下では、お守りの正しい持ち方、そして、やってはいけない持ち方について述べたいと思います。
■お守りの決してやってはいけない持ち方
まずは、NGな持ち方について抑えておきましょう。
やってはいけない持ち方とは、ここでは・・
お守りの御利益が半減する、あるいは無くなる、期待できなくなる
お守りを所持する意味がなくなる
・・ような持ち方のことを指しています。
どのような持ち方をするにしても、ここで紹介するような「やってはいけない持ち方」だけは避けましょう。
NGなお守りの持ち方・その1「日の目を見ない持ち方」
お守りを持つとき避けたい持ち方のひとつは、所有しているが「日の目を見ない持ち方」です。
神社にてお分けいただくか、もしくはどなたかにいただいたことで、あなたのものとなったお守り。
それを、机の引き出しに入れっぱなしで長期間忘れてしまう…。
これが、やってはいけない持ち方の第1番目です。
暗く、密閉された場所に置くことは、お守りの扱い方としては適していません。
お守りは神様の分身でありますから、丁重に扱うことが御利益をいただくための第一歩です。
しまい込んで忘れ去ってしまっては、御利益は得られないと心得ましょう。
NGなお守りの持ち方・その2「ぞんざい(乱暴)に持つ」
次に、「荒っぽい持ち方」も避けたい持ち方のひとつです。
どのようにして持ち歩くにしても、お守りの存在を邪険に扱っていて、汚してしまうようでは御利益はありません。
お守りを大切に扱うことは、神様を大切に扱うことと同等です。
そして、忘れずに大切にしてくださる方にこそ、神様のご加護があることを知りましょう。
なお、「古いお守りをずっと付け続けている」ことも、どんなに大切にしていたとしても、避けたい持ち方です。
お守りは、あなたの周囲の邪気を吸い取って幸運をもたらしてくれますが、掃除機の紙パックと同じで容量に限界があります。
おおよそ1年でお守りを神社にお返しし、お礼参りとともに新しいものに付け替えるのが理想的です。
これらの期間を守って、お守りを更新し、かつ日常的に大切に扱っていれば、お守りが見る影もなく汚れてしまうこともまずないでしょう。
■では、お守りの正しい持ち方とは?
筆箱やバッグ、携帯電話なども大切に扱えるようでしたら良いでしょう。
ポイントのひとつは、やってはいけない持ち方のところでお話したとおり、「ぞんざいに扱わないこと」です。
例としてスマホに装着しておいた場合など、頻繁に持ち歩き動かすものですから、扱いがわるければお守りが傷んでしまいます。
気をつけるか、大切に扱えないようなら、スマホにつけるのはやめたほうが無難でしょう。
もうひとつのポイントは「御利益にゆかりのあるものに付けること」です。
これはあくまでも理想ですが、学業のお守りを筆箱や通学鞄に付けたり、交通安全はランドセル(通学鞄)やバッグ、車の車内へ、金運ならお財布へ付けます。
恋愛運のお守りは、スケジュール帳や、やはり日常的に使うバッグが最適です。
その意味では、バッグ、鞄といったものはどんなお守りを付けておくにも良いアイテムと言えるでしょう。
なお、お守りを家に置いておきたい場合には、以下を心がけるようにしておきましょう。
明るい場所
高さの高い場所
もちろん神棚があれば良し、無い場合には、ガラスの扉のついた小物棚の中や、明るい場所の棚の上など。
高い場所といっても、目に触れずに忘れ去ってしまうほどの高い位置はこれまた、ホコリもかかるし、何より忘れてしまうので、いけません。
目の付く場所、こまめに掃除の行き届く場所を、お守りの定位置に決めましょう。
■お守りは複数所持しても良い??
昨今、神社仏閣ブームにより、日本全国の様々な神社やお寺に行かれる方も多いと思います。
そして参拝後に、お守りを授与しているミニ社務所やミニ寺務所を前にして、こんな疑問が出てくることがあります。
すでにお守りを持っているけど・・「同じお守りを複数所持しても大丈夫??」という疑問です。
結論から申しますと、複数のお守りを一緒につけて持ち歩いても大丈夫です。
神様同士がケンカをするというような説をとなえる方もいらっしゃいますが、神様には「祈ってくれた人、信じる人をお守りする」という基本的なスタンスを持っておられます。
神とはそのような基本的なスタンスをかなぐり捨ててまで、隣の席の神様とケンカをするような神は存在ではないはずです。
上述でお伝えしたことを意識しながら、くれぐれも粗末に扱うことがないよう、あなたのお気に入りのお守りを神様の分神として大切に扱いましょう。