なぜご祈祷(お祓い)をするの??ご祈祷の料金は神社によって異なる??「ご祈祷の料金の決め方」

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神社でお祓いをする機会は、人生に何度かやってきます。

幼いうちは、お宮参りに始まり、七五三などが挙げられます。

そして成人式や厄除け等、大人になってもお祓いと縁を持ち続ける方も多くいらっしゃることでしょう。

このお祓い、ご祈祷は、一体何のために行うのでしょうか?

神社でご祈祷を行う意義、そして疑問を感じる人の多い、ご祈祷の料金の決め方などをご紹介しましょう。

■神社でご祈祷をするのはなぜ?

そもそも「ご祈祷」と「お祓い」は同じものなのか、違うのか?

・・という質問をいただくことがありますが、ご祈祷とお祓いは似て非なるものです。

ご祈祷は、「祈祷」すなわち「お祈り」全般を指す言葉です。

仏教で護摩を焚いたり、民間の様々なお祈りをするのも、すべて祈祷に含まれます。

またキリスト教の結婚式でも、全員でお祈りをしたり、司式者が祈りを捧げるときには、「祈祷を行います」という言葉が使われているのです。

一方の「お祓い」は、神社の神職が神様に、「ケガレを祓うこと」を祈ることを指した言葉です。

つまりこれもお祈りですので、祈祷の一種であることは確かですが、「お祓い」は神社で行われる祈祷、あるいは陰陽師が行う「何かを(多くは悪しき気、悪運、厄を)祓うための」祈祷に限定される言葉と言っても良いでしょう。

祓うというと、元々は神社で行われていたもののように思われがちですが、モトを突き詰めれば平安時代に陰陽師が行っていた祓いの祈祷が、徐々に神道と混じり合うことで平安時代後期より、神社でも行われるようになったものと、学術的にも考えられています。

ご存知の方も多いように、神社での祈祷には「祓え給い、清め給え」という言葉が使われます。

「お祓い」とはつまり、この「祓え」のこと。

身辺に渦巻く悪しきものを祓い、清めることに、お祓いの目的は存在しているのです。

これはすなわち、「神社でご祈祷するのはなぜなのか」という当初の疑問に対する答えでもあります。

現在のように医学や科学が発達するより前、人の病や命はもとより、運命はすべからく、自分の意志で決められない諸々のものごとに溢れていました。

人々はその身に降りかかる災難を、悪しき厄災として、祈祷をすることで祓い清め、少しでも良運が巡るように祈ったのです。

しかし、医学や科学が発達しても、避けることのできない災厄は尽きることがありません。

自分の力で何ともできないものだからこそ、今もなお人々は厄災を「祓い、清める」必要性を見いだし、機会あるごとに神社でお祓い、ご祈祷を行うのです。

■ご祈祷の料金の決め方は?

さて、神社で行われるご祈祷の料金は、決まっているものなのでしょうか?

それとも、神社ごとに勝手に決めているものなのでしょうか。

神社ではご祈祷料のことを、多くは初穂料と称します。

これは、古い時代には五穀豊穣を祈っていた神社に対して、収穫したものをお納めしたことに由来しています。

収穫したものとは、当初は稲つまり初穂であり、その後時代の変遷によってそのほかの作物にも拡大されたようですが、初穂の代わりとしてお金をお納めするという意味で、「初穂料」という言葉が使われます。

このほかに、「玉串料(たまぐしりょう)」という呼び名もありますが、祈祷の際は初穂料という言葉を使うのが一般的です。

玉串料は、名前のとおり、儀式中に神様へお供えする玉串の代わりとなるお金を指します。

初穂料は、同じ目的のご祈祷でも、神社ごとに違います。

全国の神社で統一されたものではありませんので、何かご祈祷をお願いする際には、行く先の神社の初穂料を調べてからお参りすると良いでしょう。

また、同じ神社、同じ目的のご祈祷でも、祈願に際して受け取る、あるいは奉納できるものの違いなどによって、初穂料が変わってくることも多々あります。

たとえば神奈川県の横濱水天宮では、ごく一般的な厄払のご祈祷を初穂料5,000円で行っていただける一方で、初穂料10,000円より御神楽奉納を付け加えることが可能です。

いくらの初穂料で、なにを奉納できるか、また御札など、どのようなものを受け取ることができるか、神社により違ってきます。

各社においてホームページなどで公開されている情報がたくさんありますので、参拝前にご覧になってみてください。

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