【お笑いコメディ映画これ20選!】「邦画(日本)」人気おすすめランキング!【開運&運気UP】

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開運や運気をアップさせるには、まずは元気になれる傑作コメディ映画を見ることです。すごく落ち込んだ時でも、コメディ映画を見れば元気100倍!界王拳〜

そこで、運気が確実に上がる邦画コメディを恋愛カウンセラーの筆者が独自のランキング形式でご紹介します。

日本だけでなく世界的に話題になった映画から、日本人なら誰でも知ってる邦画も取り揃えました。またちょっとした映画裏話も載せているので、記事を読めば映画がより一層楽しめる筈です。

第20位. トリック劇場版

画像出典:映画.com

  • 公開日:2002年11月9日
  • 監督:堤幸彦
  • 脚本:蒔田光治
  • 主題歌:鬼塚ちひろ「月光」
  • キャスト:仲間由紀恵/阿部寛/生瀬勝久/山下真司

TVドラマ「トリック」の、劇場版第1作目です。本作合わせて4作品制作されました。深夜ドラマの雰囲気をそのままに、山田奈緒子と上田次郎凸凹コンビが難事件に挑みます!

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

売れないマジシャン山田奈緒子(演:仲間由紀恵)の元に、糸節村から神崎明夫(演:山下真司)と南川悦子(演:芳本美代子)が訪れました。2人は奈緒子に神様のふりをするように、お願いします。一旦は断った奈緒子でしたが、成り行きで2人の依頼を受けることになりました。

糸節村には、奈緒子の他に既に3人の神様がいます。村人達は誰が本物の神様なのかを見極めるため、4人の神様達による「神様バトル」を開催することになりました。

ルールは、それぞれの神様が村人達の前で不思議な力を見せることです。もしインチキと見破られたら、ニセモノの神様として村から罰せられます。

対決に挑んだ奈緒子は、2人の神様のインチキを村人達の前で暴きました。しかし、3人目の神様のインチキを見破ることはできません。しかも3人目の神様からは「天罰が下る」と、意味深なお告げをくらってしまいました。

神様対決に敗北した夜、奈緒子が滞在している家(というか牢屋)で火災が発生!火災は3人目の神様が下した天罰なのでしょうか!?

この作品の感想と見どころ

山田奈緒子と上田次郎のゴールデンコンビに加え、ドラマでお馴染の刑事コンビも映画に登場します。しかも刑事コンビの1人、生瀬勝久が演じる矢部刑事の頭がとんでもないことになっていました。

村の謎を「まるっと解決」した奈緒子ですが、事態はより深刻なものになります。絶体絶命のピンチを救ったのは、まさかの人物。最後の最後に登場する人こそ、本物の神様かもしれません。

第19位.ゼブラーマン

画像出典:映画.com

  • 公開日:2004年2月14日
  • 監督:三池崇史
  • 脚本:宮藤官九郎
  • 主題歌:THE HIGH-LOWS「日曜日よりの使者」
  • キャスト:哀川翔/鈴木京香/安河内ナオキ/市川由衣/柄本明

グレーな世の中に突如現れたるは、シロクロつけるヒーロー・ゼブラーマン!哀川翔をはじめ、実力派俳優や女優が色んな意味で頑張っている映画です。そう…色んな意味で。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

小学教師として働く市川新一(演:哀川翔)の密かな趣味は、コスプレです。新一には妻と子供2人いますが、家庭崩壊一歩手前まで来ていました。妻は不倫・娘は援助交際・息子はイジメに遭っています。

新一の心を唯一支えていたのが、少年の頃に熱中して見ていた特撮番組「ゼブラーマン」です。ゼブラーマンの衣装を作り、ヒーローごっこを楽しんでいました。

ある日のこと、新一が勤める学校に車椅子の少年・浅野晋平(演:安河内ナオキ)が転校します。晋平も新一と同じく「ゼブラーマン」の大ファンです。新一と晋平は同じ趣味を持っていたため、すぐに仲良くなりました。

新一は晋平に自作のゼブラーマンコスプレ衣装を見せようと、晋平の家に向かいます。衣装をバッグに入れて持っていけば良いものの、なぜかコスプレをしたままで家に向かっていました。

晋平の家に向かっている最中、新一は女性の悲鳴を耳にします。悲鳴のあった場所へ新一が向かうと、カニの覆面を被った男が女性に襲いかかろうとしていました。ヒーローのコスプレをしているとは言え、中身はただのオジさんです。カニ男を蹴散らそうとしても、敵うはずはありません。

しかし、新一は突如超人的な力を発揮し、覆面のカニ男を撃退することに成功しました。なぜ新一は超人的な力を出すことが出来たのでしょうか?

この作品の感想と見どころ

  • 本作を制作した会社は、スーパー戦隊や仮面ライダーを手掛けている東映です。映画前半は痛いオジさんの話ですが、後半は熱い熱いヒーローバトルを見ることができます。色んな意味で痛いオジさんが、最終的に立ち上がる姿は必見です。
  • 映画は話題になり、後に続編が制作されました。続編では、まさかの展開が待ち受けています。続編の内容も白黒ハッキリさせたいのなら、映画を見るのが1番です。

第18位. 翔んで埼玉

画像出典:映画.com

  • 公開日:2019年2月22日
  • 監督:武内英樹
  • 脚本:徳永友一
  • 原作:魔夜峰央「翔んで埼玉」
  • 主題歌:はなわ「埼玉県のうた」
  • キャスト:二階堂ふみ/GACKT/伊勢谷友介/ブラザートム/麻生久美子

埼玉県民の皆様はもちろん、かつて埼玉県民だった人も埼玉県民以外の人も楽しめる映画です。草加せんべいとピンクポテトチップスを頂きながら、映画をご覧になることをおすすめします。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

昔々、埼玉県民は東京都民から迫害を受けていました。埼玉県から東京へ行くには、通行手形が必要です。もし不正に東京へ行ってしまうと、強制送還されてしまいます。

埼玉県民が虐げられている東京にあるのが、白鵬堂学院です。将来の東京都知事を養成するための学校で、住んでいる場所によってクラス分けされています。東京都心に住んでいる人のクラスが最も高いA組。1番下は、埼玉県民のZクラス。そして学園のトップにいるのが、生徒会長で東京都知事の息子である檀ノ浦百美(演:二階堂ふみ)です。

ある日のこと、白鵬堂学院に東京都港区出身の麻実麗(演:GACKT)が転校しました。容姿端麗の帰国子女で、高都会指数を誇る人物です。

麗が百美直々の学院案内を受けている中、2人の前にZ組の埼玉県民が現れました。Z組の生徒が体調を壊し、ちょうど医務室へ向かっている途中でした。しかし百美は「埼玉県人にはそこら辺の草でも食わせておけ!」と、怒鳴り散らします。

学院内で百美に逆らえる人物はいません。Z組の生徒は、本当に「そこら辺の草」を食べようとした矢先、彼等の前に意外過ぎる人物が現れました。

この作品の感想と見どころ

  • 映画には埼玉県や東京都だけでなく、秘境の地である群馬県や千葉県も登場!関東全土を巻き込んだ壮大な茶番劇となりました。
  • ものすごくふざけまくっていますが、出演者達は真面目にやってます。真面目に演じているからこそ、めちゃくちゃ面白く仕上がってます。
  • 埼玉県民の皆様は、広い広い心をもってご覧下さい。

第17位. デトロイト・メタル・シティ

画像出典:映画.com

  • 公開日:2008年8月23日
  • 監督:李闘士男
  • 脚本:大森美香
  • 原作:若杉公徳「デトロイト・メタル・シティ」
  • 主題歌:デトロイト・メタル・シティ「SATSUGAI」
  • キャスト:松山ケンイチ/加藤ローサ/秋山竜次/細田よしひこ

原作は、累計発行部数300万部を突破した大人気漫画「デトロイト・メタル・シティ」です。また映画主題歌「SATUGAI」は、オリコン初登場7位を記録。デスメタル史上最高の売上となりました。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

インディーズ・デスメタル・バンド「デトロイト・メタル・シティ(D.M.C)」で、ボーカルとギターを務めているクラウザーさんこと、ヨハネ・クラウザー・Ⅱ世。カリスマ的な人気を放ち、ライブハウスは常に満員御礼です。

クラウザーさんの正体は、オシャレなポップ・ミュージックを愛する根岸崇一(演:松山ケンイチ)。やりたかった音楽とは真逆のジャンルで人気が出てしまい、本人は悩んでいました。

ある日のこと、大学時代の友達である相川由利(演:加藤ローサ)と再会します。由利は、崇一が愛読しているオシャレ雑誌の編集者の仕事をしていました。しかし超がつくほどのデスメタル嫌いで、特にD.M.Cには嫌悪感を抱いています。彼女と一緒に過ごすには、D.M.Cのことを隠さなければいけません。

優しい青年とデスメタルのカリスマの二重生活は、崇一を追い詰めました。大学時代の後輩・佐治くん(演:高橋一生)が、崇一の好きなオシャレポップでデビューが決定。由利とも、上手くいきません。心に傷を負った崇一は、荷物をまとめて実家に帰りました。

そんな中、デスメタル界伝説の帝王ジャック・イル・ダーク(演:ジーン・シモンズ)の来日が決定。世界ツアーの一環として、その国のデスメタルバンドと対バン(ライブで共演することを言いますが、本作では怖い意味で使われていました)することになりました。日本での対決バンに指定されたのが、D.M.Cです。

果たして、崇一は復活を遂げジャック・イル・ダークとの対バンに臨むことができるのでしょうか!?

この作品の感想と見どころ

  • 松山ケンイチのなりきりぶりが、凄すぎます。コミックの実写化となると、必ず反対意見が出るものです。しかし、松山ケンイチのなりきりぶりにより、原作ファンからも受け入れられました。
  • ジャック・イル・ダークを演じるのは、本物のデスメタルの世界的なカリスマ、ジーン・シモンズです。ジーン・シモンズとの対バンシーンは、映画ファンだけでなくデスメタルファンも大満足するでしょう。

第16位. 下妻物語

画像出典:映画.com

  • 公開日:2004年5月29日
  • 監督:中島哲也
  • 脚本:中島哲也
  • 原作:嶽本野ばら「下妻物語 ヤンキーちゃんとロリータちゃん」
  • 主題歌:Tommy heavenly6 「Roller coaster ride→」
  • キャスト:深田恭子/土屋アンナ/宮迫博之/篠原涼子/樹木希林

原作は嶽本野ばらの小説ですが、後にコミック化もされています。映画と小説は毒々しい内容ですが、コミックは爽やかな青春ものとして描かれていました。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

茨城県下妻市に、2人の女の子がいました。1人は竜ヶ崎桃子(演:深田恭子)で、いつもロリータ・ファッションに身を包んでいます。もう1人は白百合イチゴ(演:土屋アンナ)で、ばりばり夜露死苦のレディースです。

タイプが全く違う2人が出会ったきっかけは、桃子の父親が作ったベル○ーチの偽物でした。桃子は服代を稼ぐため、父親に黙ってベル○ーチの偽物を勝手に売りさばいていたのです。そこでお客さんとしてやって来たのが、イチゴでした。

ある日のこと、イチゴはレディース総長の引退パレードに参加するため、特攻服に「ありがとう」と刺繍を入れることになります。刺繍を入れてもらうため、2人は東京代官山にいる「伝説の刺繍屋」を探すことにしました。

しかし2人がどんなに探しても、伝説の刺繍屋は見つかりません。そこで桃子は、自らすすんでイチゴの特攻服に刺繍をすることを告げます。イチゴは桃子の申し出を聞き、命同然の特攻服を桃子に預けました。

イチゴの命を預かった桃子は、全身全霊を込めて特攻服に刺繍をほどこします。刺繍をほどこしている間、桃子の心には「友情」という奇妙な感情が湧き出ました。

この作品の感想と見どころ

  • 見どころは、深田恭子の似合いすぎるロリータ・ファッションです。彼女が身にまとっているのは、渋谷に店を構えている「BABY,THE STARS SHINE BRIGHT」というブランドです。映画公開時は代官山にありましたが、2012年に移転しました。
  • 自分さへ良ければ良いという桃子は、イチゴとの出会いにより少しずつ変わります。そして最後には、友情のために大胆な行動に出ます。桃子がどんな行動に出るのかは、映画を見てからのお楽しみです。




第15位. テルマエ・ロマエ

  • 公開日:2012年4月18日
  • 監督:武内英樹
  • 脚本:武藤将吾
  • 原作:ヤマザキマリ「テルマエ・ロマエ」
  • 主題歌:ラッセル・ワトソン「誰も寝てはならぬ」
  • キャスト:阿部寛/上戸彩/北村一輝/市村正親

原作は、累計発行部数800万部を超える大人気漫画「テルマエ・ロマエ」です。コミックは全部で6巻出ているので、1巻あたり130万部以上発行されたことになります。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

古代ローマ浴場設計技師のルシウス・モデストゥ(演:阿部寛)は、ある日突然、21世紀の日本の銭湯にタイムスリップしました。

壁画に描かれた富士山に、イベント告知のポスター。そしてフルーツ牛乳。日本人にとっては何処にでもある普通の銭湯でも、ルシウスにとっては衝撃的な世界です。あまりの衝撃で、一糸まとわぬ姿で銭湯の外に出たり、女湯に紛れ込んだりもしました。しかし銭湯で突然意識を失い、気がつくと古代ローマ時代に戻っていました。

ただの夢と思ったルシウスですが、足元にフルーツ牛乳の空き瓶を発見します。ルシウスは間違いなく、21世紀の日本にタイムスリップしていたのです。

早速21世紀の日本で見た銭湯を元に、風呂場の設計に取り掛かります。すると古代ローマの間で噂になり、大人気となりました。

そして再び21世紀の日本にタイムスリップするルシウス。彼が見たものは一体!?

この作品の感想と見どころ

  • ローマ人を演じているのは日本人ですが、不思議と違和感がありません。日本芸能界を代表する顔の濃い面々が集結し、映画を盛り上げています。
  • 素っ裸で本気でボケに走る阿部寛は、大草原不可避。ものすごい狭い浴室で小さくなっている阿部寛。ジャグジーでビビる阿部寛。シャワートイレの洗礼を受ける阿部寛。パワーがあります。
  • 日本のお風呂の良さを再認識できます。当たり前にある壁画の富士山・フルーツ牛乳・シャワー・シャンプーハットなどは、古代ローマ人にとっては衝撃的なものです。

第14位.銀魂

画像出典:映画.com

  • 公開日:2017年7月14日
  • 監督:福田雄一
  • 脚本:福田雄一
  • 原作:空知英秋「銀魂」
  • 主題歌:UVERworld「DECIDED」
  • キャスト:小栗旬/菅田将暉/橋本環奈

原作は週刊少年ジャンプで連載されていた大人気漫画「銀魂」です。実写化するのは非常に難しい題材でしたが、見事に再現。アニメも攻めてましたが、実写版もかなり攻めてます。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

かつて「サムライの国」と呼ばれていた江戸は、宇宙から来た天人(あまんと)によって支配されてしまいました。サムライ達は天人と争い、遂には攘夷戦争へと発展。しかし戦争も虚しく、サムライは衰退の一途を辿ります。

攘夷戦争から20年。実家の剣術道場を立て直すために、志村新八(演:菅田将暉)はファミレス「でにいず」でアルバイトに勤しんでいました。新八はバイト先で天人に絡まれて、絶体絶命のピンチに陥ります。ピンチを助けたサムライこそが、銀髪天パの坂田銀時(演:小栗旬)はでした。

坂田銀時は江戸の歌舞伎町で、ありとあらゆる仕事を引き受ける万事屋を営んでいます。新八はファミレスを辞めて、万事屋で働くことになりました。後に天人で夜兎族(やとぞく)である神楽(演:橋本環奈)も加わり、3人でダラダラの毎日を過ごしていたのでした。

ある日のこと、万事屋は「カブトムシを売れば億万長者になれる」という情報を掴みます。そこで森にカブトムシを捕まえに行くも、森で待ち受けていたのは全身ハチミツまみれの男でした。

この作品の感想と見どころ

  • 色んな所から怒られるのではと心配になるほど、パロディ満載の映画です。CDTVから始まり、ガンダムや某有名ジブリ映画のパロディも織り込まれていました。実写になっているからとは言え、手を緩めることはありません。寧ろアニメより、パワーアップしています。違う意味で恐ろしい映画です。
  • 映画前半はふざけていますが、後半は一気にシリアスになります。国の存亡に関わる事件に巻き込まれる万事屋3人。果たして彼等の運命はどうなってしまうのでしょうか!?

第13位.HK/変態仮面

  • 公開日:2013年4月13日
  • 脚本:福田雄一/小栗旬
  • 原作:あんど慶周「究極!!変態仮面」
  • 主題歌:MAN WITH A MISSION「Emotions」
  • キャスト:鈴木亮平/清水富美加/片瀬那奈/ムロツヨシ/安田顕

内容を詳しく説明してしまうと、非常にマズイことになってしまいます。なので「変態仮面」については、ものすごく言葉を濁して紹介したいとおもいます。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

色条狂介(演:鈴木亮平)は、紅優高校に通う高校生です。拳法部所属で格闘技に自信がありますが、転校生の姫野愛子(清水富美加)には敵いません。一目見た瞬間に、彼女に恋をしました。

愛子と劇的な出会いをしたその日、色条狂介は立てこもり事件に遭遇します。人質になっている中には、姫子の姿もありました。狂介は何としてでも姫子を救出するために、建物へ侵入します。

侵入してすぐに強盗の一味に遭遇するも、得意の拳法で撃退!そして怪しまれないように、覆面を被り強盗の変装をします。しかしなぜか覆面ではなく、女性用下着を顔に被ってしまいました。

すると、狂介は裸同然の格好に網タイツ姿の変態仮面に変身!斬新過ぎる技で立てこもり犯を撃退し、姫子を助け出すことに成功!立てこもり事件以降、狂介は変態仮面となり数々の事件を解決していきました。

そんな中、紅優高校に大声ではとても言えない名前の怪しい男(演:ムロツヨシ)が転校します。

この作品の感想と見どころ

  • 内容は色んな意味でアウトですが、王道を行くヒーローものです。狂介は悪を退治しつつも、自分のアイデンティに悩みます。悩むほど重い問題と問われると答えに困りますが、本人は大真面目。アメコミ好きな人ならば、楽しめるかもしれません。
  • 考えながら映画を見ると、謎の敗北感に襲われます。難しく考えず、とても広い心で映画を楽しみましょう。

第12位.WATER BOYS

画像出典:映画.com

  • 公開日:2001年9月15日
  • 監督:矢口史靖
  • 脚本:矢口史靖
  • キャスト:妻夫木聡/玉木宏/三浦哲郁/近藤公園/金子貴俊

原作はなく映画オリジナルですが、元になった話は実話です。ニュースで男子シンクロの話題が取り上げられたことがきっかけで、映画化されました。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

唯野高校水泳部は、部員1人しかおらず廃部寸前です。そんな中、ナイスバディで美人の佐久間先生が水泳部顧問になりました。佐久間先生(演:眞鍋かをり)目当てで男子部員は倍増し、水泳部は復活を遂げます。

しかし佐久間先生の専門は、競泳ではなくシンクロです。文化祭の出し物で、男子シンクロを披露することになりました。すると、男子部員達は一斉に退部。更に顧問の佐久間先生も妊娠で、産休へ。

残ったのは元々水泳部だった鈴木(演:妻夫木聡)・アフロの佐藤(演:玉木宏)・乙女の早乙女(演:金子貴俊)・ガリ勉の金沢(演:近藤公園)・ガリガリ体型太田(演:三浦哲郁)の5人のみ。

さらに肝心のプールは、文化祭で釣り堀として使われることになりました。プールに放たれた魚を回収すれば使えるとのことですが、騒ぎになり警察沙汰へと発展します。果たして、5人は文化祭までに男子シンクロを披露することができるのでしょうか?

この作品の感想と見どころ

  • ラストのシンクロのシーンは必見です。女子シンクロとは違い、ダイナミックな演技を見ることができます。
  • シンクロを演技している人は、俳優本人達です。連日連夜猛特訓を受けて、撮影に臨みました。物語として楽しむこともできますが、俳優たちの本気も感じることができる映画です。
  • 本作をきっかけに、妻夫木聡や玉木宏が大ブレイク!またシンクロに参加していた若手俳優達は、映画公開から20年近く経った現在も、俳優として第一線で活躍している人ばかりです。

第11位. 舞妓Haaaan!!!

画像出典:映画.com

  • 公開日:2007年6月16日
  • 監督:水田伸生
  • 脚本:宮藤官九郎
  • 主題歌:グループ魂に柴崎コウが。「お・ま・えのローテンションガール」
  • キャスト:阿部サダヲ/堤真一/柴咲コウ/小出早織/京野ことみ

記念すべき、阿部サダヲ初の主演映画です。また邦画コメディ映画の基礎を築いた俳優、植木等の遺作にもなりました。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

鈴屋食品に勤務している鬼塚は、大の舞妓好き!舞妓好きになったのは、高校生の頃に修学旅行先の京都で迷子になった歳、通りすがりの舞妓に親切にしてもらったことがきっかけです。以降、寝ても覚めても舞妓のことしか頭になく、舞妓に関するサイトも立ち上げるほどでした。

ある日のこと、鬼塚に京都支店の異動が下されます。京都に行けば舞妓に出会えると大喜びするも、彼女達に会えるのは簡単ではありません。「一見さんお断り」という京都お茶屋の絶対的なルールに阻まれ、愛しい舞妓に会うことができません。

そこで、鬼塚は鈴谷食品の社長に舞妓に会わせて欲しいと直接訴えます。社長は「会社に利益をもたらしてくれたら、舞妓遊びに同行させてやる」と鬼塚に約束しました。

次の日から、鬼塚は「舞妓さんと遊びたい」という思いのためだけに、オリジナルカップ麺開発に挑みます。鬼塚が生み出した「あんさんのラーメン」は大ヒットし、鈴屋食品に大きな利益をもたらすことができました。

そして念願のお座敷デビューを果たし、愛しの舞妓との対面も果たします。しかし夢の対面を邪魔する男が現れ、鬼塚は怒りの炎を燃やすのでした。

この作品の感想と見どころ

  • 話はハチャメチャ過ぎますが、舞妓の世界を知るにはオススメの映画です。舞妓さんは一見すると華やかに見えますが、華やかさの裏には「胃に穴が開く」レベルの大変さがあります。
  • 映画の内容から、舞妓さんに浮かれてる阿部サダヲは想像できるでしょう。しかし映画には、プロ野球になる阿部サダヲや、選挙に出馬する阿部サダヲも登場します。映画を何度見ても、全く意味が分かりません。だからこそ最高なのです。
  • 例えどんなに不純な動機でも、人間やれば何でもできるものです。




第10位. スウィング・ガールズ

  • 公開日:2004年9月11日
  • 監督:矢口史靖
  • 脚本:矢口史靖
  • 主題歌:ナット・キング・コール「L-O-V-E」
  • キャスト:上野樹里/貫地谷しほり/本仮屋ユイカ/豊島由佳梨

本作は日本アカデミー賞8部門獲得。さらに、ブルーリボン賞やキネマ旬報ベストテンにも選ばれました。また音楽面でも評価が高く、日本レコード大賞やゴールドディスク大賞も受賞しています。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

東北の田舎にある高校で、吹奏楽部が食中毒を起こしてしまいました。食中毒を引き起こした犯人は、鈴木友子(演:上野樹里)を含めた13人の生徒達。彼女達は夏休みの補習をサボるため、吹奏楽部が食べる弁当を届けました。ただし「真夏の最中に長時間放置」という、最悪の状態で。

責任を取る形で、友子達は急遽吹奏楽部へ入部することになりました。新たに部員を募集するも、来るのは楽器のド素人ばかりです。しかも楽団を組むにしても、人数が足りません。そこで少人数でも演奏ができる、ビッグバンドを始めます。

ジャズの「ジ」の文字も知らない彼女達でしたが、練習を重ねるにつれて音楽の楽しさに目覚めていきました。そんな中、食中毒で倒れていた吹奏楽部が復帰!友子達はお役御免となりました。しかし「面倒なことから解放された」と思うものの、本人達はどこか浮かない顔です。

この作品の感想と見どころ

  • 映画で演奏されるジャズは「A列車で行こう」「ムーンライト・セレナーデ」「シング・シング・シング」など、ジャズの「ジ」の字を知らなくても一度は聞いたことがあるはずです。
  • 作品の見どころは、ラストの演奏シーンです。奏でられているのは吹き替え(役者の代わりにプロが演奏する方法)ではなく、本当に本人達が演奏していました。撮影当初は役同然に素人だった彼女達の演奏は、見事としか言えません。荒削りな部分は否めないものの、荒削りな演奏こそが青春なのです。
  • 映画プロモーションのため、出演者達は東北を中心にライブを開催。映画を見終わった後は、ライブ映像を見ることもおすすめします。さあ!ジャズやるべ!!

第9位.転校生

  • 公開日:1982年4月17日
  • 監督:大林宣彦
  • 脚本:剣持亘
  • 原作:山中恒「おれがあいつであいつがおれで」
  • キャスト:尾美としのり/小林聡美/佐藤充/樹木希林/宍戸錠/入江若菜

映画では中学生の設定ですが、原作では小学生です。当初は原作通り小学生で映画製作に着手したものの、適役が見つかりませんでした。そこで中学生に年齢を引き上げて、映画撮影に臨みました。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

広島尾道の中学に通う斉藤一夫(演:尾美としのり)は、ヤンチャな性格の少年です。彼が通う学校に転校したのが、おしとやかな性格をした斎藤一美(演:小林聡美)です。

一夫と一美は幼馴染みで、学校で久し振りの再会を果たしました。一美は一夫と仲良くしたいために、彼を神社の境内まで追いかけました。一夫は一美の存在を疎ましく感じ、彼女に向かって空き缶を一蹴り。すると一美は飛んで来た空き缶に驚き、神社の階段から落ちそうになりました。一夫は何とか一美を助けようとしますが、結果的に、2人仲良く階段から落ちてしまいます。

2人は目を覚まし、それぞれの家に帰りました。しかしなぜか、一夫は一美の家・一美は一夫の家にいました。なんと2人は心と体が入れ替わっていたのです。とりあえず一夫(中身は一美)は一夫の家に、一美(中身は一夫)は一美の家に住むことになりました。ある日突然子供達の性格が変わったため、家族や周りは大混乱!

そんな中、一夫の父親が転勤で引っ越すことになりました。2人が離れ離れになってしまうと、二度と元の体に戻ることはできません。果たして、2人の運命はどうなってしまうのでしょうか!?

この作品の感想と見どころ

  • 大林宣彦監督が手掛ける尾道三部作の第一作に当たります。広島県尾道市は、大林監督の故郷です。尾道の古き良き街並みと、男女入れ替わりの話が見事にマッチしていました。
  • ファンタジー要素が強い映画ですが、随所に笑いも含まれています。中身が男なので、女を思いっきり捨てた小林聡美の演技は必見です。中身は女なので、おしとやかになった尾美としのりは色んな意味で貴重かもしれません。

第8位.笑の大学

  • 公開日:2004年10月30日
  • 監督:星護
  • 脚本:三谷幸喜
  • 原作:三谷幸喜「笑の大学」
  • キャスト:役所広司/稲垣吾郎

原作は、三谷幸喜の戯曲「笑の大学」です。日本国内だけでなく海外の劇場でも上演されました。欧米版の「笑の大学」で出演していた俳優の中には、映画「ハリー・ポッター」シリーズに出演経験のある人も含まれています。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

第二次世界大戦中の日本では、ありとあらゆるエンターテイメントに規制がかかりました。もしエンターテイメントを執り行うのなら、厳しい検閲をくぐり抜けなければいけません。検閲を担当するのは、人生で一度も笑ったことがない男・向坂睦男(演:役所広司)。

難しい男・向坂の前に持ち出されたのは、劇団「笑の大学」で脚本を務める椿一(演:稲垣吾郎)の脚本「ロミエットとジュリオ」でした。内容は「ロミオとジュリエット」を下敷きにした喜劇です。

向坂は「戦争時代に演劇なんぞ腑抜けた見世物をするのは言語道断」とし、「海外が舞台になっている」と脚本を押し返します。

ならばと椿は舞台を日本に変え、タイトルは尾崎紅葉の「金色夜叉」をベースにした「貫一とお宮」に変更。すると向坂は「『お国のために』というセリフを3回入れろ」と、メチャクチャな注文をつけました。

椿はめげずに、脚本に「お国のために」というフレーズを3回入れます。しかし向坂は「警察署長の名前が入っていないから許可できない」と、つっぱねる。椿はめげず、脚本に警察署長の名前を入れた脚本を仕上げてきました。

はたして脚本は、完成するでしょうか?

この作品の感想と見どころ

  • 演劇を映像化するのは、非常に難しいです。間違った映像に仕上げてしまうと、炎上は避けられません。「笑の大学」は出演者が2人しかおらず、密室での会話劇になります。映像にすると、2人の男が部屋の中で単に喋ってるだけの映画が仕上がるでしょう。映画化の際、使用する小道具から何まで全てにこだわり抜きました。また映画オリジナルの登場人物を出すことで、アクションを付け加えることにも成功しました。
  • メインは、役所広司と稲垣吾郎の2人芝居です。駄目だと、台本を突っ返す向坂。何が何でも喜劇を執り行いたい椿。2人の攻防は、いつしか共同作業へと変わります。「しかし…」と話が続きますが、最終的にどうなるかは映画を見てからのお楽しみです。

第7位. カメラを止めるな!

画像出典:映画.com

  • 公開日:2017年11月4日
  • 監督:上田慎一郎
  • 脚本:上田慎一郎
  • 主題歌:謙遜ラヴァーズfeat.山本真由美「Keep Rolling」
  • キャスト:濱津隆之/真魚/しゅはまはるみ/長屋和彰

映画の予算は超低予算の250万円~300万円(映画にもよりますが、映画1本撮影するには最低でも1,000万円は必要)です。しかし巧みなストーリー構成がSNSで話題になり、大ヒット!国内の映画賞を総なめにしました。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

郊外にある廃墟では、ゾンビ映画の撮影がすすめられてしまいた。しかしヒロイン役は42回もNGを出し、監督に酷く怒られます。監督は今回のゾンビ映画に全てをかけているため、出演者には完璧を求めていたのでした。ただ監督が要求する仕事はあまりにも大きく、出演者に負担がのしかかります。

そこで一息つくために、一度休憩を取ることにしました。休憩中、メイク係は盛り上げるために廃墟にまつわる不思議な話を始めます。

今撮影に使ってる廃墟は、かつて日本軍が人体実験をおこなう場所として使われていたそうです。人体実験の内容は、死体蘇生。出演者2人は「ただの都市伝説」と、信じて疑いませんでした。

そんな中、突然3人の前にゾンビが出現!スタッフが次々と襲われゾンビ化し、3人に襲いかかります。ゾンビ出現の原因を生み出したのは、監督でした。監督は、ゾンビ映画にリアリティを持たせるため、屋上に「禁忌のサイン」を描いたのが原因です。本物のゾンビ登場に監督は興奮し、カメラを止めようとしません。

ゾンビの魔の手をくぐり抜け、監督を含めた4人は廃墟を脱出することができるのでしょうか!?

この作品の感想と見どころ

  • あらすじを読んで「コメディ映画じゃなくてゾンビ映画じゃないか?」と突っ込んだら、既に映画の魅力にどっぷりハマってしまっている証拠です。なぜ「コメディ映画」として紹介したのかは、映画を最後まで見れば全てわかります。
  • 本作は、最低でも2回は見たくなるでしょう。1回目は、大筋の内容を把握するため。2回目は「あること」を確認するため。「あること」が何かはネタバレになっちゃうので、内緒です。
  • 特に有名な監督や俳優が出演していないにも関わらず、興行収入30億円以上を超える大ヒットを記録しました。

第6位. シコふんじゃった。

画像出典:映画.com

  • 公開日:1992年1月15日
  • 監督:周防正行
  • 脚本:周防正行
  • キャスト:本木雅弘/竹中直人/田口浩正/宝井誠明

相撲がモチーフの映画です。主演の本木雅弘は、本作がきっかけで演技は俳優として認められました。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

教立大学4年・山本秋平(演:本木雅弘)は、単位を得るために廃部寸前の相撲部に入部することになりました。しかも、試合に出場するのが条件です。

秋平が入部した相撲部には、青木富夫(演:竹中直人)1人しかいません。試合に出場するには、5人の部員が必要になります。

秋平と富夫は、何とかして部員を集め学生相撲大会に臨むことになりました。しかし相撲の「す」の文字も知らない素人が、勝てるはずもありません。

試合を観戦していたOB達から「不甲斐ない試合をしやがって」と、怒られます。秋平はOBにブチ切れ、「勝ちぁあ良いんだろ!勝ちぁ!勝ってやるよ!!」と大激怒しました。

相撲部員が目指すは、3ヶ月後に控えるリーグ戦!相撲部部室に寝泊まりをし、合宿も敢行。合宿先は相撲部顧問・穴山冬吉(演:柄本明)の田舎実家です。合宿先では「地獄の特訓」が待ち構えていると思いきや、実態は食っちゃ寝の毎日を過ごしていました。

合宿も終わりに差し掛かった頃、穴山から練習試合の話が出ます。練習試合の相手は、小学生!?

この作品の感想と見どころ

  • 今で言うところのパリピが、単位を取るために伝統と格式のある相撲の世界に入る話です。他に登場するのは、まわし姿になるのを嫌がる外国人・ガリガリ体型・相撲ヲタのコミュ障・ただのぽっちゃりと、個性的過ぎる面々です。1人を除いて相撲の「す」の文字も興味がなかった人が相撲にのめり込み挑む姿は、見ているだけで熱くなります。「たかが相撲」と油断して映画を見ると、黒星確実です。
  • 日本アカデミー賞最優秀作品賞を始め、6部門獲得。92年度キネマ旬報ベストテンでは、見事1位に輝いた名作です。

 蒲田行進曲

  • 公開日:1982年10月9日
  • 監督:深作欣二
  • 脚本:つかこうへい
  • 原作:つかこうへい「蒲田行進曲」
  • 主題歌:松坂慶子・風間杜夫・平田満「蒲田行進曲」
  • キャスト:松坂慶子/風間杜夫/平田満

原作はつかこうへいが手掛けた戯曲「蒲田行進曲」です。映画は大ヒットを記録し、日本アカデミー賞作品賞を受賞しました。主題歌の「蒲田行進曲」は、現在も京浜東北線蒲田駅の発着メロディーとして使われています。映画を見たことがない人でも、主題歌のメロディーは一度は耳にしたことがあるかもしれません。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

京都撮影所で大作映画「新選組」の撮影が進められていました。主役の土方歳三を演じるのは、大スター銀ちゃんこと倉岡銀四郎(演:風間杜夫)です。映画最大の見せ場は斬られた浪人が大階段を落ちシーンですが、撮影には危険が伴います。スタッフからのGOサインも出ず、大部屋俳優達も望んでやろうとはしませんでした。

ある日、大部屋俳優(売れていない役者の総称。時代劇では切られ役や通行人役などを務める)の1人ヤス(演:平田満)の元に、銀ちゃんと小夏(演:松坂慶子)がやって来ました。小夏のお腹の中には、銀ちゃんの子供がいます。

銀ちゃんはスキャンダルを恐れて、お腹の中の子供をヤスに押し付けたのでした。ヤスは小夏に憧れを抱いていたこともあり、銀ちゃんの無茶なお願いを受け入れます。

赤ちゃんを養うために、ヤスは自ら進んで賃金が高い危険なスタントを引き受けました。小夏はヤスの懸命な姿を見て、彼に惹かれていきます。そしてヤスは、誰も引き受けようとしなかった大階段落ちシーンを引き受けることにしました。

大階段から落ちてしまうと、怪我だけでは済まされません。果たしてヤスは、無事に大階段落ちシーンを撮影することができるのでしょうか?そして銀ちゃん・小夏・ヤスの関係はどうなってしまうのか?

この作品の感想と見どころ

  • 花形スターの銀ちゃんと、大部屋役者のヤス。そして元大スターの小夏。3人のドタバタで奇妙な三角関係は、映画公開から40年近く経った今も新鮮に映ります。
  • 見どころは、ラストの階段落ちシーンです。今までは風格も何もなく銀ちゃん”ポチ”になっていたヤスが、本物の男になる姿は胸が熱くなります。階段落ちは、”正しく”落ちれば怪我を負う心配はありません。しかし”間違った”落ち方をしてしまうと、プロのスタントマンでも大怪我では済まされない危険なスタントです。
  • 映画やドラマで、俳優の代わりにアクションをおこなう人のことを「スタントダブル」「スタントマン」と言います。現在は専門的なトレーニングを行った人が務めますが、一昔前は大部屋俳優の仕事でした。だからヤスが行ったことは特別なものではなく、大部屋俳優の仕事の一環です。

 Shall we ダンス?

  • 公開日:1996年1月27日
  • 監督:周防正行
  • 脚本:周防正行
  • 主題歌:大貫妙子「シャル・ウィ・ダンス?」
  • キャスト:役所広司/草刈民生/竹中直人/渡辺えり子/柄本明

本作がきっかけとなり、社交ダンスが大ブームになりました。またリチャード・ギア主演で、ハリウッドでリメイクもされました。日本が世界に誇る、コメディ映画です。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

杉山正平(演:役所広司)は、円満な家庭を持つ良きサラリーマンです。しかし何か、足りないと常日頃感じていました。そんな正平が出会ったのが、社交ダンスです。

社交ダンス教室には、個性豊かな人が集まっていました。教室に集う人の中には、正平の同僚の青木富夫(演:竹中直人)の姿もあります。ダンス教室の講師を務める岸川舞(演:草刈民代)は、正平の一生懸命な姿に心を惹かれていました。そして正平は、東関東アマチュアスポーツダンス大会に出場することになります。

しかし正平は女性パートナーのドレスを踏みつけてしまい、大恥をかいてしまいました。更に、社交ダンスを習っていることを家族に知られてしまいます。正平は、家族に内緒で社交ダンスを習っていたのでした。

この作品の感想と見どころ

  • 見どころは、華麗な社交ダンスシーンです。役所広司と草刈民代がペアになって社交ダンスを踊るシーンは、とても美しく仕上がっていました。映画を見た後は、好きな人に「Shall We ダンス?」と誘いたくなるかもしれません。
  • 家族に内緒で社交ダンスを習っていたので、役所広司の挙動不審さはかなり笑えます。通勤電車の中でこっそりダンスのステップを踏む役所広司。そして、トイレで竹中直人と一緒に踊るシーン。色んな意味で貴重映像です。




 マルサの女

  • 公開日:1987年2月7日
  • 監督:伊丹十三
  • 脚本:伊丹十三
  • キャスト:宮本信子/津川雅彦/山崎努/小林桂樹

コメディはコメディでも、社会風刺がきいたブラックコメディになります。社会風刺ものは邦画で嫌煙されがちなテーマですが、監督の伊丹十三は真正面から立ち向かいました!

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

小柄そばかす顔の板倉亮子(演:宮本信子)の仕事は、税務署の調査官。彼女の腕はかなりのもので、1円の脱税も見逃しません。

亮子が目をつけたのは、ホテルオーナーの権藤英樹(演:山崎努)です。彼は愛人の鳥飼久美(演:松居一代)と共に、ホテルの売上金を誤魔化していました。脱税の証拠を掴むため権堂と対決するも、どんなに調べても脱税の証拠は出ません。

さらに権堂と手を組んでいる反社会的勢力組織の元にも調査に向かうも、進展はゼロです。調査官にできる範囲は、限られていたのです。

ある日のこと、亮子は国税局査察部・通称「マルサ」に抜擢されました。そして総括官の花村(演:津川雅彦)と、手を組むことになりました。マルサの女になった亮子の活躍は凄まじく、次々と手柄を挙げます。

そんな中、国税局査察部にタレコミが入りました。権堂の脱税に関する情報です。

この作品の感想と見どころ

  • 映画では、あり得ない場所にお金が隠されています。映画だから大袈裟に描いているかと思いきや、実話に基づいているとのことです。監督の伊丹十三は、映画製作の際に入念に取材を重ねる人で有名です。「マルサの女」を制作する際は、本物のマルサに取材を敢行しました。
  • 税金の話になるものの、難しい内容ではありません。税金を誤魔化して暴利を貪っている人を成敗する、ヒーローものです。

 釣りバカ日誌

  • 公開日:1988年12月24日
  • 脚本:山田洋次/桃井章
  • 原作:やまさき十三/北見けんいち「釣りバカ日誌」
  • キャスト:西田敏行/三國連太郎/石田えり/谷啓/前田武彦

国民的映画シリーズの原作は、やまさき十三と北見けんいち原作漫画「釣りバカ日誌」です。本作を含めて、全部で22作品制作されました。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

ハマちゃんこと浜崎伝助(演:西田敏行)は、釣りが好きで好きでたまりません。会社出勤前でも時間があれば釣りに行くほどの、釣りバカです。そんなハマちゃんに会社が下した決断は、香川県から東京への栄転でした。

一般のビジネスマンなら喜ばしいことですが、釣り大好き人間のハマちゃんにとっては死刑宣告同然です。しかし妻のみち子さんの説得により、東京へ向かうことになりました。

東京の本社で出会ったのは、ムスッとした壮年の男性です。ハマちゃんは男性に対し、笑顔になるように諭します。そして男性の笑顔を引き出すために、一緒に釣りに行かないかと誘いました。

ハマちゃんに誘われた壮年男性の名前は、スーさんこと鈴木一之助(演:三國連太郎)。ハマちゃんが勤めている、鈴木建設の社長だったのです。しかしハマちゃんは、目の前にいる人物が社長だとは全く気がついていません。

この作品の感想と見どころ

  • 陽気なハマちゃんと渋さ光るスーさんは、邦画史上最高のゴールデンコンビです。2人のなんとも言えない距離感は、本作を国民的映画へと昇華させました。後にアニメやテレビドラマ化もされましたが、西田敏行と三國連太郎のゴールデンコンビには敵いません。
  • コメディ映画ですが、人生のためになる名言がバンバン飛び出ています。「こっち(自分)が向こう(相手)を好きになっちゃえばさ、向こうだってこっちを好きになってくれる」のセリフを実行すれば、開運間違いなしです。

 男はつらいよ

  • 公開日:1969年8月27日
  • 脚本:山田洋次
  • 主題歌:渥美清「男はつらいよ」
  • キャスト:渥美清/倍賞千恵子/光本幸子/前田吟/津坂匡章(現:秋野太作)/佐藤蛾次郎

日本人なら知らない人はいない、国民的映画です。疲れた日本に求められているのは、葛飾柴又生まれのフーテン男!「男はつらいよ」シリーズは全部で50作品制作。また「1人の俳優が演じた最も長い映画シリーズ」として、ギネスブックにも掲載されています。

あらすじ(ちょいネタバレ注意)

葛飾柴又で生まれ育ち帝釈天で産湯を使った、車寅次郎(演:渥美清)。14の頃に親父と大喧嘩をして、家を飛び出してしまいました。そして20年後、寅次郎は柴又へ戻ります。

顔見知りの帝釈天の御前様(演:笠智衆)に挨拶を済ませた後、団子屋へ直行!おいちゃんとおばちゃん、そして美しく育った妹のさくら(演:倍賞千恵子)と、涙の再会を果たしました。

家族の再会を祝った翌日は、妹さくらのお見合いです。お相手は大会社下請けの社長の息子でした。兄だからという理由で、寅次郎は妹のお見合いに同席します。お見合いの席に出されたのは、ほとんど口にしたこともないフランス料理。しかもベロベロに酔っ払い、食事中にシモネタも連発します。

当然ながら、サクラのお見合いはご破産。事の顛末を聞いたおいちゃんは大激怒し、寅さんは家を飛び出てしまいました。

それから数ヶ月後、寅次郎は奈良県にて幼馴染の冬子(演:光本幸子)と偶然再会します。美しく育った冬この姿を見て、寅次郎は恋心を抱くのでした。果たして寅次郎と冬子の恋はどうなるのでしょうか?

この作品の感想と見どころ

  • 意外や意外、映画初登場の寅さんは背広ネクタイスーツ姿でした。ステテコ腹巻き姿という毎度お馴染みの姿が登場するのは、映画が始まっておよそ20分後です。
  • 普段は強気でぐいぐい前に出る寅さん。困った人を見かけると、放っておくことができない人情家でもあります。しかしマドンナの前では、強気な寅さんではなくタジタジ寅さんに大変身!大袈裟ではありますが違和感なく演じきった渥美清の演技力は、凄まじいものがあります。
  • 60年代の日本映画は洋画人気に押されて、ヒットらしいヒットに恵まれませんでした。名作は幾つか誕生してはいるものの、話題にあがることすらなかったのです。そんな中で登場したのが「男はつらいよ」です。葛飾柴又育ちのフーテンは、弱りきった日本映画を見事に立て直しました。

Writing:琴光 ∼kotomi∼

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