厄年にお祓いしないとどうなる?厄祓い・厄除けは絶対に必要?

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厄年にお祓いは必要なのでしょうか?

もちろん、科学的に証明されているわけではありませんが、厄をお祓いすることによって神様からご利益を受け、気持ちよく厄年を過ごせるのですから、受けるに越したことはないでしょう。

厄祓いのご利益を受ける方法はいくつかあります。

以下では厄年のお祓いをしないとどうなるのか?厄除け祈願は絶対に必要なのか?必要であるならばなぜ、必要なのか?をお伝えします。

厄年にお祓いをしない(受けない)とどうなるのか?

厄年にお祓いをしない(受けない)とどうなるのか?については人によって見解があると思いますが、ストレートにざっくりと申せば、『何も起こらない』でしょう。

もし仮に何か災難が起こったとすればそれは別の要因が作用していると言わざるを得ません。

ここまで言い切る理由は、元来、厄年というものが災難が多い年を意味し、その災難を除けるためにお祓いをするような形態のものではなかったからです。

人は生きていく過程において、必ず誰しもが社会に出ます。(ヒッキー&ニートのぞく)社会に出ると何かしらの役割が与えられて社会貢献する必要があります。仕事を覚えたり、些細な仕事1つ1つが世の役に立っていることであり、それら些細な仕事1つ1つが社会貢献です。

その社会貢献をした対価としてはじめて大事な大事なお給料がもらえるワケです。

何が言いたいかというと、厄年とは本来、「役年」と言われ、社会に出て昇進や転勤・引っ越し、結婚など人生における状況が変わるとされるであろう年を告げたものであり、その節目となる年は不浄を避け、年祝(としいわい/一定の年齢になったのを祝う儀礼)をしようというものだったのです。

これを現代の神社の儀礼で例えると、7歳、13歳は稚児など、15歳以上は神輿や神役を務めます。このほか、ある一定の年令に達した者は神聖なる役目を受け持ち、年上の者として、日常生活においてある程度の慎みも必要とされます。

年祝一覧(一例)

男女の七歳(七歳前は神の子とみなされたことによる)

  • 十三歳(十三参り)
  • 六一歳(還暦)
  • 七七歳(喜寿)
  • 八八歳(米寿)…etc

厄を近づけない方法

神社やお寺に行って、厄を近づけないように守ってもらうこと。

厄除け祈願のほか、厄除け守りがあります。

もしくは少しシュール感がただよいますが、水垢離(滝行)などの身を清めて穢れを祓い、寄せつけにくくする方法もあります。

厄を追い出す方法

主に寺では、お香や護摩を焚いて、邪気を外に追い出します。

もしくは上述したように水垢離(滝行)などの身を清めて穢れを祓い、寄せつけにくくする方法もあります。

身代わり

神様や仏様に身代わりになってもらうもの。

お参りの際に身につけている小物をわざと落とす地域もあります。

また、節分で豆と一緒に厄を落とす、食べ物を振る舞って他人に厄を分配するという地区もあるようです。

厄除けの贈り物をもらう

厄除けには、肌身離さず持てて、長い物、うろこ模様の物、七色の物が良いとされています。

一般に「厄除けグッズ」として販売されているものの他、神社やお寺の授与品を持つのもおすすめです。

例えば、福岡県にある太宰府天満宮では、お祀りされている天神さまが、愛した梅の木の下で「ひょうたん酒」を飲めば、不思議と難を免れるという言い伝えがあります。

また、京都清水寺にも参道途中に「三年坂(産寧坂)」という坂があり、この坂の途中で転ぶと死ぬというジンクスが古来、語り継がれています。

そのときに「ひょうたん」を持って入れば、死ぬ厄を吸い取ってくれて助かると言われており、実際に坂の前に「ひょうたん」をたくさん店前に並べている「ひょうたん屋」というお店もあります。

太宰府天満宮では、厄除祈願を受けた方には「厄晴れひょうたん」が授与されます。

この厄晴れひょうたんの中に、お願いごとを書いた用紙を納めて、自宅の神棚や清浄な場所にお祀りして、災難が降りかからないよう祈願するのです。

また、厄が晴れた時には、お礼のお参りをして、厄晴れひょうたんを御本殿裏のひょうたん掛所へ感謝のお気持ちを込めてお納めるそうです。




厄年のお祓いはいつする?

厄除けは、「節分」までに行うと良いとされています。

厄が終わる「厄明け」は、後厄の、翌年の「節分」の翌日です。

無事に厄年が過ぎたら、神社やお寺に「お礼参り」も忘れずに行いましょう。

参拝の後には、家族や親しい人と「厄明け祝い」を行うのもいいようです。

厄年のお祓いはどこでする?

「厄払い」、「厄落とし」とも呼ばれている、「厄除け」のご祈祷は神社やお寺で行ってもらえます。

神道・仏教のどちらがいい、というのは、特にありません。

しかし、厄除けが庶民の間に広まったのは、仏教の真言宗の役割が大きかったようです。

各地に、“厄除け大師”と呼ばれる弘法大師像が伝えられているのもこのためです。

有名な神奈川県にある、川崎大師も真言宗の弘法大師をお祀りしています。

そのため、厄除け大師でなくてはいけないようにも思えますが、「厄除け」の一般的な方法は、神社やお寺で、厄除けに霊験あるとされるところでご祈祷を受ければよいのです。

神社で茅の輪くぐりをする、お神輿を担ぐと良いとされる地域もあります。

厄年のお祓いにはいくら払う?

「厄払い」は、「贈与」することで「厄」を落とすという考え方もあります。

ご祈祷をお願いする上では、「贈与」して「厄」を落とすことからも、ご祈祷料を納めましょう。

厄除けや厄払いで、社寺に渡す初穂料(玉串料、お寺では祈祷料)の金額はそれぞれの社寺によって異なります。

神社やお寺のホームページにご祈祷料が記載されている場合もあるので、その場合は行かれる神社やお寺の決まりに則って納めます。

全国的に多く、平均的な金額なのは、祈祷料として5千円です。

中には、「金額はお気持ちでお納めください」とされているところもあります。

その場合は、常識の範囲内で上記ほどの金額を包みましょう。

「厄年」って何?

災難や不幸に出会うことが多いとされる男女の年齢のことを「厄年」と言います。

昔から人々は「厄年」がもたらす災難や不幸を恐れ、神社やお寺に行って「厄払い」を行ってきました。

また、人に物をあげたりするなど善意を施すようにしたり、あまり外出をしない、引越しをしないなど身を慎んだりして「厄年」を過ごしました。

紫式部が描いた『源氏物語』の「若菜」の巻では、主人公光源氏の妻の1人である「紫の上」も37歳の厄年になったので、身を慎むという記述があります。

このように古くから「厄年」に対する意識は強かったようです。

「厄年」は何歳?いつからいつまで?

厄年は、中心となる年を「本厄」と呼び、その前後を前厄・後厄と呼んで厄年に加えるので、1回の厄年は合計3年間あります。

年齢としては、男性が24歳~62歳、女性が18歳~62歳の間が厄年のある期間です。

男女ともに大差ないように感じますが、女性の方の厄年が男性よりも1回多くなっています。

女性の体は出産のみならず、一生の間で体調が変化しやすいからかもしれません。

「数え年」を知る

厄年を考えるにあったっては、「数え年」を知ることが必要となります。

厄年は、生まれた日を「1歳」と数え、新年が来ると「1歳」年をとるという考え方、つまり【数え年】で数えます。

ちなみに、「満年齢」は生まれた日を「0歳」と数え、誕生日がくると「1歳」年をとる数え方のことです。

いつもの年齢の数え方が満年齢と考えると分かりやすいかもしれません。

満年齢から「数え年」を知る方法は、

年明け(1月1日)から誕生日前までは満年齢+2歳、

誕生日後から年末(12月31日)までは満年齢+1歳です。

満年齢を厄年としている神社やお寺もあるので、どちらで行うかは個人の考え方によります。

「本厄」から数えて前後の年を「前厄」、「後厄」として、3年連続で「厄除け祈願」を行うことが一般的に良いとされています。

男性・女性「厄年一覧」

男性【前厄、本厄、後厄】大厄

【24歳、25歳、26歳】【41歳、42歳、43歳】【60歳、61歳、62歳】

女性【前厄、本厄、後厄】大厄

【18歳、19歳、20歳】【32歳、33歳、34歳】【36歳、37歳、38歳】

【60歳、61歳、62歳】

中でも男42歳、女33歳は大厄と呼ばれ、人生の重要な節目として大きな災難があるとされる。この年は特に神社の厄除祭に参拝するなどして厄祓いを受ける風習があります。

24~26歳の男性と言えば、気力体力共に充実し、一人前の男性として認められる時期です。

実際に25歳前後は社会人になり立ての人が多く、人生の上で大きな変化がある時期ともいえるでしょう。

そのため無理をしてしまいがちなので、注意が必要です。

女性の19歳前後は、昔はこの年齢あたりの結婚が多く、人生の節目を迎える方が多かったため、生活環境の変化に配慮が必要だったと考えられます。

また、女性の32歳~34歳は、子育てで多忙な方も多い時期です。

妊娠や出産が、今よりもずっと「命がけ」だったということも、厄年の理由のようです。

そういった意味では、厄年を設定することで、普段より更に体調に気をつけて生活したのでしょう。

そして、女性の37歳前後は、体のバランスが崩れやすく、身体的にも衰えを感じやすくなる時期です。

平均寿命が今よりもずっと短かった江戸時代頃は、40歳前後というと、既に死を意識する年齢でした。

元気な方でも、子育てから解放され、子育てに次ぐ人生の目的を考える時期であったようです。

男女共に共通している、60~62歳は、中年期から老年期への転換期です。

人生50年だった時代には、寿命を全うして亡くなる方も多かったのでしょう。

現代でも、退職や転職など第二の人生を考える時期にもなっています。

このように、厄年の設定年齢は、納得のいく、人生の転機とも言えるかもしれません。

まとめ

厄年のことを書くと怖くなってきてしまいますが、厄年を人生の節目であり、チャンスの時と考える方もいるようです。

人生の転機が訪れる時期であり、身体にも変化があるこの時期に、気をつけて日々過ごすことはとてもいいことです。

車の運転も、急な曲がり角では、気をつけてスピードを落とさないと、思いもよらない事故になることがあります。

怖がらずに、きちんと厄祓いを受けて、いい1年にしましょう。

皆さんが、「きちんと厄払いをしたから、大事に至らずに厄年を過ごせたね」と笑い合えることを願っています。

Writing:YUKIKO-加藤

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