【冬至に柚子風呂に入る意味や効果!その起源とは?】いつから入るのがオススメ❓

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ちょっと質問!

冬至はその日1日だけだと思っていやせんかぃ?

冬至は二十四節気に集録される節気の1つなので、厳密にはその日1日だけを示すのではなく期間というものがあります。

そしてその冬至の期間中には様々な行事や行事食が存在しますが、その中の1つに「柚子湯」!分かりやすく言うと「柚子風呂」がありまする!

現代では「冬至」という日に柚子風呂に入るという風習だけが踏襲されている感は否めませんが、ちょ〜っと入る意味や由来を知ってみませんかぃ?

意味や由来を知って入る柚子風呂は、これまでとはまた一味も二味も違ったものになるかもしれませんゼ!




柚子風呂に入る日はいつ?

柚子風呂には毎年12月22日頃に訪れる冬至に入るのが習わしです。

ただ、冬至を厳密に定義すると太陽の視黄経が270度を過ぎる瞬間のことを「冬至日」と言い、「冬至」とは本来、二十四節気で集録される節気の1つです。

二十四節気の1つの節気は、おおむね2週間近くあるので12月22日頃〜1月4日頃までの期間が「冬至」になりまする。

ですから、何も冬至日だけに入るものと固執せずに冬至期間中に入ればご利益や効果的なものはあると思われますがね。

柚子風呂の起源「いつから頃から入り出した?」

柚子風呂の起源は定かではありんせんが、江戸時代の文献に数多く登場し、それ以前の時代の文献には見られないことから、おおむね江戸時代に成立した風習だと考えられています。

というのもそのハズで、実は一般人が湯船が備わった風呂というものに入り始めたのが江戸時代後期になってからです。

しかしながら、江戸は火事が多かったことから風呂というものを各家庭に置くのを禁止しており、幕府が認めた上級武士などの邸内にのみに許可されていたらしい。

このための処置として幕府は大衆銭湯を許可し、人々は銭湯に行って身体についたホコリや垢を流したのです。

例えば1836年(天保9年)に斎藤月岑により編纂された「東都歳時記」には下記のような記述がみられまする。

『冬至の日、銭湯風呂にて柚子湯を炊く』

柚子風呂に入る風習があった地域

関東地方(群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、富山県)

そのほか、中部、北陸地方地方全般、

この分布を見て分かるように東京を中心とした周辺地域に見られたことから、江戸を中心とした周辺地域へ伝播したことが明らかです。

柚子風呂の起源はいつ?日本へもたらされたのはいつ?

柚子は奈良時代に中国からもたらされ、薬用として栽培されたようです。

果重130gと柑橘類では大型の部類に属し、花期は5月で収穫は8~12月。樹高は約4m。1本の木で結実し、果実は主に料理の薬味に使用されます。

ただ、上述したように柚子風呂の風習が誕生したのは、江戸時代後期と言われています。

小野蘭山が1803年(享和3年)に著した日本最大の本草学書(医学書)と言われる「本草綱目啓蒙/全48巻」にも柚子の活用用途について、”柚子湯”という記述が1つも見当たらないことから、江戸時代後期以降に生まれた風習なのは、ほぼ間違いないでしょう。

柚子風呂に入る意味

神奈川県相模原市では、柚子湯に入ると「中風になるのを防げる」とされ、風邪をひかないそうです。

中風にならない理由もしくは由来は、冬至が二十四節気の11月の中気(十一月中)に位置付けられていることから、中気(ちゅうき)が転化して→中風に着地したとみられています。

また、柚子の香りに包まれるのと日常の風呂とは異なり、リラックス効果も得られます。

なお、現代での中風といえば、手足の麻痺など指しますが、この当時の中風とは風邪のことを指していたと言われています。

柚子風呂は神農行事の1つ

冬至に柚子風呂に入り、且つ、柚子を麹味噌(こうじみそ)や糠味噌(ぬかみそ)へ漬け込んみ、これを元旦に取り出して薄く切って歯固めの干し柿や雑煮と一緒に食べると、さらに薬効が期待できるとされ、向こう一年を無病息災で過ごせるという故事も素敵にある。

このような風習を「神農行事(しんのうぎょうじ)」と言い、中国由来の伝説上の神・「くすしの神」を冬至に祀ることで厄除け・厄災祓いを祈念したとあります。

「神農」とは

「神農」とは、医薬と農業を司る神であり、「黄帝」とも呼ばれたことから「黄」と結びつく「柚子」が連想され、柚子に黄帝の神霊が依りつき、それを摂りこむことで薬効が得られるとされた。

日本では昭和初期を迎える頃には、薬局や病院内に斎場が設けられ、「神農祭」と称して冬至にこの神を祀る風習が素敵にあった。

南瓜も神農由来?

一説には南瓜も中の実が黄色をしていることから冬至に食べると良いとされ、これが現在、冬至に南瓜が食べられている理由として考えられています。




柚子風呂の効果・効能

実は柚子風呂の薬効成分は特定には到っていないとされるも、血行を促進させる効果があるのは確からしく、この作用により体温を上昇させ、風邪予防に一役買う。

柚子は一般的に食用として香辛料・薬味として用いる例が際立つが、以下のような効能・効果があるらしい。

見た目・香り

  • リラックス効果
ヘスペリジン

  • 血管をキレイにする(血行促進)
  • ムクミの改善・予防
  • 高血圧の改善
  • 中性脂肪・悪玉コレステロールを分解する
カリウム(果汁に多く含まれる)

  • 神経、心臓機能、筋肉機能の改善
カルシウム(果汁に多く含まれる)

  • 骨や歯の主要構成材料
  • ストレス改善
ペクチン(皮のヌルヌルした部分)

  • 小ジワを防ぐ
  • シミ・ソバカスを薄くする
リモネン、α-ピネン、ヘスペリジン

  • 乾燥肌の予防、老化予防
クエン酸

  • ストレス改善
  • 疲労回復
シトラール

  • 抗菌、鎮痛、鎮静作用
酒石酸

  • 収斂作用や皮膚の弱酸性を保つ
  • 微生物の発育阻止効果
果皮にはビタミンCが豊富に含まれる!

  • 抗酸化作用
  • 肌の保湿
  • 肌荒れ改善
  • 冷え性改善

柚子の果皮はピリピリする!

柚子の果皮は『酸っっっ(息止)っっぱ!!!』‥‥と顔をクシャめるほど酸っぱいのですが、なんとぉぅ!柚子はこのレモンをはるかに凌ぐ約4倍ものビタミンCが包有されていると言われます。

そりゃ肌がピリピリするわ。

なお、果汁のビタミンC包有率はレモンが50mgで柚子が40mgとレモンの方が多いようです。

香水代わり!

柚子はなんといっても匂いが強力!香水にも転用されることから芳しい香りを付けることができる。

無病息災で過ごせる!

上述したように干し柿と一緒に食したり、雑煮と一緒に食べると無病息災で過ごせると言われます。

邪気を祓う効果がある!

冬至日は厄災に見舞われやすいことから、香りの強い柚子は邪気を退けるとされています。

穢れを祓う禊ぎの効果がある!

一説には新たな威力ある魂を身につける「禊ぎ(みそぎ)」の意味合いもあると言われます。

【ピヨ🐣コメント】

京都市右京区嵯峨水尾の柚子栽培農家9軒は、柚子風呂付きで鶏料理を提供しているらしい。

薬効としての柚子の効能・効果

果実は橙子(とうし)、果皮は橙子皮(とうしひ)と称し、薬用にも活用されています。

悪心、嘔吐、二日酔い、魚やカニの食中毒に対しても薬効があるとのことです。

柚子酒にしても効果的!

  • 青い未成熟な果実は疲労回復、冷え症などに効果を発揮!

果汁はアカギレなどの肌荒れに効果的?

  • 柚子の果汁は古来、顔や手足にスリ込むことで肌荒れやアカギレ予防ができると言われます。

柚子種子油にしても効果的!

  • 柚子を種子油にすることでメラニンの生成を抑制する効果
  • アレルギー性皮膚炎の症状緩和の効果




柚子風呂のやり方

【補足】柚子はどこでたくさん生産されている?

【国内生産量1位】高知県:主要産地は安芸郡北川村。生産量1万トン以上。(国内シェア40%~50%)

【国内生産量2位】徳島県:主要産地は那賀郡那賀町。スダチとともに加工品需要が大きい。木頭柚子が有名。

【国内生産量3位】愛媛県:。主要産地は西予市宇和。

【国内生産量4〜5位】大分県:主要産地は宇佐市院内町。

【国内生産量4〜5位】宮崎県:主要産地は西都市東米良。

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