夏至の時期の中頃を少し過ぎたあたり、夏至から数えて11日目には「半夏生」という日が、「雑節(ざっせつ)」と「七十二候(しちじゅうにこう)」という暦で定められています。
雑節と七十二候の2つの暦で集録されている事実をもってしても、半夏生がいかに重要な日とされてきたのが理解できます。
雑節や七十二候という暦は農作業の目安とされていることからも、半夏生が農作業においての1年の重要な節目と位置付けられているからに他なりません。
以下では、半夏生の期間中の時候の挨拶を一覧形式にてご紹介しています。
半夏生の時候の挨拶 一覧
時候の挨拶とは?
時候の挨拶とは「じこうのあいさつ」と読み、これは挨拶状などの冒頭に書く文のことです。
例えばよく見る典型的な例が、「拝啓〜」と書いた後に続く文章です。
- 一例:「拝啓、○○の候」or「拝啓、暑中お見舞い申し上げます」…etc
‥と、このような文章が時候の挨拶になります。
特に仕事の関係先や目上の方へのお手紙の冒頭には、きちんと時候の挨拶を入れたいとお考えの方もいるかもしれません。
半夏生の日は二十四節気の夏至の期間に含まれることから、夏至の季語でもありんす。
その「夏至」という言葉は、「夏至の候」「夏至のみぎり」「夏至の折」という形で、そのまま時候の挨拶になります。
例えば、「夏至の候(ぼうしゅのこう)」と言うと、次のような意味合いがあります。
- 「梅雨の時期になりました」
- 「いよいよ本格的な夏を迎えました」
- 「夏枯草(かごそう/=靫草うつぼぐさ)が枯れる頃(変色する頃)になりました」
そして、「拝啓 夏至の候、」という書き出しで、相手の安否・健康を気遣ったり、最近の気候や行事の話を続けたりします。
「拝啓」で始めたら、最後に「敬具」をお忘れなく!
夏至の候
- 読み方:げしのこう
- 意味:夜に比べ昼間時間が長くなる頃
- 使用するに適した期間:6月中旬〜7月初旬頃まで
入梅の候
- 読み方:にゅうばいのこう
- 意味:梅雨入りする頃
- 使用するに適した期間:6月初旬~6月下旬頃まで
向暑の候
- 読み方:こうしょのこう
- 意味:だんだんと日増しに暑さが伝わってくる頃
- 使用するに適した期間:6月中旬~6月下旬頃まで
若葉青葉の候
- 読み方:あおばわかばのこう
- 意味:生い茂った若葉は青々として生気に満ち溢れてる頃
- 使用するに適した期間:6月初旬〜6下旬頃まで
長雨の候
- 読み方:ながあめのこう
- 意味:長雨が連日のように続く頃(長雨は、いわゆる遠回しに梅雨のこと)
- 使用するに適した期間:6月初旬〜6月いっぱい
首夏の候
- 読み方:しゅかのこう
- 意味:春が過ぎ、梅雨入りする頃
- 使用するに適した期間:5月下旬~6月いっぱいまで
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