【社日(春社・秋社)は何をする日❓あまり知られていないして良い風習や行事とは?】…してはいけない禁忌もあった!

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雑節の一覧をボヤボヤと眺めていると、おやおや、「社日」と書かれたワケの分からぬ得体のしれない日があるではござらぬか。

しかも春と秋に1つずつある!

いったい社日とはなんぞや?

以下では社日の意味や由来、合わせて社日の有名な飲み物や食べ物・風習(行事)についてご紹介しています。




社日の日にしてはいけないことがある??

社日の日に祀り立てる神は土に関連した神であることから、土いじりは禁忌とする地域もあるようです。

これは土用の日の土公神に関する風習や考え方に近いものであり、農業を主眼にした見方では、鍬休めの期間とも位置づけられます。

社日(春社・秋社)とは何をする日?

社日は1年内に春と秋の2回、定められた日であり、春は「春社」と書いて「しゅんしゃ」、秋は「秋社」と書いて「しゅうしゃ」と読みます。

春の社日(春社)の日

春の社日(春社)の日は、土の神や産土神、農業に関連した神々を盛大に祀り立てる日です。春は稲の生育を祈願します。

春社では、五穀豊穣を祈願して「五穀のタネ」を神前にお供えして本年の豊作を祈願します。

秋の社日(秋社)の日

秋の社日(秋社)の日は、秋は収穫を感謝する日とされています。実りの秋に収穫した初穂を上記の神々の神前に供えて祈りを捧げ、収穫を感謝します。

秋社では、その年に収穫された初穂(初めて収穫した稲(米))を神前にお供えして秋の実りに感謝を意を述べます。

あまり知られていない社日にすること(行事や風習など)

社日様と社日詣

社日様とは、社日で祀り立てる神のことです。すなわち、「土の神」もしくは産土神のことを意味します。

社日詣とは春と秋の社日の日に、いくつかの神社へ参拝することです。社日詣は主に甲州で見られる風習です。

御社日様

信州地方では、御社日様と称して、やはり同様に春と秋の社日の日に社日詣をする風習がありんす。

御地神様

四国の阿波では「御地神様」と呼び、やはり社日の日は社日詣をする風習がありんす。

阿波の農村では、農耕の手を休め、餅をついて、田の神へお供えする風習が残されています。

社日潮斎

九州の筑前地方では、「社日潮斎(しゃにちしおい)」と言って、海へ出かけて塩水や浜砂を持ち帰り、家の周りや内を清める風習がありんす。

治聾酒を飲む

全国的に見られる風習として、社日の日に「治聾酒(じろうしゅ)」を飲む風習も挙げられます。

治聾酒と聞いても聞いたことがない人がほとんどだと思われ、どんな味をしているのか気になるところですが、残念無念なことに治聾酒という名前のお酒はなく、これはごく普通の酒を意味します。

治聾酒の「聾」とは、「つんぼ」のこと。つまり、耳が聞こえないことを意味し、社日の日に酒を飲めば、耳が聞こえない、聞こえにくい、耳が遠いのが治る‥と、いう故事のようなものです。モフ

社日祭と社日餅

社日祭とは神社で行われる神事のことです。

群馬県の社日稲荷神社や、福岡市の筥崎宮では春と秋の社日の日に「社日祭」が執り行われています。

筥崎宮では、春と秋の社日の日に特別に境内にて「社日餅(やきもち)」が振る舞われます。

社日講

農村などで社日の日に特定の場所に参集して、全員で神々に祈りを捧げます。

お祈りが済んだ後、お供え物を全員でいただき、春の社日には、お供えものを食べることによって厄が払われ、秋の収穫までの農作業が滞りなく行えるように体力をつけるとされます。

秋の社日の日も春と同様に全員で祈りを捧げ、お供えものを食べて収穫を祝います。

現在でも社日講という風習は各地に残されており、参集したメンバーで慰労懇親会を行い、酒宴を交えた半年間の労をねぎらいます。




社日の起源は中国?!

のような社日の風習は中国から伝来したものと考えられており、中国では古来、社日の日は家族・親戚・友人・関係者が一堂に会し、全員で酒宴を交えた宴会をする日とされています。

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