小暑は「夏盛り」という名の門をくぐった頃合いであり、門の奥には大暑(たいしょ)という夏本番が待っています。
小暑の頃には「七夕」という織姫と彦星が年にたった一度、会えるという熱いLOVEの炎が火照りきって天高く炎上しちゃぅわ♡‥的なお熱ぅ〜ぃHOT♡な行事がある季節でもあります。
それと、忘れてはいけないのが、そろそろギンギンにクソほど冷えたビールがうまい頃合いでもあり、クソ腹を痛めつけるほど浴びるほど飲みたい頃合いでもありんす。
以下では、この「小暑」の読み方や意味・由来と、併せて小暑の旬な食べ物や行事・風習をご紹介しています。
目次
小暑の読み方
「小暑」は「しょうしょ」と読みます。
二十四節気は中国由来の言葉なので、すべて音読み+音読みの熟語となっています。
小暑とは?
小暑とは、二十四節気・七十二候の「立春」から始まる春の節気の11節(11番目)のことを指します。
また、二十四節気を二分した各12節気のうちの「中気(ちゅうき)」を除いた「正節(せいせつ)」に属します。
小暑の前の節気は「夏至(げし/6月22日頃)」で、夏至から数えて15日目くらいとなる7月7日頃が小暑です。
小暑の後の節気は「大暑(たいしょ/7月23日頃)」になります。
ところで・・「二十四節気」とは?
二十四節気とは、1年を24つ分けて、それらを1つ々々を「節気」と定めて。その節気に季節を司る言葉を付したものが二十四節気です。
1年を夏至と冬至の2つに分け、さらに春分と秋分の2つに分けて4等分とします。(二至二分)
- 365日÷4=91.25日
二十四節気はこの二至二分を基軸としています。
そして、それぞれの中間に立春、立夏、立秋、立冬を入れて8等分したのが、約45日間ずつの「八節」です。
- 365÷8=45.625日
さらに、八節を約15日ずつに3等分したものが二十四節気です。現行の二十四節気は、立春、立夏、立秋、立冬が各季節(四季)の先頭に来るように配置しています。
二十四節気は、中国から日本に伝来した生粋の中国文化ですが、中国と日本の時節(いわゆる季節感。動物・植物・気象など)が異なるため、日本では江戸の改暦(1842年/天保改暦)を経て、明治の改暦を経ながら日本の季節感いわゆる物候(ぶっこう)に沿わせるように改訂されています。
節気は各月に2つ存在し、毎月、「節」と「中」の節気が交互に来るようになっています。
「節」は「正節(せいせつ)」とも言い、「節気」とも呼ばれます。各月の前半に配置されるのが、この節です。
「中」は「中気(ちゅうき)」とも言い、略称で「中」とも呼ばれます。
現行の二十四節気は中国の太陰暦(月を参照した暦)を補完する目的で、逆の発想で太陽を参照して作暦されていますので、現在の太陽暦(グレゴリオ暦)に至っても、極度に形態を変えることなくそのまま使用され続けています。
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二十四節気の意味や由来・覚え方と決めた方の起源を解説!
小暑の節気(期間)はいつからいつまで?
小暑の前の節気は「夏至(げし)」で6月22日頃〜7月6日頃までです。したがって小暑は、新暦(現在の太陽暦)で言えば7月7日頃を指します。
もしくは7月7日頃から始まる節気(期間)を指します。小暑の場合はその次の節気である「大暑(たいしょ)」の前日までとなる「7月7日〜7月22日頃までです。年によっては1日前後します。
小暑とは「特定の日」を指すのではない!
二十四節気は半月単位で節気が区切られています。したがって厳密に言えば「小暑の節に入る日」を意味します。
半月とは約15日になりますので、このどこかで小暑の節気で解説されているような季節感を感じて、本格的に小暑の節気に入ったことを意味します。
もちろん、世間一般では特定の日が節気の境目として、特定の日のみが言葉で交わされる感は否めません。しかし、それが世間通念上まかり通っているのも事実であることから、完全な間違いとは言い難いものがありんす。
ただ、これは本来は正式ではないということを理解しておきたいところです。
小暑は旧暦ではいつ?
小暑を旧暦で表記すると、6月最初の節気「六月節(未の月の正節)」であり、具体的には六月上旬頃になります。
「小暑」の次の節気である「大暑」が「六月中(未の月の中気)」となります。
小暑の前の節気は、「夏至(げし)」で5月最初の節気の次の節気となる「五月中(午の月の中気)」になりんす。
現行の定気法では太陽が黄経約105度の点を通過したあたりになります。
定気法とは?
定気法とは、1844年(天保15年/江戸時代後期)の天保暦より使用された暦法であり、太陽が黄道を15度ずつ進むたびに節気を設けた暦法になります。それまでの平気法を改訂した暦法です。
節気間の日数は毎年差異が生じることから、旧暦2033年に9月と10月がなくなってしまうなど大きな問題に直面しています。
小暑の2023年・2021年・2022年の日はいつ?
- 2023年の日本の小暑の日は7月7日(金)!
年 | 正確な時間(UT基準) | 日本の小暑に日にち | 中国の小暑の日にち |
2023年 | 7月7日08:30 | 7月7日 | 7月7日 |
2024年 | 7月6日14:20 | 7月6日 | 7月6日 |
2025年 | 7月6日20:05 | 7月7日 | 7月7日 |
2026年 | 7月7日01:56 | 7月7日 | 7月7日 |
※参照先:「ウィキペディア」
「小暑」の言葉の意味や由来とは?
ザっくりと一言で意味合いを言うと、「これから暑さが益々強くなり、夏の盛りを迎える頃」となります。
小暑の前後に梅雨が明け、降雨と雷鳴をともなった黒雲が晴れると、いよいよ青々とした夏の青空と太陽が現れ、暑さが日を追うごとに伝わってくる頃。
なぜ「少暑」ではなく「小暑」なのか?
一見、小暑の言葉の意味合いを考えた時、「小さい暑さ」として、「少ない暑さ」を意味してしまいそうになります。
したがってこの場合、「少暑」と書くのが正しいように思えますが、冒頭でも書き述べたように小暑とは、同じ二十四節気である「大暑(たいしょ)」を引き合いに出して経過を量った言葉になります。
大暑が「1年でもっとも暑さが厳しい頃」を示すのであれば、その前の気象の経過を量った適切な言葉としては「これからだんだん暑くなる頃」が相当します。
すなわち、小暑に「少ないの”少”」ではなく、「小さいの”小”」が用いられた理由は、大暑に対しての経過を量った言葉だということになります。
小暑は梅雨明けのサイン
太陽は地球から1億4960万kmも離れていると言われ、太陽から発せられた光の速さは毎秒29万9792.458kmというまさに光速を誇り、8分19秒後に地球に到達します。
その太陽の光が年内でもっとも満ちる日が夏至の頃です。梅雨が明けると少し雷雲がよぎり、雷ゴロゴロどしゃん!ピっカん!‥をともなった急な集中豪雨が降雨したりします。
やがて、日本列島を覆っていた梅雨の要因ともなる黒雲が小暑の頃に完全に消え失せると、ようやく晴れ間が射し、その暑さがジワジワと伝わってきます。これが小暑の到来であり、夏の盛りの到来です。
大暑と小暑の対照的な言葉が「小寒」「大寒」
大暑と小暑は、夏の季節の暑さの度合いを示した言葉であるのに対して、冬にも寒さの度合いを示した言葉がありんす。
その言葉となるのが、「小寒(しょうかん)」と「大寒(だいかん)」です。
小寒が、だんだんと寒さが肌身に染みる頃であるのに対し、大寒は1年でもっとも寒い時期、本格的な真冬の寒さを迎えた頃を意味します。
ところで‥‥
他にも「大・小」を用いた節気が、もう1セットありますが、ご存知ですかぃ?
そうです。「小雪」と「大雪」です。
小暑の暦便覧(こよみ便覧)
『大暑来れる前なれば也』
「大暑」とは、「大きい暑さ」と書いて「酷暑(ヒドい暑さ)」「厳しい暑さ」「極暑」と言う意味合いになりんす。
大暑は、二十四節気・第12節で集録されている言葉でもあり、「大きい暑さ」と言うだけあって1年で、もっとも暑い時期になります。
以上、『大暑来れる前なれば也』の意味とは「これから暑さが益々、厳しくなる頃」になります。
暦便覧とは?
暦便覧とは、正式には「こよみ便覧」と書き、「こよみべんらん」と読みます。
この書物は、1787年(天明7年)に江戸で出版された暦の解説書であり、 太玄斎(たいげんさい)という人物が著した古書物です。
太玄斎というのは名前ではなく「号」であり、本名は「松平頼救(まつだいら よりすけ)」と言います。
松平頼救は常陸宍戸藩の5代目藩主でしたが、隠居して嫡男・頼敬に家督を譲った後、太玄斎を称しています。
小暑の季節感・時節
小暑の季節感や時期を示す最適な言葉としては、「梅雨明け」「集中豪雨がある頃」「暑さがジンジンと伝わってくる頃」などが挙げられます。
小暑が明けると七十二候の温風至(あつかぜいたる)でも述べられている通り、梅雨明けに生暖かい南風が吹く頃でもあります。
小暑から7日過ぎた頃には、同様に七十二候「蓮始開(はすはじめてひらく)」でも紹介されている通り、蓮が花を開花させる時期でもあります。
また、小暑の頃は鳥の幼鳥が巣立ちする時期でもあり、夏本番に向けて自然が活気づく時でもあります。
私たち人間にとっての夏は日射病や熱射、脱水症状、夏バテなどの病気になりやすい反面、動植物たちは活気づき活動が盛んになる時期でもあります。
小暑の七十二候
「七十二候」とは?
二十四節気をさらに72に分割した「七十二候」と呼ばれる暦法もありんす。
七十二候は二十四節気をさらに細分化し、日本の風土に合わせた各季節においての気象や動植物の変化を分かりやすく解説しています。
したがって二十四節気が抽象的表現の暦であるならば、それをもう少し具体的にしたものが七十二候ということになりんす。
七十二候には「初候」「次候」「末候」という3つの期間(候)を設け、それぞれの期間の季節感にマッチした季語が割り当てられています。
例えば、この小暑も七十二候に当てはめると3つの期間(候)に分けることができます。ウフ
初候(7月7日頃~11日頃):温風至(あつかぜいたる)
意味:梅雨明けの暖かい風(南風)が吹いて来る頃
温風至とは?
梅雨明けとなる小暑の頃、どこからともなく生暖かい南風が吹きます。この風は梅雨の原因となる梅雨前線が日本列島から通り過ぎたことを意味し、すなわちいよいよ本格的に夏本番の到来を意味します。
次候(7月12日頃~7月16日頃):蓮始開(はすはじめてひらく)
意味:蓮の花が咲き始める頃
蓮始開とは?
蓮の花は7月〜9月まで咲きますが、開花してもわずか4日〜6日で散ってしまうという、美しい君のような何とも儚げで実に妖艶な花です。
末候(7月17日頃~7月22日頃):鷹乃学習(たかすなわちがくしゅうす)
意味:鷹の幼鳥が飛ぶことを覚えて巣立ちする頃
鷹乃学習とは?
鷹の雛が幼鳥になり、飛び方を覚えて巣立ちする時期です。なお、この頃、鷹だけではなく、多くの鳥が巣立ちする時期でもあります。
小暑の期間中の行事(イベント)・風習
暑中見舞い
スマートデバイスが発達した現代においては、若年者層を中心に暑中見舞いを出す機会は少ないと思います。
暑中見舞いとは、同じ酷暑のもと、相手を思いやって親交を深めるための挨拶状のことです。
小暑や大暑の頃、年内でもっとも暑さが増します。この頃になると注意しなければならいのが夏バテです。
夏バテになると食欲が失せ、やる気が減退し、動くことさえままならなくなります。そして最悪事態となるのが衰弱死です。
暑中見舞いの「暑中」とは小暑と大暑を意味した言葉?
暑中見舞いの「暑中」とは、「1年でもっとも暑さが厳しい頃」を意味します。
「暑中」が用いられる期間
暑中を暦上で示すと夏の土用期間(7月20日頃~8月7日頃)となる約18日間、もしくは小暑から大暑までの約30日間(7月7日頃〜8月6日頃)を指します。
暑中見舞いを贈るのは梅雨時期を避ける!
近年では、梅雨時期からすで暑中見舞いの贈答品を店頭に並べている様子が散見されますが、暑中見舞いは梅雨明け〜立秋(8月7日頃)までに贈るのがセオリーのようなものです。
立秋を過ぎてしまった場合は「残暑見舞い」!
仮に立秋を過ぎてしまっても「残暑見舞い」として贈る方法もありんす。残暑見舞いは元来、処暑(8月下旬頃)までに出すのが通例です。
しかしながら、現今、気象の変化が著しいこともあり、9月に至ってもまだ暑さが、たなびいているような感も否めません。
そんな時は気象状況を見極めながら、白露(はくろ/9月初旬頃)までなら贈っても違和感はないと思います。
夏の土用には丑の日のウナギを食べる!
夏の土用と聞けば「ウナギ」を連想する方も多いと思います。現在でもスーパーなどで「夏の土用はウナギの日!」などのPOP広告を目にする機会が多いと思います。
これは夏の土用の丑の日に「ウナギの蒲焼きを(かばやき)」を食べる風習が現今に至っても受け継がれているからです。
そもそも夏場にウナギを食べる風習の起源は奈良時代にまで遡ります。
夏の酷暑が続くある日のこと、奈良時代の公家であり歌人として知られる「大伴家持(おおとものやかもち)」が、夏バテでゲッソリと痩せコケてしまった友人のために、なんとか精力を付けてもらおうとウナギ料理を馳走したのが始まりとされています。
江戸時代になると発明家で有名な平賀源内が、魚屋の知人から夏場にウナギが売れなくて困っている旨の相談を受けて、「本日、土用丑の日」と大きく書いた紙を店頭に貼り付けて売るように申し伝えたのが、現在の土用の日にウナギ食べる風習の起源とされています。
三伏
「三伏」とは、「さんぷく」と読み、これは陰陽五行説から誕生した夏時期に設けた区分の1つです。
かつては暑中見舞いを送る際、冒頭に「拝啓 三伏の候」などと書き記したのですが、現在では暑中見舞いの時候の挨拶に「三伏」と書くことはあまりありません。おそらく見る機会はごく稀でしょう。ほとんど「盛夏」と書くのが通例ですから。
三伏には以下のような3つの節に区切られています。
- 「初伏(しょふく)」
- 「中伏(ちゅうふく)」
- 「末伏(まっぷく)」
初伏とは?
夏至から3番目の庚(かのえ)の日を指します。
中伏とは?
夏至から4番目の庚(かのえ)の日を指します。
末伏とは?
立秋から1番目の庚(かのえ)の日を指します。
以上、これらを含めて「三伏」と言います。これら三伏の日は、元来、旅行、種まき、療病を忌む日でもありんす。
現代風の三伏の意味
三伏は陰陽五行説で誕生した言葉ですが、現代風に意味合いを唱えると「酷暑の候」を指し示すものであったり、はたまた、「真夏日」を示すものであったりと、総じて真夏日を表した季語としての意味合いが濃いです。
極稀に暑中見舞いに「三伏の候」という言葉が書き記されていますが、これはまさに真夏日を示した言葉です。
陰陽五行説における三伏の意味
陰陽五行説の教課では、庚は金気、夏は火気、金は火に伏すると説かれます。
金とは五行説における「秋」を意味し、火は「夏」を意味します。
金気は「秋の気」を意味し、これは秋の気配のことを指し、すなわち、火である夏の酷暑に金気(秋)の気配が隠れることということを説いています。
七夕
七夕は五節句の1つに数えられ、7月7日に牽牛星(けんぎゅうぼし/鷲座の主星アルタイル)と織女星(しょくじょ/琴座の主星ベガ)が年に一度だけ会うことを許された日でもあります。
現今の日本における七夕は、中国から伝来した「七夕伝説」、もしくは「乞巧奠(きっこうでん)」という年若いピチピチとしまくった娘っ子が技芸の上達を願う行事や、日本に古から根付く「棚機津女(たなばたつめ)」伝説などが習合した行事になります。
笹竹に願いを祈念しながら創作した飾りや、願い事を書いた短冊を吊るして、芸事などの諸事の上達や無病息災を祈願します。
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ほおずき市(朝顔市)
日本全国の寺院の参道などでは、早朝から朝顔やほおずきを販売する市(出店・屋台)が開かれます。
ほおずきや、朝顔に風鈴を付けて販売している風景は今や日本の夏の風物詩となっています。
有名どころでは、鬼子母神で知られる入谷(東京)真源寺の朝顔市や、浅草・浅草寺のほおずき市が有名です。
浅草寺のほおずき市は7月10日に開かれ、ちょうどこの日は浅草寺の御本尊との縁日であり、参拝すれば4万6000日分参拝したことと同義とされます。
ほおずきが販売される理由
ほおずきが販売される理由は厄除け・雷除けの縁起物というのと、盆時期に先祖を迎えるための提灯に形が似ていることや、鎮痛効果のある漢方薬になるなどが挙げられます。
全国高等学校野球選手権大会
朝日新聞社と日本高等学校野球連盟(高野連)が主催する通称「夏の甲子園」「夏の高校野球」のことです。兵庫県西宮市・阪神甲子園球場にて毎年8月に行われます。
甲子園へは日本全国の選抜された高校のみが出場できることから、地方大会がまず、各地方で6月中旬から7月下旬に行われ、優勝した1校、もしくは優勝校・準優勝校の2校が甲子園への切符を手にすることができます。タッちゃん…南を甲子園に連れてって♡
小暑の日(期間)の季語
小暑で使用される有名な季語一覧
「三伏」「夏の土用」「梅雨明け」「盛夏」
これらは晩夏を意味する代表的な季語です。それと忘れていけないのが、「小暑」「晩夏」そのものが季語だということです。ウフ
「三伏(さんぷく)」
意味:上述したように「初伏・中伏・末伏」からなる三伏のこと。時候の「三伏の候」は暑中見舞いの挨拶言葉に、かつてはよく用いられた。
「夏の土用」
意味:土用は1年に4回あるがそのうちの夏の土用こと。夏の土用にはウナギを食べることで知られる。土用とは季節の節目を意味する言葉でもあり、土用の日は土いじりをすることを控える。
「梅雨明け」
意味:「小暑」を引き合いに出して梅雨明けする頃合いを意味した言葉。梅雨明けは入梅が6月11日頃としてその30日後が該当する。ちょうどこの小暑時期にさしかかった頃合いとなる7月11日頃が梅雨明けとされる。
「冷夏(れいか)」
意味:平年にと比較して気温が低い夏のこと。
夏のいち日(夏の日)
意味:夏休みで懈怠(けたい)に陥ったり、夏バテや熱射病などの病気が発生したりする一方で、何かとイベント行事が多く、愉しさに満ち溢れるのも夏の特徴。
盛夏(せいか)
意味:夏の最も暑い頃合い。小暑の終わりごろから大暑までを指す言葉。「盛夏の候」として時候の挨拶にも列する。
小暑の時期が旬の食べ物(行事食)
代表的な食べ物
そうめん
夏の季語となりうるほど夏を象徴する食べ物の1つに、そうめんがあります。
このそうめんには日本3大産地があるのをご存知でしたか?
そうめん日本三大産地
- 「揖保乃糸(兵庫県龍野)」
- 「三輪そうめん(奈良県三輪)」
- 「小豆島そうめん(香川県小豆島)」
山奥や海岸に行けば流しそうめんをしているお店も散見されます。
一般家庭では、ガラスのどんぶり鉢に氷水をブチ込み、サクランボを入れてカツオぶしと昆布で煎じて作った「つけ汁」に浸け込んで一気に唾液にまみれた薄汚い口内へ流し込みます。
地域によっては七夕の日にそうめんを食べながら、素麺の麺を裁縫の針に見立てて、裁縫などの技芸が上達するように祈念しながら口内へブチ流ししていく風習もありんす。
ブチ流しとは?
「ブチ流し」とは、鼻穴から麺が飛び出すほど、クソ勢いよく素麺をすすり込んで速攻で胃袋まで素麺を到達させる技法のことです。このようなブチ流しの技法は鎌倉時代後期頃から見られる風習であり‥というのは冗談になりますがね。ふふぉっ
トウモロコシ
- 旬な食べ頃時期:6月~9月
あまり知られていませんが、トウモロコシはちょうどこの芒種の時期となる6月〜9月に旬な頃合いを迎えます。
トウモコロシはイネ科の一年生植物なので、タネを排出すれば枯死します。”トウモコロシ”?…メイちゃん?
トウモロコシの種類はいくつかあり、私たちが普段、日常的に食しているトウモロコシとなるのが、「スイートコーン」という種類のトウモロコシです。
主要な栄養成分はでんぷん質。ほかに、ビタミンB1・B2、カリウム、たんぱく質、食物繊維などが含まれており、食物繊維は特に外皮に多く含まれています。
このためトウモロコシの外皮には、腸内コレステロールと結びついて体外への排出作用を促すため、血管をキレイにして、動脈硬化の予防に一役買います。
また、トウモロコシの黄色い色素はキサントフィルと呼ばれるものであり、血管を柔らかくする作用があります。
スイカ(西瓜)
「スイカ」は熱帯アフリカ原産のウリ科のつる性一年草です。漢字では「西瓜」と書かれます。スイカの由来は「西瓜」を中国語で読んだときに、北京語では「シーグァ xīguā→ スイカ」もしくは、広東語では「サイクワァ→スイカ」が訛りを経て「スイカ」に着地したと考えられています。
「西瓜」の由来は、中国の西側地方から伝来した瓜からきています。
スイカの収穫時期のピークは6月中旬頃〜7月いっぱいです。
たまに勘違いされる方がいますが、スイカには花があります。緑色を基調として黒の縦ストライプが入ったボーリングの球のような形のものは「果実」です。すなわちタネ。
スイカは苗を5月に定植させた場合、収穫時期である6月中旬頃〜7月にかけて黄色い可愛らしぅ〜ぃ♡花を開花させます。その実がスイカになるというワケです。
スイカの果肉は、なんとも言えない程よい甘味があり、そのまま食されます。タネは日本では捨てますが、中国では炒ったりして酒のツマミなどにして食べます。
生姜(新ショウガ)
生姜(ショウガ)は熱帯アジア原産のショウガ科の多年草であり、根茎部分が野菜や生薬として使用されます。
ショウガは実は大まかには2種類ありますが、ちょうどこの夏至の頃から8月頃にかけて出回るのが、新ショウガです。
新ショウガは辛味が下記の根ショウガに比べて穏やかであることから、寿司に付属するガリ(甘酢ショウガ)に使用されたりします。
一方、9月〜10月の秋口に出回るものが「根ショウガ」と呼ばれるものです。上掲の写真が「根ショウガ」になります。
辛味は根ショウガの方が強いことから、根ショウガは「すりおろし」て食されたります。
とうがん(冬瓜)
冬瓜(とうがん)は、インド・東南アジア原産のウリ科のつる性一年草です。ちょうどこの夏至の頃合いとなる6月下旬頃〜9月にかけて収穫され、同時に旬時期を迎えます。
収穫された冬瓜は、煮物や漬物、あんかけ、などにして食されます。種子は生薬として利尿作用を促したり、消毒薬に用いられます。
なお、冬瓜は秋の季語になっていますが、これは冬瓜の特徴の1つである貯蔵性が高いことに起因するものです。
貯蔵性が高いことから夏に成った実が、まだ秋口になっても見られるということを俳人たちが句で詠んだのが広まったのでしょう。
野菜・果物
枝豆
旬な食べ頃時期:6月頃~8月頃
大葉
旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃
ツルムラサキ
旬な食べ頃時期:6月頃~10月頃
茗荷(ミョウガ)
旬な食べ頃時期:6月頃~10月頃
トマト
旬な食べ頃時期:6月頃~8月頃
きゅうり
旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃
いんげん
旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃
にんにく
旬な食べ頃時期:5月頃~8月頃
ししとう
旬な食べ頃時期:6月頃~8月頃
唐辛子
- 青唐辛子の旬な食べ頃時期:7月~9月頃
- 赤唐辛子の旬な食べ頃時期:8頃~10月頃
ピーマン
旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃
メロン
旬な食べ頃時期:5月頃~7月頃
夏秋キャベツ(高原キャベツ)
旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃
さくらんぼ
旬な食べ頃時期:6月上旬~7月中旬
あんず
旬な食べ頃時期:6月上旬~7月上旬
かぼちゃ
旬な食べ頃時期:6月下旬頃~8月頃
ゴーヤ
旬な食べ頃時期:6月下旬頃~9月頃
オクラ
旬な食べ頃時期:6月頃~8月頃
ズッキーニ
旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃
なす
旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃
さや隠元(いんげん)
旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃
パイナップル
旬な食べ頃時期:6月頃~8月頃
マンゴー
旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃
※石垣島では4月下旬から7月下旬
※沖縄本島では5月中旬から8月初旬頃
桃
旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃
スモモ
旬な食べ頃時期:6月下旬から8月中旬
魚類
アジ
旬な時期:6月~8月頃
※7月時期の鮎は「若鮎」と言われ絶品だと言われる。
鮎(アユ)
旬な時期:6月中旬~8月頃
スズキ
旬な時期:6月中旬~8月頃
こち
旬な時期:6月~9月頃
オコゼ
旬な時期:5月中旬~7月頃
タコ(マダコ)
旬な時期:6月~8月頃
スルメイカ
旬な時期:5月中旬~9月頃
アオリイカ
旬な時期:5月~8月頃
※子イカは10~11月頃
ウニ
旬な時期:6月中旬~8月頃
キス💋
旬な時期:6月~8月頃
産卵前の初夏から夏にかけてが脂がのって美味しい。 スーパーや市場に並んでるものは「シロギス」と呼ばれる。九州産の少しサイズの大きい「アオギス」という種類もある。
イサキ
旬な時期:6月~9月頃
あなご
旬な時期:夏/6月中旬~8月頃・冬/11月~12月頃
はも
旬な時期:夏/6月下旬~7月頃・冬/11月~12月頃
イシモチ
旬な時期:夏/4月~7月頃・冬/11月~12月頃
夏至時期の季節の花
※以下、画像引用先:https://ja.wikipedia.org/
朝顔
朝顔はヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物です。現在、世界の中でも日本でもっとも新種改良が行われています。
朝顔は6月〜10月頃に開花する花です。小学校時代に自分の鉢をもらって朝顔を育てた記憶があるのではないでしょうか。
奈良時代末期に遣唐使が種子を薬として持ち帰ったのが、日本における朝顔の起源と伝えられています。平安時代には種子が和漢の薬草として認知されており、下痢や利尿剤としての効能があったそうです。
ひまわり
向日葵はキク科の一年草の植物です。漢字では向日葵のほか、日回りとも表記されます。
原産地は北アメリカ。開花時期は7月〜10月で7月下旬〜8月頃に見頃時期を迎えます。
向日葵の最大の特徴はまず高さ。3mくらいになるまで成長を続けます。それと大きな真っ黄きの花弁もそうですが、なんと!500個~3000個ほどの種子を実らせるということです。
この向日葵の種は現在、様々なものに利用されています。
種子は植物油として利用されたり、動物の餌、人間の嗜好品としても使用されます。
紫陽花(アジサイ)
- 開花時期:5月下旬~7月
アジサイの名前の由来は不明とされていますが、一説には「藍色が集まったもの」を意味して、→「あづさい(集真藍)」になり、ここから時代を下りながら→「アジサイ」に着地したと言われています。
日本原産のアジサイは「ガクアジサイ」と呼ばれ、これを改良したものが現今に一般的に知られる「ホンアジサイ」です。
アジサイ鑑賞で有名なお寺が鎌倉にありますが、下記にご紹介しておきます。
- 長谷寺(長谷観音) / 神奈川県
- 明月院(あじさい寺) / 神奈川県
バラ
- 開花時期:5月~10月
現在のバラは品種改良や機材の発展により、四季咲きのものが多く、1年中見かけることができますが、本来のバラの開花時期は初夏です。
ホタルブクロ(蛍袋)
- 開花時期:5月下旬~7月
キキョウ科の多年草。多きな特徴はちょうどホタルが盛んに夜空を飛び交う、初夏から夏半ば前までに釣り鐘の形をした花弁を付けます。
関東地方では赤紫が多く、関西地方では白色の花弁を付けることが多いようです。
名前の由来は次のような諸説、語り継がれているようです。
- 「子供が蛍を花弁の中に入れて遊んでいた」
- 「蛍は夜が明けると、この花の花弁の中で過ごす」
- 「火垂という提灯に形状が似ている」
ニッコウキスゲ
- 開花時期:5月上旬〜8月上旬
ニッコウキスゲはキスゲ亜科の多年です。別名で「禅庭花(ゼンテイカ)」と呼称し、高原地帯に多く自生する花です。
5月上旬〜8月上旬に黄色の花弁を開花させます。
小暑の時期(6月下旬〜7月初旬)の時候の挨拶
時候の挨拶とは?
時候の挨拶とは「じこうのあいさつ」と読み、これは挨拶状などの冒頭に書く文のことです。
例えばよく見る典型的な例が、「拝啓〜」と書いた後に続く文章です。
- 一例:「拝啓、○○の候」or「拝啓、暑中お見舞い申し上げます」…etc
‥と、このような文章が時候の挨拶になります。
特に仕事の関係先や目上の方へのお手紙の冒頭には、きちんと時候の挨拶を入れたいとお考えの方もいるかもしれません。
「小暑」という言葉は、「小暑の候」「小暑のみぎり」「小暑の折」という形で、そのまま時候の挨拶になります。
例えば、「小暑の候(しょうしょのこう)」と言うと、次のような意味合いがあります。
- 「梅雨明けが近づき、日増しに暑さを感じる時期になりました」
- 「いよいよ真夏を迎える頃になりました」
そして、「拝啓 小暑の候、」という書き出しで、相手の安否・健康を気遣ったり、最近の気候や行事の話を続けたりします。
「拝啓」で始めたら、最後に「敬具」をお忘れなく!
小暑の候
- 読み方:しょうしょのこう
- 意味:いよいよ梅雨明けが近付き、暑さが本格的になる頃
- 使用するに適した期間:7月初旬〜7月下旬頃まで
仲夏の候
- 読み方:ちゅうかのこう
- 意味:いよいよ夏半ばを迎え暑さが本格化する頃
- 使用するに適した期間:7月初旬〜7月下旬頃まで
盛夏の候
- 読み方:せいかのこう
- 意味:夏の盛りもっとも暑い頃
- 使用するに適した期間:7月初旬~8月上旬頃まで
猛暑の候
- 読み方:もうしょのこう
- 意味:猛々しいほど暑さが盛る頃
- 使用するに適した期間:6月下旬~8月下旬頃まで
七夕の候
- 読み方:たなばたのこう
- 意味:七夕の季節になりました。
- 使用するに適した期間:7月1日〜7月7日まで
夏祭の候
- 読み方:なつまつりのこう
- 意味:夏祭り(盆踊り)で身も心もトキメキでキュンキュンとしちゃぅ♥季節になりました。
- 使用するに適した期間:7月中旬~8月いっぱいまで