2021年「清明」はいつから?意味・由来・食べ物・行事など|二十四節気

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東日本や西日本では桜が散り始める4月上旬から中旬は、季節で言えば既に晩春、二十四節気の「清明」にあたる時期です。

こちらのページでは、「清明」の読み方、意味、清明の食べ物のほか、清明の時期の行事、風習、そして季節をより生き生きと現した七十二候についてご紹介しています。

清明の時期の歳時記、時候の挨拶など、知れば春をより深く楽しめる、「清明」に関するあれこれを述べています。

目次

「清明」の読み方

「清明」は、「せいめい」と読みます。

二十四節気は中国由来の言葉なので、すべて音読み+音読みの熟語となっています。

「清明」は旧暦・新暦のいつ(何月何日)?

清明は、新暦(現在の太陽暦)で言えば4月4日もしくは4月5日を指します。

もしくは4月4日ないし、4月5日から始まる節気(期間)を指します。清明の場合は4月5日〜4月19日頃までです。年によっては1日前後します。

旧暦では「辰の月の正節」。具体的には2月後半から3月前半。おおむね3月の最初の節気を指します。

この3月最初の節気は、二十四節気において「三月節」とも呼称されます。

現行の定気法では太陽が黄経15度の点を通過したときになります。

定気法とは?

定気法とは、1844年(天保15年/江戸時代後期)の天保暦より使用された暦法であり、太陽が黄道を15度ずつ進むたびに節気を設けた暦法になります。それまでの平気法を改訂した暦法です。

節気間の日数は毎年差異が生じることから、旧暦2033年に9月と10月がなくなってしまうなど大きな問題に直面しています。

清明の節気(期間)はいつからいつまで?

清明の前の節気は「春分(しゅんぶん)」で3月21日頃〜4月4日頃までです。したがって清明は、新暦(現在の太陽暦)で言えば4月5日頃を指します。

もしくは4月5日頃から始まる節気(期間)を指します。清明の場合はその次の節気である「穀雨(こくう)」の前日までとなる「4月5日〜4月19日頃までです。年によっては1日前後します。

清明とは「特定の日」を指すのではない!

二十四節気は半月単位で節気が区切られています。したがって厳密に言えば「清明の節に入る日」を意味します。

半月とは約15日になりますので、このどこかで清明の節気で解説されているような季節感を感じて、本格的に清明の節気に入ったことを意味します。

もちろん、世間一般では特定の日が節気の境目として、特定の日のみが言葉で交わされる感は否めません。しかし、それが世間通念上まかり通っているのも事実であることから、完全な間違いとは言い難いものがありんす。

ただ、これは本来は正式ではないということを理解しておきたいところです。

清明は旧暦ではいつ?

清明を旧暦で表記すると、3月最初の節気となる「三月節(辰の月の正節)」であり、具体的には3月上旬です。

現行の定気法では太陽が黄経約15度の点を通過したあたりになります。

清明の次の節気である「穀雨(こくう)」が「三月中(辰の月の中気)」となります。

清明の前の節気は「春分(しゅんぶん)」で2月最初の節気の次の節気となる「二月中(卯の月の中気)」になりんす。

清明の2020年・2021年・2022年・2023年の日はいつ?

  • 2021年の日本の清明の日は4月4日 13時35分です!
日本の清明に日にち 正確な時間(UT基準) 中国の清明の日にち
2020年 4月4日 4月4日 07:38 4月4日
2021年 4月4日 4月4日 13:35 4月4日
2022年 4月4日 4月4日 19:20 4月5日
2023年 4月5日 4月4日 01:13 4月5日

※参照先:「ウィキペディア」

清明とは?

清明とは、簡単にまとめると『草木清明風光明媚』。これすなわち『草木やそれを取り巻く自然の眺めが、清らかで明るく美しいこと』の意味合い。

二十四節気・七十二候の「立春」から始まる春の節気の五節(5番目)のことを指します。

また、二十四節気においては24節をさらに二分した「中気(ちゅうき)」を除いた「正節(しょうせつ)/12の節気のこと)」に属します。

清明の前は春分(3月20日頃)で、春分から数えて15日目くらいの日、つまり、4月5日頃が清明となります。

旧暦では「辰の月の正節」。具体的には3月半ばあたりとなり、3月最初の節気になります。

この3月最初の節気は、二十四節気において「三月節」とも呼称され、次の穀雨が「三月中」となります。

現行の定気法では太陽が黄経約15度の点を通過したあたりになります。

ところで・・「二十四節気」とは?

二十四節気とは、1年を24つ分けて、それらを1つ々々を「節気」と定めて。その節気に季節を司る言葉を付したものが二十四節気です。

1年を夏至と冬至の2つに分け、さらに春分と秋分の2つに分けて4等分とします。(二至二分)

  • 365日÷4=91.25日

二十四節気はこの二至二分を基軸としています。

そして、それぞれの中間に立春、立夏、立秋、立冬を入れて8等分したのが、約45日間ずつの「八節」です。

  • 365÷8=45.625日

さらに、八節を約15日ずつに3等分したものが二十四節気です。現行の二十四節気は、立春、立夏、立秋、立冬が各季節(四季)の先頭に来るように配置しています。

二十四節気は、中国から日本に伝来した生粋の中国文化ですが、中国と日本の季節感(動物・植物・気象など)が異なるため、日本では江戸の改暦(1842年/天保改暦)を経て、明治の改暦を経ながら日本の季節感いわゆる物候(ぶっこう)に沿わせるように改訂されています。

節気は各月に2つ存在し、毎月、「節」と「中」の節気が交互に来るようになっています。

「節」は「正節(しょうせつ)」とも言い、「節気」とも呼ばれます。各月の前半に配置されるのが、この節です。

「中」は「中気(ちゅうき)」とも言い、略称で「中」とも呼ばれます。

現行の二十四節気は中国の太陰暦(月を参照した暦)を補完する目的で、逆の発想で太陽を参照して作暦されていますので、現在の太陽暦(グレゴリオ暦)に至っても、極度に形態を変えることなくそのまま使用され続けています。


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「清明」の言葉の意味や由来とは?

清明とは、「清浄明潔(せいじょうめいけつ)」という言葉を略した略語になります。清浄明潔という言葉を見れば分かりますが、清浄の「清」に、明瞭の「明」と取って、それらを組み合わせたものが「清明」です。

1787年(天明7年/江戸時代中期)に太玄斎(たいげんさい)によって編纂された『暦便覧』という書物には、清明の意味について、「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也 」と紹介しています。

「万物」とはすべてのものという意味ですが、ここでは主に、野の草木を指します。

野の草木の多くが「発して(芽吹いて)」、「此芽は何の草としれる」つまり、「この芽は何の植物かわかるようになる」季節ということです。

清浄明潔とは?

清浄明潔とは、清々しくきれいで明るいという意味です。

清浄明潔は、清浄と明潔という言葉が組み合わさって完成されていますが、「清浄」とは、清らかで物事にけがれがなく、にごりのない透明な水が静まりきった様子を示す言葉です。

「明潔(めいけつ)」とは、曇りがかった濁りや淀み(よどみ)がなく、純粋で清らかな心のことを意味します。

まとめると、清明とは『すべての生きとし生けるものが清らかで生き生きとしたように見える』などの意味合いになります。

すなわち遠回しに「春」のことを表した語句です。

長い冬が明けて春になれば野山には花が芽吹き、爽やかな風が草原の草花をなびかせて伊吹を与えます。その様子はまるで神が生命を大地に吹き込むかのよう。

そして春といえばなんといっても花見!桜の木の下で人々が一堂に会し、年に数回の笑顔になれる季節です。

そういった意味合いでは、まさに清明とは草花のみならず、その草花の恩恵を受ける動物や虫たち、そして人々にも笑顔を与えることから、すべての生きとしいける万物が生き々々とできる季節の到来・・まさに春。と、言うような解釈が成り立ちます。ウフ

日本列島は海に囲まれていますが、元来、日本人は農耕民族として成り立ってきた種族です。そんな日本人は豊作という潤いを与えてくださった自然や神々に対し、感謝の意を表する意味合いで行事や儀式を執り行ってきました。

寒くこもりがちな冬が通りすぎ、晴々とした春が到来する。その様相はまるで仄暗い闇に閉ざされた世界に光が急に舞い込んできた自らの心情を表すかのよう。だから嬉しさあまって、ついついお外へ飛び出しちまい、スキップしながら野山に出かけて花見をしながら野グソを垂れる。

日本人にとっての花見とは桜を観ること。他の花を見る時は「梅見」や「観菊」などという言葉を付します。

清明とは「特定の日」を指すのではない!

二十四節気は半月単位で節気が区切られています。したがって厳密に言えば「清明の節に入る日」を意味します。

半月とは約15日になりますので、このどこかで清明の節気で解説されているような季節感を感じて、本格的に清明の節気に入ったことを意味します。

もちろん、世間一般では特定の日が節気の境目として、特定の日のみが言葉で交わされる感は否めません。しかし、それが世間通念上まかり通っているのも事実であることから、完全な間違いとは言い難いものがありんす。

ただ、これは本来は正式ではないということを理解しておきたいところです。

清明は”生命”にも通じる!

考えてみれば清明とは、万物が活性化した様子を表した意味合いを持つことから、『清明(せいめい)=生命(せいめい)』にも通じる意味合いがあるとも言い切れなくもありません。

清明から派生して生まれた言葉「清明風」

この清明から派生して生まれた語句に「清明風(せいめいふう)」と呼ばれるものがあります。

ちょうど春分が過ぎ、清明の節気に差し掛かる頃、南東から穏やかで清々しい風が吹くことから古来、この風を「清明風」と呼びならわしています。

初夏を告げる清々しい「薫風(くんぷう)」と似ています。

清明の暦便覧(こよみ便覧)

「万物発して清浄明潔なれば、此芽(このめ)は何の草としれる也」

意味

「自然界のあらゆる生き物が、清らかで明るく生き々々とするのであれば、この芽吹き始めた草もすぐに生長するので何の草か判断できる」 のような感じの意味になります。

暦便覧とは?

暦便覧とは、正式には「こよみ便覧」と書き、「こよみべんらん」と読みます。

この書物は、1787年(天明7年)に江戸で出版された暦の解説書であり、 太玄斎(たいげんさい)という人物が著した古書物です。

太玄斎というのは名前ではなく「号」であり、本名は「松平頼救(まつだいら よりすけ)」と言います。

松平頼救は常陸宍戸藩の5代目藩主でしたが、隠居して嫡男・頼敬に家督を譲った後、太玄斎を称しています。

「清明」の期間の七十二候

「七十二候」とは?

二十四節気をさらに72に分割した「七十二候」と呼ばれる暦法もありんす。

七十二候は二十四節気をさらに細分化し、日本の風土に合わせた各季節においての気象や動植物の変化を分かりやすく解説しています。

したがって二十四節気が抽象的表現の暦であるならば、それをもう少し具体的にしたものが七十二候ということになりんす。

七十二候には「初候」「次候」「末候」という3つの期間(候)を設け、それぞれの期間の季節感にマッチした季語が割り当てられています。

例えば、この清明も七十二候に当てはめると3つの期間(候)に分けることができます。ウフ

初候(4月5日~9日頃):玄鳥至(つばめ いたる)

「初候(しょこう)」とは、七十二候においての節気を概ね5日で分けたうちの最初の期間を指します。

「玄鳥至」は、「つばめ いたる」読み、これは日本が冬の間、暖かな南の国(東南アジアなど)で過ごしていたつばめが、また渡ってくる頃、という意味になります。

「玄鳥」は「げんちょう」、「至」は「きたる」と読む場合もあります。

玄」は「黒」を意味するので、玄鳥(げんちょう)は黒い鳥という意味の、つばめの別称です。

つばめは、気温ではなく、日照時間の長短を基準にして場所を移動するので、毎年、渡ってくる時期があまりずれないと言われています。

日本人とって主食とも成り得る「米」、すなわち「稲」に付着した害虫を食べてくれるツバメは昔から重宝されてきました。人家の軒下にツバメが巣を作っても巣を壊さないのは昔からの風習であり、一種の文化だといえます。

中国では、『桐始華(きり はじめて はなさく) 』と読まれ、これは『桐の花が咲き始める』の意味合いをもちます。

逆に「玄鳥去(つばめさる)」もありゅ?

なお、新暦9月の二十四節気「白露(はくろ)」の時期には、七十二候の「玄鳥去(つばめさる)」があります。

日本で巣作り・子育てをしたツバメたちが、秋になってまた南国へと旅立つ時期です。

日本では、ツバメは「常世の国(死後の世界)から渡ってくる鳥」と考えられ、長寿や富、または愛を運んで来る、神の使いだとされていました。

また、ツバメが巣を作った家は栄えるという俗信もあり、人々はツバメの飛来を歓迎してきました。

日本のみならず、中国を始めとするアジア各国、そして、ヨーロッパでも、数々の伝承・説話が残る、縁起物として人気の高い鳥です。

かぐや姫がリクエストした「燕の子安貝」とは?

『竹取物語』の主人公であるかぐや姫は、5人の男性から求婚されます。

しかし、結婚の意思などみじんもないかぐや姫は、その申し出を断るために、それぞれに本当は実在しない「宝」を取ってくるように伝えます。

その1つが、「燕の子安貝」というものです。

子安貝というのは、タカラガイのことで、確かに卵のような形をしていますが、もちろん、つばめが生むわけではありませんので、かぐや姫の要望は、無理難題です。

タカラガイ

タカラガイは安産のお守りとして昔から親しまれており、それが「子安貝」の名前の由来となっています。

なお、「燕の子安貝」はでたらめですが、現実にツバメは、雛のために貝殻を運び帰ることがあるようです。

これは、雛がカルシウムを補えるようにするため、または、虫などの消化を促す「胃石」にするためと考えられています。

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次候(4月10日~14日頃):鴻雁北(こうがん かえる)

「次候(じこう)」とは、七十二候においての節気を概ね5日で分けたうちの第2の期間を指します。

「鴻雁北」は、「こうがん かえる」と読み、これは日本で越冬した雁たちが、北の国(シベリア)へ帰っていく頃という意味です。

「北」と書いて、「かえる」と読みます。

雁(がん)は鴨の仲間で、おおよそ、かもよりも大きく、白鳥よりも小さい水鳥の総称となっています。

鴻雁とは、がんの総称として用いられる言葉ですが、鴻だけですと「ひしくい」など、特定の種類のがんを指す場合もあります。

寒さに強い鳥ですが、シベリアの水辺が雪と氷で覆いつくされてしまう季節には、南にある日本へと渡ってきます。

逆に日本が冬になると、夏場となっているシベリアで過ごします。

このように、つばめと入れ替わる形で日本にやってきて、つばめが来る頃に帰っていく雁もまた、日本人にとっては季節の移ろいの象徴でした。

新暦10月上旬の「寒露(かんろ)」の時期(秋)には、七十二候の「鴻雁来(こうがんきたる)」があります。

なお、雁は現在では「がん」と読むのが一般的ですが、古くは「かり」と呼んでいました。両方、同じ鳥を指します。

中国では、『田鼠化為鴽(でんそ けして うずらと なる)』と読まれ、これは『田鼠が鴽になる』の意味合いをもちます。

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末候(4月15日~19日頃):虹始見(にじ はじめて あらわる)

「末候(まっこう)」とは、七十二候においての節気を概ね5日で分けたうちの第3の期間を指します。

「虹始見」は、「にじ はじめて あらわる」と読み、これは「雨の後に虹が出始める季節」という意味で、日本と中国で共通した名称となっています。

冬の間、乾燥していた大気が潤うようになり、春の到来を告げる自然現象の一つです。

虹の季節なんて意識したことがない!という方もいるかもしれませんが、実は、出やすい季節と、出にくい季節があります。

虹が出るには、いくつかの条件がありますが、大きく分けると、「天気の変化(雨→晴れ)」と、「日差し」がポイントです。

まず天気の変化についてですが、虹が出るには湿度の高さが重要ですので、晴れる前に「雨」である必要があります。

冬に乾燥する地域では、まず、雨が降りませんし、雪国では降ったとしても雨ではなく雪なので、やはり虹は出ません。

また、雨のち晴れとなったとしても、日差しが弱ければ、虹は出にくくなります。

春が深まると、冬に比べて日差しが強くなるため、まさしく「虹始見」の頃から、虹が出やすくなるのです。

なお、新暦11月の「小雪(しょうせつ)」の時期には、七十二候の「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」があります。

冬に入るこの頃から、虹が見えなくなってくるのです。

虹を見ると幸せになれる、あるいは、願いが叶うなどとも言われ、幸運の兆しという考えは、現在まで伝わっています。

清明の頃、雨の後に青空が見えたら、ぜひ、空を見上げてみてください。

「虹」という文字に「虫」が含まれる理由

大空にかかる橋のような「虹」と「虫」との間には、何の関係もなさそうに見えます。

しかし、「虹」の字に「虫」が含まれるのには、もちろん、理由があります。

一説には、「虹」の字は、「大蛇が天に昇り龍になる」という古代中国の伝説にちなんでいると言われています。

「蛇」の虫偏と、貫く(=天地を繋ぐ)と言う意味の「工」を組み合わせたのが「虹」です。

虹は、大蛇が天と地を貫くように空へ昇り、龍になる時に出るものと言われていたのです。

これは、「虹は大蛇(大蛇が化けた龍)が作り出すもの」だという考え方によるものですが、他にも、「虹は、空に住む大蛇または龍だと考えられていた」ため、虫偏が付くのだとう説もあります。

「虫」という字は、もともと、蛇をかたどった象形文字でした。

そのため、「虫」は、古くは、蛇を始めとする爬虫類を意味しました。

「エ」はアーチ状のものを指し、虹を「空に住む龍(大蛇)」と見ていた考え方が反映された感じだとも言われています。

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「清明」の期間中の行事・風習

灌仏会(花祭):4月8日

4月8日は、お釈迦様(ブッダ)の誕生日です。

この日には、各地のお寺で、灌仏会(かんぶつえ)、あるいは仏生会(ぶっしょうえ)などと呼ばれる行事が行われます。

灌仏会は「花祭り」とも呼ばれます。

お寺にお参りし、花々で飾り付けた台(花御堂)に安置された小さな釈迦像(誕生仏)に甘茶を注いでお祝いします。

なぜ水ではなく甘茶かと言いますと、お釈迦様が生まれた時、龍が香湯(こうとう:香を付けたお湯)を注いで産湯とし、誕生を祝福したという伝説にちなんでいるためです。

かつては花祭りでも香湯を使っていたようですが、いつからか甘茶を代わりとするようになりました。

卯月八日

「卯月八日(うづきようか)」とは、旧暦4月8日に行われる民間行事の総称です。

卯月八日の風習は、農村集落で見られることの多い行事であり、主として山の神が田へ降りてくるのを祝すために出迎える行事です。

この日は「卯月八日に種まかず」という言葉もある通り、農事の手を休めて山の神に感謝の意を奉じたり、地域によっては農作業を始める目安にする地域もあります。

現在では、「お山始め」「花見八日」などとも呼ばれ、この日を境に山開きとして山登りを開始したり、花見する風習もありんす。

ちなみに旧暦4月8日と言えば、前述、仏教における釈尊の生誕日(灌仏会)になりますが、この日を例祭日とする神社もあり‥ます。

十三参り:4月13日

4月13日(旧暦では3月13日)に、数えで13歳になった子どもたちが、虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)にお参りする習わしで、特に関西地方では、京都を中心に、今でもさかんに行われています。

虚空蔵菩薩は知恵・福徳(幸福と財産)の仏で、「13番目に生まれた菩薩」であることから、「13日」に「13歳の人が」お参りすることで、知恵と福徳を授かるという習慣が生まれたようです。

大茶盛り

例年、奈良・西大寺では4月第2日曜日とその前日において、鎌倉時代から踏襲される「大茶盛り」という儀式が執り行われます。

「大茶盛り」の名前が付される通り、直径30㎝もの茶わんにお茶を点てて、参加者に振る舞います。参加者はこの大きな茶わんを隣席の人たちに手伝ってもらいながら回し飲みします。

大茶盛りは、1239年(延応元年)1月16日に西大寺中興開山・叡尊上人が、西大寺八幡神社の社頭で行った茶会に由来するものです。

お茶を飲む理由は、僧侶はお酒を口にできないことから、正月・修正会の結願の礼に参拝者たちに振る舞った献茶が起源となるようです。

なお、この大茶盛は4月(春)のほか、1月(新春)、10月(秋)にも執り行われるでゴザんす。

「清明」の時期(4月)の歳時記(俳句の季語と日本の自然・旬の物)

清明の日(期間)の季語

季語というのは本当にたくさんあるのですが、以下では、4月、特に、清明の時期(4月5日~20日頃)にピッタリで、よく使われ、現代人にも理解しやすい季語を選んでご紹介します。

  • 清明
  • 桜、花、花見
  • 花の雲
    ※桜が満開で、見上げると雲のように見える様子。
  • 花冷
    ※桜が咲く頃に、急に冷え込むこと。
  • チューリップ、土筆(つくし)、百舌鳥(もず)、鶯(うぐいす)
  • 亀鳴く
    ※春は温かくなり池の縁や岩の上に姿を見せるようになる季節。亀は、実際には鳴きません。
  • 囀(さえずり)、雲雀(ひばり)
  • 木の芽
  • 遍路
    ※お遍路は春から秋にかけて行われるため。お遍路、遍路傘、遍路杖なども春の季語。
  • 風光る
  • 鳥雲に(鳥雲に入る)
    ※春になって北方に帰る渡り鳥が飛び立って、空に浮かんだ雲のはるか向こうに見えなくなる様子。

清明の時期が旬の食べ物

魚介類

  • アサリ、ハマグリ、ホタテ など
  • ホタルイカ、アオリイカ など
  • シロエビ、ボタンエビ、シャコ など
  • 鰆(さわら)、初鰹(はつがつお/はつかつお)、ハタハタ など

春になると貝類が旬となり、4月から5月にかけては、各地で潮干狩りが行われます。

魚では、魚偏に「春」と書くサワラが旬を迎えます。

また、黒潮に乗り太平洋を北上してくる「初鰹」は4月頃から出回り始めます。

脂ののった「戻り鰹」に対して、さっぱりした味わいが特徴です。

野菜、果物、野山のもの

  • タラの芽、土筆(つくし)、山椒、ウド、山葵(わさび)、フキ、山芋
  • キャベツ、タマネギ、菜の花、ニラ、ミツバ、タケノコ、苺 など

山菜を始めとした、春の野菜が旬を迎えます。

【豆知識】「清明」が花言葉の花「ヒエンソウ(デルフィニウム)」

デルフィニウムという名前で売られている花の多くは、「キンポウゲ科デルフィニウム属」のオオバナヒエンソウです。

5月~6月が旬の花で、二十四節気の1つとしての「清明」と関係があるわけではありませんが、「清く明るい」という意味にピッタリの、華やかな花です。

色は、青、紺、水色、紫(濃紫、薄紫)、ピンク、白などがあり、花の咲き方も一般的な一重の他、八重咲など、細かく分けると200種類以上あるそうです。

ヒエンソウ(デルフィニウム)には「清明」の他にも、紫なら「高貴」、青なら「幸運を振りまく人」、ピンクなら「気まぐれ」「移り気」、白なら「可憐な瞳」など、色によっていくつかの花言葉があります。

また、同じデルフィニウムでも、種類によっても異なる花言葉を持っています。

特に、ブルー系、パープル系は良い意味の花言葉を持っているので、春から初夏にかけての贈り物の花束や、花嫁のブーケにに入れる花として人気があります。

「清明」の時期(4月)の時候の挨拶

仕事の関係先や、目上の方へのお手紙の冒頭には、きちんと時候の挨拶を入れたいとお考えの方もいるかもしれません。

「清明」という言葉は、「清明の候」「清明のみぎり」「清明の折」という形で、そのまま時候の挨拶になります。

「清明の候」と言うと、「花咲き誇る清々しい季節となりました」というような意味です。

「拝啓 清明の候、」という書き出しで、相手の安否・健康を気遣ったり、最近の気候や行事の話を続けたりします。

「拝啓」で始めたら、最後に「敬具」をお忘れなく!

他に、清明の期間(4月5日頃~20日頃)、4月上旬から中旬にかけて使える時候のあいさつには、以下のようなものがあります。

陽春の候
  • 読み方:ようしゅんのこう
  • 意味:陽気が満ちて温かい、春を感じられる季節
春暖の候
  • 読み方:しゅんだんのこう
  • 意味:春の温かさを感じる季節
桜花の候
  • 読み方:おうかのこう
  • 意味:桜の花が美しく咲く季節
春和の候
  • 読み方:しゅんわのこう
  • 意味:春の穏やかで和らいだ季節
春粧の候
  • 読み方:しゅんしょう(しゅんそう)のこう
  • 意味:外の景色がすっかり春らしくなった季節
春風の候
  • 読み方:しゅんぷうのこう
  • 意味:穏やかな春の風が吹く季節
春爛漫の候
  • 読み方:はるらんまんのこう
  • 意味:花々が色とりどりに咲き乱れる、輝かしい季節

以上の事項の挨拶は、いずれも、4月中であればいつでも使用できます。

また、「春粧」や「春爛漫」は、どちらかというと春が深まった時期向けですが、それ以外でしたら3月から使用できます。

お住まいの地域やお手紙を贈る相手がいる地域の、現在の気候とあなたの実感に合わせて選んでみてください。


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【豆知識その1】海外(中国)の清明は「清明節」と呼ばれる!

中国における清明は、「清明節」と呼ばれる行事が行われる祝日になります。

中国では、「掃墓節(そうぼせつ)」と言って、日本で言うところのお盆やお彼岸のように、この日には家族・親戚が揃ってお墓参りをし、お墓の手入れをして、御馳走をお供えします。

そして、お供えした御馳走を家族で分け合い、お墓の前で宴会をするのも一般的です。

また、寒い冬が明けて過ごしやすい気候の春が到来し、郊外へピクニックへ出かけたりするなど意味合いから「踏青節(とうせいせつ)」とも呼ばれます。

【豆知識その2】沖縄の清明は「清明祭」と呼ばれる!

一方、沖縄では、「清明祭(シーミー)」と呼ばれ、前述の清明祭が18世紀中期に中国から伝わったものと言われています。

基本的には清明の期間中に行われ、親戚が集まって、午前中にお墓周りの掃除をし、お昼には重箱に詰めた御馳走を持ってお墓参りと宴会をします。

重箱に詰めた御馳走は、自分たちの昼食であると同時にお供え物でもあるので、重箱を持ったまま、自分の家のお墓と、その他の親戚のお墓を巡る方もいます。

沖縄の三大行事の1つとも言われる大変重要な行事で、沖縄のお墓の前には、この清明祭を行うためのスペースが設けてあるほどです。

沖縄の墓苑

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