【2024年】「白露 」はいつから?意味・由来を….チっ、お知る?|二十四節気

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処暑で夏が終わりを告げると、やがて頻繁に台風が襲来する時期がやってきます。

その様相は二百十日や二百二十日で表現されるにように大型の台風が高頻度で襲来します。

季節の境目は天候が荒れるという古来よりの言い伝え通り、その様子をこのような気象現象が証明しています。

このように夏の酷暑が完全に止まり、本格的な秋への移り変わりの時期となるのが白露です。

以下では、「白露」の読み方や意味・由来と、併せて白露の旬な食べ物(行事食)や行事・風習をご紹介しています。




白露の読み方

「白露」は「はくろ」と読みます。

二十四節気は中国由来の言葉なので、すべて音読み+音読みの熟語となっています。

白露の2023年・2024年・20225年の日はいつ?

  • 2024年の白露の日は9月7日(土)!
正確な時間
(UT基準)
正確な時間
(UT基準)
中国の
白露の日にち
2023年9月8日21:269月7日9月8日
2024年9月7日03:119月7日9月7日
2025年9月7日08:529月7日9月7日
2026年9月7日14:419月7日9月7日

※参照先:「ウィキペディア

白露とは?

白露とは、二十四節気・七十二候の「立春」から始まる春の節気の15節(15番目)のことを指します。

また、二十四節気を二分した各12節気のうちの「正節(せいせつ)」に属します。

白露の前の節気は「処暑(しょしょ/8月23日頃)」で、処暑から数えて15日目くらいとなる9月8日頃が白露です。

白露の後の節気は「秋分(しゅうぶん/9月23日頃)」になります。

ところで・・「二十四節気」とは?

二十四節気とは、1年を24つ分けて、それらを1つ々々を「節気」と定めて。その節気に季節を司る言葉を付したものが二十四節気です。

1年を夏至と冬至の2つに分け、さらに春分と秋分の2つに分けて4等分とします。(二至二分)

  • 365日÷4=91.25日

二十四節気はこの二至二分を基軸としています。

そして、それぞれの中間に立春、立夏、立秋、立冬を入れて8等分したのが、約45日間ずつの「八節」です。

  • 365÷8=45.625日

さらに、八節を約15日ずつに3等分したものが二十四節気です。現行の二十四節気は、立春、立夏、立秋、立冬が各季節(四季)の先頭に来るように配置しています。

二十四節気は、中国から日本に伝来した生粋の中国文化ですが、中国と日本の時節(いわゆる季節感。動物・植物・気象など)が異なるため、日本では江戸の改暦(1842年/天保改暦)を経て、明治の改暦を経ながら日本の季節感いわゆる物候(ぶっこう)に沿わせるように改訂されています。

節気は各月に2つ存在し、毎月、「節」と「中」の節気が交互に来るようになっています。

「節」は「正節(せいせつ)」とも言い、「節気」とも呼ばれます。各月の前半に配置されるのが、この節です。

「中」は「中気(ちゅうき)」とも言い、略称で「中」とも呼ばれます。

現行の二十四節気は中国の太陰暦(月を参照した暦)を補完する目的で、逆の発想で太陽を参照して作暦されていますので、現在の太陽暦(グレゴリオ暦)に至っても、極度に形態を変えることなくそのまま使用され続けています。

白露の節気(期間)はいつからいつまで?

白露の前の節気は「処暑(しょしょ)」で8月23日頃〜9月7日頃までです。したがって白露は、新暦(現在の太陽暦)で言えば9月8日頃を指します。

もしくは9月8日頃から始まる節気(期間)を指します。白露の場合はその次の節気である「秋分(しゅうぶん)」の前日までとなる「9月8日〜9月22日頃までです。年によっては1日前後します。

白露とは「特定の日」を指すのではない!

二十四節気は半月単位で節気が区切られています。したがって厳密に言えば「白露の節に入る日」を意味します。

半月とは約15日になりますので、このどこかで白露の節気で解説されているような季節感を感じて、本格的に白露の節気に入ったことを意味します。

もちろん、世間一般では特定の日が節気の境目として、特定の日のみが言葉で交わされる感は否めません。しかし、それが世間通念上まかり通っているのも事実であることから、完全な間違いとは言い難いものがありんす。

ただ、これは本来、正式ではないということを理解しておきたいところです。

白露は旧暦ではいつ?

白露を旧暦で表記すると、8月最初の節気「八月節(酉月の正節)」であり、具体的には8月初旬頃になります。

「白露」の次の節気である「秋分(しゅうぶん)」が「八月中(酉月の中気)」になりんす。

白露の前の節気は、「処暑(しょしょ)」で7月中頃の節気となる「七月中(酉月の中気)」になります。

現行の定気法では太陽が黄経約165度の点を通過したあたりになります。

定気法とは?

定気法とは、1844年(天保15年/江戸時代後期)の天保暦より使用された暦法であり、太陽が黄道を15度ずつ進むたびに節気を設けた暦法になります。それまでの平気法を改訂した暦法です。

節気間の日数は毎年差異が生じることから、旧暦2033年に9月と10月がなくなってしまうなど大きな問題に直面しています。




「白露」の言葉の意味

白露の「露」とは?

「露」とは、二十四節気においては「はくろ」と読まれますが、「しらつゆ」とも読み、『草木の葉や地面などについた水滴が、白く光って見える様子』を意味する言葉。

言い換えると、草木の葉に水滴がつく自然現象を表現した言葉であり、然るに『空気中の水蒸気冷やされて水滴になるほどの気温が満ちる季節である』ことを素敵に意味する。

  • 関係語:露命、雨露、甘露、玉露

陰陽五行説における秋の白色が由来という説もある

透明な露を白色と表現した理由を考えていくと、単に朝日に照射された水滴が白く見えるからではなく、これは陰陽五行説における秋の色である「白色」に基づいたものという見解も、これまた素敵にある。

「白露」の言葉の由来

この言葉が創作された背景としては、夜間に冷やされた空気中の水蒸気が水滴となって草花の葉などに付着し、朝日が昇るとその水滴が日射によって白く輝いたように見えた。‥‥この状況を白露と呼んだ‥という解釈が素敵に成り立つ。

現代風にいうと「露点」

空気中に含有される水蒸気の量(飽和水蒸気量)は、温度が高いほど多量に含有される。

この均衡の取れた状態で急に空気が冷やされると空気中の温度が下がり、飽和水蒸気量は小さくなる。

然るにそれまで含有されていた空気中の水蒸気は余りとなって水蒸気が水滴になり始める。

この現象を自然現象へスライドさせた場合、例えば、日中に19度あった気温が夜間になると10度近くなるような季節が該当し、この条件に見事に当てはまるのが「秋」となる。

現在の秋は、日中はまだTシャツで過ごせる気温なるも、夜間になると防寒着が必要なほどに冷え込む。まさに「秋めく」という言葉が見事に当てはまる時節。

温度が低すぎると「霜」になる!

ちなみに気温が低すぎるとどうなるのか?

冬を引き合いに出して素敵に述べると、冬は気温が低すぎて露のような水滴にはならず、凝結して氷になる。

然るに、この場合は「霜」と呼ぶのが正しい。

露は秋の季語!

白露の七十二候「草露白(くさのつゆしろし)」でも解説される通り、白露が発生するということは、夏が終わり本格的な深秋への扉をノックしたことを告げるサインです。

秋は3つに区分される!その前半が「白露」!

秋という季節は次の3つの区分に分けられています。

  • 初秋
  • 仲秋
  • 晩秋

二十四節気では、初秋〜仲秋の前半までを白露、仲秋の後半から晩秋までを秋分の2つの区分で表現しています。

白露の暦便覧(こよみ便覧)

『陰気やうやく重りて、露にごりて白色となれば也』

意味

「陰気とは”陰の気”のこと」を意味し、この場合の陰気とは「晴れ晴れとしない様」を意味し、遠回しに「冬」のことを意味します。

一方でその対極にあるのが、「陽気=晴れ晴れとした様子」を意味する「夏」になりんす。

その陰気が、やうやく(=ようやく)重なる時期が到来すると、露はニゴり白色となる季節の到来です。

暦便覧とは?

暦便覧とは、正式には「こよみ便覧」と書き、「こよみべんらん」と読みます。

この書物は、1787年(天明7年)に江戸で出版された暦の解説書であり、 太玄斎(たいげんさい)という人物が著した古書物です。

太玄斎というのは名前ではなく「号」であり、本名は「松平頼救(まつだいら よりすけ)」と言います。

松平頼救は常陸宍戸藩の5代目藩主でしたが、隠居して嫡男・頼敬に家督を譲った後、太玄斎を称しています。

白露の季節感・時節

白露の頃となる9月前半は、日中にはまだ少し残暑が厳しい頃です。夜ともなるとどこからともなく虫の音が聞こえてきて秋を感じます。

また、七十二候の「草露白(くさのつゆしろし)」で述べられているように、寒暖の差が著しい頃合いであり、夜になると冷え込んだ大気の影響から草花の表面には露が降ります。

「秋の夜長」という言葉もあるように、秋が深まるにつれ、夜の時間が長くなると大気は、よりいっそう冷え込み、朝日を迎える頃になると気温が上昇し、草花の表面には露が付着します。

また、白露の七十二候の次候で解説される通り、「鶺鴒(セキレイ)」が小川や沼地などでは鳴き始めます。

そして末候の「玄鳥去(つばめさる)」で解説される通り、春に日本へ飛来したツバメなどの渡り鳥たちは、営巣・子育てを経て、今度は暖気に包まれた南国へ向けて飛び去って行きます。

そしてちょうどこの頃になると、秋の代表的な季語となる「中秋の名月」がありんす。

中秋とは旧暦8月15日(現在の9月中頃〜下旬頃)のことを指し、別名で「十五夜(じゅうごや)」とも呼ばれます。

旧暦では7月〜9月が秋に割り当てられていましたので、8月15日は秋の真ん中の真ん中!「ド真ん中」になりんす。

また、15夜と言えば月が満月になる日であり、その上、この時期の夜空は特に空気が特に澄みわたり、観月を興じるには最適てきてきビフテキかも〜ン‥な状況だったです。意味不明

白露の七十二候

「七十二候」とは?

二十四節気をさらに72に分割した「七十二候」と呼ばれる暦法もありんす。

七十二候は二十四節気をさらに細分化し、日本の風土に合わせた各季節においての気象や動植物の変化を分かりやすく解説しています。

したがって二十四節気が抽象的表現の暦であるならば、それをもう少し具体的にしたものが七十二候ということになりんす。

七十二候には「初候」「次候」「末候」という3つの期間(候)を設け、それぞれの期間の季節感にマッチした季語が割り当てられています。

例えば、この白露も七十二候に当てはめると3つの期間(候)に分けることができます。ウフ

初候(9月8日〜12日頃):草露白(くさのつゆしろし)

 意味:草に降りた露が白く光って見える頃。

草露白とは?

昼夜の寒暖の差が際立ち、朝夕がめっきり涼しくなると、露ができやすくなる条件が整います。露は水滴なので透明なのですが、これが朝日に照らされると、なぜか不思議と白くニゴって見えます。

次候(9月13日〜9月17日頃):鶺鴒鳴(せきれいなく)

 意味:鶺鴒が鳴く頃

鶺鴒(セキレイ)とは?

鶺鴒とは野鳥のセキレイのことです。この時期になると小川や沼地で「チチん、チチん」と甲高い鳴き声をしきり上げ、相手を誘い、繁殖期を迎えます。

鶺鴒は、日本大陸を創造したとされるイザナギとイザナミに国生みのキッカケを与えた鳥とされ、婚礼の儀で用いられる「鶺鴒台」の語源にもなったとも云われます。

末候(9月18日〜22日頃):玄鳥去(つなめさる)

 意味:ツバメが南国へ飛び去って行く頃

玄鳥去とは?

春に飛来したツバメは4月〜7月に営巣・産卵を終え、9月末を迎える頃までにはヒナは巣立ちをします。

そして、暖かい南国へ向かって飛びだち、ヒナはさらに大きく育ちます。

そして大きくなったヒナは再び、自分が育った巣へ飛来して戻ってきます。

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