端午の節句(子どもの日)の兜や人形はいつからいつまで飾る?飾り方も徹底解説!

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そろそろ、端午の節句(子どもの日)の準備に取り掛かろうとしているご家庭も多くなってくる時期ではないでしょうか?

端午の節句には、ひな祭りの雛人形と並んで、この行事ならではの飾りがあります。

その中でも、兜や人形は男の子らしさが表現されている代表的な飾りとも言えます。

では、その兜や人形はいつからいつまで飾るのでしょうか?

準備の仕方や飾り方などあまり知らなかった情報を徹底解説!是非お役立てください!

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端午の節句(子どもの日)の兜や人形はいつからいつまで飾る?(飾る時期・期間)

準備をした兜や人形は、いつ出すのが良いのでしょうか?詳しく見て見ましょう。

兜や人形を出すのはいつ?

節句飾りは、お正月飾りと同様に、一夜飾りは厳禁です。

最低でも1~2週間前までには飾るようにしましょう。

もちろん、早くから飾っても問題はありません。

そもそも、お節句は、季節の変わり目をお祝いする日です。

端午の節句に飾る兜や人形は、3月20日頃の春分の日から4月中旬までの間に飾り始めるのがよいとされています。

兜や人形を片付けるのはいつ?

端午の節句の兜や人形は、遅くても4月下旬頃に飾り、梅雨入りが近くなる5月中旬までに片付けます。

一方で、兜や人形にはインテリアとして楽しめるものも多くあり、家の守り神として1年中飾っているご家庭も多いです。

雛人形のように「しまい忘れると婚期が遅れる」といった言い伝えもないため慌てて片付ける必要もないのですが、季節の行事で使うものということを考えると、5月中旬頃までには片づけるのがおすすめです。

また、5月下旬を過ぎて梅雨の時期に入ると、片付けの際に湿気が入り込んでしまいます。

兜や人形にとって、湿気は大敵です。

なるべく天気のよい乾燥した日を選んでできるだけ早く片付けるのが長持ちさせる秘訣でもあります。

端午の節句(子どもの日)の兜や人形はいつ・誰が買う?

まず、端午の節句(子どもの日)の兜や人形を準備しましょう。

ここでは、誰が買うか、値段の相場など、これから準備する方のお役立ち情報をご紹介します。

兜や人形はいつ買う?

兜や人形を、出さなくてはいけない明確な日は特にありません。

しかし、兜や人形は、春分を過ぎた3月中旬から遅くとも4月初旬までには購入することをおすすめします。

ひなまつりが終わると販売される兜や五月人形は、そのほとんどが大量生産できない手作りの工芸品です。

人気のものはすぐに売り切れてしまう可能性があるのです。

お店によっては早期割引セールの特典がついている場合もあるので、早期にご予約をするのも安く購入するコツです。

ただし、初節句少し前に生まれた赤ちゃんは、体調も落ち着かず、ご家族も何かと大変です。

そのような場合には、初節句を翌年にずらして1歳を過ぎたタイミングでお祝いするのも一般的です。 

兜や人形は誰が買う?

兜や人形は誰が買うのでしょうか?

一般的には、昔から母方の実家で用意する習慣があります。

昔は、結婚をすれば、夫婦は夫の両親と同居するのが当たり前になっていました。

離れて暮らす母方の両親が、孫と娘の顔を見たいがために、端午の節句の飾りを用意したことから、「母方の実家が用意する」という風習が始まったとも言われています。

しかし、最近では、両親との同居も少ないですし、必ずしも母方の両親が準備しなくてはならないものでもなくなっています。

中には、両家で折半したり、親自身が購入したりする場合もあります。

誰が買うかは、地域によっても様々な風習があり、夫が長男の場合は、父方の両親が準備するという場合もあるようです。

つまり、誰が買わなくてはいけないといった特別な決まりはないので、かわいいお子様のために、和やかに話し合って決めるのがおすすめです。

兜や人形は親や兄弟のお下がりでもいい?

そもそも、端午の節句に鎧(よろい)や兜(かぶと)、人形を飾ることには、きちんとした理由があります。

鎧の「鎧う」という言葉が、「身につける」、「物をまとって敵から身を守る」という意味を持つことから、「身体を守る」ものとしての意味合いがあります。

交通事故や病気から大切な子どもを守ってくれるようにという願いが込められているのです。

兜も同様に、身を守る道具であることから、子供を守ってくれる飾りとしての意味があります。

人形は、子供に降り掛かろうとする穢れや災いを「身代わり」となって引き受けてくれるものです。

このように、鎧や兜、人形とそれぞれ違った意味や願いが込められています。

そのため、兜や人形は子供1人につき1つ以上用意しなければいけません。

また、込められた願いがあるからだけではなく、身を守ってくれる兜や、身代わりになってくれる人形のお下がりを使用すると「厄を引き継ぐ」ことになってしまいかねません。

そのような理由から、お父さんの兜や人形を譲ったり、兄弟で兼用したりするのは避けたいものなのです。

価格は関係ありませんので、それぞれのお子様に揃えてあげてください。

兄弟には、予算やスペースを考えた、小さな兜飾りや人形などがおすすめです。

端午の節句(子どもの日)の兜や人形をどこで購入するか?

前もってリサーチしておくことで、効率よく兜や人形を購入することが出来ます。

兜や人形は、インターネットやカタログ通販で買うこともできます。

しかし、なんといっても節句人形の販売員のいる実店舗で購入するのがおすすめです。

特に初節句ともなれば、初めて五月人形を購入する方がほとんどですし、高価なものなので、悩むことも多いと思います。

実際に実物を見ることで、色や素材、質感を確かめることができますし、分からないことがあった場合にもすぐ相談できます。

店舗によって、扱うブランドや種類が異なることから、人気ブランドのものや名匠の作品を購入したい場合は、あらかじめ取り扱っている店舗を確認しておきましょう。

兜や人形を販売している場所

人形専門店

経験と知識が豊富な販売員がいることが魅力です。

また、他にはない品揃えと確かな品質は、人形を専門に扱う店舗ならではともいえる特徴です。

分からないことのアドバイスを受けることもでき、アフターサービスも充実しています。

百貨店

季節限定で開設される百貨店にある人形売り場には、有名ブランドや名匠の作品などの、比較的高級なものが取り扱われています。

量販店

手頃な価格のもが数多く販売されています。

ただし、種類が限られていて、専門の販売員が対応してくれるとは限りません。

【豆知識】兜や人形の販売を行う架空の通信販売サイトに注意!

最近、兜や人形の販売をする、架空の通信販売サイト詐欺が発生しているようです。

特に、過剰に安さだけを強調するサイトは要注意です。

人形は、価格が変動しやすい季節商品であるため、「半額」などと記載したものには根拠がない場合が多く、不当表示されている可能性があるのです。

兜や人形を買う時のコツ

サイズを計ってからお店に行こう!

兜や人形などの節句行事の飾り物は、飾る期間よりも、箱に入れて保管する期間のほうが長くなるのが一般的です。

そのため、飾る場所だけではなく、保管する場所の確保もきちんと考えてから購入しましょう。

飾りものの候補が決まったら、幅や高さ、奥行きを測って、購入時の参考にします。

寸法を把握せずに店舗へ出かけると、飾れるかどうか分からないですし、保管できるかも分からないので、結果的に何度もお店へ足を運ぶことになってしまいます。

兜や人形の種類

兜や人形などの端午の節句飾りにも、色々な種類があります。

最近では、比較的コンパクトで飾る場所を取らない兜飾りが人気です。

しかし、武将らしい姿を思い起こさせる鎧飾りは、いまだに根強い人気がありますし、人形が鎧兜を着けた武者人形や金太郎などの人形は、次男、三男の為の新しい飾りとして購入する方に選ばれています。

兜や人形の相場(価格)はいくらくらい?

兜や人形は、サイズや豪華な飾り、作家などによっても大きく価格が変わります。

名匠の作品となれば100万円を超えるものも中にはあるほどです。

一般的には、鎧飾りで15万~30万円、兜飾りで10万円~20万円、武将節りが10万円~15万円ぐらいが目安です。

ちなみに、こいのぼりは長さによって値段が変わり、平均4mの6点セット(こいのぼり用ポール付)のもので、4万円~10万円程度が予算の目安です。

何年も飾り続けるものだから、よいものを購入したいと思うものですが、無理のない予算の中で、納得したものを選びましょう。

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端午の節句(子どもの日)の兜や人形の種類

兜・鎧飾りの種類

鎧飾り(よろいかざり)

端午の節句の飾りの中で、最も豪華な飾りと言えるでしょう。

戦の際に敵の攻撃から身を守る鎧には、男の子の身を守るという意味が込められています。

鎧の形は、源平時代に主流だった「大鎧」と、戦国時代に主流となった「胴丸鎧」があります。

他にも、徳川家康や伊達政宗などの特定の武将をモデルとした鎧もあります。

飾り台には、組み立て式になっている、高さを出した高床台と、平台を使う床飾りがあります。

最近では、コンパクトながらも見栄えの良い鎧飾りも販売されています。

兜飾り

兜飾りも、豪華な装飾金物や有名な武将が神社に奉納したものをモデルにした兜などが販売されています。

中には、和紙や革で仕立てた「和紙小札兜」もあります。

収納飾り

保管する際に、飾り台の箱の中に、兜や道具を仕舞っておけることが魅力です。

着用兜

お子さんが直接被ることが出来る兜です。

被ることが出来ることから、軽量で女性でも簡単に出し入れができることが特徴です。

ケース飾り

兜屋道具がケースの中に固定されているので、出し入れのみならず、お手入れも簡単です。

鎧着大将飾り

鎧着を着た人形です。最近大変人気のようです。

人形の種類

金太郎

金太郎には、いつくもの伝説が残されています。

しかし、ほとんどの伝説で共通するのが、母思いの元気で優しい子だったということです。

また、成長した後は、坂田金時(さかたきんとき)と名乗り、出世をしたとも伝えられています。

金太郎人形は、金太郎のような元気で優しい立派な男の子に育って欲しいという願いが込められているのです。

鍾馗(しょうき)

魔除けの力があるとされる、中国の神様です。

唐の時代に玄宗皇帝が病になった際、夢の中の鬼を退治し、病を治したとされています。

全快した皇帝は、夢に現れた鍾馗の姿を宮廷画家に描かせたことが、その後の絵画や人形に繋がっています。

神武天皇(じんむてんのう)

神武天皇は、日本を建国したとされる、日本の初代天皇です。

生まれながらにして、聡明で強い意志を持った方で、四男でしたが、15歳で皇太子となり、52歳で即位されます。

神に近い不思議な力を有し、70年以上の治世の後、古事記では137歳、日本書記では127歳と驚きの年齢で崩御されたと記されています。

神がかった逸話や驚異的な長寿から、古くから武勇や平和の象徴として飾られるようになった人形です。

端午の節句(子どもの日)の兜や人形の飾り方

兜や人形を飾る場所のポイント

兜や人形は、古くから、家の中で最も格式の高い場所とされる「床の間」に飾る風習があります。

しかし、現代のアパートやマンションでは床の間がないご家庭も多いかもしれません。

そのような場合は以下の点に注意して場所を決めましょう。

直射日光、空調が当たらない場所

兜や人形は、直射日光や空調の風が当たると、色あせや変色の原因となります。

また、湿気に弱く、カビも生えやすいことから、台所や浴室などの水回りや玄関は避けます。

掃除がしやすく、風通しのよい場所に飾ることがポイントです。

ご家族全員が集まる場所を選ぶ

「子供の成長を見守ってもらう」という役目がある飾り物には、子供の成長見守れる場所に置くことが大切です。

そのため、ご家族全員が集まるリビングなどがおすすめです。

五月人形を飾る方角

方角については、特別な決まりはありません。

北向きに飾るのは縁起が悪いなどと、方角を気にする方もいらっしゃいますが、特にルールやしきたりはないため、どのご家庭でも自由な方角に飾ることができます。

組み立ては慎重に!

飾る場所を決め、その場所で組み立てます。

鎧飾りの場合には、組み立ててから移動すると飾りが倒れたり、怪我をしたりする可能性があるため注意が必要です。

また、兜や人形は、繊細ですし、金属部品が多く使われていることから、指の脂分や汗(塩分)でサビが発生する場合があるのです。

兜や人形を飾る際には、手袋を着用するか、きれいな布や紙をあてて扱うことをおすすめします。また、初節句の頃は、赤ちゃんの誤飲にも注意が必要です。

小さな部品は、手の届かない場所で扱うなど配慮しましょう。

なお、飾っている間にも、羽根ばたきを優しくかけたり、ホコリがたまらないようにしたりしましょう。

端午の節句(子どもの日)の兜の飾り方

 まず、お櫃(ひつ)の上に芯木を乗せます。
※櫃によっては裏・表があります

 芯木の上に冨久紗(ふくさ)をかぶせます。

 兜に龍頭と呼ばれる、龍の頭の形をしたもので、兜の前飾りとなるものを差し込み、そして鍬をかたどったところからその名が付いた、くわ型をの前部につけます。これは、威厳を添える前立物(まえだてもの)の1つで、金属や練り革で作った2本の板を角のように立てたものです。くわ形は、左右を間違えない様に、それぞれのくわ形台の両端に差し込みます。

※龍頭の他にも、険又は獅子頭と呼ばれる飾りもあります

 冨久紗の上に完成した兜を乗せて兜飾りが出来上がります。

端午の節句(子どもの日)の人形の飾り方

端午の節句(子どもの日)の人形は、専用の飾り台の上に置いて飾ります。

屏風がある場合は、屏風を後ろにセットし、中央に鎧飾りや兜飾り、武者人形を置きます。

弓や太刀がある場合には、中心にある人形の、向かって左側に弓を並べて、向かって右側に太刀を並べます。

篝火(かがりび)がある場合には、弓と太刀の手前に置きます。

古くからの風習では、飾った兜や人形の前に、ちまきや柏餅をお供えします。

【豆知識】兜を新聞紙で作る作り方

1:新聞紙を正方形にします。(□の形にします)
※新聞紙を斜めに折って、右側の余った部分を切り取ってください。

2:正方形になったら、真ん中のところから、上の端を下に折り下げます。(▽の形にします)

3:左右の尖った部分の端を持ち、下に折り上げます。(◇の形になります。)

4:折り下げた端を、上に向けて折り返します。
(全体的には◇の形で、折り返した部分は△の形です)

5:折り上げた新聞紙を角を作るように左右に折ります。

6:下の三角▽の部分を中途半端に折り上げます。

7:中途半端に余った部分を折り上げます。

8:下に残った1枚を真ん中で折り、兜(かぶと)の中に差し込みます。

まとめ

端午の節句は季節の変わり目に行う行事の1つです。

男の子の健やかな成長を願う為に飾られる兜や人形は、それぞれ意味があり、子供1人1人に用意したい子供のお守りです。

他にも、端午の節句では、そばや粽(ちまき)、柏餅(かしわもち)を飾りと並べる場合もあります。

ご家庭や地域によって飾る順番や場所が異なりますので、ご家族や年輩の方に教えてもらいながら、皆さんでワイワイ飾るのもおすすめです。

また、飾り方を忘れてしまいそうな方は、1度飾ったものを写真に撮り、次の年飾るときに参考にしてみてはいかがでしょうか?

1年間の成長も感じられ、いい思い出になると思います。

 

Writing:YUKIKO-加藤

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