【2024年】「立夏 」はいつから?意味・由来を…キゃゃ、お知る❓|二十四節気

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陽気な春も終わりを迎え、やがて残春と言う言葉が使われ始める頃、今度は春の次の季節である夏を迎えます。

暦上では夏の入口となる初夏の位置付けを立つ夏と書いて立夏と定めています。

立夏は二十四節気の中の1節であり、初夏の到来を告げる節気です。

以下では、「立夏」の読み方や意味をご紹介しています。




立夏の2023年・2024年・2025年の日はいつ?

  • 2024年の立夏の日は5月5日(日)!
正確な時間
(UT基準)
日本の立夏に日にち中国の立夏の日にち
2023年5月5日 18:185月5日5月5日
2024年5月5日 00:105月5日5月5日
2025年5月5日 05:575月5日5月5日
2026年5月5日 11:485月5日5月5日

※参照先:「ウィキペディア」

立夏の読み方

「立夏」は「りっか」と読みます。

二十四節気は中国由来の言葉なので、すべて音読み+音読みの熟語となっています。

立夏とは?

立夏とは、二十四節気・七十二候の「立春」から始まる春の節気の七節(7番目)のことを指します。

また、二十四節気を二分した「中気(ちゅうき/12の節気のこと)」を除いた「正節(せいせつ)」に属します。

立夏の前は穀雨(こくう/4月20日頃)で、穀雨から数えて15日目くらいの日が立夏となります。

旧暦では4月最初の節気「四月節」です。

ちなみに立夏の前の節気は「穀雨(こくう)」で「三月中(三月の中気)」、次の節気となる「小満(しょうまん)」が「四月中(四月の中気)」になります。

ところで・・「二十四節気」とは?

二十四節気とは、1年を24つ分けて、それらを1つ々々を「節気」と定めて。その節気に季節を司る言葉を付したものが二十四節気です。

1年を夏至と冬至の2つに分け、さらに春分と秋分の2つに分けて4等分とします。(二至二分)

  • 365日÷4=91.25日

二十四節気はこの二至二分を基軸としています。

そして、それぞれの中間に立春、立夏、立秋、立冬を入れて8等分したのが、約45日間ずつの「八節」です。

  • 365÷8=45.625日

さらに、八節を約15日ずつに3等分したものが二十四節気です。現行の二十四節気は、立春、立夏、立秋、立冬が各季節(四季)の先頭に来るように配置しています。

二十四節気は、中国から日本に伝来した生粋の中国文化ですが、中国と日本の季節感(動物・植物・気象など)が異なるため、日本では江戸の改暦(1842年/天保改暦)を経て、明治の改暦を経ながら日本の季節感いわゆる物候(ぶっこう)に沿わせるように改訂されています。

節気は各月に2つ存在し、毎月、「節」と「中」の節気が交互に来るようになっています。

「節」は「正節(せいせつ)」とも言い、「節気」とも呼ばれます。各月の前半に配置されるのが、この節です。

「中」は「中気(ちゅうき)」とも言い、略称で「中」とも呼ばれます。

現行の二十四節気は中国の太陰暦(月を参照した暦)を補完する目的で、逆の発想で太陽を参照して作暦されていますので、現在の太陽暦(グレゴリオ暦)に至っても、極度に形態を変えることなくそのまま使用され続けています。




立夏の節気(期間)はいつからいつまで?

立夏の前の節気は「穀雨(穀雨)」で4月20日頃〜5月4日頃までです。したがって立夏は、新暦(現在の太陽暦)で言えば5月5日頃を指します。

もしくは5月5日頃から始まる節気(期間)を指します。立夏の場合はその次の節気である「小満(しょうまん)」の前日までとなる「5月5日〜5月20日頃までです。年によっては1日前後します。

立夏とは「特定の日」を指すのではない!

二十四節気は半月単位で節気が区切られています。したがって厳密に言えば「立夏の節に入る日」を意味します。

半月とは約15日になりますので、このどこかで立夏の節気で解説されているような季節感を感じて、本格的に立夏の節気に入ったことを意味します。

もちろん、世間一般では特定の日が節気の境目として、特定の日のみが言葉で交わされる感は否めません。しかし、それが世間通念上まかり通っているのも事実であることから、完全な間違いとは言い難いものがありんす。

ただ、これは本来は正式ではないということを理解しておきたいところです。

立夏は旧暦ではいつ?

立夏を旧暦で表記すると、4月最初の節気「四月節(巳の月の正節)」であり、具体的には4月上旬頃です。

「立夏」の次の節気である「小満(しょうまん)」が「四月中(の月の中気)」となります。

立夏の前の節気は「穀雨(こくう)」で3月最初の節気の次の節気となる「三月中(辰の月の中気)」になりんす。

現行の定気法では太陽が黄経約45度の点を通過したあたりになります。

定気法とは?

定気法とは、1844年(天保15年/江戸時代後期)の天保暦より使用された暦法であり、太陽が黄道を15度ずつ進むたびに節気を設けた暦法になります。それまでの平気法を改訂した暦法です。

節気間の日数は毎年差異が生じることから、旧暦2033年に9月と10月がなくなってしまうなど大きな問題に直面しています。

立夏はGW(ゴールデンウィーク)期間中の後半に訪れますが、GWが明ければもう初夏の始まりです。すなわち、夏が立つ日と言うことで「立夏」。

暦上では、立夏から立秋までが夏とされます。

「立夏」の言葉の意味や由来とは?

🐣「立」の意味

「座って立つ」「腹が立つ」「煙が立つ」など。

他に「新しい季節がはじまる」や「時が移る」などの意味も素敵に持つ。

これは優しい陽光が照りつける何かと過ごしやすい春という季節から、酷暑の夏へと移りゆく様子を実感させる言葉であり、日増しに暑さ(気温)が上昇していく様も感じ取れる。

以上、「立」に「夏」を加えて、「立つ夏(立夏)」と書いて、「夏が始まる頃(日)」と素敵に解される。

とりわけ「入梅(にゅうばい/梅雨時期のこと)」までを「春」に位置付ける地域も素敵にあるらしい。

立夏は「立冬」と対照的な言葉!

立夏の対極に位置するのが、「冬が立つ」と書く、「立冬(りっとう)」。

立夏は立冬を引き合いに出した言葉であり、当該、立冬の意味合いも、やはり「冬が始まる頃」と素敵に解される。

【豆知識】「立」が入る節気一覧

実は二十四節気には「立つ」が入る節気が、全部で以下の四季ありんす。

これらの節気は二十四節気においては「四立(しりゅう)」と呼ばれています。

立夏の暦便覧(こよみ便覧)

夏の立つがゆへ也

意味

「ゆへ」とは現代風に訳せば「故」になる。「立つ」は「現れる」「時が移る」を意味します。この一文が言いたいところは「夏が来る故に夏の気配が感じられる今日このごろ」のような感じでしょう。

暦便覧とは?

暦便覧とは、正式には「こよみ便覧」と書き、「こよみべんらん」と読みます。

この書物は、1787年(天明7年)に江戸で出版された暦の解説書であり、 太玄斎(たいげんさい)という人物が著した古書物です。

太玄斎というのは名前ではなく「号」であり、本名は「松平頼救(まつだいら よりすけ)」と言います。

松平頼救は常陸宍戸藩の5代目藩主でしたが、隠居して嫡男・頼敬に家督を譲った後、太玄斎を称しています。




立夏の季節感

立夏は春分と秋分のちょうどド真ん中の節気であり、春もようやく終わりを迎え、芽吹いた草木が青々とし始める新緑の時期を迎えます。

この時期は時に気温が急上昇し、夏並みの陽気になる日もあれば気温がグッと下がって冷え込む日もあったりと季節の変わり目を示すかのように不安定な気候の時期です。

しかしながら、穏やかな陽気の日が続き、湿気も少なく、まさに「お出かけ日和」と呼べる日が続くのもこの時期の特徴です。

なお、東北地方を含めた北側地域では、この頃に桜が満開を迎えます。

立夏と言えば「ホトトギス」!

この立夏の時期の和歌や俳句には「橘」「卯の花」などの植物と合わせて、鳥類となる「ホトトギス」が季語として詠まれることがあります。

ホトトギスは南国で越冬し、ちょうど5月最初の立夏を迎える頃、日本へ渡ってきます。

立夏の前は穀雨とだけあって田畑が潤う時期であり、5月といえば農耕作業に精がでる時期でもあります。

そんな背景もあり、田植え作業とホトトギスを交えた歌や句が多いのもこの立夏の時期の特徴でもあります。ウフ

立夏の七十二候

「七十二候」とは?

二十四節気をさらに72に分割した「七十二候」と呼ばれる暦法もありんす。

七十二候は二十四節気をさらに細分化し、日本の風土に合わせた各季節においての気象や動植物の変化を分かりやすく解説しています。

したがって二十四節気が抽象的表現の暦であるならば、それをもう少し具体的にしたものが七十二候ということになりんす。

七十二候には「初候」「次候」「末候」という3つの期間(候)を設け、それぞれの期間の季節感にマッチした季語が割り当てられています。

例えば、この立夏も七十二候に当てはめると3つの期間(候)に分けることができます。ウフ

初候(5月5日頃~9日頃):蛙始鳴(かわずはじめてなく)

 意味:蛙が鳴き始める

蛙始鳴とは?

「蛙」「始」「鳴」の言葉に解体すると理解しやすいのですが、蛙とはあのピョンピョンと跳ね飛ぶカエルのことです。

蛙と書いて「かわず」と読んでいますが、これは間違いなどではなく、蛙の昔の呼び方であり、もしくは歌を詠む際に用いる言葉になります。

以上をまとめると「蛙が鳴き始める時期」という解釈になります。

日本の古来の蛙と言えばやはり雨蛙(アマガエル)ちゃん、もしくは山雨蛙「ヤマアカガエル」がまず頭に浮かんできます。

この雨蛙は5月〜6月が繁殖期になり、この時期、オス蛙がゲロゲロと鳴きわめき、メスに自分の存在を知らせます。こうしてメスを誘い出し交尾をします。

日が沈み出した頃、夜の田んぼに行ってみると「うるさいいんじゃぃ!このアホが!!」‥というくらい大音量の合唱を聞くことができます。

子供の頃によく歌わされた「蛙の合唱♪」という歌がありますが、あの歌、なんでも19世紀にドイツ童謡として作曲されたそうです。知ってましたか?

現今に至っては日本でスッカリと定着した日本文化ともいえる歌であり、そう考えるとある意味、この時期の季語といえるものでありんす。

次候(5月10日頃~15日頃):蚯蚓出(みみずいづる)

 

 意味:蚯蚓(ミミズ)が地上に這出る

蚯蚓出とは?

カタカナで「ミミズ」と書くことが多いため、あまり見ることのない漢字ですが、蚯蚓とは湿った土の中にいるあのプニョプニョとした「ミミズさん」のことです。

ミミズは春先にはまだ地中に居て、初夏になると地上へ這い出てきます。

なお、「蚯蚓鳴く」という言葉がありますが、これは秋の季語になります。秋の夜には地中からジぃ〜という音が聞こえることがありますが、これは螻蛄(おケラ)が出している声です。その螻蛄の声をミミズの鳴き声とした例えです。




末候(5月16日頃~20日頃):竹笋生(たけのこしょうず)

 意味:筍(たけのこ)が生えて来る頃

竹笋生とは?

「竹」「笋」「生」の言葉に解体すると理解しやすいのですが、「笋」とは「たけのこ」と読み、これはすなわち旬の食べ物としてスーパーでよく見かける「竹の子」のことです。

中国では「笋」と書かずに「竹笋」と書きます。まとめると竹林で竹の子の姿が見られる頃(生え始める頃)などと解釈されます。

竹の子は、わずか1週間も経たないうちに1m以上まで成長し、60日ともなれば測ることができないほど、見えあげるくらいの高さにまで成長します。

このような勇ましい成長ぶりを見せる竹の子は「生命力の源」と例えられれ、初夏のシンボルとされています。

中でも日本が原産とされる真竹は、この時期に発芽し、5月〜6月の間に食べ頃を迎えます。

【「立夏」】はいつから?意味・由来(起源)を…ヘィ、知る?|二十四節気

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