【2023年】「大暑 」はいつから?意味・由来(起源)・食べ物(行事食)・行事(風習)など|二十四節気

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梅雨が明け、暑さが日増しに強まる最中、いよいよ夏一番の暑さを記録する時期がやってきます。

ガリガリ君を4本一気食いド頭ズキぃ〜ン!の季節の到来です。そぅ、このガリガリ君ド頭ズキぃ〜ン!の季節こそが大暑です。

以下では、この「大暑」の読み方や意味・由来と、併せて小暑の旬な食べ物(行事食)や行事・風習をご紹介しています。

目次

大暑の読み方

「大暑」は「たいしょ」と読みます。

二十四節気は中国由来の言葉なので、すべて音読み+音読みの熟語となっています。

大暑とは?

大暑とは、二十四節気・七十二候の「立春」から始まる春の節気の12節(12番目)のことを指します。

また、二十四節気を二分した各12節気のうちの「正節(せいせつ)」を除いた「中気(ちゅうき)」に属します。

大暑の前の節気は「小暑(しょうしょ/7月7日頃)」で、小暑から数えて15日目くらいとなる7月23日頃が大暑です。

大暑の後の節気は「立秋(りっしゅう/8月8日頃)」になります。

大暑は夏の最後の節気なのでありんすよ。

ところで・・「二十四節気」とは?

二十四節気とは、1年を24つ分けて、それらを1つ々々を「節気」と定めて。その節気に季節を司る言葉を付したものが二十四節気です。

1年を夏至と冬至の2つに分け、さらに春分と秋分の2つに分けて4等分とします。(二至二分)

  • 365日÷4=91.25日

二十四節気はこの二至二分を基軸としています。

そして、それぞれの中間に立春、立夏、立秋、立冬を入れて8等分したのが、約45日間ずつの「八節」です。

  • 365÷8=45.625日

さらに、八節を約15日ずつに3等分したものが二十四節気です。現行の二十四節気は、立春、立夏、立秋、立冬が各季節(四季)の先頭に来るように配置しています。

二十四節気は、中国から日本に伝来した生粋の中国文化ですが、中国と日本の時節(いわゆる季節感。動物・植物・気象など)が異なるため、日本では江戸の改暦(1842年/天保改暦)を経て、明治の改暦を経ながら日本の季節感いわゆる物候(ぶっこう)に沿わせるように改訂されています。

節気は各月に2つ存在し、毎月、「節」と「中」の節気が交互に来るようになっています。

「節」は「正節(せいせつ)」とも言い、「節気」とも呼ばれます。各月の前半に配置されるのが、この節です。

「中」は「中気(ちゅうき)」とも言い、略称で「中」とも呼ばれます。

現行の二十四節気は中国の太陰暦(月を参照した暦)を補完する目的で、逆の発想で太陽を参照して作暦されていますので、現在の太陽暦(グレゴリオ暦)に至っても、極度に形態を変えることなくそのまま使用され続けています。

大暑の節気(期間)はいつからいつまで?

大暑の前の節気は「小暑(しょうしょ)」で7月7日頃〜7月22日頃までです。したがって大暑は、新暦(現在の太陽暦)で言えば7月23日頃を指します。

もしくは7月23日頃から始まる節気(期間)を指します。大暑の場合はその次の節気である「立秋(りっしゅう)」の前日までとなる「7月23日〜8月7日頃までです。年によっては1日前後します。

大暑とは「特定の日」を指すのではない!

二十四節気は半月単位で節気が区切られています。したがって厳密に言えば「大暑の節に入る日」を意味します。

半月とは約15日になりますので、このどこかで大暑の節気で解説されているような季節感を感じて、本格的に大暑の節気に入ったことを意味します。

もちろん、世間一般では特定の日が節気の境目として、特定の日のみが言葉で交わされる感は否めません。しかし、それが世間通念上まかり通っているのも事実であることから、完全な間違いとは言い難いものがありんす。

ただ、これは本来は正式ではないということを理解しておきたいところです。

大暑は旧暦ではいつ?

大暑を旧暦で表記すると、6月最初の節気「六月節(未月の正節)」の次の節気となる「六月中(未月の中気)」であり、具体的には六月上旬頃になります。

「大暑」の次の節気である「立秋」が「七月節(申月の正節)」となります。

大暑の前の節気は、「小暑(しょうしょ)」で6月最初の節気となる「六月節(未月の正節)」になりんす。

現行の定気法では太陽が黄経約120度の点を通過したあたりになります。

定気法とは?

定気法とは、1844年(天保15年/江戸時代後期)の天保暦より使用された暦法であり、太陽が黄道を15度ずつ進むたびに節気を設けた暦法になります。それまでの平気法を改訂した暦法です。

節気間の日数は毎年差異が生じることから、旧暦2033年に9月と10月がなくなってしまうなど大きな問題に直面しています。

大暑の2023年・2024年・2025年の日はいつ?

  • 2023年の日本の大暑の日は7月23日(日)です!
正確な時間(UT基準)日本の大暑に日にち中国の大暑の日にち
2023年7月23日01:507月23日7月23日
2024年7月22日07:447月22日7月22日
2025年7月22日13:297月22日7月22日
2026年7月22日19:127月23日7月23日
2027年7月23日01:047月23日7月23日

※参照先:「ウィキペディア」




「大暑」の言葉の意味や由来とは?

ザっくりと一言で意味合いを言うと、「1年内でもっとも暑い頃」となります。

「太陽の光は容赦無く照り続け、地表の温度はさらに増し、厳しい暑さが続く頃」です。

連日、昼間は30度以上、夜でも25度以上の暑さが続き、夜は連日のようにまさに熱帯夜です。

オマケに寝ていると蚊(か)が耳元で「ブぅ〜ン」と小うるさく近寄ってきて、バチンっ!と引っ叩けば自分の顔面を強打して、蚊に刺される前に己のクソな顔面が腫れ上がる始末‥などと何かとウっとうしい季節でもありんす。

また、蝉公が盛んに鳴き始める頃でもあり、蝉公の声と蒸し暑さが相乗効果を発揮して、余計に蒸し々々と、蒸し暑さを肌身に感じる季節でもありんす。

二十四節気は中国の華北地方で作られた暦であることから、日本の季節感に合わせると本来、大暑のような節気が1つや2つと続いても良いような気もします。

このような暑さを凌ぐために人々はウナギなどの栄養価の高い食べ物や、八朔(はっさく)などの清涼感ある果物を口にして暑気を払い、一夏を無事に乗り切る方法を考え出しています。

現在ではこれら先人の知恵の結晶と言うべきものを風習として受け継いでいます。

暑さだけではなく台風や夕立が多い時期でもある

大暑と言えば1年内でもっとも暑い日を意味するように思われがちですが、大暑の頃、確かに暑さはMAXですが、時折、激しい夕立や台風が襲来する時期でもありんす。

時には夕立のような大雨がドシャっと降り注いで大地はさらに潤い、その一方で土砂崩れなどの災害が勃発する時期でもあります。

大暑は小暑の引き合いによって生まれた言葉

大暑が「1年でもっとも暑さが厳しい頃」を示すのであれば、その前の気象の経過を量った適切な言葉としては「これからだんだん暑くなる頃」が相当します。

すなわち、これが小暑にあたります。

これら小と大の漢字を用いてうまく季節感を表現しています。

大暑と小暑の対照的な言葉が「小寒」「大寒」

大暑と小暑は、夏の季節の暑さの度合いを示した言葉であるのに対して、冬にも寒さの度合いを示した言葉がありんす。

その言葉となるのが、「小寒(しょうかん)」と「大寒(だいかん)」です。

小寒が、だんだんと寒さが肌身に染みる頃であるのに対し、大寒は1年でもっとも寒い時期、本格的な真冬の寒さを迎えた頃を意味します。

ところで‥‥

他にも「大・小」を用いた節気が、もう1セットありますが、ご存知ですかぃ?

そうです。「小雪」と「大雪」です。

大暑の頃が熱い理由

大暑の時期はちょうど、夏の高気圧が日本列島の上空に到来し、連日のように強い日差しが降り注ぎます。

かつて日本では夏でも服装に厳しく、Tシャツというものが無かった時代、「六月無礼」という言葉も出てくるぐらい、陰暦6月は涼しい格好をしても特別に許される季節とされていたのです。

夏至の日が1年でもっとも昼が長いのになぜ大暑の方が暑いの?

理屈で考えると夏至は1年のうち、もっとも昼時間の長い時期です。太陽の照射時間が長ければ長いほどその分、暑さというものは上昇しそうな気もします。

にも関わらず、大暑の方が暑いとされています。

この理由は地球の地軸が斜めに約23.44度傾いているためです。

しかし、夏時期は遠日点(えんじつてん)と言って、地球は太陽からもっとも遠い位置にいます。なのに、うだるような酷暑が連日のように続きます。

実は、夏時期の地球を例にとると、北半球が太陽を向いているので暑いのです。

夏至の頃に温められた地熱が、大暑の頃になってようやく伝わってきます。

また、大暑の頃には太陽の南中高度も70度前後あることから、日照時間もまだ長く、地熱と太陽光のダブルパンチ(相乗効果)によって余計に暑さが増しているというワケでなんでありんす。

中国の大暑時期と日本の大暑時期はズレている

中国は新暦で言えば7月がもっとも暑い時期ですが、日本において1年内でもっとも暑いとされる時期は気象上、8月です。(本州の例)

これはすなわち、大暑の時期が約1ヶ月ズレていることを意味し、日本の季節感で例えると立秋の頃が本来の大暑になります。

大暑の暦便覧(こよみ便覧)

『暑気いたりつまりたるゆえんなれば也』

「大暑」とは、「大きい暑さ」と書いて「酷暑(ヒドい暑さ)」「厳しい暑さ」「極暑」と言う意味合いになりんす。

大暑は、二十四節気・第12節で集録されている言葉でもあり、「大きい暑さ」と言うだけあって1年で、もっとも暑い時期になります。

以上、『暑気いたりつまりたるゆえんなれば也』の意味とは、「暑気(しょき/夏の暑さや熱気)が四方にまで至るゆえに、この茹るような(うだる)ような暑さが今ここにある」のような意味合いになりんす。

暦便覧とは?

暦便覧とは、正式には「こよみ便覧」と書き、「こよみべんらん」と読みます。

この書物は、1787年(天明7年)に江戸で出版された暦の解説書であり、 太玄斎(たいげんさい)という人物が著した古書物です。

太玄斎というのは名前ではなく「号」であり、本名は「松平頼救(まつだいら よりすけ)」と言います。

松平頼救は常陸宍戸藩の5代目藩主でしたが、隠居して嫡男・頼敬に家督を譲った後、太玄斎を称しています。

大暑の季節感・時節

大暑の季節感や時期を示す最適な言葉としては、「うだるような暑さや熱気」「熱射病」「日射病」「脱水症状」「夏バテ」「土用の丑の日」「アスファルト上にモヤっとした陽炎(かげろう)ができる」「ガリガリ君5本一気」「女の子の薄着姿が暑くも熱い」「ギンギンに冷えたビールがうまい!」「バーベキュー」「ビアガーデン」「クソうるせぃ蝉の声」‥などが挙げられます。

連日のように続く、陽炎が立つほどの猛暑、熱射病や日射病、脱水症状、夏バテなどで倒れる人が続出する中、なんとかこの暑さに対抗しようと人々は知恵をふりしぼって、バーベキューや花火大会、虫取り、自由研究、川遊び、海水浴に出かけて楽しく過ごす方法を考えます。

暑さにもだえ苦しむ季節でもありながら、夏休みや暑くも熱いビーチでの一夏の恋‥などを始めとした、たくさんの思い出が作れるイベントや行事が催される季節でもありんすよ。こホンっ!

また下記の七十二候でも説かれるように桐の花が実を結び、時折降る夕立などにより、湿気を帯びた土は地熱を放出し、さらに蒸し暑さが増す頃でもありんす。

大暑の七十二候

「七十二候」とは?

二十四節気をさらに72に分割した「七十二候」と呼ばれる暦法もありんす。

七十二候は二十四節気をさらに細分化し、日本の風土に合わせた各季節においての気象や動植物の変化を分かりやすく解説しています。

したがって二十四節気が抽象的表現の暦であるならば、それをもう少し具体的にしたものが七十二候ということになりんす。

七十二候には「初候」「次候」「末候」という3つの期間(候)を設け、それぞれの期間の季節感にマッチした季語が割り当てられています。

例えば、この大暑も七十二候に当てはめると3つの期間(候)に分けることができます。ウフ

初候(7月23日頃~27日頃):桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)

 意味:桐の実が生り(なり)始める頃

桐始結花とは?

桐は古代中国では神聖な樹木として扱われていました。日本においても同様にタンスや座敷テーブルなどの家具や桐箱などの生活用品として桐材が用いられてきた歴史があり、それを証明するかのように500円玉のモチーフにもなっています。

次候(7月28日頃~8月1日頃):土潤溽暑(つちうるおいてむしあつし)

 意味:土が潤って湿り気を帯び、蒸暑くなる頃

土潤溽暑とは?

土が潤うと湿り気を帯びて、それが地表へ出てきて草むらを通過すると夏の匂いになります。それを肌身に感じると蒸し風呂に入ったかのように急に蒸し暑く感じます。熟女とは、まさに蒸し‥おっと、溽暑(じゅくしょ)!!とは、まさにその湿気を帯びた蒸し暑い様子を表現した言葉です。

末候(8月2日頃~7日頃):大雨時行(たいうときどきにふる)

 意味:時々、大雨が降る頃

大雨時行とは?

夏時期は太陽の日差しが強い上に連日のように猛暑を記録しますが、時に急な大雨や夕立が多発する時期でもあります。

熱せられた土壌に大雨が降り注ぐと、さらに蒸し々々と蒸し暑くなり、夏の匂いが立ちこめんす。

大暑の期間中の行事(イベント)・風習

暑中見舞い

「暑中見舞い」とは何かご存知ですか?

スマートデバイスが発達した現代においては、若年者層を中心に暑中見舞いを出す機会は少ないと思います。

暑中見舞いとは、同じ酷暑のもと、相手を思いやって親交を深めるための挨拶状のことです。

小暑や大暑の頃、年内でもっとも暑さが増します。この頃になると注意しなければならいのが夏バテです。

夏バテになると食欲が失せ、やる気が減退し、動くことさえままならなくなります。そして最悪事態となるのが衰弱死です。

暑中見舞いを贈るのは梅雨時期を避ける!

近年では、梅雨時期からすで暑中見舞いの贈答品を店頭に並べている様子が散見されますが、暑中見舞いは梅雨明け〜立秋(8月7日頃)までに贈るのがセオリーのようなものです。

立秋を過ぎてしまった場合は「残暑見舞い」!

仮に立秋を過ぎてしまっても「残暑見舞い」として贈る方法もありんす。残暑見舞いは元来、処暑(8月下旬頃)までに出すのが通例です。

しかしながら、現今、気象の変化が著しいこともあり、9月に至ってもまだ暑さが、たなびいているような感も否めません。

そんな時は気象状況を見極めながら、白露(はくろ/9月初旬頃)までなら贈っても違和感はないと思います。

暑中見舞いの「暑中」とは小暑と大暑を意味した言葉?

暑中見舞いの「暑中」とは、「1年でもっとも暑さが厳しい頃」を意味します。

「暑中」が用いられる期間

暑中を暦上で示すと夏の土用期間(7月20日頃~8月7日頃)となる約18日間、もしくは小暑から大暑までの約30日間(7月7日頃〜8月6日頃)を指します。

三伏

「三伏」とは、「さんぷく」と読み、これは陰陽五行説から誕生した夏時期に設けた区分の1つです。

かつては暑中見舞いを送る際、冒頭に「拝啓 三伏の候」などと書き記したのですが、現在では暑中見舞いの時候の挨拶に「三伏」と書くことはあまりありません。おそらく見る機会はごく稀でしょう。ほとんど「盛夏」と書くのが通例ですから。

三伏には以下のような3つの節に区切られています。

  1. 「初伏(しょふく)」
  2. 「中伏(ちゅうふく)」
  3. 「末伏(まっぷく)」
初伏とは?

夏至から3番目の庚(かのえ)の日を指します。

中伏とは?

夏至から4番目の庚(かのえ)の日を指します。

末伏とは?

立秋から1番目の庚(かのえ)の日を指します。

以上、これらを含めて「三伏」と言います。これら三伏の日は、元来、旅行、種まき、療病を忌む日でもありんす。

現代風の三伏の意味

三伏は陰陽五行説で誕生した言葉ですが、現代風に意味合いを唱えると「酷暑の候」を指し示すものであったり、はたまた、「真夏日」を示すものであったりと、総じて真夏日を表した季語としての意味合い濃いです。

極稀に暑中見舞いに「三伏の候」という言葉が書き記されていますが、これはまさに真夏日を示した言葉です。

陰陽五行説における三伏の意味

陰陽五行説の教課では、庚は金気、夏は火気、金は火に伏すると説かれます。

金とは五行説における「秋」を意味し、火は「夏」を意味します。

金気は「秋の気」を意味し、これは秋の気配のことを指し、すなわち、火である夏の酷暑に金気(秋)が隠れることということを説いています。

夏祭り

初夏から秋前にかけて日本の各地では以下のような夏祭りが行われています。

YOSAKOIソーラン祭

弘前ねぶた祭(青森)

  • ねぶた祭(青森)※東北三大祭
  • 竿燈まつり(秋田)※東北三大祭
  • 七夕まつり(仙台)※東北三大祭

桐生八木節まつり(群馬)

おわら風の盆(富山)

わらじ祭(福島)

飯田灯籠山祭(石川)

郡上おどり(岐阜)

  • 神田祭(東京)※江戸三大祭※日本三大祭
  • 深川祭(東京)※江戸三大祭
  • 山王祭(東京)※江戸三大祭

祇園祭(京都)※日本三大祭

  • 天神祭(大阪)※大阪三大祭※日本三大祭
  • 愛染祭(大阪)※大阪三大祭
  • 住吉祭(大阪)※大阪三大祭

阿波踊り(徳島)

よさこい祭(高知)

しゃんしゃん祭(鳥取)

博多どんたく(福岡)

博多祇園山笠(福岡)

長崎くんち(長崎)

エイサーまつり(沖縄)




ブタちゃん蚊取り線香

蚊取り線香と言えば、縁側でブタちゃんの形をした可愛い〜ぃ蚊取り線香を置いてウチワでパサパサと仰いでいる姿が夏の風流というものです。

この描写はあらゆるところで見かけることができます。

しかし、一体なぜブタちゃんの形をしているんでしょう?

あなたは、こんな疑問を抱いたことは一度もないですか?

蚊取り線香がブタの形をしている理由ってなに?

愛知県のとある養豚業者が夏時期にブタに蚊が止まるため、駆除に四苦八苦していたところ、ヤケクソで土管に蚊取り線香をシコタマぶち込んで使い始めたところ、意外にも効果を発揮します。

ただ、土管だと煙が大量に出ることから少しずつ、土管の口を狭めていったところ、不思議なことにブタの形に似てきたという話です。

後日談として、この蚊取り線香を常滑焼で家庭用サイズに焼き上げて売りに出したところ、予想外に好評を博し、以来、現在のように夏時期になるとホームセンターなどの店頭に並んでいる姿が恒例になっています。(筆者もお気にのを1つ持っています♡)

風鈴

初夏を迎えた頃、ホームセンターやスーパー、近くの雑貨屋などでは、風鈴を見かける機会が増えます。現在の風鈴はアニメキャラや可愛いイラストが描かれたガラス製の風鈴が人気ですが、風鈴にも以下のような歴史があり、起源というものがありんす。

風鈴の起源は中国とされ、中国では唐の時代の占風鐸(せんふうたく)というものが起源とされています。

占風鐸とは、竹林の東西南北に風鐸(ふうたく)を吊るし、風鐸が出す音で吉兆を占ったものが占風鐸です。

他にも中国では魔除けのためにこの風鐸を軒先に吊るしていたことも明らかにされており、この文化が日本へ仏教とともに伝来したが、現今の日本の風鈴の起源です。

風鈴の音がなる仕組み

風鈴を下から覗き見れば分かりますが、舌(ぜつ)と呼ばれる舌の形に似たようなヒモが付いた部品が垂れ下がっています。この舌が風にあたると揺れて外側を覆う鐘と触れ合い独特の心に染み渡る清涼感満載の音が生じるのです。ウフ

風鈴を吊るす場所

一般的に風鈴は洗濯竿の端っこや、窓の庇の下に付けたりする例が多く散見されますが、例えばエアコンの風が出るあたりや、室内の風あたりが良い場所に吊るすことで清涼感が得られます。

日本各地の風鈴一覧

南部風鈴

日本の風鈴と言えば、まず、南部風鈴の名前が出てくるおどメジャーな風鈴です。

南部鉄器から派生して誕生した風鈴です。

千里の彼方まで響き渡りそうな残響という部分に関してはズバ抜けています。

津軽びいどろ風鈴

津軽のびいどろ(ガラス)を用いて作られた風鈴です。綺麗かつ清涼感あふれる花柄模様が特徴的です。

越前焼風鈴

福井県の工芸品です。格調高い重厚な音を響かせます。ちなみに日本各地には焼き物がの窯元(かまもと/産地)がありますが、それらの窯元からも焼き物を利用した風鈴が売り出されています。

高岡風鈴(富山県)

富山県の工芸品です。

格調高い、透き通った清涼感あふれる伸びのある音色を響かせます。

江戸風鈴

江戸の工芸品として今日においては浅草寺の「ほおずき市」にて、ほおずきと一緒に売られている姿が夏の風物詩にもなっています。

江戸風鈴はガラスを用いて、季節の花や風物詩をガラスに描いたものが特徴です。

ガラス同士が触れ合うカランカランと涼しい音がします。

駿河竹千筋細工風鈴(たけせんすじ)

静岡県の工芸品です。南部風鈴を細い竹ひごで覆ったオシャレな風鈴です。見た目から清涼感が得られます。

備前焼風鈴

岡山県の工芸品です。南部風鈴と双璧を成す風鈴の窯元です。「日本六古窯」に1つにも数えられます。

風にあたると心にまで響き渡るように透き通るような音を響かせます。

琉球ガラス風鈴

沖縄県の工芸品です。清涼感あふれるガラス素材を用いて作られた風鈴です。常夏の沖縄らしく、清涼感あふれるカラフルふるふるコノヤロー的な風鈴です。

琉球ガラス風鈴の最大の特徴は色もそうですが、デザインとして気泡がガラスの中に取り込まれているとうところです。ウフ

卓上タイプの風鈴もある!

吊るす場所がない場合や、身近に風鈴の清涼感あふれる音を楽しみたい方向けに便利な卓上タイプの風鈴もあります。

厳島管絃祭

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「厳島管絃祭(いつくしまかんげんさい)」とは、海上に立つ大鳥居で有名な宮島・厳島神社にて旧暦6月17日の夜(現在の7月中旬〜8月上旬頃)に執り行われる神事です。

「日本三大船神事」にも位置付けられる厳島神社最大の神事になります。午後4時から斎行されます。

厳島神社では正月に開催される御神衣献上式(ごしんいけんじょうしき)から、12月晦日の鎮花祭まで様々な神事が斎行されますが、この管絃祭は厳島神社の数ある祭礼の中でも最重要の位置付けを成すものです。

管絃祭の由来は京都御所や貴族の邸宅内に築かれた庭園の池や川で行われていた管弦舟遊びを、平安期に平清盛が厳島大明神を盛大に祀り立てる目的で京都から持ってきたものです。

管絃祭で使用される楽器の種類は笛や(しょう)などの管楽器を中心として太鼓などの打楽器、琵琶や琴などの弦楽器(げんがっき)….etc。

これらの楽器を3隻の船(御座船)に乗せて瀬戸内海の夜の海上で、仄かな明かりと月明かりの下、ドラマチックに奉奏されます。

花火大会

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7月後半〜8月初旬にかけて日本全国の水辺や海辺にほど近いスポットでは花火大会が開催されます。

熱田祭花火大会

熱田祭の花火大会は熱田祭の中のイベントの1つです。

熱田祭は例年6月5日に斎行される神事であり、平安時代から続く伝統ある行事になります。

メインの見どころとなるのは、無数の提灯に彩られた5隻の巻藁舟(まきわらぶね)と花火大会です。

宮島厳島神社花火大会

正式名を「宮島水中花火大会」と言い、厳島神社の沖合、大鳥居の付近で毎年8月中旬〜下旬の間の1日間を費やして行われる花火大会です。

「日本の花火大会百選」の1つにも数えられ、名前のとおり、大型の水中花火の打ち上げが大きな見どころとなります。

 日本の花火大会百選

伊勢神宮花火大会

正式名を「伊勢神宮奉納全国花火大会」を言い、例年、7月中旬の海の日を含む連休の土曜に行われます。

開催場所は、外宮付近となる宮川下流畔(三重県伊勢市中島)であり、通称「宮川の花火」として広く知られています。「日本三大競技花火大会の」1つでもあります。

日本三大競技花火大会・一覧
  1. 土浦全国花火競技大会(茨城県土浦市)
  2. 全国花火競技大会(大曲の花火)(秋田県大仙市)
  3. 伊勢神宮奉納全国花火大会

隅田川花火大会

隅田川花火大会は、毎年7月最終土曜日に開催される江戸時代より続く伝統ある花火大会です。江戸時代より「両国の川開き」と呼ばれ、両国橋上流で行われていましたが、昭和36年にインフラ整備の関係で打上場所が隅田川のさらに上流へ移動し、打上会場も2ヶ所となっています。

打上会場・一覧
  1. 「東京都の隅田川沿い(台東区浅草(右岸)」
  2. 「墨田区向島(左岸)周辺)の河川敷」

以上の2カ所で行われています。

毎年8月に開催される江戸川区花火大会と併せて「東京二大花火大会」の1つに数えられています。

全国高等学校野球選手権大会

朝日新聞社と日本高等学校野球連盟(高野連)が主催する通称「夏の甲子園」「夏の高校野球」のことです。兵庫県西宮市・阪神甲子園球場にて毎年8月に行われます。

甲子園へは日本全国の選抜された高校のみが出場できることから、地方大会がまず、各地方で6月中旬から7月下旬に行われ、優勝した1校、もしくは優勝校・準優勝校の2校が甲子園への切符を手にすることができます。タッちゃん…南を甲子園に連れてって

大暑の日(期間)の季語

大暑で使用される有名な季語一覧

「三伏」「夏の土用」「盛夏」「極暑」「酷暑」「猛暑」

これらは晩夏を意味する代表的な季語です。それと忘れていけないのが、「小暑」「晩夏」そのものが季語だということです。ウフ

「三伏(さんぷく)」

意味:上述したように「初伏・中伏・末伏」からなる三伏のこと。時候の「三伏の候」は暑中見舞いの挨拶言葉に、かつてはよく用いられた。

「夏の土用」

意味:土用は1年に4回あるがそのうちの夏の土用こと。夏の土用にはウナギを食べることで知られる。土用とは季節の節目を意味する言葉でもあり、土用の日は土いじりをすることを控える。

「濁署(じょくしょ)」

意味:日本の夏特有の蒸し暑き夏のことを言う。梅雨明けの脂汗が額から流れ落ちる蒸し暑さ。夏の土用の日も同じような蒸し暑さを感じずにはいられない。不快な感じを物語る言葉。

「炎暑(えんしょ)」

意味:夏真っ盛り。燃えるような暑さが広がる。極暑との違いは炎暑はギラギラと炎えるような太陽光を肌身に感じる。

「灼くる(やくる)」

意味:常夏のような一向に夏が終わらない気配を言い述べた言葉。浜辺やアスファルトと素足で歩くと焼けるように熱く、真夏の太陽光の激しさを物語る。

「夏深し(なつふかし)」

意味:夏真っ盛りの土用の頃を示した言葉。土用が過ぎ、ようやく夏が過ぎ去ることを心の奥底で実感し、儚げに思っている。

「夏の果(なつのはて)」

意味:「果て」という言葉を夏に付すことで暑く苦しかった夏に哀愁を漂わせる心情を示した言葉。

「秋近し(あきちかし)」

意味:夏も終わりに近づき秋がもう手の届くところに来ている様子。秋を待つ心情を強く示した言葉。

「水無月尽(みなづきじん)」

意味:陰暦6月の晦日のことをこう言う。この日を境にして夏が終わり明日から秋を迎える。

「秋を待つ(あきをまつ)」

意味:夏の終わり、暑さに飽きて、いよいよ秋本番を愛おしく思う今日の心。

「夜の秋(よるのあき)」

意味:夏も終わりに近づくと夜は夏かと思えないぐらい涼しくなり、虫の声も聞こえ始めて秋を肌身に感じる。

「冷夏(れいか)」

意味:平年にと比較して気温が低い夏のこと。

夏のいち日(夏の日)

意味:夏休みで懈怠(けたい)に陥ったり、夏バテや熱射病などの病気が発生したりする一方で、何かとイベント行事が多く、愉しさに満ち溢れるのも夏の特徴。

盛夏(せいか)

意味:夏の最も暑い頃合い。小暑の終わりごろから大暑までを指す言葉。「盛夏の候」として時候の挨拶にも列する。

「晩夏(ばんか)」

意味:夏の終わり頃。心の中では夏の終わりを実感していながらも、一夏の恋のようにまだ覚めぬ暑さ(熱さ)は今もなお、残る頃。ウフ

「入道雲」

意味:入道雲は晴天の青空に浮かぶ雲は坊主頭に見えたという故事に倣い、故に入道雲と呼ばれています。入道雲は発達する雲であり、やがて黒雲に様変わりし、雨を降らします。雨が上がると急に涼しくなりますが、それでもまたもとの夏い暑の日々へもどります。

「土用あい」

意味:夏季の土用の頃に吹く涼しい北風のこと。俗に「土用半ばにはや秋の風」とも言われる。

「土用東風(どようごち)」

意味:土用の頃に吹く東風(こち)のこと。この頃、晴天を意味する雲ひとつとてない青空が続き、その頃に吹く東風であることから別名で「青東風(あおごち)」とも呼ばれる。

「朝凪(あさなぎ)」・「夕凪(ゆうなぎ)」

意味:朝と夕の陸風と海風が入れ替わる頃合いを示した言葉。海岸と内陸の気温差が影響して朝〜昼は海岸から→内陸へ吹いていた風が、夕〜夜になると逆に内陸から→海へ向かう風に変わる。

「土用凪(どようなぎ)」

意味:夏の土用の頃、風がまったく吹かない日が幾日かある。これを土用凪と言う。主に瀬戸内海地域に見られる。土用凪と類似した言葉に「風死す」という言葉もある。

風死す

意味:夏真っ盛りの最中、突然、吹いていた風が止み、熱気と蒸し暑さだけが残り、如何ともしがたい状況のこと。やはり関西地方で多く使われる言葉である。




大暑の時期が旬の食べ物(行事食)

代表的な食べ物

うなぎ

夏の土用の丑の日には、古来、うなぎを食べる風習があります。

夏にうなぎを食べる風習は奈良時代にまで遡ります。

夏の酷暑が続くある日のこと、奈良時代の公家であり歌人として知られる「大伴家持(おおとものやかもち)」が、夏バテのためにゲッソリと痩せコケてしまった友人のために、なんとか精力を付けてもらおうとウナギ料理を馳走したのが始まりとされています。

江戸時代になると発明家で有名な平賀源内が、魚屋の知人から夏場にウナギが売れなくて困っている旨の相談を受けて、「本日、土用丑の日」と大きく書いた紙を店頭に貼り付けて売るように申し伝えたのが、現在の土用の丑の日にウナギ食べる風習の起源とされています。

ウナギは栄養豊富は間違い?!

現在まで通説では、ウナギは栄養満点で夏を越せるだけの体力をつけることができるとされています。

実際に鰻にはビタミンA・B群が豊富に含まれており、夏バテ防止効果や、食欲減退防止の効果があるとされますが、これは現在のように食べるものに満たされていない江戸時代の話であり、現在ではウナギ以外にもっと栄養価の高いものが普通に販売されています。

その典型例となるのがサプリメントなどのピル(いわゆる薬品)の類いのものです。

ウナギの生態を鑑みれば、冬眠することから冬に栄養分を体内に溜め込むことから、夏よりは、晩秋から初冬にかけてが旬時期とされ、この時期のウナギの方が栄養価で言えば夏よりはあるとされます。

そうめん

夏の季語となりうるほど夏を象徴する食べ物の1つに、そうめんがあります。

このそうめんには日本の3大産地があるのをご存知でしたか?

そうめん日本三大産地
  1. 「揖保乃糸(兵庫県龍野)」
  2. 「三輪そうめん(奈良県三輪)」
  3. 「小豆島そうめん(香川県小豆島)」

山奥や海岸に行けば流しそうめんをしているお店も散見されます。

一般家庭では、ガラスのどんぶり鉢に氷水をブチ込んでサクランボを投入し、カツオぶしと昆布で煎じて作った「つけ汁」に浸け込んで一気に唾液にまみれた薄汚い口内へ流し込みます。

地域によっては七夕の日にそうめんを食べるながら、素麺の麺を裁縫の針に見立てて、裁縫などの技芸が上達するように祈念しながら口内へブチ流ししていくようです。

ブチ流しとは?

「ブチ流し」とは、鼻穴から麺が飛び出すほど、クソ勢いよく素麺をすすり込んで速攻で胃袋まで素麺を到達させる技法のことです。このようなブチ流しの技法は鎌倉時代後期頃から見られる風習であり‥というのは冗談になりますがね。ふふぉっ

八朔(はっさく)

毎年、8月1日(正式には陰暦の8月1日)になると、八朔を食べる風習があります。

八朔とは八月朔日(ついたち/8月1日)を略した言葉です。

旧暦8月1日(現行の太陽暦では8月下旬頃)には、4月〜6月に田植えした稲に穂が生り始める時期であり、別名で「田の実の節句」とも呼称します。

稲穂と書いて田の実、田の実と書いて「頼み」に通じることから、人々はこの日、田の神を盛大にもてなすために早稲の穂(初穂)を神前に供し、それを人々に配って豊作を祈願する風習が残されています。

これを踏まえ、武士や公家の間にもこの風習が広まり、日頃から世話になっている人たちへ、日頃の感謝や今後の付き合いも兼ねた挨拶などの意味合いで品物を贈答する風習が生まれています。

八朔の起源

そもそもなぜ8月1日にこのような行事が定着したのかと言うと、もとをただせば江戸城に徳川家康公が入城した日だったのです。

家康は8月1日をめでたい日として、国の祝日にしてしまい、城内で相撲大会を開催しています。

現今においてもこの風習は各地に受け継がれ、全国の神社では8月1日頃になると奉納相撲が執り行われます。

なお、一説には鎌倉幕府の公式行事として、この日、諸大名や寺社勢力から刀剣や唐物、馬などを奉納する風習があったとされ、それがそのまま室町幕府に受け継がれ、それに家康公が倣ったとも云われます。

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トウモロコシ

  • 旬な食べ頃時期:6月~9月

あまり知られていませんが、トウモロコシはちょうどこの芒種の時期となる6月〜9月に旬な頃合いを迎えます。

トウモコロシはイネ科の一年生植物なので、タネを排出すれば枯死します。トウモコロシ”?…メイちゃん?

トウモロコシの種類はいくつかあり、私たちが普段、日常的に食しているトウモロコシとなるのが、「スイートコーン」という種類のトウモロコシです。

主要な栄養成分はでんぷん質。ほかに、ビタミンB1・B2、カリウム、たんぱく質、食物繊維などが含まれており、食物繊維は特に外皮に多く含まれています。

このためトウモロコシの外皮には、腸内コレステロールと結びついて体外への排出作用を促すため、血管をキレイにして、動脈硬化の予防に一役買います。

また、トウモロコシの黄色い色素はキサントフィルと呼ばれるものであり、血管を柔らかくする作用があります。

スイカ(西瓜)

「スイカ」は熱帯アフリカ原産のウリ科のつる性一年草です。漢字では「西瓜」と書かれます。スイカの由来は「西瓜」を中国語で読んだときに、北京語では「シーグァ xīguā→ スイカ」もしくは、広東語では「サイクワァ→スイカ」が訛りを経て「スイカ」に着地したと考えられています。

「西瓜」の由来は、中国の西側地方から伝来した瓜からきています。

スイカの収穫時期のピークは6月中旬頃〜7月いっぱいです。スイカの旬は6月中旬頃〜8月いっぱいまで。

たまに勘違いされる方がいますが、スイカには花があります。緑色を基調として黒の縦ストライプが入ったボーリングの球のような形のものは「果実」です。すなわちタネ。

スイカは苗を5月に定植させた場合、収穫時期である6月中旬頃〜7月にかけて黄色い可愛らしぅ〜ぃ♡花を開花させます。その実がスイカになるというワケです。

スイカの果肉は、なんとも言えない程よい甘味があり、そのまま食されます。タネは日本では捨てますが、中国では炒ったりして酒のツマミなどにして食べます。

生姜(新ショウガ)

生姜(ショウガ)は熱帯アジア原産のショウガ科の多年草であり、根茎部分が野菜や生薬として使用されます。

ショウガは実は大まかには2種類ありますが、ちょうどこの夏至の頃から8月頃にかけて出回るのが、新ショウガです。

新ショウガは辛味が下記の根ショウガに比べて穏やかであることから、寿司に付属するガリ(甘酢ショウガ)に使用されたりします。

一方、9月〜10月の秋口に出回るものが「根ショウガ」と呼ばれるものです。上掲の写真が「根ショウガ」になります。

辛味は根ショウガの方が強いことから、根ショウガは「すりおろし」て食されたります。

とうがん(冬瓜)

冬瓜(とうがん)は、インド・東南アジア原産のウリ科のつる性一年草です。ちょうどこの夏至の頃合いとなる6月下旬頃〜9月にかけて収穫され、同時に旬時期を迎えます。

収穫された冬瓜は、煮物や漬物、あんかけ、などにして食されます。種子は生薬として利尿作用を促したり、消毒薬に用いられます。

なお、冬瓜は秋の季語になっていますが、これは冬瓜の特徴の1つである貯蔵性が高いことに起因するものです。

貯蔵性が高いことから夏に成った実が、まだ秋口になっても見られるということを俳人たちが句で詠んだのが広まったのでしょう。




野菜・果物

枝豆

旬な食べ頃時期:6月頃~8月頃

大葉

旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃

ツルムラサキ

旬な食べ頃時期:6月頃~10月頃

茗荷(ミョウガ)

旬な食べ頃時期:6月頃~10月頃

トマト

旬な食べ頃時期:6月頃~8月頃

きゅうり

旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃

いんげん

旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃

にんにく

旬な食べ頃時期:5月頃~8月頃

ししとう

旬な食べ頃時期:6月頃~8月頃

唐辛子
  • 青唐辛子の旬な食べ頃時期:7月~9月頃
  • 赤唐辛子の旬な食べ頃時期:8頃~10月頃
ピーマン

旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃

パプリカ

旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃

夏秋キャベツ(高原キャベツ)

旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃

レタス

旬な食べ頃時期:4月~8月(夏)/11月~12月(冬)

さつまいも

旬な食べ頃時期:7月下旬頃~翌年2

ゴボウ(夏ゴボウ)

旬な食べ頃時期:4月頃~8月頃

メロン

旬な食べ頃時期:5月頃~7月頃

かぼちゃ

旬な食べ頃時期:6月下旬頃~8月頃

ゴーヤ

旬な食べ頃時期:6月下旬頃~9月頃

オクラ

旬な食べ頃時期:6月頃~8月頃

ズッキーニ

旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃

なす

旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃

さや隠元(いんげん)

旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃

パイナップル

旬な食べ頃時期:6月頃~8月頃

マンゴー

旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃

※石垣島では4月下旬から7月下旬
※沖縄本島では5月中旬から8月初旬頃

旬な食べ頃時期:6月頃~9月頃

スモモ

旬な食べ頃時期:6月下旬から8月中旬

魚類

あわび(夏あわび)

旬な時期:7月~9月頃

しじみ

旬な時期:7~8月頃(夏)/1月〜2月(冬)

まこかれい

旬な時期:7~9月頃(夏)/卵待ち12月〜2月

アジ

旬な時期:6~8月頃

※7月時期の鮎は「若鮎」と言われ絶品だと言われる。

鮎(アユ)

旬な時期:6月中旬~8月頃

スズキ

旬な時期:6月中旬~8月頃

こち

旬な時期:6~9月頃

オコゼ

旬な時期:5月中旬~7月頃

タコ(マダコ)

旬な時期:6~8月頃

スルメイカ

旬な時期:5月中旬~9月頃

アオリイカ

旬な時期:5~8月頃

※子イカは10~11月頃

ウニ

旬な時期:6月中旬~8月頃

キス💋

旬な時期:6~8月頃

産卵前の初夏から夏にかけてが脂がのって美味しい。 スーパーや市場に並んでるものは「シロギス」と呼ばれる。九州産の少しサイズの大きい「アオギス」という種類もある。

イサキ

旬な時期:6~9月頃

あなご

旬な時期:夏/6月中旬~8月頃・冬/11~12月頃

はも

旬な時期:夏/6月下旬~7月頃・冬/11~12月頃

イシモチ

旬な時期:夏/4~7月頃・冬/11~12月頃

大暑時期の季節の花

※以下、画像引用先:https://ja.wikipedia.org/

朝顔

朝顔はヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物です。現在、世界の中でも日本でもっとも新種改良が行われています。

朝顔は6月〜10月頃に開花する花です。小学校時代に自分の鉢をもらって朝顔を育てた記憶があるのではないでしょうか。

奈良時代末期に遣唐使が種子を薬として持ち帰ったのが、日本における朝顔の起源と伝えられています。平安時代には種子が和漢の薬草として認知されており、下痢や利尿剤としての効能があったそうです。

ひまわり

向日葵はキク科の一年草の植物です。漢字では向日葵のほか、日回りとも表記されます。

原産地は北アメリカ。開花時期は7月〜10月で7月下旬〜8月頃に見頃時期を迎えます。

向日葵の最大の特徴はまず高さ。3mくらいになるまで成長を続けます。それと大きな真っ黄きの花弁もそうですが、なんと!500個~3000個ほどの種子を実らせるということです。

この向日葵の種は現在、様々なものに利用されています。

種子は植物油として利用されたり、動物の餌、人間の嗜好品としても使用されます。

紫陽花(アジサイ)

  • 開花時期:5月下旬~7月

アジサイの名前の由来は不明とされていますが、一説には「藍色が集まったもの」を意味して、→「あづさい(集真藍)」になり、ここから時代を下りながら→「アジサイ」に着地したと言われています。

日本原産のアジサイは「ガクアジサイ」と呼ばれ、これを改良したものが現今に一般的に知られる「ホンアジサイ」です。

アジサイ鑑賞で有名なお寺が鎌倉にありますが、下記にご紹介しておきます。

バラ

  • 開花時期:5月~10月

現在のバラは品種改良や機材の発展により、四季咲きのものが多く、1年中見かけることができますが、本来のバラの開花時期は初夏です。

ホタルブクロ(蛍袋

  • 開花時期:5月下旬~7月

キキョウ科の多年草。多きな特徴はちょうどホタルが盛んに夜空を飛び交う、初夏から夏半ば前までに釣り鐘の形をした花弁を付けます。

関東地方では赤紫が多く、関西地方では白色の花弁を付けることが多いようです。

名前の由来は次のような諸説、語り継がれているようです。

  • 「子供が蛍を花弁の中に入れて遊んでいた」
  • 「蛍は夜が明けると、この花の花弁の中で過ごす」
  • 「火垂という提灯に形状が似ている」

ニッコウキスゲ

  • 開花時期:5月上旬〜8月上旬

ニッコウキスゲはキスゲ亜科の多年です。別名で「禅庭花(ゼンテイカ)」と呼称し、高原地帯に多く自生する花です。

5月上旬〜8月上旬に黄色の花弁を開花させます。

駒草(コマクサ)

コマクサはケマンソウ亜科コマクサ属の多年草の高山植物です。

高さわずか5㎝、花茎は10〜15㎝で淡紅色の花弁を外側に4個、内側に2個つけます。開花時期は6月下旬頃〜8月。

コマクサは高山地帯に生息し、他の植物が生長できないような土壌が砂利まみれでも生長できることから、「高山植物の女王」とも呼ばれている。

駒草の名前は、花の形が馬(駒)の顔に似ていることから由来が来ています。

オシロイバナ

オシロイバナとは、南アメリカ原産のオシロイバナ科の多年草または一年草で、日本へは江戸時代初期に渡来しています。

名前の由来は、種子には粉状の胚乳(はいにゅう)があることから、これが「オシロイ」の由来になっています。

夕方に開花して、芳香を漂わせることから、別名で「ユウゲショウ(夕化粧)」とも呼ばれまする。

根は利尿や関節炎の生薬として利用される他、葉は切り傷、たむし(体部白癬)の治療に用いられます。

開花時期は7月〜10月です。

カンナ

カンナは熱帯アメリカ原産のカンナ科カンナ属(Canna)に属する植物です。別名・橋本カン‥おっと、「ハナカンナ」!!

この花が変わっているのが、夏の炎天下の下でも平気で生き生きと生長します。

開花時期は、6月~10月中旬。

春に球根を植えると夏から秋にかけて特徴的な形状の花弁をつけます。

葉は、緑色のほか、枯れたような赤銅色の葉をつけるものもあります。

サルスベリ

サルスベリは、中国南部原産のミソハギ科の落葉性樹木です。別名は「百日紅(ひゃくじつこう)」。

名前の由来は漢字の「猿滑(さるすべり)」から来ているとされています。実際に樹皮が何回も剥がれ落ちて都度、生え替わ流のですが、生え替わった樹皮はスベスべと滑ることから、

樹木でありながら、桜のように花弁をつけます。開花時期は7月~10月。

野かんぞう(ワスレグサ)

野萱草(のかんぞう)は、中国原産のワスレグサ属 (ヘメロカリス属)の植物です。別名「ベニカンゾウ」。

開花時期は6月〜8月で、花弁の中心がオレンジ色でフチが黄色の花弁をつけます。

ワスレグサの名前の由来は、開花しても1日で花が枯れてしまうと考えられたため、この名前が付されています。

サギソウ

サギソウは、ラン科サギソウ属(Pecteilis)の湿地性の多年草です。開花時期は7月〜8月。別名は「サギラン」。

「サギソウ」の名前の由来は、唇弁(しんべん)が開いた時の形が、鳥のシラサギが翼を広げた様子に似ていることから由来が来ています。

山百合(ヤマユリ)

ヤマユリはユリ科ユリ属の多年生植物。日本原産のユリで北陸地方を除いた本州の近畿地方より北側地域の山地に分布する植物です。

ヤマユリは花弁が大きいために重さで弓なりになっている姿が最大の特徴です、花径は15〜18㎝もあり、これはユリ科植物の中で最大級のサイズを誇ります。

開花時期は7月〜8月。




大暑の時期(7月下旬〜8月初旬)の時候の挨拶

時候の挨拶とは?

時候の挨拶とは「じこうのあいさつ」と読み、これは挨拶状などの冒頭に書く文のことです。

例えばよく見る典型的な例が、「拝啓〜」と書いた後に続く文章です。

  • 一例:「拝啓、○○の候」or「拝啓、暑中お見舞い申し上げます」…etc

‥と、このような文章が時候の挨拶になります。

特に仕事の関係先や目上の方へのお手紙の冒頭には、きちんと時候の挨拶を入れたいとお考えの方もいるかもしれません。

「大暑」という言葉は、「大暑の候」「大暑のみぎり」「大暑の折」という形で、そのまま時候の挨拶になります。

例えば、「大暑の候(しょうしょのこう)」と言うと、次のような意味合いがあります。

  • 「毎日、暑くて夜もロクに眠れまへん。冷房代バカにならんから我慢」
  • 「いよいよ夏本番を迎えました」
  • 「海水浴に行くと女の子の水着姿が暑くも熱いHOTな季節になりんした」
  • 「いよいよ素麺をクソ勢いよくススり込む時期になりんした」
  • 「いよいよ扇風機を全開で回しながら、ア〜とか声を発して反響音を楽しむ時期になりんした」

そして、「拝啓 大暑の候、」という書き出しで、相手の安否・健康を気遣ったり、最近の気候や行事の話を続けたりします。

「拝啓」で始めたら、最後に「敬具」をお忘れなく!

大暑の候
  • 読み方:たいしょのこう
  • 意味:いよいよ1年でもっとも酷暑の時期、夏本番を迎えました。
  • 使用するに適した期間:7月下旬〜8月中旬頃まで

仲夏の候
  • 読み方:ちゅうかのこう
  • 意味:いよいよ夏半ばを迎え暑さが本格化する頃
  • 使用するに適した期間:7月初旬〜7月下旬頃まで

盛夏の候
  • 読み方:せいかのこう
  • 意味:夏の盛りもっとも暑い頃
  • 使用するに適した期間:7月初旬~8月上旬頃まで

猛暑の候
  • 読み方:もうしょのこう
  • 意味:猛々しいほど暑さが盛る頃
  • 使用するに適した期間:6月下旬~8月下旬頃まで

夏祭の候
  • 読み方:なつまつりのこう
  • 意味:夏祭り(盆踊り)で身も心もトキメキでキュンキュンとしちゃぅ季節になりました。
  • 使用するに適した期間:7月中旬~8月いっぱいまで
炎暑の候
  • 読み方:えんしょのこう
  • 意味:燃え上がるような真夏の暑さを感じる頃
  • 使用するに適した期間:7月中旬〜8月いっぱい

酷暑の候
  • 読み方:こくしょのこう
  • 意味:暑さがヒドく厳しい頃
  • 使用するに適した期間:7月中旬〜8月いっぱい

盛暑の候
  • 読み方:せいしょのこう
  • 意味:夏真っ盛りの常夏を感じる頃
  • 使用するに適した期間:7月1日〜8月いっぱい

厳暑の候
  • 読み方:げんしょのこう
  • 意味:厳しい暑さが連日続く頃
  • 使用するに適した期間:7月中旬〜8月いっぱい

烈暑の候
  • 読み方:れっしょのこう
  • 意味:烈はヒドく激しいを意味。したがってヒドく激しく燃え上がるような暑さが続く頃
  • 使用するに適した期間:7月中旬〜8月いっぱい

炎熱の候
  • 読み方:えんねつのこう
  • 意味:燃え盛る炎のような夏の暑さが厳しい頃
  • 使用するに適した期間:7月中旬〜8月いっぱい

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