「禾乃登」の意味・由来・読み方|【処暑(二十四節気)七十二候・末候】

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このページでは二十四節気「処暑」の七十二候・次候における「禾乃登」の意味・由来・読み方についてご紹介しています。

禾乃登の読み方

禾乃登は「こくものすなわちみのる」と読みます。

禾乃登とは?

禾乃登とは、二十四節気の「処暑(しょしょ)」をさらに3つの節気に分けた「七十二候」の第3節です。

72の節気を持つ七十二候においては「第四十二侯(第42番目)」の節気、「末候(まっこう)」にあてられた語句になります。

太陽の黄経は160度を過ぎた地点です。

処暑期間中のその他の七十二候の種類・一覧

初侯:綿柎開
次侯:天地始粛
末侯:禾乃登

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天地始粛の意味・由来

日本(略本暦)での解釈

「禾乃登」の意味は、「禾」「乃」「登」とに分解すると分かりやすくなります。

「禾乃登」の意味

「禾」の意味

「禾」とは、「のぎ」と読み、これは「芒(ぼう)」のことを意味し、米や麦などのイネ科の小穂の先端にある刺々しい針状の突起のことです。ちなみに「芒」は「芒(のぎ)」とも読まれます。

⬆️芒(のぎ)

知ってましたか?

「禾」の漢字の字体の由来は、穀物(こくもつ)の穂が垂れた様子を表現した象形文字からきています。

穀物の「穀」とは、「イネ」「アワ」「ムギ」「マメ」「キビ」「ヒエ」などのことを指し、現代日本においてはこれら5つの総称である「五穀(ごこく)」と呼ばれるものです。

詳しくは「禾」の上部の片仮名の「ノ」が穀物の垂れている穂をイメージしています。一方、「木」は茎と葉をイメージしているんすよ。

⬆️禾の漢字が成立したイメージ図

面白いのは「禾(のぎ)」の呼び方も、上記、片仮名の「ノ」と「木(訓読みで”き”)を組みあわせて「のぎ」としていることです。

そもそもこの七十二候の親的存在となる二十四節気が誕生したのが、今から3300年前の紀元前約1100年〜1600年の間とされ、その間となる1300年にに殷王朝によって漢字文字が考案されたと伝えられています。

「禾」も漢字文字であることから起源は中国・殷になりますが、漢字文字が成立した頃の殷王朝は華北にあり、その華北では当時、稲が栽培されておらず、アワが主として栽培されていたことから、一説ではアワの穂が垂れる様子を表現したのが「禾」の漢字の起源とされる説もありんす。

⬆️稲の花

⬆️稲(秋の収穫時期)

⬆️アワ

また、稲穂の「穂」は「禾に恵」と書きますが、解すると「穀物の恵み」となります。穀物(特に米)を主食とする私たち日本人にとって米の恵みとは、何にも代えがたい恵みとも言えます。

「乃」の意味

「乃」は接続の助字です。「すなわち」「そこで」「ようやく」「かえって」「乃至(ないし)」などの意味があります。

「登」の意味

「登」は訓読みで「のぼる」と読まれることがほとんどですが、他の読み方として「たか、ちか、とみ、とも、なり、なる、のり、み、みのる」とも読まれますが、ここでは「みのる」と読まれます。

すなわち、「登」とは「実る」の意味合いがあります。

以上、まとめると「稲が実り(登り)穂を垂らす頃」となりんす。

世界三大穀物

日本以外でも穀物は食料としてもっとも生産量が多く、すなわち世界中の人間の中心的な食料になります。

ちなみに世界には次のような三大穀物というものがあるのをご存知ですか?

  1. 稲(米)
  2. 小麦
  3. とうもろこし

穀物類の主成分

穀物類の主成分としては、ほぼ炭水化物といっても過言ではないのですが、たんぱく質や脂肪、アミノ酸も包含されています。

しかしながら大豆は「畑の肉」とも呼ばれるほど栄養バランスに優れ、植物性たんぱく質や脂肪を多く包含し、且つ、栄養価が豊富なため、今日、各家庭の食卓の上で調理されたものが並べられています。

大豆の注目すべき成分は、大豆のたんぱく質です。大豆のたんぱく質は我々人間の体内では作り出すことのできない必須アミノ酸を多く包含しています。

大豆が「畑の肉」と呼ばれるのは、ひとえに、この大豆のたんぱく質が肉に近い栄養価を持つため、肉が高価で手が出せなかった時代に肉の代わりに大豆を食していた名残りから由来がきているんす。

穀物の起源(穀物が初めて栽培された地域)

穀物が初めて栽培された地域は現在までで不詳とされていますが、穀物世界7大地域と呼ばれるものが存在し、驚くことに現在でもそれら7大地域は変わらないという事実です。

つまり、太古から現在まで脈々とその姿を留める形で継承されてきていることになります。

  1. 中国北部
  2. 中国雲南省〜東南アジア〜インド北部
  3. 中央アジア
  4. 近東
  5. アフリカ(サヘル地帯及びエチオピア高原)
  6. 中央アメリカ
  7. 南米のアンデス山脈

引用先:ウィキペディア


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中国(宣明暦)での解釈

中国における処暑の初候・第四十二侯の七十二候は日本と同様に「禾乃登」。読み方はこくものすなわちみのる」になります。

禾乃登の意味

禾乃登の意味は日本の略本暦と同様に「稲が実り(登り)穂を垂らす頃」になりんす。

処暑時期の中国の気候

中国は日本と約1ヶ月の季節のズレがあることから、中国では本格的に暑さが収まり、いよいよ実りの秋に入ったといえますが、日本の処暑の頃と言うとまだまだ残暑がある頃。

到底、秋とは言い難いものがありんす。

二十四節気は中国・中原地方の気候・気象に基づいて作暦されていますので、島国である日本とは当然、気候・気象条件が異なります。

日本に二十四節気が伝来したのが奈良時代後半。以来、できるだけ日本の気候・気象条件に合致するように幾度も改暦されていますが、この立秋や処暑の節気だけはさぞかし各時代の暦学者たちの頭を悩ませたのでしょう。その光景が目に浮かんでくるようです。

その結果、この現状を見れば分かるとおり、現今に至るまで改善されずにそのまま残る結果になっています。

天地始粛の日にち(期間)

  • 太陽暦:8月28日〜9月2日頃
  • 旧暦:七月中(七月の中気)

二十四節気と七十二候について

雑節について

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