ちょ〜っと、夜にでも縁側やベランダに出て耳を済ませておくんなせぇ。
虫の鳴き声が少し弱くなってきたのを感じやせんですかぃ?
特に夕方近くにお外へ出ると少しの肌寒さとともに、最近のネタ切れのサブさと共に財布のサブさも相重なり、冬の到来を身に染みて実感する今日この頃‥、ヒュぅ〜‥
‥と、いうワケで、以下では「霜降」の読み方や意味・由来と、併せて霜降の旬な食べ物(行事食)や行事・風習をご紹介しているわよ♡ ウフぅん
目次
霜降の読み方
「霜降」は「そうこう」と読みます。
二十四節気は中国由来の言葉なので、すべて音読み+音読みの熟語となっています。
霜降とは?
霜降とは、二十四節気・七十二候の「立春」から始まる春の節気の18節(18番目)のことを指します。
また、二十四節気を二分した各12節気のうちの「中気(ちゅうき)」に属します。
霜降の前の節気は「寒露(かんろ/10月8日頃)」で、寒露から数えて15日目くらいとなる10月24日頃が霜降です。
霜降の後の節気は「立冬(りっとう/11月8日頃)」になります。
ところで・・「二十四節気」とは?
二十四節気とは、1年を24つ分けて、それらを1つ々々を「節気」と定めて。その節気に季節を司る言葉を付したものが二十四節気です。
1年を夏至と冬至の2つに分け、さらに春分と秋分の2つに分けて4等分とします。(二至二分)
- 365日÷4=91.25日
二十四節気はこの二至二分を基軸としています。
そして、それぞれの中間に立春、立夏、立秋、立冬を入れて8等分したのが、約45日間ずつの「八節」です。
- 365÷8=45.625日
さらに、八節を約15日ずつに3等分したものが二十四節気です。現行の二十四節気は、立春、立夏、立秋、立冬が各季節(四季)の先頭に来るように配置しています。
二十四節気は、中国から日本に伝来した生粋の中国文化ですが、中国と日本の時節(いわゆる季節感。動物・植物・気象など)が異なるため、日本では江戸の改暦(1842年/天保改暦)を経て、明治の改暦を経ながら日本の季節感いわゆる物候(ぶっこう)に沿わせるように改訂されています。
節気は各月に2つ存在し、毎月、「節」と「中」の節気が交互に来るようになっています。
「節」は「正節(せいせつ)」とも言い、「節気」とも呼ばれます。各月の前半に配置されるのが、この節です。
「中」は「中気(ちゅうき)」とも言い、略称で「中」とも呼ばれます。
現行の二十四節気は中国の太陰暦(月を参照した暦)を補完する目的で、逆の発想で太陽を参照して作暦されていますので、現在の太陽暦(グレゴリオ暦)に至っても、極度に形態を変えることなくそのまま使用され続けています。
- 関連記事:
二十四節気 一覧表
- 関連記事:
二十四節気の意味や由来・覚え方と決めた方の起源を解説!
霜降の節気(期間)はいつからいつまで?
霜降の前の節気は「寒露(かんろ)」で10月8日頃〜10月23日頃までです。したがって霜降は、新暦(現在の太陽暦)で言えば10月24日頃を指します。
もしくは10月24日頃から始まる節気(期間)を指します。霜降の場合はその次の節気である「立冬(りっとう)」の前日までとなる「10月24日〜11月7日頃」までです。年によっては1日前後します。
霜降とは「特定の日」を指すのではない!
二十四節気は半月単位で節気が区切られています。したがって厳密に言えば「霜降の節に入る日」を意味します。
半月とは約15日になりますので、このどこかで霜降の節気で解説されているような季節感を感じて、本格的に霜降の節気に入ったことを意味します。
もちろん、世間一般では特定の日が節気の境目として、特定の日のみが言葉で交わされる感は否めません。しかし、それが世間通念上まかり通っているのも事実であることから、完全な間違いとは言い難いものがありんす。
ただ、これは本来、正式ではないということを理解しておきたいところです。
霜降は旧暦ではいつ?
霜降を旧暦で表記すると、9月の2つめの節気「9月中(戌月の中気)」であり、具体的には9月中旬〜下旬頃になりんす。
「霜降」の次の節気である「立冬(りっとう)」が「十月節(亥月の正節)」になりんす。
霜降の前の節気は、「寒露(かんろ)」で9月初旬の節気となる「九月節(戌月の正節)」になります。
現行の定気法では太陽が黄経約210度の点を通過したあたりになります。
定気法とは?
定気法とは、1844年(天保15年/江戸時代後期)の天保暦より使用された暦法であり、太陽が黄道を15度ずつ進むたびに節気を設けた暦法になります。それまでの平気法を改訂した暦法です。
節気間の日数は毎年差異が生じることから、旧暦2033年に9月と10月がなくなってしまうなど大きな問題に直面しています。
霜降の2023年・2024年・2025年の日はいつ?
- 2023年の日本の霜降の日は10月23日(月)!
年 | 正確な時間(UT基準) | 日本の霜降に日にち | 中国の霜降の日にち |
2023年 | 10月24日16:21 | 10月23日 | 10月24日 |
2024年 | 10月22日22:14 | 10月23日 | 10月23日 |
2025年 | 10月23日03:51 | 10月23日 | 10月23日 |
2026年 | 10月23日09:37 | 10月23日 | 10月23日 |
※参照先:「ウィキペディア」
「霜降」の言葉の意味や由来とは?
一言で霜降の意味を説明すると次のようになりんす。
初霜が見られる頃(初霜が降りる頃)
関東あたりではちょうどこの霜降の頃に初霜が見られると言われていますが、現今の気象条件においては初霜が見られるのはもっと先のことでしょう。
また、江戸時代から明治時代にかけての俳諧資料である「改正月令博物筌(かいせいがつりょうはくぶつせん)」によれば次のような記述もみえます。
「露凝(むす)んで霜となるなり。ゆゑ(え)に霜降いふ』
「露凝(むす)んで霜となるなり」の「凝」とは、「かたまって動かない」などの意味があり、これをまとめると『露がかたまって霜になるなり』と解されます。
「ゆゑ」とは「故」です。したがってこれらをまとめると『露がかたまって霜になるなり。故に霜降と言う』となります。
霜はなぜ「降りる」と言う?「発生する」は間違いなのか?
霜は「発生する」と言わず、古来、霜が「降りる」と言います。
実はこれ、正式な言葉づかいではなく、正しくは「霜が発生する」です。
他に「山装う(山装う/やまよそおう)」と言う言葉もある通り、これは雅な日本特有の言い回し、もしくはその表現技法の1つです。
どうも昔人は霜は雨や雪のように空から降ってくるものだと信じていたようで、言葉使いのみが現在まで踏襲されていることになりんす。
初霜が見られる時期は地域によって異なる!
歳時記では「霜月」が冬の区分に入っていることからも理解できるように実際に霜が降りるのは11月に入ってからのことです。
ただし、日本列島は縦長をしているため北と南で気候気象条件が大きく異なり、初霜の時期も異なります。
二十四節気が作歴された中国の中原地方は日本の東北地方の同緯度であることから、東北地方では二十四節気で示される通り、11月の初旬頃から初霜が見られることでしょう。
仙台を例に出せば、平均霜降期間は11月6日頃〜翌年4月14日頃までの約5ヶ月にも及びます。
対して東京の場合、12月10日〜2月26日までの約2ヶ月半くらいしかありんせん。
すなわち東京を例に取って二十四節気に当てはめた場合、小雪ぐらいに霜降を配置するのが本来のあり方でしょう。
このように両者の間で3ヶ月もの間が開くというのは、大きな暦のズレに他ならないモノであり、修正したくても安易に出来ないといった歴代の作歴者たちの頭を悩ませていた様子が脳裏によぎりんす。よ、よぎりんす?
しもふり肉は霜降り(しもふり)が由来?!
高級肉を表する代表的な言葉に「霜降り肉」がありんすが、実はこの言葉、この霜降が語源になっていることはあまり知られていません。
霜降り肉の由来は、霜降の時期に降りる霜の様子が白い斑点のように見えたことからきています。
ただ、「霜降(そうこう)」と区別する意味合いでか、「霜降り」と書いて、「しもふり」とも呼ばれています。
ところで霜とは?霜柱との違いとは?
霜とは?
霜とは、0℃以下の冷えた物体の表面に、空気中に包有される水分が付着して固体化する(俗に「昇華」と呼ばれる)現象のことです。
特に移動性高気圧に覆われたような日の夜は気温が地表の温度より高いため、3°C以下になると霜が降りやすくなりんす。
霜は上述したように「降りる」と表現されます。
霜ができやすい条件
- 晴天と弱風をもたらす移動性高気圧に覆われる
- 晴天の日
- 風が弱い日
- 気温が3°C近くまで下がった日
霜ができやすい場所
- 盆地や谷底などは冷気が貯まりやすく霜ができやすい
霜をできにくくする方法
- 放射冷却現象を弱める
- 冷気が滞留することを防ぐ
- 散水する
※放射冷却=暖かいモノをそのまま置いておくと冷めてしまう現象のこと。(例: 炊き立てのごはんorお風呂のお湯)
霜柱とは?
霜柱は地中の水分が凍ることで固体化するので、霜とは少し異なるものです。
霜柱は「立つ」と表現されます。
霜柱が発生するメカニズム
地表面が凍る→ 凍ってない土の中の水分が毛細管現象(もうさいかんげんしょう)によって地表に上がってくる→ 上がってきた水は0度以下の空気によって冷やされて凍り、やがて霜柱ができる→ 地表面で凍った氷を押し上げてさらに長くなる→ これが繰り返される→ 霜柱がどんどんと長くなっていく
霜柱ができにくい条件
- 水はけのよすぎる砂
- 水はけの悪い粘土質
- 晴天続きで土が乾ききっている
霜降の暦便覧(こよみ便覧)
『つゆが陰気に結ばれて、霜となりて降るゆへ也』
意味
『つゆ(露)が陰気(寒気・冷気)と合わさり、凍りついて霜が降りる頃』
霜降の頃になると寒露の頃よりもさらに陰気が増大し、空は曇り、風は冷たく、暗くて寒い。朝夜になると水気は凍りついて霜となり、初冬という名の扉をノックしている状態。
暦便覧とは?
暦便覧とは、正式には「こよみ便覧」と書き、「こよみべんらん」と読みます。
この書物は、1787年(天明7年)に江戸で出版された暦の解説書であり、 太玄斎(たいげんさい)という人物が著した古書物です。
太玄斎というのは名前ではなく「号」であり、本名は「松平頼救(まつだいら よりすけ)」と言います。
松平頼救は常陸宍戸藩の5代目藩主でしたが、隠居して嫡男・頼敬に家督を譲った後、太玄斎を称しています。
霜降の季節感・時節
『霜結んで厳霜白し』。
これは真っ白な霜が目視できるほどのたくさんの霜が降りてくる頃という意味です。
山間部などでは霜がきびしく時に雪化粧のように見える。まさに厳霜白し。北海道地方では初雪が記録される頃でもありんす。
関東地方では初霜が降りる頃合いとされていますが、現今の気象状況を鑑みると、まだまだ先の話でしょう。
上述したように元来、二十四節気そのものが日本の東北地方とほぼ同緯度となる中国中原地方で作歴されたものであることから、同じ季節でも日本の本州地方と比較すると5度から10度ほど気温が低い傾向がありんす。
したがって日本とは気象気候が異なることから、中国の霜降と言えば、晩秋と通り越してすでに初冬とも呼べるのでしょう。
霜降といえば紅葉の時期!
霜降の頃になると日光や高野山など山岳地域では一夏の恋が終わるかのように紅葉も終わってく頃です‥。フぅぅ〜ん♡
紅葉の色づきは山頂から→麓(ふもと)へ。北から南へと伝播していきますが、その様子はまさに「錦繍(きんしゅう)」という言葉が見事にあてはまります。
都会では歩道のイチョウ並木、寺社境内ではカエデや山モミジなどが、恋した君のホッペのように真っ赤に染まり上がる頃です。チュっ♡
霜降の七十二候
「七十二候」とは?
二十四節気をさらに72に分割した「七十二候」と呼ばれる暦法もありんす。
七十二候は二十四節気をさらに細分化し、日本の風土に合わせた各季節においての気象や動植物の変化を分かりやすく解説しています。
したがって二十四節気が抽象的表現の暦であるならば、それをもう少し具体的にしたものが七十二候ということになりんす。
七十二候には「初候」「次候」「末候」という3つの期間(候)を設け、それぞれの期間の季節感にマッチした季語が割り当てられています。
例えば、この霜降も七十二候に当てはめると3つの期間(候)に分けることができます。ウフ
初候(10月23日〜27日頃):霜始降(しもはじめてふる)
意味:山里に霜が降り始める頃
霜始降とは?
露が凍りついて霜ができるほど気温が下がり、いよいよ初冬を迎える頃。地中では霜柱ができる頃。
次候(10月28日〜11月1日頃):霎時施(こさめときどきふる)
意味:小雨がときどき降る頃
霎時施とは?
「霎」とは、あまり見慣れない漢字だけれども「しぐれ」「こさめ」と読まれることがある。これは情景を心象として捉えた言葉であり、小雨がシャンシャンと降り注ぐ雨音やその周囲の様子を表現した風雅な言葉。
末候(11月2日〜6日頃):楓蔦黄(もみじつたきばむ)
意味:楓や蔦(つた)が紅葉を迎え黄葉を付ける頃
楓蔦黄とは?
楓とはモミジ。蔦とは「蔦紅葉(つたモミジ)」のこと。この霜降の頃、山間部では紅葉が始まり、都心部近郊では葉が黄色づく。
霜降の期間中の行事(イベント)・風習
ハロウィン
毎年10月31日といえば、ガキんチョたちが胸躍らせる楽しみしみしみコノヤローな「ハロウィン」です!
正確には10月31日~11月2日がハロウィンの期間になりんすが、ハロウィンと言えば「かぼちゃのお化け」がパッっ!とイメージにつくのではないでしょうかぃ?
ところで‥、あなたはハロウィンの由来や起源をご存知ですかぃ?
ハロウィンは、イぇぅっ‥(息止)‥ロパぅぁ ..ゼぇハぁ (訳:エウロパ/=ヨーロッパ) で誕生したキリスト教の聖人の祝日である「万聖節(ばんせいせつ)」の前夜祭にあたる行事です。古代ケルト民族のドゥルイド教で行われていた「サウィン祭」が起源とも云われます。 合言葉は‥ イぇぅっ、ロパぅぁ!
オバケの仮装をした小生意気な小坊主どもにお菓子を配ります。
神嘗祭(かんなめさい)
毎年10月15日〜17日には全国の神社にて「神嘗祭」が執り行われます。神嘗祭は本来、伊勢神宮が主祭神である天照大御神に対して最初に獲れた穀物(稲穂)をお供えする祭典でしたが、現今に至っては全国の神社にて執り行われています。
天照大御神にお供えする理由としては、甥神である邇邇芸命(ににぎのみこと)が高天原から地上へ降る際(天孫降臨)、稲穂を持たされ、「これを地上で栽培して日本を治めよ」と命じられたことにありんす。
この神話に端を発し、毎年、秋に収穫された新穀(米)を大御饌として、まず一番最初に天照大御神に召し上がっていただこうというお供えの儀式が神嘗祭になりんす。
なお、17日までと表記していますが、厳密には25日まであります。18日〜25日までは別宮や摂社においても同様の祭典が執り行われています。
6月と12月に執り行われる月次祭も、勅使の参向を除き、これとほぼ同形式で行われます。
十三夜
十三夜とは、十五夜と同様に旧暦9月13日から14日にかけての夜にお月見をする風習のことです。
旧暦9月13日から14日にかけては満月であることが多く、尚且つ、空が澄み渡りはっきりと月が見えることから古来、十五夜とセットで月見をする風習が残されています。
いずれかの片方だけの月見をすることを「片月見」と呼び、忌みがられるほどです。
十五夜は「サトイモ」をお供えして食べますが、十三夜には栗や豆をお供えして食べます。このような経緯から十三夜の月は「栗名月」もしくは「豆名月」とも呼ばれます。
読書習慣
11月3日は文化の日として国民の祝日にあてられていることから、毎年10月27日〜11月9日までは全国にて読書を奨励する読書週間という風習が誕生しています。
読書週間は戦後まもない昭和22年(1947年)に「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」というモットーのもと、全国の出版社・図書館・書店と、新聞社やマスコミも加わって開始されたのがはじまりまです。
現在ではスッカリかりかり かりかり梅スっパ!‥‥的なまでに国民的行事にまでなっています。どんな度合いや
紅葉狩り
ちょうど1つ前の節気となる寒露のあたりから山岳地帯では紅葉がはじまります。おおむね黄・緑・赤の三色の紅葉が見られるハズです。
紅葉するのは主にカエデ、ケヤキ、イチョウなどで、マツやスギは紅葉はせず、ずっと緑色のままです。
ところで‥紅葉狩りは、なぜ「狩り」と付されているのかご存知ですか?
狩りと言えば森林に入って獣を追いかけ回して捕獲することですが、紅葉を楽しむときも様々な木々を見ながら森林を動き回ります。
この様子が狩りをしている様と似ていることから、いつしか「紅葉狩り」と呼ばれるようになっています。
紅葉する条件
- 昼夜で寒暖差がある
- 水辺付近である
- 天気が良いこと
紅葉の名所は、滝や川沿いに多い理由が、こういった条件がそろっているからです。うきゃ
昼夜での寒暖差は約10度前後になると紅葉しやすくなりんすよ。
紅葉は山頂から山裾へ北から南へと至るため、その様相を「梅雨前線」に例えて、「紅葉前線」などとも呼ばれます。
霜降の時期(10月24日〜11月7日頃)の時候の挨拶
時候の挨拶とは?
時候の挨拶とは「じこうのあいさつ」と読み、これは挨拶状などの冒頭に書く文のことです。
例えばよく見る典型的な例が、「拝啓〜」と書いた後に続く文章です。
- 一例:「拝啓、○○の候」or「拝啓、暑中お見舞い申し上げます」…etc
‥と、このような文章が時候の挨拶になります。
特に仕事の関係先や目上の方へのお手紙の冒頭には、きちんと時候の挨拶を入れたいとお考えの方もいるかもしれません。
「霜降」という言葉は、「霜降の候」「霜降のみぎり」「霜降の折」という形で、そのまま時候の挨拶になります。
例えば、「霜降の候(そうこうのこう)」と言うと、次のような意味合いがあります。
- 朝夕になると初霜が見られる時期になりんした。
- 紅葉の季節になりんした。
そして、「拝啓 霜降の候、」という書き出しで、相手の安否・健康を気遣ったり、最近の気候や行事の話を続けたりします。
「拝啓」で始めたら、最後に「敬具」をお忘れなく!
霜降の候
- 読み方:そうこうのこう
- 意味:初霜の知らせが来る頃
- 使用するに適した期間:10月24日頃〜11月7日頃まで(霜降期間中)
爽秋の候
- 読み方:そうしゅうのこう
- 意味:さわやかで心地よい秋の今日この頃。
- 使用するに適した期間:9月1日〜11月中旬くらいまで
秋涼の候
- 読み方:しょうりょうのこう
- 意味:秋の涼しさが感じれる今日この頃
- 使用するに適した期間:9月1日〜11月中旬くらいまで
秋色の候
- 読み方:しゅうしょくのこう
- 意味:秋の気配。秋らしさが肌身に実感できる頃。
- 使用するに適した期間:9月1日〜11月上旬頃まで
秋霜の候
- 読み方:しゅうそうのこう
- 意味:霜が降りる季節。
- 使用するに適した期間:9月1日〜10月下旬頃まで
霜降期間の季語
寒露で使用される有名な季語一覧
「雁渡し」
意味:雁が北方(シベリアなど)から飛来してくる頃に吹く風のこと。
「秋めく」
意味:秋らしい頃合い。肌身に秋を感じるようになる頃合い。
「秋の昼」
意味:夏のうだるような昼の様相とは異なり、秋の昼間は気温や湿度がちょうど良いので清々しい清涼感あふれる。
「秋の暮」
意味:秋の夕暮れ、もしくは秋の終わりのこと。いずれも詩文や句、歌で使用される言葉である。
「秋の朝」
意味:心地よい気温で過ごしやすい朝を迎えられるようになった頃。
「秋澄む」
意味: 秋の澄んだ大気が見られる頃。秋の大気は澄み切って遠くまで見透しが良い。
青北風(あおぎた)
意味:寒露の頃、ちょうど10月頃に吹く強い北風のこと。この風が吹けば一気に秋深まると云われる。
「いわし雲」
意味:「いわし雲」とは「巻積雲(けんせきうん)」のこと。秋になると綺麗に見られる雲として秋の季語にもなっています。
秋気(しゅうき)
意味:秋の気配や秋の大気など肌身に感じた全般的な秋の気配のことを「秋気」と言う。
秋寒・夜寒・朝寒
意味:秋も半ばを過ぎると朝夕夜が急激に冷え込んで冬と錯覚するほど寒い。
肌寒・うそ寒・やや寒
意味:日中でも肌寒く、半袖やロンTだけで過ごすのは寒く、カーデなどのコーディネートが必要になる頃。
行く秋・秋の名残・秋の果て・暮の秋・秋惜しむ
意味:秋の暮れ(秋の終わり)を惜しむ頃。
霜降の時期が旬の食べ物(行事食)
行事食
カボチャを使用した料理やお菓子
霜降の期間中となる10月末日には毎年ハロウィンがあります。ハロウィンと言えばカボチャのオバケで広く知られていますが、カボチャだけにカボチャ料理を振舞うご家庭も多いのではないでしょうか。
カボチャ料理の代表格が「カボチャの煮物」や「カボチャの天ぷら」ではないでしょうか。
せっかくなんでそこの奥さん!そして彼女!ご家族や彼氏にカボチャ料理を振舞って見ませんかぃ?
デザートにカボチャケーキなんてのも良いですね。
それとガキんちょたちは「お菓子をくれなきゃイタズラするぞ!!」‥などと小賢しくホザきながら、カボチャのお化け(ジャック・オー・ランタン)や魔法使い、ゴースト、ゾンビなどに変装して各家庭を訪ねてはお菓子をもらいます。
お菓子をその日で全部食べると虫歯になったり、せっかく作ったカボチャ料理を食べれなくなりんす。楽しさは小分けして少しずつ長く楽しみたいですね。
代表的な食べ物
銀杏(ぎんなん)
‥糞(ウンコ)踏んてモタ?
‥のぉ〜あんて思ったりしちまぅのが、この季節に見られる特有の焦りに焦ったコノヤローな現象です。
そう!それは糞ではないですよ!ご安心を!銀杏ちゃんを踏んでいたのです!
銀杏が臭い理由は、「酪酸」という人間の汗に含まれる臭い成分を包有しており、これが「エナント酸」と呼ばれる成分と合体することで余計に悪臭を放っているんです。
しクぁし!銀杏は栄養価が高く、特に抗酸化成分を包有していることからアンチエイジングが期待できます。
茶碗蒸しにすると銀杏の旨味が最大限に活かされます。秋を代表する料理ではないでしょうか。うきゃ ”うきゃ” 2発はサブい
柿
柿は個宅の庭木として古来、親しまれている樹木の1つです。ミカンと同じオレンジ色をしていますが、柿は身が固く引き締まっています。
柿は甘く日干ししたものは干し柿としても食されます。柿は甘くて食べやすいだけではなく、「柿が赤くなれば医者が青くなる」というコトワザまであるように古来、その栄養価の高さで知られている果物です。
季節の移り変わり、何かと体調を崩しやすい時期ですが、昔人は柿のような季節毎の栄養価の高い果物や野菜を知っていて、摂取することで無病息災に過ごせたのです。
- 旬な食べ頃時期:9月頃~12月頃
松茸
- 旬な食べ頃時期:8月下旬頃~10月頃
「香り松茸、味しめじ」と言われるほど独特の香りが好まれるキノコの王様。 キノコのこのこサンショのきっ!‥て言うコトワザなかった?
生姜(新ショウガ)
生姜(ショウガ)は熱帯アジア原産のショウガ科の多年草であり、根茎部分が野菜や生薬として使用されます。
ショウガは実は大まかには2種類ありますが、ちょうどこの夏至の頃から8月頃にかけて出回るのが、新ショウガです。
新ショウガは辛味が下記の根ショウガに比べて穏やかであることから、寿司に付属するガリ(甘酢ショウガ)に使用されたりします。
一方、9月〜10月の秋口に出回るものが「根ショウガ」と呼ばれるものです。上掲の写真が「根ショウガ」になります。
辛味は根ショウガの方が強いことから、根ショウガは「すりおろし」て食されたります。
野菜・果物
新蓮根
旬な食べ頃時期:9月頃~1月頃
椎茸
旬な食べ頃時期:9月頃~11月頃
しめじ
旬な食べ頃時期:9月頃~11月頃
ツルムラサキ
旬な食べ頃時期:6月頃~10月頃
茗荷(ミョウガ)
旬な食べ頃時期:6月頃~10月頃
ゆりね
旬な食べ頃時期:9月頃~2月頃
赤唐辛子
旬な食べ頃時期:8頃~10月頃
さつまいも
旬な食べ頃時期:7月下旬頃~翌年2月
梨(ナシ)
旬な食べ頃時期:8月下旬頃~11月頃
魚類(海鮮類)
秋の代表的な海鮮類の食べ物
秋刀魚(さんま)
旬な時期:9月〜11月頃
その他の秋に旬を迎える魚類(海鮮類)
カサゴ
旬な時期:8月下旬〜3月頃
ヤマトカマス
旬な時期:8月〜11月頃
カツオ(戻りガツオ)
旬な時期:9月〜11月頃
たちうお
旬な時期:7月〜10月頃
ボラ
旬な時期:9月~1月頃
さば
旬な時期:9月~12月頃
カマス
旬な時期:9月~12月頃
カレイ(アブラカレイ)
旬な時期:9月~12月頃
さけ
旬な時期:9月~11月頃
上海がに
旬な時期:10月~2月頃
伊勢海老
旬な時期:10月~4月頃
車海老
旬な時期:10月頃〜12月頃
カンパチ
旬な時期:7月~10月頃
ハゼ
旬な時期:10月~11月頃
いわし
旬な時期:6~10月頃
霜降時期の季節の花
※以下、画像引用先:https://ja.wikipedia.org/
彼岸花
- 開花時期:7月中旬から10月にかけて
彼岸花は秋の代名詞ともなるほどの秋を象徴する花であり、名前の「彼岸」からも察することができるように9月の彼岸に咲く花として広く認知されています。
葉がなく、燃え盛るような真っ赤で華麗な花弁のみが咲き誇ることから、別名で「幽霊花」や「死人花」とも呼ばれています。
彼岸花の姿形を一見すると、白い透き通るようなウナジの着物和風美人を彷彿とさせ、けなげな君の真っ赤な唇のような妖艶さも持ち併せています。
しかしながら、意外にこの彼岸花は中国が原産であり、現今の日本では北は北海道、南は沖縄のさらに南となる南西諸島群でも見ることができんす。
彼岸花は湿地帯を好む花であり、根っこにミニ玉ねぎサイズの球根を持っています。
彼岸花が毒を持っているという話は既知の方も多いと思いますが、この球根に毒を持っています。
一説には、彼岸花が田んぼの端っこや、畦道、土手沿いに群生している理由として、かつて農家の人々が作物を食い荒らすネズミやモグラなどの小動物駆除のために田んぼの周りに植えたのが日本における彼岸花の起源とされる説もありんす。
「彼岸花」の名前の由来
彼岸花の名前の由来は、秋のお彼岸に一斉に咲き出す花ということで「彼岸花」と命名されています。別名で「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」とも呼ばれますが、この名称の由来はサンスクリット語の「天界に咲く花」という意味合いからきています。
なんでも仏教経典によれば、吉兆が起こる予兆として赤い花が天から降ってくるとされています。
木通(あけび)
木通は秋を代表する花と言っても過言ではありんせん。
深秋になると紫色の実を付けます。実の皮の部分は苦味がありますが、栄養が詰まっていることから料理にも使用されます。
熟すと実が割れて中から白色の甘い果実が出てきます。この様子から「開け実」と命名され、→「あけび」→「木通」に着地しています。
なお、木通の開花時期は春(4月〜5月)で秋口(9月〜10月)に熟して紫色になりんす。
キンモクセイ
秋を代表する花の1つに「キンモクセイ(金木犀)」がありんす。
キンモクセイは9月下旬頃に開花し、10月下旬までに見頃を迎えます。オレンジ色の小さな花弁が特徴です。
君の白いウナジから漂う芳醇な香水のような香りがすることから、「三香木」の1つに数えられています。 君系2発はサブいな
三香木・一覧
- 梔子(くちなし)
- 沈丁花(じんちょうげ)
- 金木犀(きんもくせい)
おみなえし
- 開花時期:晩夏から秋(7月〜10月)
合弁花類オミナエシ科オミナエシ属 の多年生植物。秋の七草の1つ。
桔梗
- 開花時期:晩夏から秋(7月〜10月)
キキョウ科の多年生草本植物。絶滅危惧種の1つ。梅雨期間中(6月中旬)〜9月頃まで。
われもこう
- 開花時期:晩夏から秋(7月〜10月)
バラ科・ワレモコウ属の植物。花弁は薬草として、根は生薬として使用される。
ダリア
- 開花時期:7月~10月頃
キク科ダリア属の多年生草。
「ダリア」 (dahlia) の名前の由来は、スウェーデンの植物学者でリンネの弟子のアンデシュ・ダール (Anders Dahl) にちなんだもの。
和名は、テンジクボタン(天竺牡丹)。花の形がボタンに似ているのが理由。
水引(みずひき)
- 開花期:8〜11月頃
一般的に「水引」と言えば祝儀の包装を結ぶための赤色の紙の糸をイメージしてしまいますが、実は実際に「水引き」という植物が存在し、包装してくくりつけた時の紙ヒモの形が「水引き」の形に似ていることから由来がきています。
実際にこの花を俯瞰して全体像を見れば分かりますが、真上から見ると赤く、下から見ると白く見えます。
水引は高さ30〜80cm、長さ6〜15cmの広楕円形で先端を尖らせた葉を四方に付けます。この花の大きな特徴は、茎や葉腋から長さ20〜40cmになる花穂を出し、この花穂に君のお手手のように小さくキュート♡な花弁をつけます。ウフ
朝顔
朝顔はヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物です。現在、世界の中でも日本でもっとも新種改良が行われています。
朝顔は6月〜10月頃に開花する花です。小学校時代に自分の鉢をもらって朝顔を育てた記憶があるのではないでしょうか。
奈良時代末期に遣唐使が種子を薬として持ち帰ったのが、日本における朝顔の起源と伝えられています。平安時代には種子が和漢の薬草として認知されており、下痢や利尿剤としての効能があったそうです。
バラ
- 開花時期:5月~10月
現在のバラは品種改良や機材の発展により、四季咲きのものが多く、1年中見かけることができますが、本来のバラの開花時期は初夏です。
オシロイバナ
- 開花時期:7月から10月にかけて
オシロイバナとは、南アメリカ原産のオシロイバナ科の多年草または一年草で、日本へは江戸時代初期に渡来しています。
名前の由来は、種子には粉状の胚乳(はいにゅう)があることから、これが「オシロイ」の由来になっています。
夕方に開花して芳香を漂わせることから、別名で「ユウゲショウ(夕化粧)」とも呼ばれまする。
根は利尿や関節炎の生薬として利用される他、葉は切り傷、たむし(体部白癬)の治療に用いられます。
カンナ
- 開花時期:6月から10月にかけて
カンナは熱帯アメリカ原産のカンナ科カンナ属(Canna)に属する植物です。別名・橋本カン‥おっと、「ハナカンナ」!!
この花が変わっているのが、夏の炎天下の下でも平気で生き生きと生長します。
春に球根を植えると夏から秋にかけて特徴的な形状の花弁をつけます。
葉は、緑色のほか、枯れたような赤銅色の葉をつけるものもあります。
サルスベリ
- 開花時期は7月~10月
サルスベリは、中国南部原産のミソハギ科の落葉性樹木です。別名は「百日紅(ひゃくじつこう)」。
名前の由来は漢字の「猿滑(さるすべり)」から来ているとされています。樹皮が何回も剥がれ落ちて都度、生え替わるのですが、生え替わった樹皮はスベスべとしており、「猿が登ろうとしても滑り落ちる」ことから「サルスベリ」と付されています。
樹木でありながら、桜のように花弁をつけます。
その他の寒露時期の草花
のこん菊
- 開花時期:8月〜11月頃まで
秋を代表する花の1つに「のこん菊」がありんす。秋の季語にもなっているほど身近な花でもありんすよ。
それもそのハズ、のこん菊は本州〜九州地方であれば道端で見られる花です。パッと見、コスモスにも見えますが、コスモスは花びらの先がギザギザで1枚々々が大きいです。