桐始結花の意味・由来・読み方|【大暑(二十四節気)七十二候・初候】

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このページでは二十四節気「大暑」の七十二候・初候における「桐始結花」の意味・由来・読み方についてご紹介しています。

桐始結花の読み方

桐始結花は「きりはじめてはなをむすぶ」と読みます。

桐始結花とは?

桐始結花とは、二十四節気の「大暑(たいしょ)」をさらに3つの節気に分けた「七十二候」の1節です。

72の節気を持つ七十二候においては「第三十四侯(第34番目)」の節気、「初候(しょこう)」にあてられた語句になります。

太陽の黄経は120度を過ぎた地点です。

大暑期間中のその他の七十二候の種類・一覧

初侯:桐始結花
次侯:土潤溽暑
末侯:大雨時行

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桐始結花の意味・由来

日本(略本暦)での解釈

「桐始結花」の意味は、「桐」「始」「結」「花」とに分解すると分かりやすくなります。

「桐始結花」の意味

「桐」は「きり」と読み、これは植物の「桐(きり)」のことです。

「始」は「始める」という意味合いがあります。

「結」は「結ぶ」という意味合いがありんす。

「花」はそのまま花のことです。

これらをまとめると「桐始結花」とは、『桐の花が開花して実を結ぶ頃』もしくは『桐の実が生り始める頃』という意味合いになりんす。

ちなみに「実を結ぶ」とは、「植物の実がなる」という意味を持ちます。

桐の生態

「桐(きり)」はシソ目のキリ科キリ属の落葉広葉樹です。原産地は不明とされ、主に中国の揚子江流域、韓国の鬱陵島、日本では大分・宮崎県境の山岳地帯に生息していますが、東北地方や関東北部、新潟県などにおいては植栽されており、中でも「福島県の会津桐」や「岩手県の南部桐」などの桐は有名です。

桐は発育がよく、あっと言う間に生長し、高さ15m、直径50㎝ほどになります。

開花時期は4月中旬。円錐花序に淡い紫色の花弁を円錐状につけます。

桐の特徴として、種子に翼が付いていることから風に乗って広範囲に生息地を広げることが可能であり、生長度合いも早いことからあっと言う間に群生に至ります。

桐は用材として利用される!

桐は古来、日本国内で収穫される木材としてはもっとも軽量なものであり、その使用用途は多岐に渡ります。

  • 家具、器具、建具、タンス…etc
    このほか、箏の材料や、釣具の浮子にも使用されます。
桐にちなんだ日本の風習

かつての日本の農村では女の子が生まれると桐を庭先に植栽し、その女子が結婚した際にはその桐でタンスを作って嫁入り道具にするという風習が存在したようです。

前述のように桐は生長が早く、15~20年で成木となったことから、女子の婚期を告げる指標にもされたとか。

桐材がタンスに使用される理由

実は桐材は意外にもタンスに使用される例が多く散見されますが、この理由は、桐材の大きな特徴でありますが、防湿・防虫効果があるからです。

先人たちは桐材の特性を良く熟知していたからこそ、大切な晴れ舞台で使用する着物などの高級衣類を収納しておくための入れ物として、桐材を用いたタンスを使用したのです。


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桐が持つ驚異的な防虫効果

桐は、パウロニン、セサミンという成分を包含しており、ノミ、ダニなどの虫がつきにくく、抗菌性に効果を発揮します。

桐の多孔質なので驚異的な保湿効果がある!

桐の細胞は多孔質(細孔が多い素材)であることから、水分を呼吸したりするなど調節機能が抜群です。

このような理由から、桐材は湿度を一定に保つができ、内部を湿気やカビから守ることができるのです。

まさに 高温多湿の日本で生み出された先人の卓節した知恵の結晶だと言えます。

桐材は燃えにくいので金庫の内壁にも利用される!

桐材は材質的に細胞の壁が薄くできており、これにより、より多くの空気を包含できる仕組みが出来ています。

包含する空気の量が多いと言うことは熱伝導が遅く、すなわち燃えるまでに時間がかかります。と、言うよりは、燃える前に炭になります。

この性質を活かして大切な金庫の内壁に使用されていると言うワケです。ウフ

桐が昔から重宝され特別視されてきた!

桐はかつて、名門と言われた足利家や織田信長、豊臣秀吉、徳川家康などの錚々たる面々の家紋にも使用されてきた歴史があります。

この理由は、桐紋が天皇家が使用する菊の御紋に次ぐ、格式を持つ紋だからです。

しかし、1869年(明治時代)の太政官布告により、菊紋の使用は皇室関係に制限されることになります。

そこで日本政府は、菊紋に次ぐ格式を持つ“五七の桐”を採用します。

現今、日本政府および内閣総理大臣の紋やパスポート、それに500円硬貨にも桐花紋(とうかもん)が用いられています。

太閤秀吉は五七桐紋を改良して、独自の紋となる「太閤紋」を作っています。

 

豊国神社の境内の扉や鳥居、拝殿や本殿などにも桐紋が見れますが、これこそが秀吉が独自に桐紋に改良を加えて作成した「太閤紋」になります。

桐紋が天皇家や将軍家に使用された本当の理由

日本の隣国とも言える中国においての桐とは、鳳凰(ほうおう)が止まる神聖な木として神聖視されてきた歴史をもちます。

中国では善政を敷く王が降臨する時、その兆候として鳳凰が桐に止まるという伝承があります。

鳳凰は神に等しい霊鳥であることから、その姿を見せて頭を垂れるのは聖天子のみとされる非常に神聖な生物とされます。

もうお分かりになったと思いますが、この思想がやがて日本へ伝来し、日本においての王となる天皇家or将軍家によって支配者を誇示した紋章として用いられるようになったのが、現今の桐紋の起源であり理由になりんす。


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中国(宣明暦)での解釈

中国における大暑の初候・第三十四侯の七十二候は「腐草為蛍」になります。ただし、読み方は「ふそうほたるとなる」になります。

腐草為蛍の意味

腐草為蛍の意味は「腐った草が蒸れ蛍となる」になりんす。

腐草為蛍は、芒種(ぼうしゅ)の次候でも集録されている言葉です。日本においての腐草為蛍の読み方は「くされたるくさほたるとなる」となり、中国とは少し異なります。

日にちすると新暦6月11日〜15日。旧暦では五月節(五月の正節)になります。

中国の大暑期間の気候

中国は新暦で言えば7月がもっとも暑い時期ですが、日本の1年内でもっとも暑いとされる頃は8月です。すなわち約1ヶ月のズレがあります。

これはすなわち、大暑の時期がズレていることを意味し、日本の季節感で例えると立秋の頃が本来の大暑になります。

桐始結花の日にち(期間)

  • 太陽暦:7月23日〜7月28日頃
  • 旧暦:六月中(六月の中気)

二十四節気と七十二候について

雑節について

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