お守りを買った時の紙袋の「上」の意味

スポンサードリンク

神社へ参拝に訪れて、ミニ社務所(授与所)でお守りを授かると大抵の場合、「」と書かれた紙袋にお守りを入れていただいて授与していただけます。

この「上」の意味を疑問に持たれたことはありませんか?

お守りを買った時の紙袋の「上」の意味

例えば、お店のレジにいって領収書をお願いした場合、店員さんからこう聞かれることがあります。

「宛名は”上様(うえさま)”でよろしいでしょうか?」

この上様には以下のような意味合いがあるとされています。

 他人を敬う最上の言葉

代表的なものとして将軍などを「上様」と呼びます。その他、勢力が大きくなった殿様を「上様」と呼ぶことがあります。

 商売人がお客さんを呼ぶ時の最上の言葉

商売人から頻繁に自分の店で品物を買ってくれるお客さんを呼ぶ時に「上得意様」や「上客」と呼ぶことがあります。

これを省略した呼び方が「上様」であると云われています。

では、はたして神社でも上述のような意味合いがあるのか?

実は神社においての「上」とは、なんと!「神様」と同義とされる意味合いがあると云われています。

詳しくは、参詣者に授与されるお守りや御札は神社で作成された後、一旦、神前へ供えられます。

神前にお供えした後、神様の神徳をいただくために祝詞(のりと)やお神楽(かぐら)を奏上します。

祝詞やお神楽を奏上することで、お供えしたお守りや御札に神様のご分神にご降臨いただき、依代(よりしろ)としてお宿りいただけるようにします。

神社の神前は床よりも「上」にあり、また神様自体も「天(上)」にあらせられることから、「上=神様」として位置づけられています。

一連の儀式が終了した後、神前から降ろされたお守りや御札は、形式的には神様から下賜され、たくさんの人々へ授与されることになります。

すなわち「上」から授かったお守りや御札を授与することから、下賜されたお守りや御札を入れる紙袋にも「上」の文字が書かれるのです。

以上のことから考えると、「敬う」という意味合いでは同義と捉えることができますが、神社の紙袋に書かれた「上」は少し異なった意味合いになると言えます。

スポンサードリンク -Sponsored Link-



当サイトの内容には一部、専門性のある掲載があり、これらは信頼できる情報源を複数参照し確かな情報を掲載しているつもりです。万が一、内容に誤りがございましたらお問い合わせにて承っております。また、閲覧者様に予告なく内容を変更することがありますのでご了承下さい。