「菖蒲華」「蜩始鳴」の意味・由来・読み方|【夏至(二十四節気)七十二候・次候】

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このページでは二十四節気「夏至」の七十二候における「菖蒲華」「蜩始鳴」の意味・由来・読み方についてご紹介しています。

菖蒲華の読み方

菖蒲華は「あやめはなさく」と読みます。

菖蒲華とは?

菖蒲華とは、二十四節気の「夏至(げし)」をさらに3つの節気に分けた「七十二候」の1節です。

72の節気を持つ七十二候においては「第二十九侯(第29番目)」の節気、「次候(じこう)」にあてられた語句になります。

太陽の黄経は95度を過ぎた地点です。

夏至期間中のその他の七十二候の種類・一覧

初侯:乃東枯
次侯:菖蒲華
末侯:半夏生

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菖蒲華の意味・由来

日本(略本暦)での解釈

「菖蒲華」の意味は、「菖蒲」と「華」に分解すると分かりやすくなりますが、「菖蒲」は「あやめ」と読み、これは菖蒲(アヤメ)のことです。

これに「華」を付すことで「はなさく(花咲く)」としてます。

「華」は「華やか」という言葉に代表されるように「栄える」などの意味合いを持ちます。

まとめると、「あやめの花が開花し始める頃」という意味合いになります。

注意点としては、「端午の節句」で用いる「葉菖蒲(はしょうぶ)」ではなく、「花菖蒲(はなしょうぶ)」の方を指します。

「葉菖蒲」と「花菖蒲」の違い

葉菖蒲は端午の節句を迎える頃に、「菖蒲湯(しょうぶゆ)」と称してお風呂に入れて使用しますが、「葉菖蒲」はサトイモ科の花であり、花弁の形が異なる上、白色をしています。一方の花菖蒲は紫色の花弁を付けます。

⬆️花菖蒲の花弁

⬆️葉菖蒲の花弁


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「ハナショウブ」「アヤメ」「カキツバタ」の違い

実はハナショウブ(花菖蒲)には、外観がほぼ同一の花がもう2種類ありんす。それが「アヤメ」と「カキツバタ」です。

「いずれがアヤメかカキツバタ」という慣用句まであるように古来、間違われてきた歴史を物語っています。

花菖蒲と葉菖蒲の違いを紹介したついでに「ハナショウブ」「アヤメ」「カキツバタ」の違いについてもご紹介しておきましょう!

花菖蒲(ハナショウブ)の特徴

⬆️ハナショウブ(花菖蒲)

ハナショウブはアヤメ科アヤメ属の多年草での花であり、したがって外観がアヤメとソックリです。

アヤメと花菖蒲は違う種類の花とよく言われますが、同じ科目の花なので同種類の花としても完全な間違いではありません。

北海道から九州まで広域にわたって分布しています。

  • ハナショウブは外花被片に網目模様がないんす。ないんす?
  • また、外花被片に黄色い斑紋がありんす。
種類 花弁の色 葉の特徴 花弁の特徴 自生環境 開花時期
アヤメ科アヤメ属 紅紫、紫、絞、覆輪など 主脈太い 網目なし
花の色はいろいろある
湿った所に育つ 6月上旬から下旬

ハナショウブが植栽されている有名なロケーションが明治神宮の御苑です。明治神宮の御苑には菖蒲園があり、毎年6月になると園内の約150種、約1500株あるハナショウブたちが、一斉に咲き誇ります。

これらのハナショウブたちは「清正井」という井戸からコンコンと湧き出る湧き水の恩恵を受けて生長しています。

アヤメ(菖蒲)の特徴

⬆️アヤメ(菖蒲)

アヤメはアヤメ科アヤメ属の多年草での花であることから、外観がハナショウブとソックリです。

ハナショウブと同様に北海道から九州まで広域にわたって分布しています。

種類 花弁の色 葉の特徴 花弁の特徴 自生環境 開花時期
アヤメ科アヤメ属 紫、まれに白 主脈不明瞭 網目模様
外側の花びらに黄色い模様がある
乾いた所に育つ 5月上旬から中旬
カキツバタ(杜若)

⬆️カキツバタ(杜若)

カキツバタもアヤメ科アヤメ属の多年草での花であることから、外観がハナショウブやアヤメにそっくりです。

ハナショウブやアヤメと同様に北海道から九州まで広域にわたって分布しています。

種類 花弁の色 葉の特徴 花弁の特徴 自生環境 開花時期
アヤメ科アヤメ属 青紫のほか紫、白、紋など 主脈細小 網目なし 水中や湿った所に育つ 5月中旬から下旬

中国(宣明暦)の夏至の初候・第二十八侯の七十二候は「蜩始鳴」!

中国における夏至の初候・第二十八侯の七十二候は「蜩始鳴」になります。読み方は「せみはじめてなく」になります。

蜩始鳴の意味

「蜩始鳴」と書いて、「蝉が鳴き始める頃」という意味合いになりんす。

ここで注目すべきは「蜩」という漢字です。日本の通例であれば「蝉」と書きますが、あえて蜩としています。

蜩とは「ひぐらし」と読み、これはヒグラシに限定しての意味合いになると考えられます。

ヒグラシは日本にのみ生息するセミではなく、中国大陸にも生息しています。

ヒグラシの生態

ヒグラシが鳴き始めるのは、日本では6月下旬から7月です。中国の夏は日本の6月〜7月に本格化し、1年でもっとも気温が高くなります。

日本と同様に6月〜7月にヒグラシが蛹から孵って成虫になり、鳴き始めるのでしょう。

ちなみに、日本で見る機会の多いセミと言えば「アブラゼミ」と「クマゼミ」です。双方のセミはでは都市部の公園や並木、寺社などの密林がある場所に多く生息しています。

アブラゼミに関しては中国では北側地方、クマゼミは中国には分布しておらず、つまりのところ、二十四節気および七十二候は「中原(平原)地方」で作暦されていることを加味すれば、ここでのセミとは蜩(ヒグラシ)のことなのでしょう。

それを日本風にアレンジして「蜩」と書いて「せみ」としたのでしょう。

菖蒲華の日にち(期間)

  • 太陽暦:6月26日〜7月1日頃
  • 旧暦:五月中(五月の中気)

二十四節気と七十二候について

雑節について

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