【2023年】「立冬」はいつから?意味・由来(起源)・食べ物(行事食)・行事(風習)など|二十四節気

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いよいよ日清どん兵衛 特盛が汁まで残さずススり込める季節が到来しやしたねぇ。

ススり込む時のコツはズズっと豪快にイクこと!豪快にいきすぎると‥鼻から麵(うどん)が飛び出してきまする。これは実話

そして時季は‥、そぅ!冬が立つと書いて「立冬」!!

皆さんは「立冬」と聞いて何を想像しやすかぃ?

あ〜、もうすぐ今年も終わり。後1ヶ月‥。はぁ〜、また1年歳とってくわぁん

‥‥などと憂鬱に陥りそうな発言ばかりしていやせんかぃ?

そんな時はダマされたと思って、ちょ〜っとお外へ出ておくんなせぇ。

少し肌寒さを感じながらも空は雲1つない秋晴れ、公園の木々は1年のうちで最高の魅せ場となる紅葉のステージを演出し、近所の家の生垣には、この時季から盛りを迎えるサザンカやツバキの花を付けます。

水辺に行けば、実にかぐわしい芳醇なニオイを四方へ放つ、うつむきかげんが最高に映える君の後ろ姿のように可憐な水仙が咲きほこります。長っ

普段、何気無しに通りすぎるだけだったいつもの場所たちも、気づきもしなかったこんなにも元気をくれるこの時季特有の彩りがありんす。

以下では「立冬」の読み方や意味・由来と、併せて立冬の旬な食べ物(行事食)や行事・風習をご紹介しています。

立冬の読み方

「立冬」は「りっとう」と読みます。

二十四節気は中国由来の言葉なので、すべて音読み+音読みの熟語となっています。

立冬とは?

立冬とは、二十四節気・七十二候の「立春」から始まる春の節気の19節(19番目)のことを指します。

また、二十四節気を二分した各12節気のうちの「正節(せいせつ)」に属します。

立冬の前の節気は「霜降(そうこう/10月24日頃)」で、霜降から数えて15日目くらいとなる11月8日頃が霜降です。

立冬の後の節気は「小雪(しょうせつ/11月22日頃)」になります。

ところで・・「二十四節気」とは?

二十四節気とは、1年を24つ分けて、それらを1つ々々を「節気」と定めて。その節気に季節を司る言葉を付したものが二十四節気です。

1年を夏至と冬至の2つに分け、さらに春分と秋分の2つに分けて4等分とします。(二至二分)

  • 365日÷4=91.25日

二十四節気はこの二至二分を基軸としています。

そして、それぞれの中間に立春、立夏、立秋、立冬を入れて8等分したのが、約45日間ずつの「八節」です。

  • 365÷8=45.625日

さらに、八節を約15日ずつに3等分したものが二十四節気です。現行の二十四節気は、立春、立夏、立秋、立冬が各季節(四季)の先頭に来るように配置しています。

二十四節気は、中国から日本に伝来した生粋の中国文化ですが、中国と日本の時節(いわゆる季節感。動物・植物・気象など)が異なるため、日本では江戸の改暦(1842年/天保改暦)を経て、明治の改暦を経ながら日本の季節感いわゆる物候(ぶっこう)に沿わせるように改訂されています。

節気は各月に2つ存在し、毎月、「節」と「中」の節気が交互に来るようになっています。

「節」は「正節(せいせつ)」とも言い、「節気」とも呼ばれます。各月の前半に配置されるのが、この節です。

「中」は「中気(ちゅうき)」とも言い、略称で「中」とも呼ばれます。

現行の二十四節気は中国の太陰暦(月を参照した暦)を補完する目的で、逆の発想で太陽を参照して作暦されていますので、現在の太陽暦(グレゴリオ暦)に至っても、極度に形態を変えることなくそのまま使用され続けています。

立冬の節気(期間)はいつからいつまで?

立冬の前の節気は「霜降(そうこう)」で10月24日頃〜11月7日頃までです。したがって立冬は、新暦(現在の太陽暦)で言えば11月8日頃を指します。

もしくは11月8日頃から始まる節気(期間)を指します。立冬の場合はその次の節気である「小雪」の前日までとなる「11月8日〜11月21日頃」までです。年によっては1日前後します。

立冬とは「特定の日」を指すのではない!

二十四節気は半月単位で節気が区切られています。したがって厳密に言えば「立冬の節に入る日」を意味します。

半月とは約15日になりますので、このどこかで立冬の節気で解説されているような季節感を感じて、本格的に立冬の節気に入ったことを意味します。

もちろん、世間一般では特定の日が節気の境目として、特定の日のみが言葉で交わされる感は否めません。しかし、それが世間通念上まかり通っているのも事実であることから、完全な間違いとは言い難いものがありんす。

ただ、これは本来、正式ではないということを理解しておきたいところです。

立冬は旧暦ではいつ?

立冬を旧暦で表記すると、10月始めの節気「10月節(亥月の正節)」であり、具体的には9月下旬頃になりんす。

「立冬」の次の節気である「小雪(しょうせつ)」が「十月中(亥月の中気)」になりんす。

立冬の前の節気は、「霜降(そうこう)」で9月2つめの節気となる「九月中(戌月の中気)」になります。

現行の定気法では太陽が黄経約225度の点を通過したあたりになります。

定気法とは?

定気法とは、1844年(天保15年/江戸時代後期)の天保暦より使用された暦法であり、太陽が黄道を15度ずつ進むたびに節気を設けた暦法になります。それまでの平気法を改訂した暦法です。

節気間の日数は毎年差異が生じることから、旧暦2033年に9月と10月がなくなってしまうなど大きな問題に直面しています。

立冬の2023年・2024年・2025年・2026年の日はいつ?

  • 2023年の日本の立冬の日は11月7日(月)!
正確な時間(UT基準)日本の立冬に日にち中国の立冬の日にち
2023年11月7日16:3511月7日11月7日
2024年11月6日22:2011月7日11月7日
2025年11月7日04:0411月7日11月7日
2026年11月7日09:5111月7日11月7日

※参照先:「ウィキペディア


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「立冬」の言葉の意味や由来とは?

一言で立冬の意味を説明すると次のようになりんす。

冬に成る

冬を迎える緊張感を心に覚える頃。これすなわち冬の始まりを予見させるものなり。

「立つ」とは「始まり」の意味があり、二十四節気には他にこの「立つ」が入った節気が四季になりんす。

これらの節気は二十四節気においては「四立(しりゅう)」と呼ばれています。

仮名暦による立冬の解釈

陰陽寮(おんみょうりょう)が編纂した具注暦を仮名書きにした「仮名暦(かなごよみ)」には立冬の意味に関して次のようなことが記されています。

立冬 = 冬と成る

実は「立」には「成立」という言葉もあるように「〜に成る」という意味合いもありんす。

ですから立冬は「冬に成る」という意味に解釈されます。

ちなみに陰陽寮とは、およそ飛鳥時代に設置され、以降、明治初頭まで存在した朝廷(現在の政府)の機関です。

冬日・真冬日の定義

  • 冬日=1日の最低気温が0度未満の日のこと。
  • 真冬日=最高気温が0度未満の日のこと。

立冬を感じるの早朝!夕方・夜!

現今の本州地方の気候・気象を鑑みて、まだまだ冬の到来とは感じにくいものがありんす。まさに秋たけなわ。

しかしながら、早朝や夕方・夜になれば一段と冷え込み、身に沁みるほど冬を迎える緊張感を心に覚えます。

東北地方などでは早朝、霜が降り、土中には霜柱が立つ様子を見られることでしょう。

立冬の暦便覧(こよみ便覧)

『冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也』

意味

『この冷たさゆえ、いよいよ冬の気配が成る』

‥のような感じでしょうか。

この一文で解釈に悩むところは「気立ち」という部分です。「気立」とは、類義語辞典によれば『人や物の生来の、あるいは後天的な気質、または特徴的な傾向』と解されます。

一方で「冬の気が立つ」とした場合、「冬の気配が成る」とも解することができんす。

‥とまぁ、意味合い的には双方とも似たような感じで一貫して言えるのが、「冬に成る」ということでしょう。

暦便覧とは?

暦便覧とは、正式には「こよみ便覧」と書き、「こよみべんらん」と読みます。

この書物は、1787年(天明7年)に江戸で出版された暦の解説書であり、 太玄斎(たいげんさい)という人物が著した古書物です。

太玄斎というのは名前ではなく「号」であり、本名は「松平頼救(まつだいら よりすけ)」と言います。

松平頼救は常陸宍戸藩の5代目藩主でしたが、隠居して嫡男・頼敬に家督を譲った後、太玄斎を称しています。

立冬の季節感・時節

立冬の頃になると日中の日差しも弱まり、日暮れも早くなりんす。

「今朝の冬」の言葉からも連想されるように朝になると吐く息がほんの少し、白くなって見えることを実感し始めるほどの寒さを覚え、冬の到来を実感させます。

そういう意味合いでは冬への季節の折り目がハッキリと現れる節気といえます。

木枯らし1号

毎年、冬を実感させる出来事の1つに気象庁が発表する「木枯らし1号」がありんす。

木枯らし(こがらし)とは、晩秋から初冬にかけてに吹く北寄り(北から西北西)の強風のことです。「凩(こがらし)」とも表記されることがありんす。

この風が吹く頃、ちょうど木々は紅葉を迎えており、生い先短い葉っぱなので強風が吹けばいとも簡単に葉が吹き飛ばされてしまいヤス。すなわち丸裸状態にされるということです。イヤぁ〜ん

つまり、木枯らしの意味は「木を吹き枯らすもの」と解されます。

ちなみにこの風、強風というだけあって、時に警報が発令されることもあるので充分にご注意を。オホ

落ち葉で焼き芋

現在ではこのような光景を見る機会はグッと減りましたが、木枯らしが生い先短い紅葉した葉を強制的に散らすと、散り落ちた落ち葉を掃除するために熊手(くまで)でかき集めて、その後、「落ち葉焚き」をします。

よく見られるのが、家族や近所の小坊主どもとつるんで食べる焼き芋です。コぉ〜イツがまた美味めェんだ♪ …お前だれやねん

溜まった落ち葉の中に芋をブチ込んで、芋が焼きあがるのを今か今かと待つのはこの時季特有の楽しみの1つです。チマチマチマチマ…ラララ〜♪ ラララ♪

この木枯らしが吹くと、いよいよ冬型の気圧配置になったことを意味します。

東京地方における木枯らしの条件

1:期間は10月半ばから11月末までの間に限る。

2:気圧配置が西高東低の冬型となって、季節風が吹くこと。

3:東京における風向が西北西~北である。

4:東京における最大風速が、おおむね風力5(風速8 m/s)以上である。

 (参照:気象庁)

大阪地方における木枯らしの条件

1: 期間 霜降(10月23日ごろ)~冬至(12月22日ごろ)まで。

2: 気圧配置 西高東低の冬型の気圧配置。

3: 風向・風速 北よりの風が吹き、最大風速8 m/s以上。

ちなみに気象庁の東京地方における木枯らしの統計によれば2018年、2019年は、発生していないことが分かりんす。

不周風

実は、この時季の風は他に「不周風」とも呼ばれ、これは八風の1つに定義されています。

八風とは八方から吹く風の総称とされますが、一説には1年を8つ分けた「八節」に吹く風とされる説もありんす。

八風一覧
  1. 東北:融風
  2. 東:明庶風
  3. 東南:清明風
  4. 西南:涼風
  5. 西:閶闔風
  6. 西北:不周風
  7. 南:景風
  8. 北:広莫風

参考文献:三教指帰・下

この頃、西北西(乾の方角)から冷たい風が吹くとされますが、これは上述、木枯らしの別名もしくは中国寄りの言葉が派生して生み出された呼称でしょう。

淮南子(えなんじ)という中国文献によれば、『不周風至れば、すなわち宮室を修め、邊城を繕む』と解説されています。

宮室(きゅうしつ)とは皇帝、天皇の一族を意味し、邊城(へんじょう)とは辺境を守る城のこと。繕(おさ)とは、修理する、悪くなったところをなおすの意。

以上をまとめると、『この風吹けば天下和順し、大いに平穏が成る。』と解されまする。天下和順とは一言でいうと恒久的な平和のことです。

立冬といえば紅葉の時期!

霜降の頃に日光や高野山など山岳地域で始まった紅葉は今度は麓へ降りてきて、都会の至る場所で紅葉が見られます。

その様子はまさに「錦繍(きんしゅう)」という言葉が見事にあてはまります。

そして立冬を経て次の節気である小雪(しょうせつ)が終わる頃、一夏の恋が終わるかのように紅葉も終わってく頃です‥。フぅぅ〜ん

都会では歩道のイチョウ並木、寺社境内ではカエデや山モミジなどが、恋した君のホッペのように真っ赤に染まり上がる頃です。チュっ

初冠雪(はつかんせつ)

初冠雪とは夏が終わった後、初めて山頂が雪や氷で白く見えることです。

北国では初冠雪の知らせがこの頃、届き、本格的な冬の到来を迎えます。

立冬の七十二候

「七十二候」とは?

二十四節気をさらに72に分割した「七十二候」と呼ばれる暦法もありんす。

七十二候は二十四節気をさらに細分化し、日本の風土に合わせた各季節においての気象や動植物の変化を分かりやすく解説しています。

したがって二十四節気が抽象的表現の暦であるならば、それをもう少し具体的にしたものが七十二候ということになりんす。

七十二候には「初候」「次候」「末候」という3つの期間(候)を設け、それぞれの期間の季節感にマッチした季語が割り当てられています。

例えば、この霜降も七十二候に当てはめると3つの期間(候)に分けることができます。ウフ

初候(11月7日〜11日頃):山茶始開(つばきはじめてひらく)

画像引用先:https://ja.wikipedia.org

 意味:山茶花(さざんか)が咲き始める頃

山茶始開とは?

山茶と書いて「つばき」と読みますが、実際には「サザンカ」を指します。ゆえにサザンカが咲き始める頃。

ただ、サザンカもツバキと同じ「ツバキ科」に属することから、生態的には似ています。ただ諸所でその違いがありんす。詳細は下記ページにて。

次候(11月12日〜16日頃):地始凍(ちはじめてこおる)

 意味:大地が凍り始める頃

地始凍とは?

朝になると霜が降り、土中では霜柱が見られる頃です。

この頃、夕方〜夜になってタンクトップやTシャツを着て歩いていたら、色メガネで見られることでしょう。ひょっとしたら中には同調するツワモノがいて、『さっ、サインください!』‥とか、言って握手を求めてくる人も出現してくるかも

末候(11月17日〜21日頃):金盞香(きんせんかさく)

 意味:金盞(きんせん)の花が咲き、かぐわしい香りが漂う頃 ※金盞=水仙

金盞香とは?

金盞香の金盞とは、聞きなれない言葉だけれども、これは水仙(スイセン)のこと。水仙を推薦! ….ふぅ

水仙はちょうどこの頃に花を付けるのですが、水仙の大きな特徴はその芳しいニオイ!

芳醇な鼻につく匂いを四方に放ち、人々を魅了し惹き寄せます。


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立冬の期間中の行事(イベント)・風習

七五三

11月15日と言えば‥七五三です!

七五三とは、7歳の女子、5歳の男子、3歳の男女が各々の年齢になったとき行う儀式です。

元来、宮廷&武家の儀式でしたが、江戸時代になってこれらの儀式が統合されて、さらに11月15日という定日が充てられます。

このような七五三の行事が庶民層にまで認知され始めたのが、意外にも明治時代からです。

現代では医療が発達し、簡〜単にあの世へ逝っまぅような事はあ〜りやせんでしたがぁ、昔〜ゃぁ、幼児時期の死亡率が高く、そりゃ〜そりゃ、テェ〜へんな時代でゴザんした。ホンマお前だれや

11月15日近辺の土日になれば全国の寺社では七五三の御祈祷の貼り紙を境内の内外で行う様子が散見されます。

境内では、紅白2色の千歳飴をペぇロペぇロ..ペロっ…フぅぅ〜んと、させたお子たちの姿も見られます。フぅぅ〜ん

七五三についての詳細は下記ページをご覧ください。

酉の市

立冬の間に訪れる有名な行事として例年11月の酉の日に行われる「酉の市」がありんす。

関東地方を中心とした、鷲神社、酉の寺、大鳥神社など鷲や鳥にちなむ寺社の境内では、職人たちの手作りによる熊手が売り出され、開運出世、商売繁盛を祈願する人々で年一番とも言える賑わいを見せます。

酉の日になる深夜12時に熊手の授与が行われるため、深夜にも関わらず大きな熊手を買い求める人々で境内はごった返します。

酉の市の起源は江戸時代とされ、東京都足立区花畑(往時の花又村)で行われた農民たちによる秋の収穫を祝う祭礼が起源となりんす。

この祭礼では、天日鷲命(あめのひわしのみこと/鳥の鷲の神とされる)を祀る鷲神社に「矮鶏(ちゃぼ)」と呼ばれる種類のニワトリ君を奉納します。

矮鶏が奉納される理由は、矮鶏は鳴き声で時を知らせたり、異変の事態も察知し鳴き声を上げることから、神の使いとなる神鳥として神聖視されてきた歴史がありんすよ。

酉の市と言えば東京浅草の長國寺と鷲神社!

日本広しと言えど、酉の市で最大の賑わいを見せるのは東京浅草の長國寺とその境内社となる鷲神社ではないでしょうか。

浅草寺から徒歩約7分の東京都台東区千束三丁目に位置する通称・「おとりさま」で広く知られる神社です。

双方の寺社には花又村の大鷲神社から勧請した御神体が祀られていますが、当寺社が有名になった理由は吉原が近く、参詣者が多かったからでしょう。

長國寺(鷲神社)の酉の市についての詳細は下記ページをご覧ください。

関連記事:

十日夜(とおかんや)

十日夜とは、旧暦10月10日の日に東日本で行われていた田の神を祀る祭典です。

田の神は10月10日に山に帰り、以降は来年の春まで山の神として過ごすと考えられていたので、そういう意味では田の神を見送る祭礼ともいえます。

モグラ除け

この日、子供達がワラで作った小槌(ハンマー)を手持ち、こう言いながら家々を巡ります。

「十日夜もいいものだ、朝そばぎりに昼だんご、夕飯食ってひっぱたけ」

これは魔法使いが唱える呪文の類いの「まじない言葉」になりんすが、あらま何とも不思議しぎしぎ摩訶不思議!なぁんとぉぅ!この言葉を唱え続けると、作物を食い荒らすモグラが逃げていくそうです。

亥の子つき

亥の子つき(搗き)とは、子供らが寄り集い、大きな石に縄を巻きつけて、その縄を上下に動かして地面をつきます。

地面をつく時に「亥の子餅をつかん者は鬼を生め、蛇を生め、角を生えた子を生め」などと大声で唱えながら、つかんだ縄を全員、阿吽の呼吸をもって上下に動かします。

言葉で言っても分かりにくいので、ちょっと動画をご覧くださいな。音量に注意!


亥の子つきの風習は地域によって若干異なり、例えば石ではなく、木を巻き付けて突いたり、唱え言葉も違ったりする地域もありますが、おおむね縄のような図太いヒモを巻きつけて地面を打つ風習は同じのようです。

コタツ開き

ううっ…わっサブっ。最近のネタもやけどこれはホンマにシャレならんレベル‥。

などとつぶやく日も多くなり、腹も冷えることからクソる回数も何かと増えるこの頃‥。

このような事態を回避する1つの方法に我らの正義の味方「コタツ」がありんすよ!コタツみかんの季節到来!!ヒィぃぃぃぃヤッホぉ〜ぃゃっ!!

‥‥

‥‥

はい。と、まぁコタツと言えば現在では電気式ですが、古来変わらずに気を付けておきたいのが火事です。

火事は「火」。火の弱点は水であり、これは五行説においても説明されていますが、その水を司る存在とされるのが「亥(い/イノシシ)」です。

旧暦10月と言えば「亥の月」。さらにその旧暦10月の亥の日であれば、水の効果は倍増するイメージがありんす。

実は火事の多かった江戸時代では亥の縁起をかつぎ、このような五行説の思想をもとに亥の月・亥の日にコタツ出す日と決めていたのです。

今の今まで「コタツ開き」という言葉すら知らなかったそこのあなた!これを機会にコタツを出す日を見直してみやせんかぃ?

紅葉狩り

ちょうどこの立冬のあたりから次の節気である小雪にかけて都会圏では紅葉が見られます。

紅葉するのは主にカエデ、ケヤキ、イチョウなどです。マツやスギは紅葉はせず、ずっと緑色のままです。

ところで‥紅葉狩りは、なぜ「狩り」と付されているのかご存知ですか?

狩りと言えば森林に入って獣を追いかけ回して捕獲しますが、紅葉を楽しむときも様々な木々を見ながら森林を動き回ります。

この様子が狩りをしている様と似ていることから、いつしか「紅葉狩り」と呼ばれるようになっています。

紅葉する条件
  • 昼夜で寒暖差がある
  • 水辺付近である
  • 天気が良いこと

紅葉の名所は、滝や川沿いに多い理由が、こういった条件がそろっているからです。うきゃ

昼夜での寒暖差は約10度前後になると紅葉しやすくなりんすよ。

紅葉は山頂から山裾へ北から南へと至るため、その様相を「梅雨前線」に例えて、「紅葉前線」などとも呼ばれます。

立冬の時期(10月24日〜11月7日頃)の時候の挨拶

時候の挨拶とは?

時候の挨拶とは「じこうのあいさつ」と読み、これは挨拶状などの冒頭に書く文のことです。

例えばよく見る典型的な例が、「拝啓〜」と書いた後に続く文章です。

  • 一例:「拝啓、○○の候」or「拝啓、暑中お見舞い申し上げます」…etc

‥と、このような文章が時候の挨拶になります。

特に仕事の関係先や目上の方へのお手紙の冒頭には、きちんと時候の挨拶を入れたいとお考えの方もいるかもしれません。

「立冬」という言葉は、「立冬の候」「立冬のみぎり」「立冬の折」という形で、そのまま時候の挨拶になります。

例えば、「立冬の候(りっとうのこう)」と言うと、次のような意味合いがあります。

  • いよいよ暦上では冬を迎える頃になりんした。
  • 平野部でも紅葉が見られる季節になりんした。

そして、「拝啓 立冬の候、」という書き出しで、相手の安否・健康を気遣ったり、最近の気候や行事の話を続けたりします。

「拝啓」で始めたら、最後に「敬具」をお忘れなく!

立冬の候
  • 読み方:りっとうのこう
  • 意味:いよいよ暦上では冬を迎える頃
  • 使用するに適した期間:11月8日頃〜11月20日頃まで(立冬期間中)
落葉の候
  • 読み方:らくようのこう
  • 意味:木の葉が落ちて冬に成る時季
  • 使用するに適した期間:11月8日頃〜11月20日頃まで(立冬期間中)
氷雨の候
  • 読み方:ひさめのこう
  • 意味:晩秋より初冬にかけて降る冷たい雨
  • 使用するに適した期間:11月いっぱい
深冷の候
  • 読み方:しんれいのこう
  • 意味:時に0度以下になるほど寒さが深まる時季
  • 使用するに適した期間:11月いっぱい
夜寒の候
  • 読み方:よさむのこう
  • 意味:夜がいっそうと冷え込む頃になりんした
  • 使用するに適した期間:11月中頃〜12月上旬
向寒の候
  • 読み方:こうかんのこう
  • 意味:本格的な冬に向かっている途上
  • 使用するに適した期間:11月中頃〜12月中旬
初冬の候
  • 読み方:しょとうのこう
  • 意味:冬の初め頃
  • 使用するに適した期間:11月中旬~12月初旬頃

紅葉の候
  • 読み方:こうようのこう
  • 意味:木の葉が紅葉する頃
  • 使用するに適した期間:11月初旬~12月初旬頃
霜秋の候
  • 読み方:そうしゅうのこう
  • 意味:秋深まり霜が降りる頃
  • 使用するに適した期間:11月初旬~11月下旬頃

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立冬期間の季語

立冬で使用される有名な季語一覧

「冬ざれ」

意味:冬になること。

山茶花時雨(サザンカしぐれ)

意味:サザンカが開花する時季(11下旬頃〜12月上旬)に降る雨のこと

立冬の時期が旬の食べ物(行事食)

行事食

亥の子餅(いのこもち)

「亥の子餅」とは、主に西日本で見られる旧暦10月(現在の11月)の亥の日に食べる餅のことです。「亥の子」とは、イノシっシン(訳:猪)のこと。

子孫繁栄や万病予防などを祈願しながら餅をつき、亥の子様へお供えした後、旧暦10月 亥の日 亥の刻(午後10時頃)に食べると子宝に恵まれ、無病息災に過ごせるとのことです。

猪は多産で、よく子を育てることから女性が食べるとたくさんの子を授かることできるとされます。

また、亥の子にお供えした餅を食べると万病から身を護ることができるとされ、女性は元気な出産ができ、小坊主どもは病気なく元気に育つとされます。小坊主ども?

亥の子餅の起源

亥の子餅を食べる風習の起源は中国にあるようで、これを平安時代に宮廷の禁裏でマユ半(麻呂/貴族ども)が真似て始めたのが日本における亥の子餅の起源とされています。

元来、無病息災を祈願するものでしたが、鎌倉時代になると武家社会の儀式と習合し、猪が多産であることから子宝ワンサカのご利益もあるとされるようになっています。

さらに江戸時代になると、亥(いのしし)は陰陽五行説において水」の属性になることから、火難除けになるとされて、さらに広く信仰されるようになります。

亥の子餅の材料

往時の亥の子餅は、ごく普通の餅をだったようですが、現代では、餡子(あんこ)を餅の中にブチ込んだものが、多く見られれます。

千歳飴

千歳飴は「千歳」の名前が付されるように親が子の健やかな成長と長寿を祈念して与える縁起物です。七五三の時に神社でご祈祷を受けるとお下がり品として授与していただけます。

長寿を意味して長細く作られていますが、直径は約15mm、長さは1m以内と一応、サイズは決められているようです。

また飴の入った袋には長寿の象徴たる亀や鶴が描かれています。

七五三で小坊主どもが嬉しそうに鼻水を垂らしながら千歳飴が入った紙袋を持っている姿はこの時季特有の情景です。小坊主ども? このクダリほかでも使ったような….

赤飯

めでたいことがあれば赤飯を食べる風習はもはや一般的に広く認知されていますが、七五三のときにも赤飯を内祝いなどでいただける品の1つです。

赤飯を一から炊き上げる家庭は少ないことから、一から精魂込めて作った赤飯は喜ばれることでしょう。ウフ

代表的な食べ物

銀杏(ぎんなん)

うわっ!臭っさ!!

‥糞(ウンコ)踏んてモタ?

‥のぉ〜あんて思ったりしちまぅのが、この季節に見られる特有の焦りに焦ったコノヤローな現象です。

そう!それは糞ではないですよ!ご安心を!銀杏ちゃんを踏んでいたのです!

銀杏が臭い理由は、「酪酸」という人間の汗に含まれる臭い成分を包有しており、これが「エナント酸」と呼ばれる成分と合体することで余計に悪臭を放っているんです。

しクぁし!銀杏は栄養価が高く、特に抗酸化成分を包有していることからアンチエイジングが期待できます。

茶碗蒸しにすると銀杏の旨味が最大限に活かされます。秋を代表する料理ではないでしょうか。うきゃ ”うきゃ” 2発はサブい

烏瓜(からすうり)

烏瓜とはラグビーボールのような形をしたウリ科の多年生つる性植物です。

開花時期は夏(7月〜9月頃)ですが、長さ5㎝ほどの実(種子)が成り、秋が深まるにつれ唐辛子に匹敵するぐらいの濃いオレンジ色に染まってゆき、熟していきます。

古来、「烏瓜のツルは万代に続く」とされ、お子たちの成長祈願と併せて七五三の千歳飴に添えられたりします。

また、烏瓜の実の形が「打ち出の小槌」に似ていることから福運を招くとされ、財布に入れる方もいるようです。

柿は個宅の庭木として古来、親しまれている樹木の1つです。ミカンと同じオレンジ色をしていますが、柿は身が固く引き締まっています。

柿は甘く日干ししたものは干し柿としても食されます。柿は甘くて食べやすいだけではなく、「柿が赤くなれば医者が青くなる」というコトワザまであるように古来、その栄養価の高さで知られている果物です。

季節の移り変わり、何かと体調を崩しやすい時期ですが、昔人は柿のような季節毎の栄養価の高い果物や野菜を知っていて、摂取することで無病息災に過ごせたのです。

  • 旬な食べ頃時期:9月頃~12月頃

野菜・果物

新蓮根

旬な食べ頃時期:9月頃~1月頃

椎茸

旬な食べ頃時期:9月頃~11月頃

しめじ

旬な食べ頃時期:9月頃~11月頃

ゆりね

旬な食べ頃時期:9月頃~2月頃

さつまいも

旬な食べ頃時期:7月下旬頃~翌年2

梨(ナシ)

旬な食べ頃時期:8月下旬頃~11月頃

魚類(海鮮類)

秋の代表的な海鮮類の食べ物

秋刀魚(さんま)

旬な時期:9月〜11月頃

その他の秋に旬を迎える魚類(海鮮類)

カサゴ

旬な時期:8月下旬〜3月頃

ヤマトカマス

旬な時期:8月〜11月頃

カツオ(戻りガツオ)

旬な時期:9月〜11月頃

ボラ

旬な時期:9月~1月頃

さば

旬な時期:9月~12月頃

カマス

旬な時期:9月~12月頃

カレイ(アブラカレイ)

旬な時期:9月~12月頃

さけ

旬な時期:9月~11月頃

上海がに

旬な時期:10月~2月頃

伊勢海老

旬な時期:10月~4月頃

車海老

旬な時期:10月頃〜12月頃

ハゼ

旬な時期:10月~11月頃


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立冬時期の季節の花

※以下、画像引用先:https://ja.wikipedia.org/

サザンカ(山茶花)

サザンカの開花時期:10月頃〜11月頃

立冬の七十二候の初侯「山茶始開」でも集録されるようにサザンカは立冬の時季を代表する名花です。

サザンカはツバキと姿形が似ていることから、混同されることがありんすが、ツバキは概ねサザンカの花期が終わった頃に花を付けます。

「山茶花(さざんか)」の名前は、言葉をそのまま訳すと「山に生える、花ビラを付けるお茶の樹」と解されますが、一説によればその言葉通り、往時は山茶花を煎じてお茶として飲む風習があったようです。

これから真冬へと向かうような寒い時季、冬枯れしていく草花がほとんどである中、あえて花を付ける山茶花は注目の的であり、このサザンカやツバキを題材とした詩は歴代の詩人たちに好まれ、数多く詠まれることになりんす。

童謡「たき火」の第2節に、「サザンカ、サザンカ咲いた道、アヒルだアヒルだコノヤロー♪‥ではなく、たき火だ たき火だ 落ち葉焚きぃ〜♪」‥の歌でスッカリかりカリと日本人には馴染み深いものです。

  • 開花時期:9月〜11月いっぱい
  • 分布地:本州、四国、九州
  • 発生場所:日当たりのよい山地、海岸の岩場、斜面の草地(野生菊)

菊は多年草植物であり、奈良時代に薬草として中国から日本に伝えられたと云われます。秋を代表する名花です。

中国においては君子が備える要素を持つことから「四君子(しくんし)」と呼ばれる名花の1花に位置付けられています。

四君子・一覧

蘭、竹、菊、梅

現今の日本においての菊は主に仏事・葬儀用もしくは観賞用の花として広く認知されていますが、菊が観賞用として位置づけられたのは江戸時代になってからのことです。

菊の開花時期と開花期間

菊は概ね例年9月〜11月に開花し、ピークは10月。開花している期間は7日〜14日間になりんす。

水引(みずひき)

  • 開花期:8〜11月頃

一般的に「水引」と言えば祝儀の包装を結ぶための赤色の紙の糸をイメージしてしまいますが、実は実際に「水引き」という植物が存在し、包装してくくりつけた時の紙ヒモの形が「水引き」の形に似ていることから由来がきています。

実際にこの花を俯瞰して全体像を見れば分かりますが、真上から見ると赤く、下から見ると白く見えます。

水引は高さ30〜80cm、長さ6〜15cmの広楕円形で先端を尖らせた葉を四方に付けます。この花の大きな特徴は、茎や葉腋から長さ20〜40cmになる花穂を出し、この花穂に君のお手手のように小さくキュートな花弁をつけます。ウフ

のこん菊

  • 開花時期:8月〜11月頃まで

秋を代表する花の1つに「のこん菊」がありんす。秋の季語にもなっているほど身近な花でもありんすよ。

それもそのハズ、のこん菊は本州〜九州地方であれば道端で見られる花です。パッと見、コスモスにも見えますが、コスモスは花びらの先がギザギザで1枚々々が大きいです。

りんどう

  • 開花時期:9月〜11月いっぱい
  • 分布地:関東地方以西の本州、四国、九州
  • 発生場所:山地、丘陵地、湿った山野、草原

りんどうは秋を代表する名花です。別名はイヤミグサ。

リンドウ科リンドウ属の多年生植物で、大きな鐘形の凜とした青紫色の花を付けます。

リュウノウギク

  • 開花時期:10月〜11月いっぱい
  • 分布地:福島県、新潟県以南の本州・四国・九州の一部(宮崎県まで)
  • 発生場所:山地、丘陵地、低山の森林周辺

珍しい名前をしていますが、由来は茎や葉の香りが、中国から伝わった竜脳(リュウノウジュから採れる精油)という香料に似ている事からきています。

この花も晩秋を代表する花です。

ヒイラギ

ヒイラギはモクセイ科モクセイ属の樹木ですが、ちょうどこの立冬の時季に花を付けます。(実は翌年6月〜7月)

  • 開花時期:11月〜12月いっぱい
  • 樹高:4〜8m
  • 分布地:本州(関東地方以西)、四国、九州、沖縄
  • 発生場所:山地、丘陵地、低山の森林周辺

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