【雑節】年4回?2020年の土用の期間はいつからいつまで?意味や由来(起源)・食べ物(行事食)・過ごし方など

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「土用」と聞けば一般的に夏のことをイメージしてしまう方が多いのではないでしょうか。

確かに「土用」と言えば古来、夏にウナギを食べる風習があることから、盛夏の最中の1日と思ってしまいます。

中にはキンプリの平野氏のような強者がいて、土曜日のことを「土用」だと勘違いし、土曜日にウナギを食べるものだと思っている方もいるのでは?

それと忘れてはいけないのが、「土用」自体が雑節に集録されている節気の1つだと言う事です。

以下では雑節における土用の2020年の日にち(期間)や、「土用」の意味や由来(起源)・食べ物(行事食)・過ごし方についてご紹介していています。

目次

「土用」の読み方

土用は「どよう」と読みます。

実のところ、「どよう」といつ頃から読まれるようになったのかは明らかにされておらず、不詳とされています。

かつては「土曜用事」と呼ばれており、これが略字形式で「土曜」と読まれるようになり、最終的に現今の「土用」に着地したと考えられています。

他説によれば「土旺用事(土王用事/どおうようじ)」と表記されていた事から「どおう」と読まれ、時代を下りながら略字になって、「土用(どよう)」に着地したという見解もありんす。

土用とは?

最初に結論からまとめて言うと土用とは年に4回ある!しかも1日だけではなく期間をもっている!

冒頭でもクっちゃべったように、一般的に土用になるとウナギ犬を食べることから‥‥おっと、ウナギ!!‥を食べることから、土用とは夏の1日だけの行事日だと思っちまってる方が多いのも事実です。

その上さらに土用という日は年に1回だと思っちまってる方が多く散見されますが、これも間違いでありんす。

土用とは年に1回の1日(該当日)を指すのではなく、正式には土用は年に4回あり、1日ではなく期間を持っています。

土用が年に1回1日をだけだと認識されている理由は、「土用丑の日(どよううしのひ)」が土用のことだと思い込んでいるからでありんすが、この理由は土用丑の日になるとウナギを食べるからでしょう。

毎年、7月になるとスーパーへ買い物に行けば「土用丑の日はウナギを食べてスタミナをつけて一夏を乗り切ろう!」などと書かれた店内広告が何かとチラチラと視界に入ることが多いですが、子供の頃から見ている光景なので嫌が応にも「土用=丑の日=ウナギ」といった図式がド頭にインプットされています。

親も親で土用とは何かを知らない方が多いので、そのまま子供は成長して大人になって行き、その子供も「土用=ウナギ」という認識を持ってしまい、これが繰り返されているので、どうしても土用といえば=ウナギを指し、年1回1日だけだと思い込んでしまうのでありんすよ。


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2020年の土用はいつからいつまで??

上述したように土用は年に4回あって、それぞれ期間を持っていますが、では土用はいったい何日なるのだろうという疑問が出てきます。

そこでちょっと下記の表をご覧ください。↓

四季 土用入り 一の丑 二の丑 土用明け 期間
04月16日 04月16日 04月28日 05月04日 18日
07月19日 07月21日 08月02日 08月06日 18日
10月20日 10月25日 11月06日 11月06日 17日
01月18日 01月23日 なし 02月03日 16日

いかがですか?

この表は四季の各土用の期間を示したものですが、2020年の四季における各土用期間は16日〜18日あることが分かります。

厳密にいえば、土用期間は二十四節気の四立(立夏立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつになるのでありんす。

今もし、あなたが「土用=ウナギ=年1回1日」だと思い込んでいたのであれば、驚きを隠せないのでは?

定気法における四季の土用期間と確率

季節 17日 18日 19日 平均
51% 49% 18.49日
18% 82% 18.82日
98% 2% 18.02日
29% 71% 17.71日
平均 7% 60% 33% 18.26日

参照先:国立天文台

この表を見れば分かりますが、土用期間は合計すると約72日あることになりんす。

また、1年・春夏秋冬それぞれの約90日のうちの約18日間が土用期間に割り当てられていることになりんす。

⬆️土用期間と365日・四季を示した表

春の土用の平均期間

春の土用は太陽黄経が297度から315度(立夏)の前日までと定義され、平均18.49日間ありまする。

夏の土用の平均期間

夏の土用は太陽黄経が117度から135度(立秋)の前日までと定義され、平均18.82日間ありまする。

秋の土用の平均期間

秋の土用は太陽黄経が207度から225度(立冬)の前日までと定義され、平均18.02日間ありまする。

冬の土用の平均期間

冬の土用は太陽黄経が27度から45度(立春)の前日までと定義され、平均17.71日間ありまする。

四季それぞれで土用期間に変動がある理由

上表をご覧いただいて分かったと思いますが、四季それぞれで土用の期間が一定せず、疎ら(まばら)です。

この理由は、地球が楕円軌道を描きながら太陽の周りを回っているために、四季それぞれで±3%(軌道離心率×2)程度の変動が生じるからです。

四季の間に土用期間がある理由

四季の移ろいというものは春から急に冬になるわけではなく、夏→秋という季節の経過が伴って春から→冬になりんす。

また、春から急に夏になるのではなく、気象の変化を経て徐々に夏に近づいていきます。これは夏から→秋へ向かう季節の移ろいにも同様のことが言えんす。

これら四季の移ろいを冷静に考察してみれば、それぞれの四季の間には当てはまらない期間が約18日もありんすが、この期間を「土用」と定めたからです。

このような土用期間は次の季節へシフトするための重要な準備期間であると共に、これは後述していますが、土用が集録される雑節が農作業が遅速なく円滑に行えるように作歴された暦であるならば、この期間は農作業とも関連深いものになりんすよ。

「土用入り」とは?どういう意味?

「土用入り」の「入り」とは土用の期間に入る最初の日のことを言います。

暦上ではよく土用の日は「○月○日」とだけ記されることがありますが、これは土用入りの日になります。

定気法(恒気法)における土用の入りの日

定気法(”恒気法/こうきほう”ともいう)とは、黄道(こうどう)を24分割した方法になります。黄道とは地球から見た、もしくは天球上の太陽軌道のことです。

江戸暦(天保暦)の直前までは「平気法」という歴法が用いられていましたが、現行の二十四節気はこの定気法が用いられていますので平気法の紹介は割愛します。

定気法では、四立の太陽黄経(立春315度・立夏225度・立秋135度・立冬45度)の18度前、つまり下記に示す日が土用の入りの日になります。

  • 立春297度・立夏207度・立秋117度・立冬27度

そして「土用入り」があるということは「土用明け」があるということです。

「土用明け」とはどういう意味??

「土曜明け」とは、の「明け」とは「梅雨明け」と同様にその期間の最終日のこと指します。

つまり、土用期間の最終日のことです。

最終日は四立(立春・立夏・立秋・立冬)の前日、つまり節分(せつぶん)の日が最終日になります。

節分もこの土用と同じく雑節の1つとして集録されていますが、江戸時代以降、立春の前日となる2月4日を指す場合が多いのですが、実は年に4回ありんす。

土用期間中の「間日」とはどういう意味?

土用の間日の「間日(まび)」とは、期間中の間の日のことです。

暦上では、壬子(みずのえね)の日から癸亥(みずのとい)の日にまでの12日のうち、丑(うし)・辰(たつ)・午(うま)・戌(いぬ)の4日間を指します。

「子→→寅→卯→→巳→→未→申→酉→→亥」

間日は上記のような「十二支」の概念で成立したことから12日で一周します。

間日は春夏秋冬それぞれで次のような干支日が定まっています。

春の土用

巳、午、酉の日(2020年は4月20日・21日・24日、5月2日・3日)

夏の土用

卯、辰、申の日(2020年は7月23日・24日・28日、8月4日・5日)

秋の土用

未、酉、亥の日(2020年は10月21日・23日・31日、11月2日・4日)

冬の土用

寅、卯、巳の日(2020年は1月24日・25日・27日)

土用期間は約18日間もあるので、これでは仕事が滞り、生活していく上で諸事に支障が出るとされたことから、土用期間中に特別に「間日」なる日が設けられのです。

どうしても土を動かすことをしなければならない場合は、この間日に行う事で後述する土公神という土の神の怒りをかうことはないとされ、諸事万端の体制が整えられるとされたのです。

土用の間日の起源

このような土用の間日がいつ頃成立したのかは残念ながら不詳とされていますが、俗信ではこの間日に土公神が文殊菩薩に招かれて天上界に行くので地上にはいなくなるとされています。

文殊菩薩とは「3人よれば文殊の知恵」というコトワザもあるように、古来、知恵の神として信仰されています。

文殊は釈迦如来を中心に据え、左脇に普賢を配した釈迦如来の右脇を護る「釈迦三尊」として見かけることが多い仏です。

「二の丑」とはどういう意味?

「二の丑(にのうし)」とは早い話が丑の日が2回めぐってくるとして、「二の丑」と呼ばれていましゅ。すなわちウナギ犬が‥‥くどい、ウナギ!!が2回腹へシコ流しできる訳です。
注釈:シコ流しとはクソほど且つ、死ぬほど豪快に胃袋へブチ込むこと。

丑の日とは、十二支を暦で示した日のことであり、夏の土用の丑の日といえば「夏の土用期間中の丑の日」という意味になりんすよ。

ちなみに十二支を取り入れた暦は現今、「辰年」などの干支にしか用いられていないので混同しないようにしてください。

十二支を日で示した暦では、「子→丑→寅→卯→辰→巳→午→未→申→酉→戌→亥」と循環していきますが、丑は数え始めて2つ目なので、2回くることが稀にあるんすよ。

これを二の丑と言いんす。

たとえば2013年の例を持ち出すと、7月22日が丑の日だったのですが、8月3日にも丑の日がきています。

二の丑になりやすい年とは?

二の丑になりやすい年は単純に土用期間が長いと丑が2回くる確率が上がります。

土用期間は平均して18日間ですが、ごく稀に19日のときがありんす。この19日の年に土用の入りから7日以内に丑の日が巡ってくると、もう一度、丑の日が巡ってくることになりんすよ。

すなわち、土用入りの日が「未から丑の間のだと丑が2回くることになりんす。


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土用の意味

土用とは、かつて「土曜用事」もしくは「土旺用事」と呼ばれていたことから、これら双方を分解して紐解いていくとその意味合いが浮き彫りになりんす。

「土」の意味

土用の「土」は中国で成立した五行説から誕生した言語であり、五行説で定義する「土」とは「土の気(土気)」を意味します。

「曜」「」の意味

まず、「曜」の意味ですが、土曜の「用」は元来、「曜」のことを指し、曜とは「もっとも盛んな」という意味合いをもつとされます。

一方、「土旺」とは日本語で用いられる字体ではなく、これは中国語の表記になります。そもそも「土用」の起源が中国の五行説とされていることから、中国語が用いられていても何ら不思議しぎしぎ摩訶不思議ではないことになりんす。

この「旺」は「旺盛(おうせい)」を意味し、すなわち、「もっと盛んになる」という意味合いがありんす。

この旺を用いた「土王」「土旺」という言葉が時代を下りながら、訛りから転じて→「土曜」→現在の「土用」に着地したとも考えられています。

土曜が土用に転じた理由は不詳ですが、「七曜(しちよう)」における土曜と区別する意味合いで付されたものとも考えられます。

旺用事の「用」の語源の由来

「用」は「もちいる」「働かせる」「役立てる」などの意味があります。

旺用事の「事」の語源の由来

「事」は、weblio国語辞典によれば次のように解説されています。

「もの」が何らかの作用・機能・状態・関係などとして実現するありさまをいう語。
「もの」が時間的に不変な実体のようにとらえられているのに対して、「こと」は生起・消滅する現象としてとらえられている。

以上これらをまとめると、「土曜用事」&「土旺用事」とは「土の気が旺盛に働いている状態」などの意味合いになります。

当然ながら「土曜用事」&「土旺用事」の略字である「土用」もこれと同様の意味合いになりんす。

現在までの定説では、これら「土曜用事」&「土旺用事」が時代を下りながら省略されて行き、やがて「土用」に着地したとみられています。

陰陽五行説における「土用」の意義

それと、現今における土用の意義とは、陰陽五行説と密接な関係にありんす。

というよりも土用の意義が陰陽説と五行説が合わさったものであると定義することができるからです。

土用と五行説

土用の「土」は五行説における「土」のことです。五行説とは中国・春秋戦国時代(紀元前4〜5世紀)に陰陽家・鄒衍(すうえん)により、提唱されたとされる思想説の1つです。

五行説では、「木火土金水(もくかどごんすい)」という物質を「五気(五行)」と位置づけ、これら5つそれぞれの性質は万物を形成している根本五種と定めています。

根本五種一覧

木(もく):樹木の生長発育する様子を表した語句。春の象徴とされる。

火(か):火のごとく灼熱の性質を表した語句。夏の象徴とされる。

土(ど):植物の芽が地中からニョキっ!と生え出るような発芽した様子が原意。万物を育成・保護する性質を表している。四季の移ろいの象徴とされる。

金(ごん):地中にある鉱物資源(金属)が原意。金属のごとく冷徹で堅固性質、且つ、確実などイメージを表した語句。秋の象徴とされる。

水(すい):湧き水が原意。湧き水は生命の源と定義され、胎内と霊性を兼ね添えた性質を表している。冬の象徴とされる。

この一覧を見れば分かりますが、五行説では春には木気、夏には火気、秋には金気、冬には水気を割り当てています。

  • 春→木
  • 夏→火
  • 秋→金
  • 冬→水

そして、残った土気は季節の移ろいの象徴としています。すなわち、これが土用の意味であり原意になります。

五行説の中の五行相剋(そうこく)によれば、水は火に勝ち、火は金に勝り、金は木に勝つ、木は土に勝ち、土は水に勝ると説いています。

土が水に勝る理由

土が水に勝る理由は、土が水を吸い取り、土は水をせき止めることもできる。このように土が水の気を封じ込めることができるのは自然の摂理だとしています。

木が土に勝る理由

逆に木が土に勝る理由は、木は地中に根張りすることで土を締め付ける。さらにはその根っこから土の養分を吸い取って土を干上がらせると説いています。

五行説ではこれら根本的五種を「五材」とも呼び、古代で生活を営むために必要不可欠であった5つの材としています。

中国の古文書である「書経(しょぎょう)」の中の「洪範(こうはん)」の項」によれば次のように記されています。

水と火から始まり木金に至る。最後にその基礎となる土に終わる。

この意味は春→夏→秋→冬と季節は移ろうが、それぞれの季節の最後は必ず土で終わると説いています。ここでの土とは土用のことを指すのでしょう。

この五行説に陰陽説の思想を取り入れたものが陰陽五行説と呼ばれるものでありんす。

五行説は日本へ伝来した後、江戸時代になると天には五惑星、地には五行、人の心には五常(仁・義・礼・智・信)といった日本人の根本的精神を植え付ける原動力にもなっています。

土用と陰陽道(陰陽説)

一般的に土用期間は土の気が盛んになるので、土を動かす諸事が禁忌とされていますが、ここでの土の気とは陰陽道における「土公神(どくしん・どこうしん)」もしくは仏教における「地天(じてん)」のことを指します。

土公神とは、土を司る神のことであり、別名で「土公様(どこうさま)」とも呼ばれます。

地天とは大地を司る女神です。地天は別名で「堅牢地神(けんろうじしん、けんろうじじん)」とも呼ばれ、古代インドが起源とされます。密教においては天部12天の1柱になります。

古来、日本では土公神は季節によって下記で示すように鎮座する場所を変えるとされています。

  • 春:かまど(土竈)
  • 夏:門
  • 秋:井戸
  • 冬:庭

たとえば秋に井戸を掘ったり、井戸の場所を変えたり、井戸を埋めたりすると土を動かすので、このときに土公神の怒りをかって祟られると云われます。

同様に春はカマド、夏は門、冬は庭と、これらに関連する諸事で土を動かしてはならない、もしくはその方位をおかしてはならないとされています。

陰陽五行説における土の定義の遷移

陰陽五行説における土の定義は時代の移ろいとともに実は変化しています。

そもそも陰陽五行説における1年(春夏秋冬)の考え方として、陽を春とし陰を冬、陽から→陰へ向かう途上で「木火土金水」の性質を経て1年を終えるとしています。

ただ、土の定義だけは時代を経ながら変化しているようです。

例えば当初、陰陽は春において木を、夏において水を生じさせ、夏の3ヶ月のうち最後の1ヶ月を「土を生じる」として「土用」と名付けたとされています。

他の説では陰陽は春において水を、夏においては火を、秋においては金を、冬においては水を生じさせるとして、土においては次のように説いています。

『土は火の子であり、五行の土はもっとも貴き存在である。土の四時(しじ/四季のこと)における令するところなき者は、火と功名を分かたざるなりき』

そして、現在の土用の定義としては、陰陽は春において木を、夏において火を、秋において金を、冬において水を生じさせる。尚且つ、春夏秋冬(四季)において各々の末より5分の1、つまり約18日を土用と名付け、陰陽はこの期間において土を生じるとしています。

以上のように時代を経ながら、土の意味もしくは定義が変動していることになります。

「土気が盛んになる」の意味

上述では、「土の気が盛んになるから土用期間に土いじりは禁忌とされる」と説明しましたが、ではなぜ土の気が盛んになるのか?についてですが、これは陰陽五行説における土の定義からきています。

陰陽五行説において、土気は万物を土に還す作用を持つと同時に土は植物に代表されるように万物を育む作用をも持つとされます。

この作用は四季にも当てはめることができ、土気は季節の衰えを消し、来たる季節を育むと解釈されます。

鍬休めの期間

季節の境目となる土用期間は何かと体調を崩しやすいことから、先人の知恵ということで、農作業をせずに鍬休めの期間と定めたのかもしれません。

土用が集録されている雑節は、性格的には農業が遅速なく円滑に行えるように作られた暦であることから、「土の気が盛んになる=土公神の力が強まる=土いじりをしてはいけない=鍬休め」などとした先人たちの忠告のようなものだったのかもしれません。

土用と節分の関係

上述したように土用期間は春夏秋冬それぞれで約18日間ありんすが、土用期間はちょうど各季節の経過途上に配置されています。

節分も土用と同じく雑節に集録された節気であり、土用と同様に年に4回ありんすが、土用と異なるのが節分は年4回の該当日(1日のみ)を示すということです。

しかしながら、現今の節分は立春の前日(毎年2月4日頃)として冬と春の節目を指す言葉のように思われる感は否めません。

これは暦上にも反映されており、実際に暦を見れば分かることですが、四季(春夏秋冬)に4つある節分の前日に土用期間が配置されています。

もう少し分かりやすく言うと、土用期間の最終日が節分にあたるというワケです。

春夏秋冬それぞれの季節の境目となる「節分」は、季節のはじまりを意味する二十四節気の四立(立春・立夏・立秋・立冬)の前に配置されている事実からしても分かるように、二十四節気の四立と節分が季節の境目を示すサインとして、連動して機能している様子がうかがえます。

まず、「土用」という名の次の季節への準備期間に入り、その最終日には次の季節へ移る準備ができた事を示した「節分」という名の季節の節目の日(節分)があって、その次の日に次の新しい季節の始まりを示す四立が配置されていまんすぇ。

なお、雑節の節分に関しては下記ページにて詳しくご紹介しています。

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土用の期間中にしてはいけない事があった!

さて、ここまで読み進めてきて、少しは理解できたかと思いますが土用期間中には「土いじり」をすることが禁忌とされています。

つまり、土に触れることを避ければ良いワケです。

しかし、具体的にどういったことをしてはいけないのか?について下記に記します。

まず、「土いじり」の意味を調べると以下のようになりんす。

栽培すること(野菜を育てる /花を育てる/ 植物を育てる/草花を育てる )・農作業をする ・ ガーデニングをする ・ 庭いじりをする ・菜園をつくる ・ 庭の手入れをする

この他、以下のようなことも控えておく必要があります。

  • 新築・リフォーム
  • 土木工事

土用期間にしても良さそうだけどなぜか禁忌とされている事柄

土用期間は古より、土に関する諸事をしたり、土公神が鎮座する方角をおかさなければ良いとされています。

しかし、いつしか土用期間は神職が行うような斎戒期間の一端もみられ、たとえば以下のような事柄を慎む行為も吉とされているのも事実です。

・大掃除
・引越し
・部屋の模様替え
・土が関係するアウトドア(テントの設営など)
・旅行
・暴飲暴食
・泥酔
・新しい物事を始める
・物を新調する

「庭いじり」の定義

庭いじりには、草むしり、草刈りのほか、植物の剪定(せんてい)も該当します。

草むしりや草刈りであれば土をイジるとは言えませんので、しても問題はないと言えます。ただ、剪定は土いじりに直結はしないものの枝を切り落とすので忌がられます。

除草剤を撒くだけでもダメなの??

除草剤を撒くのも、延いては土に染み込むものなので、土いじりに該当するので、控えておいて方が無難です。

「種まき」もNG?

土用の期間中は農作業を行うことを禁忌とされています。種まきは農作業になりますので、やはり控えておく方が無難というものです。

「土用隠れ」って何?

この他、「土用隠れ」という言葉がありんすが、これは釣り用語であり、意味合いは「夏の土用期間に急に水温が上昇し、魚が深い場所へ移動してしまい、釣れなくなる」ことを意味します。これを魚が隠れるとして「土用隠れ」と呼ばれます。

古来、この現象は夏の土用期間によく見られることから、いつしか「土用隠れ」と呼ばれるようになったとのこと。

新しい物事を始めはいけない

新しい物事を始めるとは習い事や開業、出店などがあります。

物を新調してはいけない

靴を新調するとか、夏なので冷蔵庫、空調機、浴衣や水着を新調するのも控える必要があります。もしどうしても購入する必要があるのであれば土用の間日を利用する方法もありますが、‥そもそも土用という風習自体が俗説のようなものであり、そこまで慎重になるほどのものなのか?

だってあなた、クーラーなくて一夏越せますか?

クーラー無かったらゆでダコになって熱射病になって死んでしまいやす。

クーラーは生命維持に関わる重要な電化製品なので土用期間であっても購入すべきです!クーラー命・大好き

旅行に行ってはいけない

実は「土用殺」という言葉もあり、分かりやすくというと土用期間中に行かない方が良い方角のことを指します。

これは上述しましたが、自宅において土公神が鎮座する方角をおかしてはならないと解説しましたが、土用殺とはそれとはまた別の概念です。

この土用殺ですが、年度に応じて方位が変わっています。2020年の例で示すと下記の通りです。

土用殺の期間と方位

  • 土用殺の期間:4月16日~5月5日
  • 土用殺の方位:南東
  • 土用殺の期間:7月19日~8月7日
  • 土用殺の方位:南西
  • 土用殺の期間:10月20日~11月7日
  • 土用殺の方位:北西
  • 土用殺の期間:1月18日~2月4日
  • 土用殺の方位:北東

土用殺期間に旅行に行くとどうなるのか?

一般的な見解では、土用殺期間は運気が下がり、凶相がでやすいとされます。

凶相が出やすいということは、何事に関しても通じることですが、土用殺には方位が定められていることから、旅行はその影響をまともに受けます。

一般的に土用殺に旅行に行くと事故や病気に遭うとか、財布やきっぷを落としたりするなど囁かれています。

土用殺の信憑性

ただ、これがすべての人に適用されてすべての人が高確率でこのような状態になるのであれば大変な事態になっています。

連日のようにニュースが流れ、ヒっきりなしに土用殺の話題です。

そんなワケないので、あくまでも俗説という程にして、旅行に行く行かないはあなたの自由です。うきゃ


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土用の期間中に髪を切ると運気が下がる?!

土用期間中に髪を切ると運気が下がるとう俗説まであるようですが、髪を切るのは土用とは関係ないと言えるでしょう。

そもそも土用に土いじりが禁忌とされたのは、かつては地中を掘り起こすと人骨や石像(地蔵など)、墓石などが出てきたりすることもあったとかで、縁起が悪いとした背景などもあって禁忌とされたワケであって、主に土用の土いじりとは建築やリフォームのことを指すのでしょう。

土用期間中に地鎮祭をしてしまった!!どうなる?

地鎮祭は土をイジることには直結しませんので、執り行っても問題ないと言えるでしょう。

しかしながら、世間一般では、土用期間中に地鎮祭を執り行うのを避け、間日に執り行う傾向がありんす。

地鎮祭は神道式と仏教式がありますが、主として目的はその土地にまつわる神を祀り鎮めて逆にご加護を賜るようにすることです。出雲式などは主祭神である大国主大神の御霊を宿らせたりしますが、仮に土地神が鎮座していても大国主大神は神の中の神ですので、神の格式が別次元です。

中には伊勢神宮周辺の浜辺や川辺から御砂をとりよせてそれを撒いて天照大御神のご加護を祈念するところもあります。

土用のタケノコとは?

「土用のタケノコ」という言葉もありますが、これは土用期間に生えてきたタケノコを意味しますが、故事に倣うと土用期間にニョキっと生えでてきたタケノコは竹にならいと云われるようです。

転じて、「役に立たたない」「無駄なこと」を「土用のタケノコ」と言ったりもします。

土用三郎とは?

かつて農業を営む者たちの間には次のような4厄なるものがあり、忌み嫌ったようです。

  1. 天一太郎(天一天上の最初の日
  2. 八専二郎(八専の第2日
  3. 土用三郎
  4. 寒四郎(寒の入りから4日目。俗に”麦の厄日”のこと)

土用三郎とは、夏土用入りから3日目が晴れ空であれば豊作が期待でき、逆に降雨であればその年は凶作になるという一種の農凶占いのようなものです。

昔の人々はこのような占いをはじめ、方位や鬼門などに応じた吉凶を信仰していたのです。

悪い目が出れば外出せずに家に籠って神仏に祈念したり、生活を慎み身を清めたりしたのです。

土用の期間に結婚(入籍)するのは大丈夫??

土用期間は土の気が高まる、すなわち土公神の力が年内でもっとも増す時です。土の力が強いと他の気の力が土の気に押されて減衰します。

目には見えませんが、このような状況の時、万物は極めて不安定な状況にあります。

これを俗信では運気が下がるとか、体調を崩しやすいとか、病気になりやすくなる‥などと囁かれたりしていますが、このような背景があり、土用期間に新しい事を開始すると上手く立ち行かなくなるとして、忌む期間であるとしています。

結婚も人生の節目であり、新たな人生のスタートと言えんす。

まして結婚はパートナーとなった者同士が長い長い人生を共に歩くものなので、「土用の結婚は禁忌」とされたのも特に慎重になるべきだという内面が露見したものなのでしょう。

よって、土用の慣わしを重んじるのであれば土用期間に結婚は控えた方が良いと思われます。

ただね、2人にとっての大事な記念日に結婚式を挙げたいなどもあると思います。それが仮に土用期間だった場合、どうするのか?‥ということです。

土用のことはあくまでも単なる俗説、もしくは迷信だと割り切って、結婚式を挙げる挙げないは自由かと思われますがね。オホ

土用期間中に転職や就職をしても良い?

すでに上述した通り、土用期間は物忌み(ものいみ)の期間と捉えて新しいことをすることは避けることが吉とされています。

ただ、就職や転職は縁の問題でもあり、人生における大きな節目でもありんす。

恋したあの子にラブレターを書くように超キレイな字で履歴書を書き上げ、スーツを新調して髪型を整え、面接の受け方の練習をして、ようやく採用が決まった会社です。

たとえ土用期間中に出社日が決まったとしても、最初から断ったのでは相手の心象を悪くしてしまう結果にもなりかねません。

しかし、どうしても土用を避けたいのであれば、土用の間日を出社日に変更してもらったりすることもできないワケではありません。

もしくは正直に土用期間中で不安な胸中を担当の方に伝えるのも1つの手だと思います。

ひょっとするとあなたの博学ぶりを見て逆にお褒めのお言葉をいただくかもしれません。

あとはあなた次第、ファイト!

土用期間中に引っ越しするとどうなる?

上述したように土用期間中には「土用殺」という言葉もある通り、古来、土用期間中に移動するのは土公神の方位をおかすことにつながり、縁起が良くないとも云われます。

土用殺で今年の方位をご紹介しましたが、その方位へ移動することは「方位をおかす」ということになります。

これは旅行と似たような考え方で、残念無念ながら引っ越しもこれに当てハマります。

引っ越しは土用と同じく人生における節目

引っ越しは長い人生の中でも節目となりますので、節目をつかさどる土用とは似て非なるものがありんす。故に土用期間の移動が忌がられるのでしょう。

また、引っ越しとなるとドタバタと埃りを立てながら、何度も何度もトラックと新居との間を往復して荷物を運び込むことから、騒音を大地に響かせる=土をおかす行為とも言えます。

ひょっとしたら引っ越しの間に土公神の方位をおかしているかもしれません。

五行と方位との関係

陰陽五行には方位とも密接な関係性を説いています。

  • 東→木
  • 南→火
  • 西→金
  • 北→水
  • 中央→土

中央の土はすべてを総括し、その勢いを東西南北を延ばすという意味がありんす。

土用の土は生死を司る存在

万物は死ぬとすべて土に還り、土は万物を育むことから、土は生と死をつかさどる力を持つとされんす。

陰陽五行説は、こうした大自然の摂理を形式や図式に置き換えて、その様相を見事に表現していると言えんす。

上述したように土は万物を育みもするが殺しもします。

これを暦に置き換えた場合の土用期間とは、衰微した季節とその季節の恩恵を受けた万物を殺し、新たな季節や万物を育むための重要な準備期間と位置づけられます。

土用の期間は新たな季節と万物を生み出すために最大限に土の気が高まっており、それだけに土に触れる事、土を動かすことは危険だと判断され、禁忌とされたのでしょう。

土用に墓参りすると縁起が悪くなり運気がガタ落ち?

お墓参りと土用とは密接な関係性がありませんので、お墓参りは堂々として問題はないと言えます。

お墓の周りに生い茂った草を除去したり、墓石を掃除したりするのも問題ないでしょう。

土用期間中にお墓を建てるのはダメ

昔からよく、「土用に鍬入れするべからず」という言葉がある通り、土用期間中にお墓を立てるのであれば、これは土をイジることになりますので、要注意です。

お墓は大きなツルピカりんの綺麗に磨かれた石コロを設置しますので、土をイジってしまうことになりんす。

ただ、どうしても避けれない事情もあると思いますので、そういった場合は上述した土用の間日に行うか、もしくは土用期間前に該当の場所に鍬だけ先に入れといれておく方法もありんす。

土用の食べ物(行事食)ってあるの?

土用の期間には「い」や「う」の付く食べ物を食べる??

あまり知られていませんが、春夏秋冬、各土用期間において最初に「い」「う」「た」「ひ」のつく食べ物を食べると季節の変わり目でなにかと不安定な土用期間を無病息災で過ごせるとされる風習がありんす。

代表例で示すと、江戸時代より夏の土用丑の日には「うなぎ」を食べると精力がつき、無病息災のほか、延命長寿につながるという風習が踏襲されていまんす。

春の土用には「い」のつく食べ物を食べる!

春の土用には最初に「い」のつく食べ物を食べると季節の変わり目を無病息災で過ごせるという俗信がありんす。

「い」のつく食べ物代表例

いわし、イカ、いんげん豆、イモ、いちご….etc

夏の土用には「う」のつく食べ物を食べる!

春の土用と同様に夏の土用には最初に「う」のつく食べ物を食べると季節の変わり目を無病息災で過ごせるという俗信がありんす。

「う」のつく食べ物代表例

うなぎ、うどん、ウニ、梅干し、梅酒、うずら(卵)、うぐいす豆、ウインナー、ウリ…etc

夏の土用に鰻(ウナギ)を食べる理由

夏のある日、江戸の魚屋がウナギが売れないと嘆いていたそうです。そこで魚屋は発明家で著名な平賀源内へ相談しに行くことになりんす。

魚屋から事情を聞いた平賀は魚屋に『本日、土用丑の日』と大きく書いた看板を店先に出しておくようにアドバイスします。

さらにこうもアドバイスします。

客に「今日は何かの日か?」と聞かれたら、「丑の日は丑だけに”う”が最初につく食べ物を食べると縁起が良って知ってたかぃ?」「ウナギは身体は小さいが栄養があって一夏を乗り切るの精をつけるには最適!」などと質問返しするように告げます。

そして看板を掲げるやいなやなんと!通行人は看板に目をやり決まって「今日は何の日か?」と魚屋に尋ねます。すると魚屋は上述の平賀からの入れ知恵の通り、ウナギの特徴にまつわるセールストークを展開するのです。

こうしてウナギが飛ぶように売れてたちまちのうちに売り切れになったという話です。やがてこの話が江戸中に広まり、それが全国へと伝播していくことになりんす。

なお、このような丑の日にウナギを食べる風習は1772年~1788年(安永・天明の頃/江戸時代)には、すでに定着していたと云われています。

「土用うどん」という食べ物もある?

うどんの名産地として知られる香川県や岡山県真庭郡落合町鹿田(かつた)では、夏日の土用丑の日になるとうどん食べる風習がありんす。

岡山県津山市上下田邑(たのむら)では、「大饂飩(だいうどん)」と言って村中の人が参集して一堂に会してうどんを食べる風習がありんす。


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秋の土用には「た」のつく食べ物を食べる!

夏の土用と同様に秋の土用には最初に「た」のつく食べ物を食べると季節の変わり目を無病息災で過ごせるという俗信がありんす。

「た」のつく食べ物代表例

鯛(たい)、卵、たこやき、タニシ…タニシって食べれるんか?、高菜、タンドリーチキン、タルト、タコス、タケノコ、たぬきそば….etc

冬の土用には「ひ」のつく食べ物を食べる!

秋の土用と同様に冬の土用には最初に「ひ」のつく食べ物を食べると季節の変わり目を無病息災で過ごせるという俗信がありんす。

「ひ」のつく食べ物代表例

ピーナッツ、ヒドラ…えっ?ひ、ヒドラ?、ピラフ、ヒレカツ、冷奴、ビーフ、ひつまぶし、ピザ、ビスケット、ピーマン、日野くん…日野くん?誰やそれ..etc

土用に食べる「土用しじみ」とは?

土用しじみとは、主に夏と冬に小栗旬を迎える「しじみ」を食べると、スタミナがつき、何かと不安定な土用期間を過ごせるとしています。

しじみはアミノ酸(たんぱく質)とビタミンB12が豊富に包含されており、包含されるオルニチンの成分が肝臓に良いとされ整腸作用があるとされます。

昔の人々は、しじみが持つ高い栄養価を知っていたので、それを旬時期となる夏と冬の土用に無病息災を祈念しながら食べて体力をつけたのでしょう。

特に夏時期のしじみは産卵期にあるため栄養価は年内でもっとも高いとされます。(しじみの産卵期は7月〜9月で8月がピーク)

昔の人々は、このようなしじみが持つ特徴や栄養価を把握し、夏バテしないように食べるようになったと云われています。

土用に食べる「土用餅」とは?

江戸時代の中頃より、ウナギの売り出しと並行する形で夏の土用入りの日になると餅つきが行われてたそうです。

ウナギが漁れない地域、もしくはウナギが不漁などで不足したりして、食べれなかった人たちが生み出した風習だとされていますが、江戸時代では夏の土用入りをすると一夏を乗り切るための精のつく食べ物として、餅をすり潰した小豆(餡子)に包んでそれを食べたそうです。

昔から退魔の効果を持つとされる朱色をした小豆には霊力が備わるとされ、厄除けの意味を兼ねて食べたのかもしれません。また、餅は「力持ち(力餅)」にも通じることから、栄養価の高い食べ物として認知されていた背景もあると思われます。

土用入りには「お蕎麦」を食べる??

土用餅と同様に土用入りした日に食べる蕎麦を「土用そば」と言います。

岡山県吉備郡真備町では、練り込んだ蕎麦を食べると腹痛を防止できるとされ、岡山県笠岡市神島では、土用に蕎麦を食べると暑気あたりを回避できるという風習があります。

土用の蕎麦の風習はかなり有名だったようで、江戸時代、天下の将軍様も夏の土用になると食べていたようです。

徳川家斉の御代(1789年/寛政元年)の文献によれば「夏の土用そば」として「暑中寒晒蕎麦(かんざらしそば)」と称した蕎麦を高遠藩(信濃国伊那郡)と高島藩(信濃国諏訪郡)の2藩が将軍家に献上していた記録が残されています。

土用蕎麦の歴史は土用丑の日のウナギとほぼ同時期に広まったとされていますが、だとすれば同様の歴史を有する伝統になりんす。

土用寒

土用寒とは「どよかん」と読みますが、これは蕎麦屋たちの間で使用された専門用語(通し言葉)です。客席から調理場へ注文を伝えるとき「どよかん2枚!」などとホザきながら小賢しく伝えたようですが、「どよかん」とは「熱盛り蕎麦」のことです。

「どよかん」の「どよ」は察する通り、「土用」のことを意味します。「かん」は漢字で示すと「寒」。

これらをまとめると、土用と言えば夏!暑と言えば夏い。寒は冬を意味し「冬=寒い=冷たい」。つまり、「どよかん2枚」で「熱盛り蕎麦」と「冷たい盛り」が1枚ずつ出てきたワケです。

なお、「寒土用」と書いて「かんどよう」という言葉も実際にありんす。意味は立春前の春の土用期間(約18日間)に用いられる言葉であり、「1年でもっとも寒い時期」になりんす。

土用期間中に梅干しを干す?「土用干し」とはどういう意味や?

土用干しとは、夏の土用に全国的に見られる行事もしくは風習です。

土用干しはタイトルの通り、梅干しを含め次のようなものがありんす。

書籍の土用干し

夏の土用の頃、梅雨明けということもあり、梅雨で湿気を帯びたものを干すという意味合いで本の虫干しをします。地域によっては曝書(ばくしょ)とも呼称し、いわゆる本を虫干しすることです。

衣類の土用干し

本と土用に特に収納している衣類も夏の土用の頃に干します。冬服や秋物の服など夏時期に着ない服を納戸や押入れダンスから出してきて、干します。

水田の土用干し

夏時期の水田は常に水がはっているように見えますが、実は1週間ほど水を抜くときがありんす。

それが夏の土用時期です。別名で「中干し」などとも言われます。

水を抜くことによって根元に酸素を取り込み、悪性のガスが充満するのを防ぎます。こうすることで根張りが促進され、秋の収穫に向けての生長をさらに促進させることができます。

梅の土用干し

梅干しには熟した梅の実が使用されますが、熟した梅は主に6月に収穫されます。収穫されたのち、塩漬けにされ、3日間ほど天日干しされます。これを俗に土用干しと言います。

この土用干しした梅干しを本漬けと言い、伝統的な製法で作られた純・梅干しです。

現在では梅干しは赤い物というイメージが定着していますが、江戸時代以前はシソは使用されていなかったので、この状態の梅干しは白色をしており、俗に「白干し」とも呼ばれます。


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元来、土用丑の日には季節の色と干支にちなんだ食べ物を食べた?!

上述では、単に「い」「う」「た」「ひ」と解説しましたが、よくみればこれらの平仮名は何かを示唆しているようにもみえます。

実はこれらの言葉はすべて干支にちなんだ言葉だとすれば驚かれますでしょうか。

かつて土用丑の日には、春夏秋冬、各季節の色と干支にちなんだ食べ物を食べる風習があったようです。

これらは陰陽五行説に由来したものであり、つまりはその風習の一端がこうして現今に至っても踏襲されていることになりんす。

逆に『土用にした方が良い事ってあるの?』

土用の期間中は季節の節目であり、何かと不安定になる時期です。季節の変わり目には気候・気象が変化が著しく、体調も崩しやすくなりんす。

そこで身体を休めたり、精のつく食べ物を食べるなどの対策が必要になってきますが、他にも以下のようなことが挙げられます。

  • ゆっくりと静養する
  • 消化の良い料理を食べることを心がける
  • 旬の料理を食べる
  • 上述の土用干しをする
  • 季節が変わるので、その季節に対応した衣替えや部屋の模様替えをする

….etc

土用期間は迷信?「気にせず無視した場合どうなる?」

結論から言うと土用に関することはあくまで俗説と捉えられます。理由は単純明快で根拠がないからです。

これがもし事実だとすれば土用になると事故や災害などのニュースが相次ぎ、世間は大変なことになっています。

考えてみてくださいな。土用の存在すら知らない方が大勢いるワケです。現に土用は夏の土用=ウナギのことだと思っている方がほとんど‥だということは夏以外の土用は知らないワケであり、知らないので土いじりはじめ、引っ越しや結婚、転職も普通にしています。なのにそういった方々が事故にあったり災難に遭っていますか?

中にはいると思いますが、おそらくごく少数でしょう。土用の慣わしを俗説&迷信程度で留め置くかどうかはあなた次第だということです。

ただ、土用に関する慣わしを人に教えてあげることで、あなたの博学ぶりを自慢できそうな気はしますがね。ウホっ

土用期間の理想的な過ごし方とは?

土用期間は季節の変わり目なので普段以上に体調管理に気を配りながら、特に食気には注意することです。

季節の変わり目は身体の維持機能も不安定な状況にあり、消化不十分で便秘気味になったり、浮腫みが出てきたり、身体に倦怠感を感じたりすることもあるでしょう。

女性であれば冷え性に悩まされることもあり得ます。

土用期間はキッチリと朝昼夜の3食の食事を摂り、またできるだけ脂っこいものや塩気の多いものは控えて、消化が良くて栄養価に優れた小栗旬の野菜や果物を食べるように心がけることが大事です。

旬なものは不思議とその季節に見合った栄養価を兼ね添え、小栗旬なものを食べることでその季節を無事に越せる体力を得られます。

そういう意味合いでは、夏の土用丑の日に食べるウナギやシジミは理にかなっていると言えます。

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