2021年の「社日(春社・秋社)」はいつから?意味・由来(起源)・食べ物(行事食)・行事(風習)など|雑節

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雑節の一覧をボヤボヤと眺めていると、おやおや、「社日」と書かれたワケの分からぬ得体のしれない日があるではござらぬか。

しかも春と秋に1つずつある!

いったい社日とはなんぞや?

以下では社日の意味や由来、合わせて社日の有名な飲み物や食べ物・風習(行事)についてご紹介しています。

社日の読み方

社日は「しゃにち」と読みます。雑節にはこうしたヘンテコりんな名前が多いですね。

この社日をはじめとした雑節は、日常生活を歩む上で特に覚える必要のないことでありんすが、和文化やこれまでの日本の歴史を知り、自らの教養を高めるのには知っておいて損はないと思います。

2021年の春と秋の社日の日はいつ?

社日の日は春と秋にありんすが、いずれも一定しておらず、毎年、変動します。

これは古来、社日の日が春分・秋分にもっとも近い十干(じっかん)の戊の日と定められているためであり、そもそもその基となっている春分・秋分の日も日が定まっていないからです。

2021年の春の社日の日はいつ?

  • 2021年の春の社日の日は3月21日(木)です。

社日の2020年・2021年・2022年・2023年の日はいつ?

日本の社日に日にち
2021年 3月21日
2022年 3月16日
2023年 3月21日
2024年 3月25日

2021年の秋の社日の日はいつ?

  • 2021年の秋の社日の日は9月27日(月)です。

社日の2020年・2021年・2022年・2023年の日はいつ?

日本の社日に日にち
2021年 9月27日
2022年 9月27日
2023年 9月22日
2024年 9月27日

社日が十干の戊の日に定められた理由

戊の日は草が盛んに生長する日だから

社日が中国大陸から伝来した証拠の1つとして、中国が起源とされる陰陽五行説を参照して社日の日が定められてた考えられています。

陰陽五行説での戊(つちのえ)の日は、「土」に該当する属性であり、「土の兄 」と書かれます。

五行説における「土の兄」の定義とは、“茂”に通じ、陽気によって繁栄すると説かれています。

つまり、戊の日とは、「草が盛んに生長する日」ということになり、これが春分と秋分の日からもっとも近い戊の日に定められた理由になりんす。

十干の暦が植物の生育度合いを示したものだから

十干で取り上げられているそれぞれの文字は、元来、植物の生育の度合いを示したものだとされています。

社日が春の春分と秋の秋分に定められた理由

社日が春と秋の年2回、春分と秋分の日に定められた理由は定かではありんせんが、社日が秋分を基軸に据えて考え出されたものとすれば理解ができます。

理由は、五行説を参照したのであれば、陽気はじめて立つ立春が基準になるハズです。

しかし立春の日の最初の戊の日としたのであれば、収穫の時期である秋には、その対極に位置する「立秋の日の最初の戊の日」があてがわれます。

立秋と言えばまだまだ酷暑が続く夏の最中。まして収穫とは程遠い節気です。

そんな理由から秋の収穫時期に近い節気があてがわれ、その結果、「秋分」に着地したものだと考えられます。

さらにその秋分でも、特に土の気が強いとされる戊の日を定日としたのでしょう。オホ

春分の日と秋分の日が癸の日の場合はどうする?

社日は春分の日と秋分の日にもっとも近い戊の日と説明しました。

しかし、社日の日が先に来てしまったらどうなるのでしょう?

ちょっと下掲の表をご覧ください。

十干(じっかん)一覧

甲・乙・丙・丁・・己・庚・辛・壬・

十干は甲から→癸(みずのと)へと向かいながら10日で一巡します。

これを見れば一目瞭然ですが、春分or秋分(癸)よりも先に社日(戊)がきてしまうことになりんす。

これだと社日の日を定めるのに問題が生じます。

そこで現在では、春分・秋分の瞬間が午前中ならば前の戊の日、午後ならば後の戊の日と定めています。

またこのような場合は前の戊の日とする決め方もあるようです。(ウィキペディア参照)


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社日(春社・秋社)とは何をする日?

社日は1年内に春と秋の2回、定められた日であり、春は「春社」と書いて「しゅんしゃ」、秋は「秋社」と書いて「しゅうしゃ」と読みます。

春の社日(春社)の日

春の社日(春社)の日は、土の神や産土神、農業に関連した神々を盛大に祀り立てる日です。春は稲の生育を祈願します。

春社では、五穀豊穣を祈願して「五穀のタネ」を神前にお供えして本年の豊作を祈願します。

秋の社日(秋社)の日

秋の社日(秋社)の日は、秋は収穫を感謝する日とされています。実りの秋に収穫した初穂を上記の神々の神前に供えて祈りを捧げ、収穫を感謝します。

秋社では、その年に収穫された初穂(初めて収穫した稲(米))を神前にお供えして秋の実りに感謝を意を述べます。

社日の意味や由来

社日の「社」とは?

社日の「社」とは、「土地の神」、「土神」、「国の神」を意味します。

これに日を付すことで「土神に詣る日」、「土地神に詣る日」言い方を少し変えると、「土神を祀る日」、「土地神を祀る日」と解釈されます。

土地の神とは、産土神を指し、産土神とは、その人物がはじめて参拝した神社の神様のことであり、将来にわたってその人物を守護しつづけるとされる神のことです。ウフ

通例であれば、初参りなどは地元の神社へ詣でるのが慣わしです。したがって産土神とは、おおむね自らが生まれた土地の守り神が相当します。

社日に日には古来、全国の神社で社日祭などの神事が行われり、様々な催し物が行われたりもします。

このように社日に土地神を盛大に祀ることによって、春の社日には春から秋の間の厄災を払い、農作業が滞りなく行えるように祈願します。

秋の社日は、収穫をもたらしてくれた神々へ感謝の意として、初穂やお供え物を備え、盛大にもてなします。

社日の日にしてはいけないことがある??

社日の日に祀り立てる神は土に関連した神であることから、土いじりは禁忌とする地域もあるようです。

これは土用の日の土公神に関する風習や考え方に近いものであり、農業を主眼にした見方では、鍬休めの期間とも位置づけられます。

社日は何をする日?「行事や風習とは?」

社日様と社日詣

社日様とは、社日で祀り立てる神のことです。すなわち、「土の神」もしくは産土神のことを意味します。

社日詣とは春と秋の社日の日に、いくつかの神社へ参拝することです。社日詣は主に甲州で見られる風習です。

御社日様

信州地方では、御社日様と称して、やはり同様に春と秋の社日の日に社日詣をする風習がありんす。

御地神様

四国の阿波では「御地神様」と呼び、やはり社日の日は社日詣をする風習がありんす。

阿波の農村では、農耕の手を休め、餅をついて、田の神へお供えする風習が残されています。

社日潮斎

九州の筑前地方では、「社日潮斎(しゃにちしおい)」と言って、海へ出かけて塩水や浜砂を持ち帰り、家の周りや内を清める風習がありんす。

治聾酒を飲む

全国的に見られる風習として、社日の日に「治聾酒(じろうしゅ)」を飲む風習も挙げられます。

治聾酒と聞いても聞いたことがない人がほとんどだと思われ、どんな味をしているのか気になるところですが、残念無念なことに治聾酒という名前のお酒はなく、これはごく普通の酒を意味します。

治聾酒の「聾」とは、「つんぼ」のこと。つまり、耳が聞こえないことを意味し、社日の日に酒を飲めば、耳が聞こえない、聞こえにくい、耳が遠いのが治る‥と、いう故事のようなものです。モフ

社日祭と社日餅

社日祭とは神社で行われる神事のことです。

群馬県の社日稲荷神社や、福岡市の筥崎宮では春と秋の社日の日に「社日祭」が執り行われています。

筥崎宮では、春と秋の社日の日に特別に境内にて「社日餅(やきもち)」が振る舞われます。

社日講

農村などで社日の日に特定の場所に参集して、全員で神々に祈りを捧げます。

お祈りが済んだ後、お供え物を全員でいただき、春の社日には、お供えものを食べることによって厄が払われ、秋の収穫までの農作業が滞りなく行えるように体力をつけるとされます。

秋の社日の日も春と同様に全員で祈りを捧げ、お供えものを食べて収穫を祝います。

現在でも社日講という風習は各地に残されており、参集したメンバーで慰労懇親会を行い、酒宴を交えた半年間の労をねぎらいます。

社日の起源は中国?!

のような社日の風習は中国から伝来したものと考えられており、中国では古来、社日の日は家族・親戚・友人・関係者が一堂に会し、全員で酒宴を交えた宴会をする日とされています。


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社日の日の季語

社燕秋鴻

あまり耳にしないことから、使用される場面が極端に少ないように思えますが、「社燕秋鴻」という四字熟語がありんす。

「社燕」は「しゃえん」と読み、「秋鴻」は「しゅうこう」と読みます。

「社燕」とは、「春の社日に飛来し、秋の社日に去る燕」のことです。

秋鴻」とは、「秋に飛来し、春に飛び去る白鳥」のことです。

それで社燕秋鴻の意味とは?

これだけでは言葉の意味が分かりませんが、ツバメと白鳥を引き合いに出すことで「燕と白鳥は出会う期間が短い」ことを指します。

これが転じて「出合って間もない間に分かれること」を意味する言葉です。ウフ

社翁の雨

  • 意味:春の社日に降る雨のこと

昔は雨は神からの賜物として捉えられていたことから、社日に神を盛大に祀り立てることで恵の雨を降らせてもらえると信仰されていました。

ちなみに「社翁(しゃおう)」とは「地の神」のことを意味します。

二百十日の食べ物(行事食)

社日餅

上述したように筥崎宮では社日餅という「焼き餅(やきもち)」が参拝客に振る舞われます。

社日餅と言っても特別なお餅ではなく、中に餡子(あんこ)をブチ込んだ白餅と、同様に餡子をブチ込んだ「よもぎ餅」の2種類です。

現在では、宮崎県を代表する名産品にまでなっています。

社日は雑節に集録される節気の1つ!

社日は、日本で作暦された雑節に集録される節気でもあります。

雑節とは、二十四節気を補完する意味合で作暦された二十四節気の補助的な位置付けの暦です。

雑節一覧
  1. 節分
  2. 彼岸
  3. 社日
  4. 八十八夜
  5. 入梅
  6. 半夏生
  7. 土用
  8. 二百十日
  9. 二百二十日

これに初午と中元(上元・下元)、盂蘭盆(うらぼん)、大祓をを加えて雑節とする場合もあります。

雑節の各節気の意味や日にちは下記ページにて詳しくご紹介しています。

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